なぜ山田線の名前は変わらないのか?
盛岡と宮古の間を結ぶ山田線というJRの路線があります。あまりにも利用者が少ないので(並行して走るバスに負けています)、全線通しの列車は1日3往復しかありません。盛岡からの最終はお昼を過ぎたばかりの13:12です。
しかし、山田線という名前はどこから来たのでしょうか? 盛岡と宮古の間にはそれらしき地名はありません。実は、今は三陸鉄道になった陸中山田から来ているのです。元々山田線は盛岡と釜石との間を宮古経由で結ぶ路線であり、それが短縮されたのが今の姿なのです。
山田まで行かなくなった山田線、それなら宮古線のように実態に合う名前にしないのはなぜでしょうか? 実は、鉄道事業法では路線名の変更は想定していないようで、事実上変更できないのです。JRの路線の中には、整備新幹線の開業によって一部区間が第三セクターになり、ぶつ切りになった信越線(高崎-横川間、篠ノ井-長野間、直江津-新潟間)のような事例がありますが、横川線などと実態に合った名前にならないのはそのためです。JR西日本のJR神戸線などのように、愛称で対応するのもそのためです。
もっとも、JRの路線名は実態に合っていないのが多く、いったん変更しようとすると膨大な作業量になると思われます。いくら現状が廃止になっても仕方がないレベルの単なるローカル線とは言え、本線から外れるところはそれだけで反対されてしまいます。そのことを考えると、たとえ実態に合わなくても、変えずに今の路線名のままでやっていくということになるのも仕方がないところもあります。
(参考:「鉄道ファン」2025年6月号 交友社)
| Permalink | 1
「鉄道」カテゴリの記事
「JRグループ全体」カテゴリの記事
- 「青春18きっぷ」、2025年度は2023年度の4割に減少(2026.08.13)
- JRグループ、全社でモバイル定期券を導入(2026.05.08)
- 「北日本&東日本パス」は値上げ、「青春18きっぷ」は値上げせず(2026.02.26)
- JR、ローカル線のサービスレベルが低いことを認める(2026.02.03)
- ローカル線への過大な内部補助はすべきか(2026.01.02)


Comments