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富山地鉄、一部区間をみなし上下分離に

 富山地鉄の経営問題については以前にも記事にしましたが、結局のところ、鉄道を存続させるには、地元が支えないといけません。

 早速答えが出ました。富山市は不採算区間(上市、五百石、月岡以遠)のうち、不二越・上滝線の部分について、2026年度にみなし上下分離を導入する考えであることを示しました。不二越・上滝線は、路線の93%が富山市内にあるため(残りは立山町)、富山市の意向が反映されやすいです。富山地鉄、富山県、立山町の合意を経て2025年中に再構築事業の実施計画をまとめ、国に申請します。富山地鉄によれば、行政の年間負担額は約6300万円ですが、利便性向上策を実施した場合は、その分負担が増えます。

 立山線については、大半を通る立山町が調査を行い、2026年度に実施計画を策定する計画です。早ければ2027年度から再構築事業を始めます。こちらも富山地鉄によれば、行政の年間負担額は約2億円とのことです。

 富山地鉄によれば、採算のとれる区間は富山地鉄が直営で行い、そのほかの区間はみなし上下分離にしたいとのことです。ただし、あいの風とやま鉄道と並行する滑川-新魚津間の取り扱いについては未定とのことです。

 富山市の動きは結構速いです。最初にも書きましたが、バスで十分な路線ならともかく、必要のある路線なら地元自治体が支えなければいけないでしょう。一部のみが通る立山線についても、観光路線として必要だという認識のようで、応分の負担には応じるようです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/9496669dd56a24101e1b0d7e93642d428acd08be)

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