青函トンネル以外の共用走行区間でも時速260キロ運転へ
北海道新幹線新青森-新函館北斗間の最高速度は時速260キロです。しかし、貨物列車と線路を共用する区間(82キロ)は新幹線もスピードが抑えられます。貨物列車とすれ違うときの安全性を考慮して、青函トンネル内は時速160キロ、それ以外の明かり区間では時速140キロに抑えられます。在来線特急並みです。これではあまりにも遅いので、貨物列車が少なくなるゴールデンウィーク、お盆、年末年始には貨物列車が走ることのできない時間帯をつくり、その時間帯に限って新幹線のスピードを上げています。ただ、時速260キロで走るのは青函トンネルの中だけで、明かり区間は依然として時速140キロのままです。
そこで、更なる速度向上を目指して、明かり区間でもスピードアップを行うこととなりました。対象となるのは、ゴールデンウィークとお盆です。年末年始はこれまで通り、青函トンネル内でのみスピードアップします。外なので、雪の影響があるのでしょうか? 高速走行試験を行い、順調ならば2028年度から明かり区間での時速260キロ運転を行います。新青森から新函館北斗まで、連続して時速260キロ運転ができるのです。
このように明かり区間でも時速260キロ運転をすることによって、所要時間はどれくらい短縮されるのでしょうか? 時速140キロ運転の現行と比べて、明かり区間だけでは約9分、青函トンネルを含めた共用区間全体では約14分短縮します。通常時(共用する区間では時速140~160キロで走行)の東京-新函館北斗間の最速は3時間57分なので、3時間43分に短縮されます。
(参考:国交省ホームページ https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001879822.pdf)
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