JR九州、国交省に佐賀県の負担軽減を要請へ
昨日の記事で書いた、地元負担軽減策について書きます。
西九州新幹線でもうひとつネックになっているのが、地元負担の問題。県庁所在地の佐賀市なら福岡市まで近いので、在来線特急で十分です。視点が佐賀県の立場ではなく、(福岡のベッドタウンとしての)佐賀市の立場になっているという指摘はともかく、佐賀県は新幹線建設に伴う地元負担を渋っています。正論から言えば、佐賀にも新幹線の駅ができるので、メリットがないとは言えません。地元が負担すべきと言えばそれまでですが、それで話がまとまらなければ、意味がありません。
そこでJR九州は、古宮社長自らが水嶋国交省事務次官に面会し、佐賀県の地元負担の軽減を要請することにしました。JR九州が佐賀県の負担軽減を要請するのは異例のことです。現状のままでは途中の武雄温泉で乗り換えを迫られる、中途半端な新幹線になってしまいます。武雄温泉と長崎の間だけでは、何のためのフル規格新幹線かわかりません。
結果どうなるかはわかりませんが、JR九州としては、何とかして全線フル規格にしたいのでしょう。現在の西九州新幹線が中途半端であることは事実ですから、フル規格新幹線で整備されることは望ましいことです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/7ead51d262e41d076bf745a6c1a5194560509873)
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Comments
>佐賀県の地元負担の軽減を要請することにしました。
FGT失敗の責任云々言ってみたところで、既に、佐賀県だけを特別扱いできないと言っている以上、やる事は限られるでしょう。
長崎も佐賀も県庁所在地の人口としては、九州最下位だし、そもそも中速鉄道で十分な案件でしょう。
JR九州も、自分に負担がないのをいいことに、安易にフル規格を要求するべきではない。
JRは民間企業というなら、コスト削減とか費用対効果の検証とか、民間では当然のことを考えるべきでしょう。
>正論から言えば、佐賀にも新幹線の駅ができるので、メリットがないとは言えません。
メリットが1円もないとは言いませんが、地元負担略1,000億以上払うメリットがあるかということです。
正論をいうなら、今の仕組みでは、フル規格に同意できないという佐賀県の主張の方が正論です。
佐賀県が悪いのではなく、仕組み自体に問題があるという話です。
では、仕組みを変えようという話にならず、佐賀県を悪者にするのか?
やはり、仕組みを変えてまで、やるべき案件ではないということでしょう。
BC係数計算根拠等もよくわからず、1.1などというぎりぎりの数字で可にしても、後で建設費高騰で1割れ等という案件を、仕組みを変えてまでやれという話にならないからでしょう。
Posted by: かにうさぎ | 2025.10.22 10:13 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* 長崎も佐賀も県庁所在地の人口としては、九州最下位だし、
佐賀はともかく、長崎はそこまでは少なくないでしょう。中速鉄道でもそれなりの効果はありますが、ベストはフル規格新幹線です。
* 佐賀県が悪いのではなく、仕組み自体に
一地域しか利用しないローカル線ではないのですから、都道府県に事実上の拒否権を与える仕組みは間違っていると言えます。
* BC係数計算根拠等もよくわからず、1.1などという
採算がとれないのは一部分だけが完成し、乗り換えを要するからです。逆に全線開通するとスピードでほかの交通機関を圧倒するので、採算はかなり良くなります( https://tabechan.cocolog-nifty.com/note/2018/03/post-93b5.html )。
Posted by: たべちゃん | 2025.10.23 10:01 PM
これまでの負担割合は、あくまで「地方が新幹線を欲する」故のものだったので、佐賀や京都の事例を考えれば、負担割合を変える(JRや国の負担を増やす)のは理に適っています。
一方で、負担割合を変えると、これまでの整備新幹線で負担した県が怒るという声がありますが、それを言えば、東海道・山陽・東北(盛岡以南)・上越新幹線はどうなんだという話になります。
時代によって、制度を最適化するのは間違ったことではありません。
B/Cについて、着工後の1割れは道路も同様です。
1割れでも建設は続行されます。
部分着工後や残工程で計算した場合は尚更です。
FGT失敗という無視できぬ理由が西九州や北陸にはありますし、国交相も変わりましたので、大きく前進することを望みます。
Posted by: RICOH | 2025.10.24 08:14 AM
RICOHさん、こんばんは。
* これまでの負担割合は、あくまで「地方が新幹線を欲する」故のものだったので、
ただこの場合、地元負担が軽くなる分、佐賀県や京都府の要望は通らないことになっても仕方ないでしょう。
* B/Cについて、着工後の1割れは道路も同様です。
道路レベルなら、採算性を気にせず至るところに新幹線ができるでしょう。
西九州新幹線の場合はフル規格にしないと採算はとれないですし、北陸新幹線の場合は長野-金沢間の利益で残りの区間をつくっても良いのです。
Posted by: たべちゃん | 2025.10.24 09:33 PM
>負担割合を変える(JRや国の負担を増やす)のは理に適っています。
それ以外に、自治体間で負担を肩代わりする方法もあります。佐賀や京都の負担を減らす代わり、長崎や大阪の負担を増やすことです。
もっとも、長崎はともかく、大阪は京都の負担の一部まで肩代わりしろと言われたら、北陸新幹線自体要らないというかも。
大阪が今まで、小浜・京都ルートでもいいといったのは、京都に負担を押し付けていたからです。
JRに負担を求めれば、安易なフル規格要求や、高額な金のかかる小浜・京都のようなルート要求を抑止することにつながります。
長崎はミニ新幹線を検討するとか、北陸は松井山手を通る遠回りルートを是正、そもそも、延伸自体の取り止めを検討するかもしれません。
Posted by: かにうさぎ | 2025.10.26 08:53 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* それ以外に、自治体間で負担を肩代わりする方法もあります。
この場合、負担が減る府県については、ルートを選ぶ権利はなくなります。お金がかかるだけの佐賀空港近く経由はあり得ないですし、松井山手経由もあり得ないです。
JR西日本の立場はともかく、京都を無視して、亀岡にするぐらいでないと京都府の負担軽減をする大義名分が立ちません。
ほかの府県ではなく国が代わりに負担する場合でも、負担が軽減される府県のルート選択権は制限されても仕方がないでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2025.10.26 10:44 PM