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万博の自動運転バスに乗ってきました(2)

 ここまで来て、ようやく本日のメインテーマ、万博への自動運転バスである。火曜日と水曜日を除く週5日、万博会場行きのみ1日2本運転する。阪急観光バスが運行するので、新大阪の北側にある阪急バスのターミナルに行く。バス乗り場に行くが、そこだけ様子が違う。万博に行くような雰囲気ではなく、スーツを着た人が多い。自動運転のバスがやって来た。少し小さな観光バスタイプである。外にはカメラがたくさんあり、物々しい。スーツを着た人もスマホでバスの写真を撮る。この自動運転バスに乗るには「KANSAI MaaS」というアプリを入れ、そこから予約しないといけない。パソコンを見ながらスマホを操作するとできたが、慣れない人だと若干難しい。スマホの画面が切符になるので、係員にスマホの画面を見せて乗る。バスに乗ったのは12、3人で、定員の半分弱。私もそうだが、万博を見に行くのではなく、バスの視察が目的の人ばかりだ。普通、運賃や次のバス停が表示されているところには様々なカメラから得た情報が表示されている。その情報を基に自動運転を行うのだ。

 バスは新御堂筋に入り、淀川にかかる橋を渡ったところから万博バスの専用道に入る。実はここ、建設中の阪神高速淀川左岸線の一部区間を専用道として使っているのだ。入口には誰も人がいないので入ろうと思ったら入れそうだが、少し進んだところに少し広いスペースがある。将来開通したときに料金所になるところだが、そこに係員がいて、チェックを受けてから進む。反時計回りに3/4周して下ると、そこでいったん停まって、いよいよ自動運転が始まる。確かにモニターを見ても、運転士は手を離している。道路には磁気マーカーが埋め込まれているようで、そこから情報を得てバスは走っている。ただでさえ、未開通の道路を通るだけでも魅力的なのに(開通するのは8年も先らしい)、未来の自動運転も体験できるのは、万博ならではの体験だ。やがてバスはすでに開通した区間に入る。バスはアナウンスがあっただけで一時停止することもなく、運転士の手動運転に戻った。万博会場の夢洲へは、桜島のあたりから橋を2回渡らないといけない。まずひとつ橋を渡って舞洲に行き、さらにもうひとつ橋を渡って夢洲に行く。万博のバスターミナルは万博会場の西側なので、夢洲に着いてからもバスは結構走る。5分ほど遅れて、バスは万博のバスターミナルに着いた。

 今回は万博に行くのが目的ではないので、すぐに折り返す。万博のバスは基本的には予約しないといけないが、桜島へのバスだけは予約なしで乗ることができる。バスは5分間隔で出ていて、15:10発に乗ることができた。EVのバスで、この前名古屋で乗ったのと同じような座席配置だ。一番後ろのボックスシートに後ろ向きに座る。バスは先ほど乗った自動運転のバスと同じルートをたどる。舞洲を通って桜島に行く。大阪シティバスの運転士はサービス精神旺盛なのか、観光案内までする。舞洲では機能でなくデザインに金をかけた、ゴミ処理施設の案内をしていた。バスは桜島まで15分で着くとのことだったが、USJまで遠回りするため時間がかかり、20分ほどかかった。ちなみに、桜島へのバスには運賃箱がない。どこで運賃を支払うのかと言えば、桜島のバスターミナルに料金所があり、そこで運賃を支払うのだ。行きも帰りも桜島で支払う。ここは現金や交通系ICカードでも支払いができ、アプリの設定は必要ない。やはりバスを予約するのにアプリを入れるのは面倒だ。

 桜島からは桜島線に乗れば良いのだが、万博開催中は新大阪直通の「エキスポライナー」が走っているので、30分ほど待ってそれに乗ることにする。「エキスポライナー」の車両は桜島線で普通に走っている323系の8両編成だが、専用のラッピングが施されており、車内も窓から上はディスプレイで埋め尽くされている。この「エキスポライナー」の最大の特徴は、西九条付近で普段は乗ることができない、貨物線を通ること。桜島線から直接東海道線支線に入るのだ。そのため、「エキスポライナー」はユニバーサルシティを出ると大阪まで停まらない。うめきたエリアの大阪まで一直線だ。ただ実際は東海道線支線は「はるか」や「くろしお」も走るのでダイヤの制約がきつく、西九条で待たされる。ただ速くはないものの、新大阪と直結するのは便利。今のところ期間限定の扱いだが、USJもあることから定期列車になるかもしれない。
(参考:自動運転バスでもらったチラシ)

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