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新空港線、新丸子に優等列車停車

 東急多摩川線矢口渡-蒲田間から地下に潜り、京急蒲田付近まで約1.7キロの新空港線。かつて蒲蒲線と言われていたこの線路ですが、1か月ほど前に国交省から都市鉄道等利便増進法に基づく営業構想の認定を受けました。大田区と東急が共同出資してつくった第三セクター、羽田エアポートラインが整備主体になります。羽田エアポートラインは整備費の2/3に当たる分を国と地方から補助として受け、残りの1/3だけを自前で資金調達すれば良いのです。実際に営業をするのは東急で、東急は羽田エアポートラインに施設利用料を払い、羽田エアポートラインはこの施設利用料収入で借り入れを返していきます。

 さて、新空港線ができたら、多摩川線はどうなるのでしょうか? 今は多摩川線は、多摩川と蒲田の間を行ったり来たりするローカル線で、ホームは3両編成までしか対応できません。しかし、新空港線ができると東横線などから直通してくるので、少なくとも8両編成に対応しなければなりません。ただ、全ての駅を8両対応にするのではなく、多摩川線の途中の駅で8両編成に対応するのは新丸子のみなのです。

 どういうことかと言えば、東横線などからの列車は、多摩川線を急行等の優等列車として走ります。多摩川線内では、優等列車は新丸子だけ停まり、後は通過するのです。なぜ新丸子が優等列車の停車駅に選ばれたのかと言えば、線内で新丸子が一番利用者が多かったからです。ほかにも利用者が多い駅はありますが、新丸子はホームを延伸するスペースがあるのに対して、駅の前後に踏切があるなどホームを延伸することができないところもあるからです。もっとも、普通列車しか走らない多摩川線には待避設備はなく、新空港線ができても待避設備の整備はありません。優等列車も先行する普通列車を抜かすことはできないのです。ノロノロ運転で走るのです。
(参考:DIAMOND ONLINE https://diamond.jp/articles/-/362966)

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