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JRのインターネット予約をひとつに統一しないと、中途半端感は解消されない

 JRでは、「みどりの窓口」でなくても、インターネットでも切符を買うことができます。しかし、全国の切符を買うことができる「みどりの窓口」とは違い、インターネット予約は各社バラバラにサイトが乱立し、会社を跨ぐ切符を買おうと思ったら、複数のサイトを使い分けないといけません。

 この事態を解消するため、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の各社は、4社が運営するインターネット予約サービスを連携し、ひとつのサイトにログインすれば、ほかのサイトにログインし直すことなく移ることができるようにします。ほかのネット予約情報も表示されます。このうち「EXサービス」と「e5489」に関しては、2026年度中にサービスを開始し(ログイン認証は今日、10月4日から)、それ以外も2027年度から順次対応していきます。

 確かに今よりは便利になるでしょうが、ある意味複雑になるだけです。そもそも求められるのは、JRグループ統一のインターネット予約統一サイトです。北海道から九州までひとつのサイトにならないと中途半端感は解消できません。

 ただ、以前にも書きましたが、それでも切符を買う客は数少なくなった「みどりの窓口」を探し求め、不満を募らせるでしょう。新幹線に特化した「EXサービス」を除いて、インターネット予約は基本的には「みどりの窓口」の機能を移しているので、鉄道に詳しくない限り使いこなせないのです。インターネット予約専用の安い切符は少なく、紙の切符もそんなに高くないので、わからないならば「みどりの窓口」に行くほうが賢明です。この背景にあるのが、時代遅れの硬直的な運賃制度。「みどりの窓口」に行って、希望の行き先や時間帯を言えば駅員が切符を発券してくれますが、値段は今よりも高くなります。東京-大阪間が2万円ぐらいのイメージでしょうか? それが嫌なら、インターネットで東京-新大阪間の割引切符を買うのです(東京までと新大阪からの切符は、スマホを改札口にかざすと自動的に引かれます)。こういう風に変えないと「みどりの窓口」で切符を買う人は減らないでしょう。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250919_00_Press_Ribenseikojo_torikumi.pdf)

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Comments

本当に分かりやすい、使いやすいサイト一つでJR線全ての切符、特急券、指定券が買えたらいいですよね。

JR統一規格がないため、それが面倒で若い世代でも窓口に行く人がいます(その方が早いので)。

あと、作るなら高齢者にもわかりやすいサイトが必要だとい思います。(「高齢者は窓口で高い切符を買えばいい」といった見方が解消できる位のもの)。

本当は国交省や経産省・文科省などが主導して本気で高齢者を置き去りにしない情報・IT教育を行ってくれれば良いのですが。

Posted by: 青空 | 2025.10.06 08:59 PM

 青空さん、こんばんは。

* 本当に分かりやすい、使いやすいサイト一つで

 これができれば良いですが、「みどりの窓口」レベルのことをすれば、どうしてもその分操作が複雑になってしまいます。

 それを考えれば、新幹線停車駅など主要駅間のみをインターネットの割引切符で対応するのが現状ではベターと言えます。

Posted by: たべちゃん | 2025.10.06 11:15 PM

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