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九州ほぼ一周の旅(5)

 鹿児島中央から鹿児島線に乗る。10:29発の川内行きは817系の2両編成だが、座席は革張りのロングシートになっている。元々は転換クロスシートだったが、ロングシートに改造されたのだ。川内で肥薩おれんじ鉄道に乗り換え。階段を上らずにまっすぐに進むと肥薩おれんじ鉄道の乗り換え改札がある。肥薩おれんじ鉄道でも「旅名人の九州満喫きっぷ」が使えるので、切符を見せて出水行きに乗る。11:23発は2両編成。後ろの車両に乗る。

 1時間ほどで出水に到着。本来、この列車は八代行きにすぐ接続するのだが、12:30発の八代行きは運転士不足のため減便されている。先に行く列車は1時間ほど後の13:37発だ。幸い、出水は新幹線の停車駅なので、新幹線駅の下に一般社団法人出水市観光特産品協会が経営する店がある。地元のお土産を売っているので、次の列車までの間、ここで今回の旅行のお土産を買う。鹿児島中央みたいに大きくはなく、こぢんまりとした店だが、欲しいものは買うことができた。この土産物屋の隣には、食事処がある。ここに入ろうかとも思ったが、混んでいて、間に合いそうにもない。出水には駅弁もあるが、それも売り切れ。そこで土産物屋で売っていた地元の店の手作り弁当でお昼にする。地元特産のさつま揚げも追加で買った。

 13:37発の列車も2両編成。後ろの車両に座って弁当を食べる。ところがこの列車、八代まで行かない。8月の大雨の影響で、八代-日奈久温泉間は運休しているのだ(この記事を書いた9月27日から八代-日奈久温泉間の運転を再開した)。日奈久温泉からは代替バスがあるが、休日は代替バスの本数が少ない。半分ぐらいしか接続がないのだ。訪れたのは土曜日なので、本数が少ない日。次の列車でないと代替バスがないのだ。温泉も少し離れているので、行くことは難しい。バスが来るまで、駅で待つことにする。ちなみに、駅は有人である。しかし、日奈久温泉から八代には産交バスも走っている。これに乗って八代に行くことができる。代替バスと違って「旅名人の九州満喫きっぷ」は使えないが、八代に早く着くことができるのだ。バス停は駅を出て国道を渡って右側に行ったところ。バスは15:21発で、八代駅前には15:40に着く。バスがやって来た。小型のバスで、椅子はほぼ埋まっている。運賃は最初は勢いよく上がっていったが、250円からは上がらない。日奈久温泉から遠いところでも250円なので(鉄道だと400円)、八代市あたりから補助金が出ているものと思われる。バスは5分ほど遅れて八代駅前に着いた。

 八代からは再びJR九州となる。16:04発は植木行き。821系の3両編成である。熊本の次の駅、上熊本で下車。「みどりの窓口」があるので(終点の植木には「みどりの窓口」はない。なお、上熊本のは有人の「みどりの窓口」である)、ネットで購入したこれから後で使う特急券を引き換える。やってきた銀水行きに乗る。815系の2両編成だが、混み具合が植木行きと全く異なる。植木行きは熊本を出た時点でもガラガラだったが、銀水行きは混んでいる。玉名でもそう降りず、一気に降りたのは大牟田になってからだ。大牟田17:58発の鳥栖行きに乗った人もいたが、それよりも改札に向かう人のほうが多い。鳥栖行きも815系の2両編成。だんだん暗くなっていく。

 「旅名人の九州満喫きっぷ」は「青春18きっぷ」と同じように特急に乗ることはできないが、このまま普通列車に乗っていっては博多からの新幹線に間に合わない。予約している新幹線は博多19:30発の「のぞみ270号」だが、鳥栖で後続の区間快速(18:51発)に乗ると、博多に着くのは19:24。6分の乗り換えは危険だ。そこで、別料金で鳥栖から特急に乗っていく。切符はインターネットで購入し、すでに上熊本で引き換えている。「九州ネットきっぷ」で、指定席でも1100円だ。切符を見ると、運賃と料金の内訳も記載されていて、運賃は460円、料金は640円。正規の料金はそれぞれ570円、1280円(自由席だと750円)である。長崎方面への「リレーかもめ」等が停まる5番、6番乗り場では駅弁を売っているので、そこで夕食を買い求める。丼に入った「かしわめし」に巨大な焼売が載った弁当である。新幹線の車内で食べることにする。鳥栖18:55発の「リレーかもめ50号」は3分ほど遅れてやって来た。885系が使われているが、リニューアルされたようで、革張りのシートでなくなっている。「リレーかもめ50号」は遅れを取り戻そうと一生懸命走ったが、2分遅れで博多に到着。鳥栖18:51発の区間快速は原田で追い抜かれるから、博多到着時刻は予定よりも遅れるだろう。さらに乗り換えは危なくなる。1100円を投資するだけの価値はあっただろう。「リレーかもめ50号」は博多19:14着。16分あれば乗り換えは余裕だ。

 改札で「九州ネットきっぷ」を入れ、「EX-ICカード」にタッチする。「九州ネットきっぷ」は回収され、「EXご利用票(座席のご案内)」が出力された。指定された席に座る。さて、「のぞみ270号」は最初は空いていたが、新大阪でほぼ座席が埋まる。名古屋止まりの列車なので、新大阪から満席になるとは思ってもいなかったのが正直なところだ。万博やUSJに行った帰りなのだろうか?
(参考:肥薩おれんじ鉄道ホームページ https://www.hs-orange.com/page1098.html)

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