北陸新幹線は雪に強い
3月になり、日が出ている時間が長くなり、暖かい日もあります。
しかし、10日ほど前は北陸は大雪に見舞われていました。福井県内の鉄道もダイヤが乱れましたが、北陸新幹線は通常通り運行していました。
やはり、新幹線は雪に強いのです。冬になれば、関ヶ原付近での東海道新幹線の遅れがよくニュースになりますが、それは東海道新幹線が雪を想定しなかったからです(ただ、それでも遅れはあるが何とか走ります)。しかし、そのときの教訓を基に、東北以降の新幹線では雪の対策がしっかりしています。明治時代の規格でつくられた在来線は運休していても、新幹線は走るのです。
どうしても、北陸新幹線金沢-敦賀間については、「サンダーバード」や「しらさぎ」の利用者が乗り換えを迫られることになったことから評判が悪いのですが、冬においても安定的な走行ができることは評価できることでしょう。早く新大阪までの全線が開業できればいいのですが、どのようなルートを採るにしても時間がかかります。また、今更在来線で北陸に行くことはできません。並行在来線が生きてゆけるのは、貨物列車が走るからです。特急が並行在来線を走れば、その分だけ貨物列車の線路使用料が減り、並行在来線会社の経営が悪化します。もちろん、新幹線に乗る人が減るので、JR西日本も収益が減り、誰も得しません。
つまり、北陸新幹線の利便性を向上させるしか、解決策はありません。とりあえずは乗り換えなしに金沢や富山に行くことができればいいのですから、暫定的な施策として、まずは敦賀の新幹線ホームへの乗り入れ、そして三線での北陸新幹線直通化を考えたほうが良いでしょう。
(参考:FBC NEWS NNN https://news.ntv.co.jp/n/fbc/category/society/fbf7d803645d7c47a29ad7ef396b76254c)
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Comments
>暫定的な施策として、まずは敦賀の新幹線ホームへの乗り入れ、
まあ、これはわかりますが、
>三線での北陸新幹線直通化
狭軌で新幹線並みの高速で走る車両の開発のめどはあるのでしょうか?
現状の狭軌での最高速度160km/Hしか出せないなら、東京発の「かかやき」等の邪魔になるでしょう。
現行よりスピードダウンするのに、多額の費用をかけて三線化工事をするのは,投資効率の面ではばかげた話です。
さりとて、開発が中止されたFGTの再検討も、可能性が薄いでしょう。
西九州でも、佐賀県が200km/H程度のFGT導入を求めたが、拒否されています。
FGTは、マニア向けに走らせるには面白い列車かもしれないけど、高速性・安全性・経済性等を考慮すれば、とても実用に耐えられる代物ではないと判断されたのでしょう。
Posted by: かにうさぎ | 2025.03.07 12:02 AM
かにうさぎさん、おはようございます。
* 狭軌で新幹線並みの高速で走る車両の
現在の技術では狭軌で時速160キロ以上を出すことができるかどうか不明です。
問題は時速260キロのフル規格新幹線と時速160キロの狭軌新幹線がすれ違うことができるか、という話です。この研究はしておかないといけません。
* 現行よりスピードダウンするのに、
新幹線の走行距離が長ければともかく、北陸程度ではそれほどではないので、乗り換えのデメリットがクローズアップされてしまいます。「サンダーバード」は在来線特急としては結構速かったので、スピードの面ではそれほど問題ではなかったのです。
ただ、福井県あたりでは東京からの所要時間が増える危険性があるので、そのあたりの調整は必要でしょう。何らかの見返りが必要かもしれません。
* さりとて、開発が中止されたFGTの再検討も、
まず、在来線程度の低速での実用化が先決です。
Posted by: たべちゃん | 2025.03.08 07:18 AM