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小湊鐵道、財政支援を辞退

 五井と上総中野とを結ぶ小湊鐵道は、東京に近いところにありながらローカル鉄道を楽しむことができるので、人気があります。しかし、それは裏を返せば、利用者が少ないということ。五井の近くはともかく、上総牛久より先は利用者が少ないようです。しかも、設備が老朽化しているので、今後10年で60億円の設備投資が必要になるようです。

 そのため、運営している小湊鐵道は地元の市原市に対して財政支援を求めましたが、小湊鐵道は辞退しました。なぜ辞退したのでしょうか? 市原市などは、小湊鐵道のうち、利用者の少ない区間に限って国の交付金を活用して、上下分離などを行うことを考えていました。しかし、小湊鐵道は全線で一体的に経営を行うことが重要で、一部区間だけを交付金の対象にすることはできないとして、財政支援を辞退することにしました。その裏には、実は投資にお金がかかるのは利用者がいる五井-上総牛久間で(信号設備の更新が必要となっています)、上総牛久-上総中野間のみを交付金の対象とすると、五井-上総牛久間にお金を使うことができないという事情があるようです。

 今後、小湊鐵道は自力で経営するため、乗客の少ない平日に減便を行うことを考えています。ワンマン運転の導入も考えています。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250130/1000113742.html、東京新聞ホームページ https://www.tokyo-np.co.jp/article/382914、Yahoo!ニュース https://article.yahoo.co.jp/detail/b4c2b0f405d9c174934f824b54fc3d603bba1ac0)

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Comments

辞退した方が安定経営ができるのでしょうね。
ただし、民間だけの力では限界もあると思います。

地域の交通は住民の生活・定住に直結します。だから民間企業だけでなく国や自治体も関与が必要と考えます。

今回は運営会社が辞退しましたが、いずれ財政支援が必要になることもあるかと思います。市原市は将来いつでも上下分離もしくは3セクにできる準備を整えておいた方が良いと思います。

Posted by: morimi | 2025.03.13 10:19 AM

 morimiさん、こんばんは。

* 今回は運営会社が辞退しましたが、いずれ財政支援が

 このまま小湊鐵道が経営し続けるのは難しいでしょう。いずれは何らかのかたちの財政支援が必要になる可能性は高いと思っています。

Posted by: たべちゃん | 2025.03.13 07:27 PM

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