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May 2026

「ユニバーサルサービス料金」でどの路線も維持して良いわけではない

 電話料金には「ユニバーサルサービス料金」が課されます。国内全てで電話が使えるように、全ての利用者に課されます。これと同じ理屈で、鉄道の利用者に「ユニバーサルサービス料金」を課すという話が出ています。国交省の中につくられた検討会でそういう話が出ているのです。

 まず鉄道を巡る現状から見ていきましょう。ローカル鉄道は人口減少のために利用者が減少し、それなのに道路は整備され、まちづくりも車があることを前提にしています。まだそれだけなら現状維持で何とかなるかもしれませんが、自然災害で線路に被害が出たら、廃止の話が急浮上します。ただそういうときでも地元自治体は廃止に反対します。大してお金も出さないのに。当てにしているのは新幹線や大都市圏の通勤鉄道といった黒字路線の利益で、それで補填するのが当然だとしています。

 国交省の検討会でもそのような現状認識はしているようで、全ての鉄道を残すことは現実的ではなく、必要なところに積極的な投資を行い、そうでないところは輸送密度等の客観的な基準で切り分ける必要があるとしています。地域住民以外にも鉄道の便益があるのなら、そこについては国がそれなりの負担をすべきだとしています。黒字路線の利益でカバーするという内部補助については、比較的利用の多い路線のサービスの向上については是認しています。鉄道事業者も全ての内部補助を認めないわけではありません。誰も乗らない路線の赤字の穴埋めのような、過度なものを問題としているのみです。

 国も地方自治体も鉄道事業者も自らの負担を嫌い、負担を押しつけ合っています。そんな中で出てきたアイデアが「ユニバーサルサービス料金」です。電話料金のように利用者のみに払わせるのか、あるいは森林環境税のように全員に定額の負担をさせるのかはともかく、ローカル線とは縁もゆかりもない人も負担しないといけないのです。試算はいろいろありますが、バリアフリーのときのように、運賃に10円を上乗せすればローカル鉄道(JR、私鉄、第三セクターを問わず輸送密度が2000人未満のもの)の赤字を埋めることができるとも言われています。

 計算上はそれで良いかもしれません。しかし大切なのは、縁もゆかりもない人がお金を払ってでも維持すべき鉄道なのか、ということです。鉄道が得意とする高速輸送や大量輸送がないところまで維持する必要はありません。特急や貨物列車が走らない路線まで、国の幹線ネットワークを構成するとして維持する必要はありません。かつてはローカル線でも貨物輸送をやっていましたが、今の貨物列車はごく一部の条件の整った路線しか走ることができません。山陰線レベルで何とか、というところです。ただこれもDD51があったからできたことで、DF200が対応できるかどうかはわかりません。国の幹線ネットワークとして維持すべき路線は、特急と貨物だけを維持します。国の幹線ネットワークからは外れていますが、それなりの通勤、通学輸送が見込めるところは、第三セクターにしてでも鉄道を維持します。どちらもないところは、地元が全てのお金を出さない限り、残念ながら廃止になるのを容認します。こういう仕分けで良いのではないでしょうか?
(参考:DIAMOND online https://diamond.jp/articles/-/388326)

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この30年間で鉄道はむしろ延びている

 鉄道の廃止の話はよく聞きますが、実際のところ、廃止された鉄道と新たに開通した鉄道とでは、どちらが長いのでしょうか?

 1996年度から2025年度までの30年間で廃止されたのは合計で1366キロです。全国の鉄道網は約2.7万キロなので、5%ほどが廃止されたのです。地域別に見ると、北海道が約1/3の497キロを占めています。廃止になった鉄道を年代別に分けると、1996~2005年度が387キロ、2006~2015年度が445キロ、2016~2025年度が534キロです。JRと私鉄の別では、JRが680キロ、私鉄が686キロです。

 これに対して、同じ1996年度から2025年度までの間に新たに開業した鉄道は1913キロ、廃止された鉄道よりも546キロも長いのです。新しく開業した鉄道のうち、新幹線が1156キロを占めています。

 鉄道の廃止は悲しいことですが、大半はすでに使命を失ったものであり、残念ながら仕方のないこととも言えます。全ての鉄道を維持しなければならないわけではないのです。これに対して新しくできたのは新幹線のほか、大都市近郊の鉄道が主体でしょう。車が行き渡り、道路が整備された今になっても鉄道をつくる価値があると判断されているのです。

 バスどころかジャンボタクシーでも間に合う鉄道を無理に維持するのではなく、社会的に価値のあるものには国や地方自治体も積極的に投資することによって、トータルとして鉄道が発展すれば、それで良いのではないでしょうか?
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/1d471aa6530a3b8b2471afede0e733eff9c47bc2、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20260406-GV5KTMJ4JFIOHKOK7NY2LR5TN4/)

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南大阪線に「すわれ~る」

 話題となる特急用車両はコンスタントにつくられるものの、一般車両はなかなかつくらなかった近鉄。ようやく重い腰を上げて、新型一般車両をつくることにしました。新型一般車両は南大阪線等にも入ります。6A系と言い、2026年度に4両編成3本、2027年度に4両編成2本が投入されます。2002年の6820系以来、24年ぶりの新車です。

 6A系は、南大阪線、吉野線、長野線、御所線に入ります。5月19日から運行を開始します。8A系と同じく赤と白のツートンカラーで、ベビーカー・大型荷物対応スペースの「やさしば」、ロングシートとクロスシートを切り替え可能なL/Cシート(南大阪線系統でL/Cカーを導入するのは初めてです)、夏期や冬期の車内保温のため乗客が個別に扉を開閉することができるスイッチ(6A系だけで走るときのみ使えます)、バリアフリー対応の多目的トイレを備えています。

 そして近鉄は6月1日から、この6A系を使って、一般車両での有料座席指定サービスを始めます。「すわれ~る」と言います。平日夕方ラッシュ時の18:50に大阪阿部野橋を出る吉野行き急行(6両編成、ただし後ろ2両は橿原神宮前まで)の先頭1両を使って、有料着席サービスを使います。近鉄なら特急がたくさん走っていて、有料座席指定サービスも特急を使って行うものと思っていたので、意外な話です。近距離の人にも特急に乗ってもらいたかったら、古市に停まる時間帯を拡大すれば良いだけですから。

 「すわれ~る」は車端部のロングシートを除いて、クロスシート状態にして運行します。36席あります。座席が確保できるのは大阪阿部野橋から古市までですが、古市から先もそのまま座っていくことができます。「すわれ~る」の値段は300円ですが、6月30日まではオープニングキャンペーンとして200円です。

 「すわれ~る」に座ることができる「すわれ~る券」は乗車当日の5:30から発売します(6月1日は10:00から)。スマホからの「すわれ~る」予約サイトのみの発売で、駅では発売しません。対象列車が1本しかないので、スマホからの予約だけにしたのでしょう。支払いはクレジットカードかPayPayで行います。
(参考:近鉄ホームページ https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/3007664f7a484711b483e49e4a5c5763/20260420rw_v2.pdf、https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/45f8acb192d94f8bbb0d72b4497765ab/20260420rw2.pdf)

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JR九州で無線式列車制御システム

 列車を安全に走らせるために必要な設備は、数が多く、しかも複雑な構成になっています。これでは、少子高齢化や人口減少が進む中で交通ネットワークを維持することができません。

 そこで、これまで無数のケーブルを使ってやってきた列車制御を、無線に置き換えるという取り組みがいろいろな鉄道会社で行われています。JR九州でも無線式列車制御システムを導入することにしました。これまで検討や実験を行ってきましたが、実用化に向けての評価を終えたため、実際に長崎地区に導入することにしたのです。

 JR九州での無線式列車制御システムの特徴は、公衆回線ネットワークを使うこと。東京メトロのCTBCでは専用の無線通信網を使っていますが、JR九州のは公衆回線を使うため、コストが抑えられるのです(公衆回線を使うことにより、セキュリティ面の問題は出ますが、それについては解決したのでしょうか?)。JR九州が持っているGOA2.5の技術も活用します。

 JR九州での無線式列車制御システムは、2028年度に長崎線喜々津-長与-浦上間で導入します。2032年度には諫早-市布-長崎間、2033年度には大村線ハウステンボスー諫早間に導入します。ハウステンボスから江北方面、佐世保方面は電化されているので、YC1系だけで統一できるハウテンボス以南に絞ったのでしょう。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2026/04/16/20260415_Introduction_of_a_wireless_train_control_system_using_public_lines.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC152OP0V10C26A4000000/)

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松江発出雲市行きの「サンライズエクスプレス」

 8月1日と8月2日は、松江水郷祭湖上花火大会が開催されます。それに合わせてJR西日本は、その花火の観覧に加えて、宿泊場所として「サンライズエクスプレス」を用意したプランを4月14日から発売しています(5月11日現在、完売しています)。

 このプラン、「~宍道湖を彩る圧巻の花火と寝台列車の夢の競演~2026松江水郷祭ドリーム・サンライズエクスプレス2日間」というタイトルが付けられています。当日(8月1日)は、松江水郷祭湖上花火大会を限定席で約60分見てから、松江から「サンライズエクスプレス」に乗ります。松江発22:30ごろの予定です。「サンライズエクスプレス」は米子で折り返すようですが、米子を含めて途中駅での乗り降りはできず、翌2日8:52ごろに到着する出雲市まで乗り続けることになります。出雲市に到着したら、解散です。まだ9時前なので、朝から出雲の観光を楽しむことができます。

 値段は座席によって異なりますが、一番安いのは「ノビノビ座席」の上段の10000円です。一番数が多いのは、72席ある「シングル」で、1階は24000円、2階は25000円です。食事はついていませんが、花火観覧のときに使える「やくも」のロゴの入った椅子、島根県立美術館のチケット、松江市内の温泉施設の割引券がついています。「サンライズエクスプレス」にはシャワーもありますが、「シングルデラックス」など、一部の席の利用者しか使うことはできません。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2026/04/14/items/260414_00_press_suigosai_sunrise.pdf)

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仙台空港鉄道、全列車4両編成化か?

 名取から別れて仙台空港まで結ぶ仙台空港鉄道ですが、利用客は増え、2年連続で過去最多を更新しています。杜せきのした-仙台空港間の2025年度の乗降客数の速報値は465.3万人で、前年度に比べて8.9%増えています。空港の利用客等で車内は混み合っています。

 そこで仙台空港鉄道は車両を増備して、全ての列車を4両編成にすることを考えています。具体的な時期はわかりませんが、確実に需要が増えていることの証しでしょう。
(参考:河北新報ホームページ https://kahoku.news/articles/20260415khn000028.html)

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臨海地下鉄、りんかい線の車庫を使用か?

 都心と臨海部を直結する鉄道の構想があります。臨海地下鉄とも言われているこの鉄道、東京から有明・東京ビッグサイトまでの約6.5キロをつくり、途中5駅を設けます。

 ただ、計画ではこの区間の中に車庫はできません。どこに車庫を置くのでしょうか? どうやら、営業主体である東京臨海高速鉄道が持っている車庫を使うようです(整備主体は鉄道・運輸機構です)。有明・東京ビッグサイトからりんかい線への連絡線を設け、それを使ってりんかい線の八潮車両基地を借りることができるのです。また、この線路を通れば、羽田空港にも行けます。理論上は、東京から羽田空港までの直通運転が可能なのです。また、臨海部の人口が増えているので、臨海地下鉄の採算性は向上しているようです。

 ただ、りんかい線への連絡線ができると困るところがあります。つくばエクスプレスの土浦方面への延伸を求めている人です。単純に土浦方面への延伸を行っても、採算が取れません。そこでつくばエクスプレスや臨海地下鉄の車庫をつくるのを条件に採算性を改善しようとしたのでしょう。そのうちのひとつが崩れたことになります。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/rinkai-renrakusen/、https://tabiris.com/archives/tsukuba-kokusaku/)

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「ドクターイエロー」の後継は「ドクターS」

 これまで東海道新幹線では、専用の車両、「ドクターイエロー」で検測を行ってきましたが、技術の発達によって、通常の営業用の車両でも検測を行うことができるようになりました(全ての車両にそのような機能があるわけではなく、検測できるのは一部の車両のみです)。通常の営業用の車両でも、これまで「ドクターイエロー」が行ってきた全ての検測及び社員が現地に行って行っている検査の一部ができるようになりました。普通に営業用に走らせているだけでいいのです。

 このたび、そのような営業運転しながら検測ができるN700Sについて、名称やロゴマークが決まりました。名称は「ドクターS」と言います。「ドクターS」の「S」はN700Sなどから来ています。両先頭車及び奇数号車、1編成あたり20か所に配置されるロゴマークは、「S」がかなり目立ったものになり、「ドクターイエロー」を受け継いだのか、黄色で表現されています。このうち、両先頭車両の左右2か所、1編成あたり4か所のロゴマークは「Dr.S」だけのものであり、奇数号車の左右2か所、1編成あたり16か所のロゴマークは、「N700S」のシンボルマークの右下に小さくあります。車体そのものはほかのN700Sと同じく白がベースなので、ロゴマークを除けば、区別できるものはありません。

 「ドクターS」は4編成つくられます。営業車両としてはこの10月に走り始めますが、検測機器の運用開始は試験運用や確認試験が終わってからなので、2027年1月の予定です。また、「ドクターS」の車体の一部には、「ドクターイエロー」の車体で使われていたアルミ部材が使われます。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000045513.pdf)

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「ゆふいんの森」、新車導入へ

 JR九州の観光列車、「ゆふいんの森」は人気の観光列車。博多と由布院、別府との間を久大線経由で結んでいます。平均乗車率8割を誇る人気の列車で、1989年から運行を始めた4両編成の車両(「1世」)と、1999年から運行を始めた5両編成の車両(「3世」)の2つの編成で賄っています。余談ですが、同じ区間を走る普通の車両の特急の「ゆふ」も人気があり、JR四国からキハ185系を追加購入しました。

 しかし、「1世」のほうはベースがキハ58系なので、相当に老朽化しています。空調機能が弱くなり、インバウンドの影響もあり乗客の手荷物が大きくなりました。そこでJR九州は「1世」の置き換えのための新しい車両をつくることにしました。2031年春に完成予定で、輸送力増強を兼ねて5両編成になります。

 外観や内装などの詳細はこれから決める段階ですが、今までと大きくは変わらないと思われます。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20260410-GYS1T00016/、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC157870V10C26A4000000/)

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大井川鐵道、井川線の6月1日大幅値上げは行わず

 大井川鐵道の大井川本線は川根温泉笹間渡-千頭間が2022年9月の台風被害により運休したままとなっています。しかし、千頭から先の井川線は特に大きな被害はなく、平常運転を行っています。

 ただ、時刻表を見てもわかるとおり、昼間のみの運転(9~17時台)で、日常的な利用は望めません。15年間も定期券の利用者がいないという路線です。終点井川のひとつ手前の閑蔵までなら道路があり、鉄道なら1時間半かかるところを3月で廃止になったバスはたったの30分で結んでいました。車ならさらに速いはずなので、地元の人が使わないのももっともです。

 そこで大井川鐵道は6月1日から、一部の列車を除いて観光列車化することにしました。運賃ではなく、パッケージツアーのような商品として販売し、乗車区間にかかわらず一律3500円(子供は半額)とします。3500円という値段は国内外の観光列車の値段を参考に決めたようです。現在、千頭-井川間が1340円しますので、2.6倍ということになります。これに対して沿線の川根本町の議員が観光客が減るとして反発しています。なお、大井川鐵道も地元の利用については配慮しています。沿線にある温泉の利用客のことを考え、下り最終列車(千頭14:35発接岨峡温泉行き)と上り始発列車(接岨峡温泉10:45発千頭行き)には運賃だけで乗ることができる車両を設けます。また、川根本町と井川地区の希望者には、1000円出せば2年間乗ることができるパスを発行します。

 井川線は終点まで行ってもほかの交通機関がなく(かつては静岡へのバスがありました。そのときの旅行記はこちら)、来た道を戻らないといけません。往復で5時間、7000円もかかるのでは、コスパが悪いです。アプト式の井川線に乗ってきたという体験が欲しいのなら、もっと短くて安いコースを用意しなければならないでしょう。事実、車で泊まりに来て短距離だけ井川線に乗る客はいます。往復7000円もするとさすがにそういう客は乗らないでしょう。もっとも、大井川鐵道としては短距離だとあまり儲からないので乗らなくても結構なのかもしれませんが。また、地元の店と組んで、乗車代金の一部を商品券や食事券で還元しても良いでしょう。

 地元の反発もあり、大井川鐵道は6月1日の観光列車化を見送りました。とは言っても利用者が少ないのは構造的であり、経営が厳しいのも事実です。本来なら運賃の値上げで対処すべきかもしれませんが、運賃の値上げは許認可が絡むため簡単にはいかず、それがためにいびつなものになっているというのは皆さんも御存じの通りです。特別料金で帳尻を合わせざるを得ないのです。
(参考:FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/1041823、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20260507-GYT1T00328/、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASV583TJCV58UTPB006M.html)

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JRグループ、全社でモバイル定期券を導入

 交通系ICカードが使えるところは増えていますが、まだ使えないところもたくさん残っています。また、有人駅がどんどん減っていき、定期券を発売している駅が近くにない、という事例もたくさんあります。

 そこでJRグループは、2027年春に、「モバイルSuica」、「モバイルICOCA」のアプリ画面がそのまま定期券になる、というサービスを全国で展開します。「みせるモバイル定期券」です。通勤定期券、通学定期券ともに対象で、駅に行かなくても自宅等でアプリから購入することができます。交通系ICカードのエリア外でも対応します。交通系ICカードのエリア外の場合は、駅や列車内で係員にアプリの定期券画面を見せて使います。交通系ICカードが整備されているところでは、改札機にタッチします。

 使用するアプリは、利用するエリアによって変わります。JR北海道とJR東日本は、「モバイルSuica」を使います。JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州は「モバイルICOCA」です。なお、JR四国で「モバイルICOCA」を使うのは、JR西日本の交通系ICカード外の駅からJR四国の一部の駅までを区間とするものに限ります。JR四国のみなら、「スマえき」があるからでしょうか?
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2026/04/16/Improvements_to_commuter_pass_services_on_conventional_lines.pdf)

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JR西日本とJR四国に跨がる定期券も「ICOCA」対応に

 岡山県と香川県の間は途中、海があるにもかかわらず日常的な利用が多くありますので、2社に跨がるにもかかわらず、交通系ICカードが使えます。珍しい事例です。

 しかし、定期券についてはJR四国が対応していないこともあり、2社に跨がったものを買うことができません。定期券こそ日常的に使うものなのに、対応できていないのです。

 ところが、2027年春から、JR西日本とJR四国の「ICOCA」エリアを跨がる定期券を発売します。JR四国は高松-多度津間のみが対象で、飛び飛びに「ICOCA」が使える駅がある区間は対象外です。また、JR四国で完結するものも対象外です。

 このJR西日本とJR四国の2社に跨がる定期券は、JR西日本の「みどりの窓口」等でのみ発売し、JR四国では発売しません。ここは注意が必要です。

 なお、JR四国によれば、2024年度にJRで瀬戸大橋を利用した人は712万人、そして全体の約2割が定期券の利用者だそうです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2026/04/09/items/260409_00_press_icocateikiken_shikoku.pdf、FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/1027795)

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とさでん交通、一部区間をバスに転換しても収支改善の効果なし

 とさでん交通の末端部には、廃止のがあります。本数の少ない伊野側(朝倉もしくは鏡川橋から西)がバスに転換される案が有力です。

 それに基づき、高知県、高知、南国、いのの沿線2市1町、とさでん交通、大学教授などから成る検討会が、一部区間をバスに転換した場合の収支を検討しました。それによれば、30年間の累積赤字は50億円前後で、軌道を全区間維持した場合と比べて大きく収支改善することはないとのことです。

 また、路面電車を廃止してバスを走らせるには、バスの運転士が必要です。その確保が難しいこと等から、路面電車を廃止せずそのまま存続させるほうが望ましいと結論づけました。

 もっとも、路線を維持するためには、1979年につくられた鏡川橋梁(約200メートル)の耐震化が必要です。その工事費用は橋脚4本の補強と橋桁の落下防止措置で約3億円、基礎部を含めた全面補強では約16億円が必要になるそうです。高知県は、2027年度に鏡川橋梁の耐震診断をとさでん交通等と実施していきたいそうです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20260415-GYO1T00033/)

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西鉄貝塚線と福岡市交通局箱崎線の直通運転、再び浮上か?

 西鉄貝塚線と福岡市交通局箱崎線の直通構想は浮かんでは消える性質のもの。その直通構想が再び出てきました。「にしてつグループ第17次中期経営計画」(2026~2028年度)において、直通運転の実現に向けた検討を進める方針であることが明らかになったのです。

 現在、鹿児島線から地下鉄箱崎線経由で福岡市の中心部に行く場合、千早で西鉄貝塚線に乗り換え貝塚まで行き、貝塚で地下鉄に乗り換えるルートを使う人が多いようです(ただしこの場合、定期券で博多に寄ることができなくなります)。これがJR貝塚が開業すると、JR貝塚で地下鉄に乗り換える人が増えると予想されます。西鉄に乗らなくても済みますので、運賃の節約になります。西鉄としては収入が減る事態となりますので、地下鉄との直通運転を行い、減少を食い止めようとしているようです。

 もっとも、これまで課題と指摘されていた問題が解決されたわけではありません。ですから、今まで同様、実現性が高いものではありません。
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20260322-4248690/)

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南海フェリー、2028年3月に撤退

 橋がなかった時代、四国へは船で行くものでした。和歌山と徳島の間にも船があり、和歌山側は南海と接続、かつては徳島側も港は小松島にあり、国鉄と接続していました。小松島港からは国鉄の急行が走っていて、連絡船の一種となっていました。その後、徳島側の港は徳島に移りましたが、南海との接続は保たれ、難波から1枚の切符で行くことができます。

 しかし、和歌山と徳島を結ぶ南海フェリーですが、1998年の明石海峡大橋開通によって京阪神からの主要ルートが陸路に移行し、人口減少や少子高齢化により利用者が減っていきました。これに追い打ちをかけたのが、新型コロナ。経営への打撃は深刻で、2021年度以降は債務超過の状態に陥っています。

 また、船も使い続けると更新が必要になります。2019年に「フェリーあい」をつくりましたので、次は就航から26年が経過した「フェリーかつらぎ」の番です。「フェリーかつらぎ」は老朽化していて置き換えたいのですが、財務状況が厳しいです。「フェリーあい」1隻だけでの運行継続も検討しましたが、効率的な運航や経営は不可能と判断したため、撤退を決定しました。2028年3月末の撤退予定ですが、船舶等の老朽化や従業員の不足により安全運航ができない場合は、その時期が早まることもあります。

 さて、ここで気になるのがフェリーへの連絡路線となっている南海の和歌山港線の存廃。かつてはその先、水軒まで延びていて、中間駅もありましたが廃止され、本数もかなり少なくなっています(フェリーとの接続は考慮されています)。フェリーがなくなるとさらに利用者は減りそうですが、南海によれば、当面は廃止する予定は無いそうです。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/ir/news/pdf/260330.pdf、鉄道コム https://www.tetsudo.com/news/4013/)

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小児用「nimoca」なら、休日、長期休暇中は子供実質50円

 交通系ICカードを使えば子供の運賃が異様に安くなる鉄道会社はいくつかありますが、西鉄も4月29日からそれに似たかたちで実質的に安くするサービスを導入しました。

 元々西鉄バスは2021年12月から「こども50円バス」を実施していました。そして鉄道も2025年度の夏休みと冬休み限定で、「こども実質50円電車」を行いました。そのときの利用実績から、通年で全ての休日と長期休暇期間中、後でポイントで還元するというかたちで実質的に50円でできるようにします。「小児用nimoca限定 こども実質50円電車」です。年間で約170日が対象です。

 対象となるのは、4月29日以降の全ての休日と長期休暇中。長期休暇中とは、春分の日から4月7日まで、昭和の日からこどもの日まで、海の日から8月31日まで、12月24日から成人の日までのことを指します。小児用の「nimoca」(ほかの交通系ICカードは対象外です)で利用したとき、いったんは正規の子供運賃を払いますが、利用月の翌月末までに運賃と50円との差額をポイントにより還元します。いったんは正規の運賃を払わないといけないのである程度の金額をチャージしなければなりませんが、実質的には50円で利用できるので、家族などとのお出かけに使えます。
(参考:西鉄ホームページ https://www.nishitetsu.co.jp/ja/news/news20260414/main/0/link/26_005.pdf)

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箱根登山電車、500円追加で払えば座席確保

 今日5日までの話でしたが、備忘録として記事を書きます。

 小田急箱根は、ゴールデンウィークに箱根登山電車の旅を快適に楽しむことができるように、5月3日から5日までの間、箱根湯本11:58発強羅行きの臨時列車を走らせます。強羅には12:42に着きますが、強羅までノンストップです。

 ただしこの臨時列車、運賃だけでは乗ることができません。通常の車両が使われるのですが、乗るには運賃のほかに500円(子供は250円)の「らくらく着席予約券」が必要です。「らくらく着席予約券」は各日とも60枚限りで、座席の指定はしません。乗ることができるだけです。

 「らくらく着席予約券」は4月17日10時からチケットサイト「EMot」で、発車1時間前まで発売します。座席に余裕がある場合は当日11時から11時半まで、当日券を発売します。

 また、「箱根ナビ」で事前に予約すれば(無料です)、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイで優先改札を受けることができます。5月3日から5日の間、箱根登山ケーブルカーは強羅発10~14時台の一部の便に予約枠を設けます。一般の人より先にホームに入場することができます(着席の保証はありません)。箱根ロープウェイは早雲山と桃源台で11時から15時までの間15分ごとに予約枠を設けます。どちらも4月17日10時から予約を受け付けています。

 このほか、5月5日だけですが、箱根ロープウェイの大涌谷では枚数限定で時間指定整理券を配布します。事前に整理券をもらってから大涌谷観光に行けば、ロープウェイの待ち時間が短くなります。箱根登山バスは、「箱根フリーパス」を持っていれば、500円で乗ることができる着席制のバス、「芦ノ湖ライナー」を小田原駅・箱根湯本駅-箱根町港・元箱根港・箱根神社・山のホテル間に休日2往復走らせます。
(参考:箱根ナビ https://www.hakonenavi.jp/_wp/wp-content/uploads/2026/04/75fa2dc161328c37d55f3e77ec454236.pdf)

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「箱館ハイカラ號」はWEBでの予約に

 2025年度は部品不足の危険性があることから定期運行を休止していた、函館市企業局交通部の「箱館ハイカラ號」。2026年度は運行を再開することにしました。

 「箱館ハイカラ號」は、6月6日から10月12日までの休日に運行します(函館マラソン、港まつり開催中は除きます)。五稜郭公園前-函館どつく前間を1日2往復(五稜郭公園前9:45発、12:41発、函館どつく前10:52発、13:48発)し、五稜郭公園前、松風町、函館駅前、十字街、末広町、函館どつく前の各停留所で乗り降りできます。

 ただしこの「箱館ハイカラ號」、ダイヤに合わせてきたら乗ることができるわけではありません。事前にスマホで予約し、クレジットカードで決済する必要があるのです(切符はスマホの画面になります)。料金は通常の市電とは異なり、2キロまでが大人630円、子供320円、4キロまでが大人650円、子供330円、7キロまでが大人670円、子供340円です。通常の料金は2キロまでが250円、4キロまでが270円、7キロまでが290円なので大人が380円、子供が190円追加ということになります。一日乗車券等は使えません。

 スマホで事前に予約できるので、快適に乗ることができます。座席は指定されませんが、定員乗車はできるようになっています。なお、運転席に扉のない構造のため、雨の場合は運休します。出発前に運休を決定した場合は全額払い戻されますが、自己都合でのキャンセルはできません。
(参考:函館市ホームページ https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2026040600015/)

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SRTに乗ってきました

 名古屋の中心部に2月13日から走り始めたSRTですが、昨日(5月4日)、ようやく乗ることができました。

 

 SRTは栄を出て名古屋駅を経由し、再び栄に戻るコース。事前にホームページで時刻表を見て出かけたが、栄のバス停には発車の15分ほど前に着いた。バス停はバスに合わせて黒を基調としたシックなデザインで、屋根の付いたベンチがある。ベンチは結構大きいが、屋根の位置が高いため、雨をしのぐ効果があるかは疑わしい。発車(栄16:25発)までまだ15分もあるのに10人近くが待っている。

 発車の5分ほど前にSRTはやって来た。前後の扉から乗客が降りていく。その後で乗ることになるが、現金以外なら後ろの扉からでも乗ることができる。乗るときにお金を払うので、読み取り機にタッチすれば良いのだ。市バスの定期券を持っていたのでそれでタッチしたのだが、定期券で乗ることができず、ちゃんと210円を引かれてしまった。SRTは連節バスで、長さは18メートルのバス。後ろのほうには机のあるボックスシートもある。撮影しながら乗ったので座ることができず、前の車両に立つ。

 SRTの停留所は少なく、名古屋駅までの間で停まるのは、広小路本町と納屋橋のみ。最初はそれほど混んでいなかったが、途中からも乗ってきて、結構混んできた。名古屋駅での停留所は名古屋駅桜通と名古屋駅の2か所。名古屋駅桜通で降りる人は少なく、名古屋駅で大量に降りる。ここからJRや名鉄等に乗って帰るのであろう。乗る人もいたが降りる人に比べたら少なく、車内は空いた。ここで座ることができる。名古屋駅からは広小路通を進むため行きに比べるとスムーズで、行きは25分もかかっていたのに(桜通にも行くので、どうしても時間がかかる)、15分もかからずに元の栄に戻った。

 名古屋では初めての連節バスなので盛況で、今でもスマホで撮影している人を多く見かけたが、実用的な交通機関かと言えば結構疑わしいのが正直なところである。地下鉄だと乗り降りに時間がかかるので路上からすぐに乗り降りできるバスの需要もあるのだが、45~60分間隔で、しかも週末中心の運転では使えない。そもそも名古屋駅と栄を結ぶバスなら、既存の市バスで十分役割は果たしている。昼間だけだが、市バスの都心ループバスC-758系統なら10分間隔である。スピードでは地下鉄に劣るが停留所の間隔が狭く、使いやすさを売りにしている。運営している名鉄バスも本気でやるのなら、それぐらいの本数でないと意味がないだろう。車両もそれなりの数が必要となる。1台だけでは、物珍しさで客を呼ぶ効果はあっても、実用的な交通機関にはなり得ない。何のために導入したのかわからない、というのが正直なところだ。
(参考:SRTホームページ https://www.srt.city.nagoya.jp)

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鹿児島の新駅に予想を上回る効果

 2025年3月に日豊線竜ヶ水-鹿児島間に開業した新駅、仙巌園。開業してから1年が過ぎましたが、どれぐらい利用されているのでしょうか?

 効果は予想以上だったようです。駅名の由来となっている仙巌園は、幕末に島津家の別邸としてつくられたところ。ここに駅をつくる構想は以前からあったのですが、ようやくできることになりました。そして駅名の由来となった仙巌園の2025年の入園者は、前年(2024年)に比べて約14%増加しました。また、駅の設置を推進していた磯新駅設置協議会が2025年12月に公表した、駅開業に伴う磯エリアでの経済波及効果は、駅開業前の2018年度に試算した数字の倍以上に当たる約15.6億円にも及びました。

 これまでバスで時間をかけて来なければならなかったのですが、駅ができて鹿児島中央から2駅、7分で行くことができるようになりました。しかも、海沿いにあるこの駅は眺望に優れていて、桜島と錦江湾を望むことができます。そういうことからSNSでも注目される場所となり、駅周辺には新しい店が次々とオープンしているようです。
(参考:FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/1015810)

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亀戸線、大師線用の1000系は自動運転対応車

 東武は、2027年度から、亀戸線、大師線用の新型車両として1000系を導入します。4扉ロングシートの車両で、6両編成12両をつくり、亀戸線、大師線で走らせます。なお、一部編成には施設モニタリング装置(「みまモニ」)があり、営業走行時に施設の状態を常時検測することができます。これを有しているものについては、亀戸線、大師線以外でも走ることがあります。

 1000系のデザインは、六角形をモチーフとしています。自然界で最も安定した形状が六角形だそうです。前面形状も乗降口も六角形で彩られています。先進性を追求しながら安全を最優先するという姿勢を示しています。カラーリングは、緑の濃淡です。濃い緑と、かなり明るい黄緑の2色で彩っています。

 そして、この1000系は、2028年度以降に行われる、大師線での自動運転の検証に使われます。自動運転に対応した保安装置や障害物衝撃検知装置、脱線検知装置、前方障害物検知装置を搭載し、自動運転の実現に向けた検証を推進します。
(参考:東武ホームページ https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202603311157314Fpgmv6VfB8SxpzFBFF5Uw.pdf)

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鹿島臨海鉄道、開業時からの6000形は後10年ぐらい使われる?

 水戸と鹿島サッカースタジアムとを結ぶ鹿島臨海鉄道は、第三セクター鉄道です。そこで開業の1985年から走っているのが、6000形。2扉転換クロスシートの車両です。

 すでに後継車両は現れています。10年も前に、3扉ロングシートの8000形を導入しています。すでに7両が走っていて、6000形を置き換えています。

 しかし、6000形はまだ営業運転で7両が使われています。当初の計画より置き換えのペースが遅く、まだ昭和生まれの車両が残っているのです。これらはどうなるのでしょうか?

 2026年度からは8000形ではなく、新たに電気式ディーゼルカーをつくり、それで置き換えていくのです。まず2026年度中に1両を導入し、その後は2年に1両のペースで8年かけて4両を導入していきます。

 この新しい電子式ディーゼルカーで6000形を置き換えていくことになりますが、6000形は7両ありますから、足らないです。実は1985年製の6006と1990年製の6015は、2024年にリニューアルが行われたこともあって、電子式ディーゼルカーでも置き換えの対象とならず、残るのです。この計画のままいけば後10年は6000形が残るのです。特に6006は先ほども書いた通り1985年製なので、50年以上も現役で使われるということになります。非常に長寿の車両です。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/648988)

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JR九州、「チケレスプラス」発売

 JR九州は2024年9月から、QRコードを使ったチケットレス乗車サービス(以下、「QRチケレス」と言います)を行っています。「QRチケレス」は予約時も乗車時も「みどりの窓口」に行くことなく、全て自分のスマホで完結できる便利な切符なのですが、どうしても発売区間が主要駅同士(例えば、博多-大分間)に限られるので、乗車駅や降車駅が周辺駅の場合(例えば、南福岡-鶴崎間)、乗換駅でいったん改札を出ないといけません。当然ながら、南福岡-博多間、大分-鶴崎間では「QRチケレス」は使えず、交通系ICカード等を使うことになります。

 この状況を解消しようと、JR九州が4月2日10時から使えるようにしたのが、「チケレスプラス」。発駅または着駅に博多、小倉、佐賀、長崎・浦上、大分のいずれかを含む「QRチケレス」対象商品(「九州ネットきっぷ」、「かもめネットきっぷ」等)を予約した人が追加して買うことができる近距離QR乗車券です。単独での購入はできず、値段は正規の普通運賃と同額です(個人的には、ある程度割引くか、200円などの均一料金にしたほうがよかったとは思いますが)。すでに「QRチケレス」を買っている人でも4月2日10時以降であれば、「チケレスプラス」を追加することができます。これを買っておけば、乗換駅でいったん出場する必要なく、最初から最後までQRコードだけで乗車することができます。

 もっとも、すぐに接続列車があるならともかく、時間があるときでも駅から出ることができない、というのはデメリットです。JRとしても駅の商業施設で買ってもらえば得するのですから、時間制限をつけた上で乗換駅で出場できるようにできれば良いでしょう。システムとしては難しいかもしれませんが。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2026/03/26/20260326_Seamless_travel_outside_your_designated_zone_with_Ticketless_Plus.pdf)

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実質的に入場券が0円

 阪急は交通系ICカードで駅に入った場合、20分までは無料ですが、ほかの鉄道でも似たようなものはあるのでしょうか?

 近鉄やJR西日本にも同様のサービスがあります。近鉄は、「駅ナカ」が充実している大阪難波、大和西大寺、京都の3駅に限り適用があります。どうすれば良いのでしょうか? まず、券売機で180円の「入場券(サービス券つき)」を買います。2時間有効の入場券とサービス券がセットになって出てきますので、入場券で駅構内に入り、サービス券は「駅ナカ」で支払いのときに出します。そうすると180円分を値引きしてもらえ、実質的に入場券が0円となります。

 このようなサービスはJR西日本の新大阪(在来線)でも行っています。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASV3R4692V3RPLZB00SM.html)

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上野動物園の新たな乗り物は2029年度に開業

 モノレールに代わる、上野動物園の新たな乗り物については以前にも記事にしましたが、その詳細が明らかになりました。

 この乗り物は上り勾配はモーターで、下り勾配は位置エネルギーをも使って利用する、省エネシステムを採用しています。文字にするとわかりにくいですが、ジェットコースターの原理を使った乗り物です(ただし、ジェットコースターではないので、怖くはありません)。定員(座席数)は60人、3両編成で長さは約21メートルです。最高速度時速20キロで、約3分半で東園と西園の間(約340メートル)を結びます。最大勾配は約2度です。車内はバリアフリーに配慮し、車椅子やベビーカーでも乗車することができます。最高で地上から約14メートルの高さを走るため、眺望が楽しめるようになっています。ルートはモノレールと基本的には同じですが、展示動物への影響に配慮して、西園の駅舎を不忍池に張り出して配置します。

 東園、西園の駅舎の概要も発表されています。東園の駅舎内にはモノレール時代を思い出させるように、車両の部品やモノレールの歴史を記したパネル等の展示があります。新しい乗り物もモノレールの正当な後継車なのです。西園は不忍池を一望できるようになっていて、1階にフードショップやギフトショップ、2階に展望テラス、3階に乗り場があります。

 新たな乗り物の工事の着手は2026年度、そして供用開始は2029年度です。予定より遅くなっています。
(参考:東京都建設局ホームページ https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/park/zoo/kouen0155)

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リニアの開業見込みは静岡工区を着工してから

 本来ならそろそろ名古屋までの開業の時期を迎え、最終段階を迎えているはずのリニア。しかし以前にも書きましたが、遅れています。それではいつになるのでしょうか?

 正直なところ、JR東海もいつになるかはわからないようです。静岡工区を着工してからでないと、見通しすら出すことができないようです。静岡工区は山梨、静岡、長野の3県に跨がる南アルプストンネルの一部で、約8.9キロの区間です。ようやく静岡県との環境保全の議論が3月末に終わり、5~6月に大井川の流域8市2町と静岡市の住民に対して説明会を開く段階です。この区間の工期は少なくとも10年と見込まれていますので、順調にいっても2036年以降にならないと開業できません。

 名古屋でもこれですから、大阪までの全線開業はさらに遅くなります。そんな遠い将来のかすかな希望を当てにしている(ただし、JR東海はそのかすかな希望も打ち砕いています)、「米原ルート」が厳しいのは当然のことです。10年、15年ぐらいならともかく、そこまで先のことはJR東海も考えられないというのが正直なところでしょう。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20260428-U4DVRJ42CBMMJAE37AXGEA3IEY/、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20260502-GYT1T00073/)

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JR東海、リニアが開業しても北陸新幹線を入れる余地はない

 北陸新幹線を「米原ルート」でつくった場合、東海道新幹線に乗り入れるか、米原で乗り換えさせることになります。もしそのようになった場合、東海道新幹線は対応することができるのでしょうか?

 JR東海の反応は厳しいものです。現時点では東海道新幹線が過密であることなどから北陸新幹線が乗り入れる余地がない、というのはともかく、リニアが全線開業した後でも「のぞみ」の代わりに「ひかり」を走らせるため、北陸新幹線を乗り入れさせることができないのです。「米原ルート」を支持する人は、少なくともリニアが開業すれば北陸新幹線の乗り入れが可能だと言いますが、東海道新幹線を運営するJR東海の立場としてはできないのです。単にやる気がないかもしれませんが、乗り入れを強制させることはできません。リニアで失敗して、財務的に苦しくなれば話は変わるでしょうが。

 そもそも、このあたりの問題が解決していたら、とっくに「米原ルート」で決まっていたはずです。採算が良いのは誰もが認めるところですから、どうしても「米原ルート」にしたいのであれば、国が中心となって、関係機関に頭を下げるしかないでしょう。外野が騒いでも何もなりません。一流の政治家しかできない話です。
(参考:FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/1036537)

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都市部、長距離の鉄道は今後も利用されるが、費用は確実に増大する

 ローカル線の廃止の話が相次ぎ、値上げも各地で行われています。そのような鉄道に将来はあるのでしょうか?

 野村総研が都市部の在来線と新幹線などの長距離路線について、旅客需要と鉄道営業費用の将来見通しを推計しました。都市部や長距離は鉄道がその特性を発揮する区間で、競争力もある区間です。これまで、これらの路線で赤字ローカル線を維持してきました。それによれば、都市部も長距離も今後、一定の需要を維持します。長距離は新型コロナにより需要が大きく落ち込みましたが、その後は増え、2050年度では2018年度(新型コロナ前)に比べて110.3%にまで増えています。都市部も新型コロナの影響で落ち込み、その後は2045年度まで増えます。2045年度の数字は2018年度に比べて97.67%、2050年度は若干減りますが97.66%なので、ほぼ現状維持と言ってもよいでしょう。

 しかし、費用の増えかたは大きいです。新型コロナでも関係なく順調に増え、2050年度には2018年度に比べて137.7%にもなります。これまでの都市部や長距離の利益で赤字ローカル線を支えるという構図は崩れ、自分たちの路線を維持するので精一杯です。しかも、そのローカル線が特急や貨物が走るなど、国の幹線網の一部を成すならともかく、乗るのは高校生と鉄道ファンしか乗らない路線にお金をつぎ込む必要性はありません。値上げを行う鉄道もありますが、国の許認可制度が硬直的すぎるため、ネットが普及した今の実情に合っていません。ネットの割引がそんなに魅力的ではなく、しかも正規料金がそれほど高くないため、数少ない「みどりの窓口」に人が集中し、利用者の不満を招いているのです。

 車や航空機など、ライバルの交通機関はいろいろありますが、先ほども書いた通り、都市部や長距離では依然として競争力を有しています。三大都市圏では鉄道の分担率が約3割にもなっています。また、長距離でも鉄道で2~4.5時間のところでは、鉄道分担率が4割を超えています(ただし、在来線ぐらいでは遅くて、話になりません。一部の特殊な事例を除けば、新幹線でないと意味はありません)。さらに言えば、輸送量あたりの二酸化炭素排出量が小さく、環境に優しい交通機関と言えます。日本の鉄道の予算は少なく、鉄道の整備はなかなか進まないですが、このようなところでは積極的に整備する必要があるでしょう。簡単に言うと、スーツを着た人が乗るような鉄道(都市部、長距離)なら将来も見込みがあるのです。
(参考:&N未来創発ラボ https://www.nri.com/jp/media/journal/20260317.html)

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新幹線の2人用個室は窓2つ分を使う

 10月1日から導入される、東海道新幹線の個室。1人用と2人用が1部屋ずつあります。その個室とは、どのようなものでしょうか? イメージが紹介されています。

 1人用個室は窓1つ分のスペースを使いますが、2人用個室は窓2つ分のスペースを使います。椅子とソファーが向かい合わせになっています。専用のWi-Fiもあります。専用のWi-Fiは半個室にもあります。

 また、個室も半個室も、座席にはNTTグループの特許技術、「パーソナライズサウンドゾーン」を用いたスピーカーを採用します。周囲への音漏れは抑え、かつ必要な音だけを高音質で楽しむことができ、座席のヘッドレスト部のスピーカーに搭載します。

 半個室の座席は、大型バックシェルタイプの座席で、通路との間にある扉は鍵もかかります。レッグレスト付きのリクライニングシートで、荷物スペースもあります。半個室は10号車に6席導入され、半個室のある10号車は、半個室6席とグリーン車指定席48席の組み合わせになります。
(参考:Aviation Wire https://www.aviationwire.jp/archives/340642)

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