人吉駅弁やまぐち、出水の松栄軒が引き継ぐ
人吉の駅弁をつくっているのは、人吉駅弁やまぐちという会社。創業は1923年なので、100年を超えています。「栗めし」や「鮎ずし」が有名です。小さな会社で手づくりにこだわり、ホームでの立ち売りも名物として知られていました。
しかし、この人吉駅弁やまぐち、2020年の豪雨で大きな被害を受けました。社屋そのものの被害は大きくなかったのですが、鉄道が不通になったこともあり、売上は大きく減りました。年間の売上は約3億円から1億円程度にまで落ちてしまったのです。人吉駅前の店舗内にある食堂をラーメン店にしたり、熊本や博多などで販売したりしましたが、大きく減った売上を穴埋めすることはできませんでした。
このままでは、人吉の駅弁が消えてしまう危機です。そこで、人吉駅弁やまぐちは出水市に本社がある松栄軒に引き継がれることになりました。5月1日に松栄軒の松山社長が人吉駅弁やまぐちの社長を兼ねることになり、松栄軒のグループに加わることになりました。松栄軒も元々は出水の小さな駅弁屋で、2007年の時点では年商が数千万円でした。ところが、全国の新幹線の駅やスーパーに販路を広げ、約19億円の年商にまで成長しました。その手腕に賭けることにしたのです。
その効果は早速現れています。新大阪や京都でも売るようになり、そのほか経費削減にも取り組んだこともあって、1か月単位の収支は7月で黒字になりました。売上も5月の就任前に比べて2~3割増えています。逆に松栄軒の駅弁も変わっています。かなり自動化されているところも多かったのですが、手作業の工程を増やしたのです。手づくりの人吉駅弁やまぐちのやりかたに影響されたのでしょう。
2026年には東京や大阪の百貨店で実演販売を予定しています。また、2033年ごろに鉄路が復旧したときには、ホームでの立ち売りも復活させたいと考えています。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20251227-GYS1T00067/、人吉新聞社ホームページ https://hitoyoshi-sharepla.com/entrance_news.php?news=7636)
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