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名鉄バスに国産バッテリーEV大型バス

 名鉄バスは、3月10日から名鉄バスセンターから瀬戸方面に向かって走る基幹バスで、国産初のバッテリーEV大型バス「エルガEV」1台と燃料電池バス「SORA」1台の運行を始めました。

 このうち、「エルガ」はいすゞ自動車が製造する国産初のバッテリーEV大型バスです。車内混雑の緩和と段差でのつまずきによる転倒防止のため、最後部までフルフラット化を行っています。トヨタ自動車の「SORA」はノンストップのエリア(後ろのほうには段差があります)に未使用時には自動的に格納されるシートを採用しています。ベビーカーや車椅子を使っている人がいるときはその人たちのスペースに充て、そういう人がいないときは座れば良いのです。

 さて、「エルガ」には3月中に乗る機会がありました。確かにフルフラット化されていますが、座席を置くことができないデッドスペースが多く、座ることができませんでした。最後部は座席数を増やすため後ろ向きの座席をつくっていますが(向かい合わせのボックスシートになっていますので、半個室みたいな雰囲気です)、それでも座席定員はたったの19席、現行のノンステップバスに比べてもかなり座席数が減っています。そして、EVなのでエンジン音はなく、走行音は静かです。

 これまで、EVの最大の欠点は国産の適切な車両がないこと。普通のエンジンの車両なら国産のいい車両がたくさんあるのに、EVにこだわるとどうしても外国産になってしまいます。これに関しては、国産のバスを推進することによりある程度は解決できるでしょう。ただ、EVとは関係ありませんが、フルフラット化はあまり賛成できません。すでに入口から出口までのフルフラットは達成できていて、座席が減るデメリットを受け入れてまで最後部までの完全フルフラット化はしなくても良いと思われます。フルフラット部分は優先席やタイヤ部分を除いては立席を増やし、動線から外れる後ろの部分は座席をできるだけ増やすというのもひとつの考えです。
(参考:名鉄バスホームページ https://www.meitetsu-bus.co.jp/image/upload/3a5aeb60673e30a8ccf9700770b89f44.pdf)

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