とさでん交通に12億円の支援
高知市及びその近郊を中心に路面電車や路線バスを走らせているとさでん交通。2014年に債務超過に陥った土佐電気鉄道と高知県交通を統合して発足させました。
このとさでん交通、当初は採算の良い貸切バスや高速バスで稼いで累積債務を圧縮しましたが、新型コロナで経営は悪化し、累積債務は元に戻ってしまいました。また、乗務員不足で運転士が足らず、貸切バスや高速バスの運転士を路線バスに回しています。黒字部門で稼ぐことができないのです。
そこで高知県と高知市、南国市、土佐市、いの町の沿線4市町は、とさでん交通に対して総額約12億円の支援を行うことになりました。新型コロナのときに一時的に支援したことはありましたが、今回の支援は発足以来のことです。
約12億円のうち、高知県は約8億円を支援します。内訳は貸切バス、高速バスに約4億円、路面電車と路線バスは4億円弱です。使途は新型コロナの後で増えた債務の償還です。沿線市町は路面電車と路線バスへの支援として約4億円を負担します。このうち、高知市は3.2億円余りを負担します。
この支援により、とさでん交通の財務基盤を安定させ、不足している人材の確保を図り、貸切バスや高速バスで稼いでもらい、経営改善につなげることを狙っています。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/AST5R3W73T5RPLPB001M.html)
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