立山町長、路線存続へ観光客から2000円を取る案
富山地方鉄道は利用者の少ない一部区間を廃止しようとしています。その廃止区間のある立山町の町長が、高校生の前で廃止にせずに済む案を披露しました。
それは、観光客からだけ2000円を取って、赤字を埋めようとする案。観光客なら高くても使ってくれるという考えです。アルペンルートを訪れるために地鉄を利用するのは年間10万人ほどですが、これを2万人増やして、彼ら12万人から2000円ずつ追加で徴収すれば、2.4億円の増収になると言うのです。
これで解決するのなら、苦労しないでしょう。アルペンルートが高くても使われるのは、ほかに選択肢がないからです。先ほど、アルペンルートのために地鉄を使うのは10万人と言いましたが、2024年にアルペンルートを訪れたのは82万人もいました。ほとんどの人は車や観光バスなど、ほかの交通手段で来ているのです。このような状況で単純に観光客だけ値上げすれば、車や観光バスに逃げるか、あるいはアルペンルートそのものの訪問客が減るだけでしょう。駐車場を立山から岩峅寺に移して、車でアクセスできないようにしないといけません。また、岩峅寺-立山間は観光路線と割り切り、中間駅を廃止し、夜間は走らせず、冬季は黒部峡谷鉄道みたいに完全運休してコストの削減を図ることも求められます。
そして、何より大切なことは大人が使うことです。富山の街中に行くときぐらいは鉄道を使ってもらわないといけません。無理に毎日使うほどではなく、忘れたころに乗るレベルでもいいのです。そして、行政は町民に鉄道を使ってもらうため、駅駐車場の整備や助成金の導入、増発の補助といった施策をしてもらいたいです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/fa6a0ff74f8960b9027da54b1b9c7cfeec8ae26c)
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