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船で万博へ&新しい広電に乗る(2)

 桜島から再び普通列車の旅。しかし、接続が悪い。大阪15:15発の新快速に乗るが、16:00発でも着くのは同じ。途中の六甲道に図書館があったのを思い出し、時間調整を兼ねて新聞を読むことにする。ただ、この選択が失敗を呼び起こす。乗る列車は決めていて、それに乗ることはできたが、夕食を買うのを忘れていたのだ。大阪16:00発の新快速は接続が良すぎて、買い物できる時間がない。2、3分程度の接続でどんどん西に行くのだ。一応、予備のパンは持っているが、夕食がこれでは味気ない。唯一のチャンスは姫路。新快速は播州赤穂まで行くが、姫路で後ろの4両を切り離すのだ。ここで3分停まる。姫路はホーム上に売店があるので、運が良ければ駅弁を買うことができる。新快速は姫路にほとんど遅れずに着いた。売店は少し後ろにあるので、急いで向かう。幸い、残っている弁当もあり、その中から釜めしを選ぶ。まねき食品が荻野屋とコラボし、「峠の釜めし」の釜を使ってつくった駅弁だ。1980円と駅弁の中でも高い部類だが、せっかくなので試してみることにする。危機は脱した。

 岡山方面は相生で乗り換え。真っ黄色の115系だった。古い国鉄型車両だが、座席は転換クロスシートになっている。相生までとは違い、1人で2席を占領することができる。それにしても秋の夕暮れは早い。上郡までは景色を見ることができたが、岡山県に入るころには暗くなっている。9月のときは九州ということもあってか18時半ぐらいまで明るかったが、今は18時前で暗くなっている。岡山県に入ると乗客が増えてきて、立つ人も結構いた。岡山で糸崎行きに乗り換え、2分の接続である。同じ真っ黄色の115系転換クロスシートだが、夕方の帰宅ラッシュのため、ぎっしりと詰まっている。JRの中では今回の旅で一番混んでいたところだ。何とか乗り込むことができた。もっとも、駅に停まるごとに降りていき、私も倉敷の次の西阿知で座ることができた。

 糸崎で乗り換え。岩国行きに乗る。糸崎で乗り換えるのは乗客の流れに合わせたものではなく、JRの都合である。糸崎が重要な運転拠点だったころのを今なお引き継いでいる。ここからは新車で、227系の5両編成。ガラガラかと思ったら、意外と良く乗っている。糸崎で本数が大きく減るのも影響していると思われる。糸崎は2分の接続だったが、次の三原で8分の停車。三原は新幹線停車駅ということもあって、駅構内にコンビニがあり、夜間なので店舗は閉まっているものの、自販機で駅弁を売っている。結論から言えば、姫路で駅弁を買えなくても、三原でコンビニ弁当ぐらいは買えたのだ。さて、姫路で買った駅弁だが、広島に着く前に食べておこう。広島に近くなると増えてくるだろうから、それまでに食べておかないといけない。転換クロスシートの車両は国鉄時代のセミクロスシートの車両に比べて明るく、駅弁を食べる雰囲気ではないが、混まないうちならまだいいだろう。姫路で買った「関西峠の釜めし」は、器は「峠の釜めし」と同じだが、中身はまねき食品オリジナル。山の幸の「峠の釜めし」と違い、こちらは海の幸がメイン。穴子、蛸、鯛を使っている。食べ終わってしばらくすると、西条に到着。ここでたくさん乗ってきて、座席はほぼ埋まる。それまでに食べ終えて正解。西条から乗ってきた客は広島で降りるのが多かったが、代わりに同じように乗ってくる。ただ、駅に停まるごとに降りていき、岩国に着くころにはガラガラになっていた。(続く)

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