肥薩おれんじ鉄道、定期外客を11年で1.5倍に増やす計画
肥薩おれんじ鉄道は熊本、鹿児島2県に跨がる第三セクター。九州新幹線新八代-鹿児島中央間の開業によって、JR九州から分離されました。
ただ、この肥薩おれんじ鉄道、県境の人口の少ないところを通るため、経営状況は苦しいです。
そこで、肥薩おれんじ鉄道の沿線自治体は、国の補助を受けようとしています。そしてそのためには、地域公共交通計画というのをつくらないといけません。3月26日に法定協議会があり、その素案が了承されました。
ところで、今回了承された素案とはどういうものでしょうか? 地域公共交通計画は2025年度から2035年度までの11年間にわたるものですが、頼りにしているのは定期外利用者。2023年度に24.2万人だったのですが、2035年度には1.5倍近い35.9万人に増やす計画です。そのほか、全ての車両もしくは駅にキャッシュレス決済を導入し、運転士は2028年度までに6人増やします。
沿線は人口減少が進む過疎地帯。日常的な利用者が見込めないことは容易に理解できますが、そんな状況で定期外利用者を1.5倍にするには、どうすればよいのでしょうか? 肥薩おれんじ鉄道があるのは貨物輸送のためでしょうが、そもそも末端区間なので貨物をトラックで運べば解決します。赤字でも支える覚悟があるのなら沿線自治体が負担すればいいですが、そうでなければそういう極論も考えないといけません。
(参考:南日本新聞ホームページ https://nordot.app/1277939617479557151?c=648454265403114593)
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