九州ほぼ一周の旅(4)
もっと鹿屋航空基地史料館にいたかったが、時間がないので仕方がない。次のバス停は鹿屋航空基地史料館のすぐ近く。航空隊前というが、海上自衛隊の基地のすぐ北側にある。この航空隊前から乗ったバスは、鹿児島中央に直行するバス。錦江湾を迂回するのではなく、途中、船に乗って鹿屋と鹿児島とを結ぶ、珍しいバスである。ちょっと短めの観光バスに、航空隊前から4人が乗り込んだ。こちらも料金箱は新1000円札に対応しておらず、後ろの人の払ったお金でおつりをもらう。大体、1人で2席を使うことができるぐらいの混み具合である。30分程度で垂水港に到着。運転士は客の人数を数え、船に乗る。客を乗せたバスごと船に乗る。乗船時間は35分ほど。到着までの間、バスの中に残っても、バスを出てもよい。私はバスを出たが、そちらは少数派で、バスの中で残っている人のほうが多かった。バスは冷房も効いていて、静かなので、スマホをするには快適な空間なのだろう。鴨池港に着いた。バスに乗ったまま船を出て、鹿児島市内に向かう。鹿児島中央駅で降り、ホテルに荷物を置く。
まだ外は明るいので、ちょっと出かけることにする。「旅名人の九州満喫きっぷ」なら、鹿児島市電にも乗ることができる。鹿児島市電の併用軌道は芝生になっていて、その緑が印象的だ。鹿児島中央駅前のひとつ鹿児島駅前寄りの停留所、高見橋から乗る。15年ほど前は鹿児島駅前のほうに乗ったので(そのときの旅行記はこちら)、今回は南のほうに乗ることにする。郡元行きに乗り、郡元からは1系統に乗り換え、谷山へ。夕方の帰宅時間帯ということもあり、混んでいる。運賃は均一なのに170円と安い。ただ、交通系ICカードは使えず、降車は前からしないといけないので、どうしても時間がかかる。混んでいるので、降りるために前に行くのも一苦労だ。谷山からの帰りは都心に向かうほうだから空いていると思ったが、そんなことはなく、こちらも混んでいる。そのまま1系統に乗って鹿児島駅前のほうに行こうかと思ったが、途中で暗くなってしまった。
指宿枕崎線の朝は異様に早い。始発は4:46なので、それに間に合うようにホテルを出た。当然真っ暗である。列車はキハ200系の4両編成で、前2両は転換クロスシート、後ろ2両はロングシートなので、転換クロスシートのほうに乗る。朝食を食べやすいからだ。土曜日の早朝なので、徹夜をした若者が若干乗っていた。だんだん明るくなっていき、錦江湾がぼんやりと浮かんでくる。終点の山川で枕崎行きに乗り換え。キハ40の1両編成である。西頴娃からの始発が折り返すのだが、誰も乗っていなかった。ここに5、6人が乗り込む。4両から1両に、いきなりローカル線になって発車。早朝ということもあり、このまま動きがなく枕崎まで行くと思ったら、部活の高校生など少ないながらも乗る人がいて(西大山あたりから枕崎の近くまで乗っていたので、意外と長距離だ)、一番多いときは10人あまりが乗っていた。枕崎で折り返しの列車(7:35発)に乗る。こちらの利用は少なかった。終点の指宿で鹿児島中央行きに乗り換え。キハ47の4両編成である。一番後ろの車両に乗ったのだが、客は前のほうが多そうだ。前のほうが出口に近いのかと思っていたら、鹿児島中央ではちょうど一番後ろの車両が乗り降りに便利な位置であった。(続く)
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