北陸新幹線、そもそも京都-新大阪間を「南回り」でつくる必要はないのでは?
北陸新幹線は京都市内を通り、その後は松井山手を経て、新大阪に行きます。いわゆる「南回り」です。
このルートを採った場合、京阪間は家が建ち並んでいますから、トンネルの連続になります。地下40メートル以下の大深度を新幹線が通るようです。
しかし、このような地下を通った場合、地下水に影響が出る危険性があります。それを懸念しているのは交野市。市の水道水の約8割は地下水なのです。現在、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が影響の調査を行っています。
交野市は8月に大阪市内で開催される北陸新幹線の早期全線開業を実現するための大会に出席し、その場で新幹線建設による地下水への影響を訴える予定でしたが、大阪府から断られてしまいました。その場で言うべき内容かどうかは疑わしいところですが、そもそも京都-新大阪間を「南回り」でつくる必要はあるのでしょうか?
北陸新幹線敦賀-新大阪間で小浜や京都に寄るのは、意味があります。北陸新幹線は小浜市付近を経由することになっていますし、乗客の利便を考えると京都にも寄りたいです。しかし、松井山手を経由しなければならない必然性はどこにあるのでしょうか? 松井山手を経由するために京阪間は大深度地下にならざるを得ず、建設費がかかってしまいます。暫定的なルートはともかく、最終的にはやはりフル規格新幹線が求められます。ただ、コスト削減は求められるので、このあたりのルートを見直すことを考えても良いのではないでしょうか? コストを下げれば、京都府などの負担も減るのですから。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20250717-SLN3W7M7TRNVVEYIAK3IQCJ5AQ/)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「整備新幹線」カテゴリの記事
- 「サンダーバード」の北陸直通は復活するか?(2026.02.04)
- 亀岡市が北陸新幹線を要望か?(2026.01.09)
- 北海道新幹線の事業費が約1.5倍に(2025.12.30)
- 整備新幹線はできてから31年目以降も価値がある(2025.12.29)


Comments
京都市街は府道38号や一般国道1号を高架で、京阪間は一般国道1号のバイパス(一般部は洛南道路・京都南道路・大阪南道路、専用部は第二京阪道路)を高架あるいは地下で、大阪市街は都市計画道路都島茨田線(花博通)を淀川左岸線延伸部とほぼ同一で建設。
大阪府域のバイパス部分は寝屋川北部地下河川の掘削データが、都島茨田線の部分については淀川左岸線の掘削データが使えます。
何でもかんでも、大深度地下にして民有地を通過しなくても良いのでは・・・。
京阪間なら多少線形が悪くても、所要時間は知れています。
京都市街の騒音も、既に東海道新幹線がありますし、全列車停車駅なので、ある程度速度制限を設ければ良いです。
景観は、既に第二京阪道路があります。
見返りに、京都高速の建設、また、渋滞が頻発化し排気ガスだらけの京田辺松井〜寝屋川トンネルの一般部の4車線化もアリでしょう。
Posted by: RICOH | 2025.08.02 11:47 AM
RICOHさん、こんばんは。
* 京都市街は府道38号や一般国道1号を高架で、
方法論はいろいろあるでしょうが、新大阪まで直通させることが第一ですから、線形が少々悪くなるのは仕方ないことでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2025.08.02 09:08 PM
松井山手駅をつくった経緯は、言うまでもなく、負担額が大阪の2倍にもなる京都府が、大阪府に負担肩代わりを求めたものの、大阪の松井知事は「あの話(負担は関西広域で負担する)はなかったことに」と言って拒否、松井山手に駅を作るから、これで我慢してくれということになったからです。
しかも、当初の計画では、小浜からまっすぐに南下し、京都駅では在来線等と直角に交差することになっていたので、一旦、京都南部に出る必要があった。
従って、松井山手付近を通るのは、駅の必要性は別として、特に不自然ではなかった。
しかし、小浜の南には自然保護区・芦生の森があり、これを避けるため、ルートは想定より大きく西に迂回、京都市西部から市街地に入ることになりそうです。
ここまで西に寄れば、京都駅に乗り入れるのは線形的にも不自然で、京都市内の駅は嵐山か太秦付近の嵯峨野線と交差する地点に設置、そこから直線的なルートで新大阪へ向かった方が近道だし、このあたりならほぼ市街地を避けて通れる。
一案としては検討に値するけど、京都中心部から外れたルートになることで便益が低下すること、京都府としては便益が低下するうえ、松井山手駅もなくなるなら、負担の肩代わりを言い出すかもしれない。
大阪府も建設費が高騰して負担増となっているのに、京都の分も肩代わりと言われれば、北陸新幹線延伸そのものの見直しを求める可能性がある。
さらに、ルート見直しで、建設費をカットしても、便益も低下するため、B/Cが1を超えるのは困難でしょう。
どのみち無理ということです。
Posted by: かにうさぎ | 2025.08.03 09:33 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* 松井山手駅をつくった経緯は、言うまでもなく、
この論理ではほかの府県の共感は得られません。2駅もできるのだから、メリットは十分にあるという認識しかありません。
* どのみち無理ということです。
長野新幹線ができる前なら、新幹線そのものに反対する意味がありますが、今となっては遅すぎます。自ら関西を単なる一地方に落とす覚悟がないのなら、何とかして最終的にはフル規格新幹線を完成させる方策を考えないといけません。
Posted by: たべちゃん | 2025.08.04 11:37 PM