高師浜線の自動運転は2027年度から
今後、生産年齢人口は減っていきます。こうなると、乗務員の確保が難しくなります。このような状況の中でも、列車本数を維持し、鉄道事業を持続可能なものにするため、南海は自動運転を行うことを考えています。2022年から自動運転の実証運転の準備を始め、和歌山港線において7200キロもの走行運転を行ってきました。
南海の考えている自動運転では、GoA2.5。運転士の資格を持たない係員が運転席に乗務します。すでにJR九州の香椎線で実用化されており、緊急停止操作や避難誘導等を行います。運転士が係員に置き換わるためなので人数そのものは減りませんが、運転士の養成にかかるコストを削減できます。このたび、有識者からなるGoA2.5自動運転検討委員会で安全性等についての評価を受け、ついに2027年度から高師浜線でGoA2.5による自動運転を行うこととなりました。高師浜線は全長1.4キロの短い路線で、1編成の列車が行ったり来たりしています。しかも、全線高架で、踏切はありません。ほかの線に比べて、自動運転はやりやすいとも言えます。なお、車両は8300系を使います。
今後のスケジュールは次の通りです。2025年度中に、GoA2.5自動運転に必要な地上設備と車両改造のための詳細設計、そして機器類等の製造を始めます。2026年度は地上設備の施工と車両改造を終え、走行試験を行います。そして2027年度にはGoA2.5係員の養成を行い、GoA2.5自動運転を始めます。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/250326_2.pdf)
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