木曽川の渡し船に乗ってきました
川を渡ろうと思ったら、橋を渡れば良い。しかし、かつては大きな川に架かる橋はなかったので、船に乗って渡ることもあった。渡し船もいくつかあった。しかし、橋がつくられると、渡し船は存続意義を失い、消えていく。こうして渡し船は貴重な存在となった。木曽川にもいくつか渡し船があったようだが、残っているのは一宮市と羽島市とを結ぶ西中野渡船ぐらいで、それも2025年に近くに橋ができたことから25日で県営としての営業を終了する。一宮市が引き継ぐようだが、廃止直前の日曜日の22日に乗ってみることにした。
名鉄一宮で尾西線に乗り換える。6:49発の津島行きは2両編成、5つ目の玉野で降りる。玉野はホーム1面だけの無人駅。名鉄なので自動改札機はあるが、そのほかは何もない。川のほうに向かって歩く。西のほうに歩くこと55分、少し迷ったが西中野の渡船場に着く。堤防に小屋があったので戸を開けたところ、船頭の控え室のようで、利用するには堤防を降りて並ばないといけないとのこと(待合室の類はない)。8:30の運航開始だが、すでに4人が並んでいた。その後も増えていく。NHKの取材陣も来て、近いうちに夕方のニュースで使うらしい。
8:30から少し遅れて、船頭がやって来た。乗る船はボートみたいな小舟で、屋根はない。救命胴衣が渡され、それを着てベンチみたいなシートに座る。片側に6人ずつ、両方で12人座る。定員は船頭を含めて14人なので、乗ることができるのは12人。並ぶ人が多いため乗ることができないのも2、3人いて、それとNHKの人に見送られて出航。波のない、穏やかな川面を進んでいく。
対岸には5分ほどで着く。こちらは岐阜県側だ。西中野の渡船場も小舟が2隻あるだけだったが、こちらはそれ以上。港らしい設備は何もなく、ただ乗船場の看板しかない。コンクリートで固めるわけでもなく土のままで、ボートみたいな小舟といい、子供の探検みたい。とても県が運営しているものとは思えない。渡し船と言えば、天保山で乗ったものを想定していたが、よく令和の今まで残っていたものだ。こんなのでよく利用する人がいるのが不思議なぐらいだ。本来、渡し船は対岸に来れば降りるものだが、両方ともアクセスに難があるため、車で来て往復乗る人が多いらしい。岐阜県側で降りたのは私を含めて5人、並んでいたのは8人なので、3人を残して愛知県側に戻っていく。
15分ほど歩くとバス停に着く。羽島市のコミュニティバスだが、25年ほど前まであった名鉄の代替バスを兼ねているので、本数はある。日祝の午前中はやや少ないが、それを除けば1時間に1本ある。平日の朝夕は1時間に2本だ。西中野のほうは2時間に1本しかないので、そちらよりも本数は多い。運賃も100円と安い。15分ほど待ってバスに乗る。交通系ICカードは使えず、「PayPay」が使えるので、それで支払うことにする。乗ったときは誰もいなかったが、その後は乗る人がいて、終点の羽島市役所前駅では4人になっていた。
竹鼻線は今回のダイヤ改正で本数が大幅に減り、30分間隔になった。また乗車した羽島市役所前も無人駅になっている。このような寂しい現状だが、来た列車(羽島市役所前9:40発)は最新型の4両編成。2両と思っていたが、意外だった。笠松からは名古屋本線に乗り換え、名鉄名古屋に戻った。
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