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June 2026

名鉄、自動改札機を更新してQRコード対応に

 名鉄の自動改札機は、2011年の「manaca」導入に合わせて整備され、15年間使われています。

 しかしこの自動改札機ですが、このたび更新され、3年程度かけて置き換えていきます。すでに一部の駅では置き換えが行われています。

 新しい自動改札機の特徴は、QRコードに対応していること。QRコードの読み取り部がついていて、QR乗車券にも対応しています。名鉄、近鉄、南海が2日間もしくは3日間乗り放題となる「3・3・SUNフリーきっぷ」も、名鉄はごく一部の駅でしか使えませんでした。名鉄の自動改札機の置き換えが完了すれば、このような切符ができても、全部の駅で対応できるようになります。

 なお、この新しい自動改札機の見た目の特徴は、青。名鉄の色として昔からなじみのある赤に、空港へ特急として活躍している「ミュースカイ」をイメージした青を入れています。結構青が目立つデザインです。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2026/__icsFiles/afieldfile/2026/05/18/26-05-18shingatakaisatsuki.pdf)

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広電、電停の統合、平和大通りルート検討か?

 広島駅に直結して便利になった広電ですが、さらなる改良が計画されています。

 まずひとつは、停留所の統廃合。路面電車は広島駅を出ると、次の停留所は稲荷町。結構距離があります。しかしそこから紙屋町東方面は、結構こまめに停まります。100~200メートル程度の間隔で停留所があるので、どうしても時間がかかってしまいます。どうやらこのあたりの停留所を統合して、速達化を図ろうというのです。

 そしてもうひとつは、平和大通りルートです。昔からある構想のようですが、再浮上しました。袋町付近の白神社前から平和記念公園の南を通り、西観音町までを結びます。広島駅と広電宮島口を結ぶルートが使うと思われ、紙屋町東までの輸送力を減らさずに、そこから先の速達化を図ります。2系統が通らなくなる紙屋町東-西観音町間のうち、紙屋町東-土橋間は本数は減りますが、ほかの系統が使えます。しかし、土橋-西観音町間については、道路があまりにも狭いことから、この区間を廃止して少し南を走る平和大通りルートに完全に移行するものと思われます。現行のルートではできない、安全地帯の整備やバリアフリーにも平和大通りルートなら対応できます。狭い道を通らず、交差点での右左折も減ることから、スピードアップも図れます。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/hiroden-sokutatsu/)

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「SLばんえつ物語」、7月からは週1日のみに

 磐越西線の新津と会津若松の間を結ぶ、「SLばんえつ物語」。土日を中心に運行しています。

 この「ばんえつ物語」を牽引するのはC57形180号機ですが、この8月で80歳を迎えます。かなりのお歳です。しかも、来年の2027年には、C57の大規模な定期検査が行われます。数か月以上かかると見込まれています。

 そこでJR東日本は、7月以降、これまで週2往復走らせていた「SLばんえつ物語」を、土曜日中心の週1往復に減らします。車両への負担を減らすのが主な目的です。これまで「SLばんえつ物語」が走っていた日曜日等については、代わりにDLが牽引する「DLばんえつ物語」として運行する予定です。

 SLとは違って目立たないですが、DLも貴重です。むしろ、ELやDLのほうが貴重です。完全にGV-E197系に置き換えられる前に乗っておきたいです。
(参考:TBS NEWS DIG https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2657881)

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城崎温泉-鳥取間には「ICOCA」は導入せず

 JR西日本の「ICOCA」は、山陰線は京都-城崎温泉間(胡麻-城崎温泉間は一部駅のみ)、鳥取-出雲市間(2027年春に倉吉-伯耆大山間でも各駅で使えるようになります)は使えません。

 それでは、間に挟まれた城崎温泉-鳥取間はどうなるのでしょうか? 西村新温泉町長によれば、JR西日本は主要駅の香住、浜坂、岩美に「ICOCA」を導入することはないようです。胡麻-城崎温泉間も一部駅のみの導入ですから、これ以外の駅に「ICOCA」を導入することはもっとないでしょう。

 地元の人にとっては残念なニュースですが、「ICOCA」を導入すれば、ややこしい話も出てきます。倉吉-伯耆大山間の各駅でも「ICOCA」が使えるようになる2027年春には、智頭急行でも主要駅で「ICOCA」が使えるようになります。特急券さえ別に買えば、「ICOCA」で「スーパーはくと」に乗ることもできます。ところが城崎温泉-鳥取間で「ICOCA」が使えるようになれば、運賃は最短距離で計算するため、智頭急行との間で適切な配分ができなくなります。それを考えると、現行のシステムを前提とする限りは、城崎温泉-鳥取間の「ICOCA」導入は難しいと言えます。
(参考:日本海新聞ホームページ https://www.nnn.co.jp/articles/-/746483)

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北海道の高速バスにダイナミックプライシング

 北海道中央バス等は、7月1日から高速バス4路線において、ダイナミックプライシングを導入します。

 ダイナミックプライシングを導入するのは、(1)「スターライト釧路号」(札幌-釧路間、共同運行会社:阿寒バス、くしろバス)、(2)「ポテトライナー」(札幌-帯広間、共同運行会社:ジェイ・アール北海道バス、十勝バス、北都交通、北海道拓殖バス)、(3)「ドリーミントオホーツク号」(札幌-北見・網走間、共同運行会社:網走バス、北海道北見バス)、(4)「高速はこだて号」(札幌-函館間、共同運行会社:函館バス)の4つです。これまで4路線とも乗車日によって運賃が変わるカレンダー運賃だったのでしたが、AIが混雑予測や予約状況に基づき、運賃を変動させるダイナミックプライシングに変わります。

 現行のカレンダー運賃とダイナミックプライシングを比較すると、ダイナミックプライシングの下限運賃は今の一番安い運賃よりも安いのですが、上限運賃は今の一番高い運賃よりも高くなります。ダイナミックプライシングが適用されるのは、インターネットでの予約、コンビニ(ローソンのみ)での予約、購入に限られ、窓口や電話予約のときは、一番高い上限運賃が適用されます。

 またこれに伴い、キャンセル手数料や購入期限が変わります。キャンセル手数料は7月1日乗車分から変わります。現在のキャンセル料は早割運賃が運賃の20%、普通運賃は片道100円ですが、変更後はキャンセル日に応じて段階的に上がります。片道100円で済むのは乗車8日前までで、それ以降は乗車2日前までが運賃の30%、乗車前日が運賃の40%、乗車当日が運賃の50%です。購入期限はインターネットの場合、予約が5月1日以降のものが対象です。現在は乗車時間の1時間前までに買えばいいのですが、変更後は予約日の翌日から3日以内かつ乗車日の4日前までに決済しなければなりません。乗車日3日前からの購入の場合は、クレジットカード等での即時決済が求められます。
(参考:北海道北見バスホームページ https://www.h-kitamibus.co.jp/wp-content/uploads/2026/04/20260428_pressrelease_highwaybus.pdf)

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岡山の支線バス、運賃無料キャンペーン

 岡山市は将来にわたって利便性の高い公共交通サービスを提供するため、2025年4月1日から「FLAt」という名前の支線バスを整備しています。現在、7路線があります。会社が乱立しているためでしょうか、これまで重複していたバス路線を再編して幹線と支線に分け、支線部分に走らせているのです。中心部まで直通せず、中心部へは鉄道かバスに乗り換えていくことになります。最終的には17路線まで増やす予定です。

 しかし、安定的な路線の維持には1便あたり7人の乗車が必要ですが、実際にはその半分以下の3.1人しか乗っていません。そこでまずは路線があることから認知してもらおうと、無料で乗車することのできるキャンペーンを行っています。

 キャンペーンの実施期間は6月1日から7月31日まで、区役所などの公共施設、病院、商業施設、JR駅など約50か所、そして「FLAt」のバス車内にも置かれている「お試し乗車券」を使って乗れば、運賃が無料になります。お試し無料キャンペーンで、運行中の全7路線が無料になります。まずはバスがあること自体を認知してもらい、利便性を認知してもらうのが目的です。

 キャンペーンはこの秋にも行われます。またこれとは別に、8月から2027年3月までの間、鉄道と接続する5路線で、鉄道から乗り継げば運賃を半額にするキャンペーンも行われます。
(参考:岡山市ホームページ https://www.city.okayama.jp/0000067996.html、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/0da26faac8d0bb3d76762580c2eea66761fcbbf5、https://news.yahoo.co.jp/articles/0606959190439ccb81236cfb74b7483ad1854489)

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「JRキューポ」を貯めるとJR九州乗り放題

 JR九州には「JRキューポ」というポイント制度があります。カードを利用するとポイントが貯まり、またその貯まったポイントでお得な切符に引き換えることもできます。

 さて、そのお得な切符に、フリー切符タイプが加わることになりました。「JRキューポ特典乗り放題きっぷ」です。すでに5月27日から発売を開始しています。利用の前日までに、インターネットで購入します。「JRキューポ」10000ポイントで引き換えることができますが(当然ながら、ポイントでの支払い限定です)、7月16日出発分まではデビュー記念で8000ポイントで交換できます。

 「JRキューポ特典乗り放題きっぷ」は九州新幹線、西九州新幹線を含むJR九州の特急列車、快速、普通列車の普通車自由席及び日田彦山線のBRTが連続する2日間乗り放題です。普通車指定席やグリーン車の場合は追加料金が必要です。JR西日本の山陽新幹線と博多南線には乗ることができません。「JRキューポ特典乗り放題きっぷ」は6月27日から利用できますが、お盆(8月10日~19日)、年末年始(12月28日~1月6日)、ゴールデンウィーク(4月27日~5月6日)は利用できません。2026年は秋に5連休があるため、その期間(9月19日~27日)も使えません。また、8月9日開始のもののように、有効期間の2日目がこれらの期間にかかるものも発売しません。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/05/25/20260525_Introducing_the_new_JR_Kyupo_Special_Unlimited_Ride_Ticket.pdf)

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JR東海、中津川の待合室、売店をリニューアル

 中央線の中津川は、名古屋の通勤圏の東の端でありながら、木曽路の西の入口の駅でもあります。観光客の利用も見込めます。かつては駅弁や立ち食いそばがありましたが、どちらも閉店していて、せっかくの土地が活用されていない状態でした。

 そこでJR東海と株式会社JR東海リテイリング・プラスはこのたび、中津川の駅構内で待合室と店舗をリニューアルすることにしました。

 待合室と店舗は一体となり、明るく開放的な空間となっています。ホームに面してガラス窓があり、「しなの」などの列車を眺めることができます。店舗は、旧店舗の約2.5倍の広さがあります。通勤、通学の日常的な利用のほか、観光での利用にも対応しています。東美濃、木曽、南信州など近隣の特産品も揃えています。

 新しい待合室と店舗のオープンは2026年の秋ごろを予定しています。すでに5月25日から、リニューアル工事のため、仮待合室の利用を開始しています。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000045586.pdf)

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新さっぽろの業務を市の直営に戻す

 札幌市交通局の地下鉄には49の駅がありますが、その駅の業務は交通局ではなく、市の外郭団体の札幌市交通事業振興公社に委託しています。

 しかし、2027年度からは東西線新さっぽろについてのみ、市(交通局?)の直営に戻します。

 これまでは交通局が駅の業務を行っていなかったので、駅についての問題を把握するのは難しかったのですが、直営にすることにより、その把握がしやすくなります。外郭団体にすることによりコストの削減を図ったと思われますが、世の中そう単純にはいかないようです。

 部分的とはいえ直営化することにより、サービスの維持や向上につながるのが狙いのようですが、ほかの意図はあるのでしょうか?
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1317290/)

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阪神3000系にL/Cシート

 昨日も予告した通り、3000系についての記事を書きます。

 阪神はこのたび、2027年春に導入される3000系のインテリアデザインを決定しました。3000系は従来の車両に比べて車体幅や車体長を拡大しており、ゆとりある車体空間となっています。出入口の横上部には新たに広告表示器を導入し、画像、映像を用いた広告を提供することができます。代わりに中吊り広告がなくなります。車両間の通路も拡大します。通りやすくなり、しかも大型の透明ガラスを採用します。また、座席横の仕切りも透明ガラスになります。全体的に開放感のある車内になっています。

 座席については、「Re Vermilion」に因んで、赤系色のバケットシートとなっています。5人掛けシートと7人掛けシートの中間には、仕切りと握り棒があります。6両のうち1両だけある座席指定サービス対象車両の中央部には、ロングシートとクロスシートに転換可能なL/Cシートを設置します。阪神では初めての事例です。なお、座席指定サービスの運行区間や料金は決まり次第の発表となります。ただ、ほかの関西の座席指定サービスに比べると座席の質は劣るので、料金はそれほど高くはできないでしょう。ロングシートでも530円(閑散期やネットなら安くなります)かかるJR西日本の「うれしート」もありますが、近鉄の「すわれ~る」が比較対象になると思われます。

 残りの5両については、出入口の横にマルチスペースの「いこいこーな」を設置します。軽く寄りかかることのできる腰当てがあり、立ち続けるときの疲労を軽減します。ベビーカーやスーツケースを置く場所としても使えます。
(参考:阪神ホームページ https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20260521_3000kei_interior.pdf)

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9300系の「Re Vermilion」は編成ごとに違う

 阪神は新しくつくる急行用車両、3000系だけでなく(3000系については別記事で書きます)、既存の急行用車両についても塗装を「Re Vermilion」に変更します。

 今回取り上げるのは、9300系。9300系も2026年秋から2027年夏にかけて、塗装を「Re Vermilion」に変更します。しかも、9300系は3編成しかないことから、塗装は1編成ずつ異なるものにします。前面のデザインが少しずつ異なるのです。

 デザインコンセプトは、9501編成が海、湾岸を漂う波の動きを表現しています。9503編成が山、雄大な六甲山系の稜線を表現しています。9505編成が街、都市間電車が疾走するビジネス街を表現しています。シルエットで描かれているので、前面をじっくり見れば、違いはわかります。

 なお、側面については3編成とも共通のものにします。前面から側面にかけては曲線を描きますが、変更前の塗装であるブレストオレンジも使い、急行用車両としての疾走感を体現します。
(参考:阪神ホームページ https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20260514_9300kei_design%20change.pdf)

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芸備線三次-広島間の改良案

 芸備線と言えば、バスでも過大な東のほうを思い浮かべますが(往生際が悪いのか、この6月からバスを使った運行の実証事業を始めています)、西のほうは大都市広島にあることもあり、かなりの利用者がいます。そういう区間は短いですが、三次までなら潜在的には都市間需要があり、磨けばそれなりのものがあるとも言われています。廃止すれば結構な額の負の効果が生じ、それなら積極策を講じたほうが望ましいです。

 そこでJR西日本は、地域のまちづくりを踏まえた機能強化策を発表しました。芸備線は単線でかつ行き違いできる駅が限られているので、特に朝夕の通勤、通学時間帯では現状の設備のままでは増発は困難なのです。広島近辺の利便性を維持しつつ、広域的な利便性を向上させるにはどうすれば良いのでしょうか?

 増発等を行うには、行き違いのできる駅の追加が欠かせません。候補として挙がっているのが、6.4キロある狩留家-下深川間、7.3キロある安芸矢口-矢賀間です。この2つに行き違いができる駅(中深川、戸坂?)を追加すると、狩留家-広島間で列車本数を増やすことが可能になり、朝夕の通勤、通学時間帯でも現行の列車本数を維持した上で、三次-広島間の快速列車の増発を実現させることができます。この快速は三次と広島の間を75~80分で結ぶので、今よりも若干速くなります。停車駅も5~7駅程度なので、今よりも少なくなります。また、三次行きの最終を繰り下げることができます。日中も三次まで快速と普通をそれぞれ90分間隔で1本走らせることができます。なお、行き違い設備の追加には1か所あたり20~30億円かかり、行き違い待ち時間削減のための信号の改良には、1か所あたり2億円かかるようです。

 このほか、軌道の強化や線形改良(1線スルー化など)、狩留家から先の「ICOCA」の導入、新型車両の導入も機能強化策として挙がっています。将来のあるところは地元が財政支援することを前提に、積極策を採りたいです。
(参考:広島市ホームページ https://www.city.hiroshima.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/046/840/dai5kaisiryou4.pdf、FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/1053322#google_vignette)

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京急、久里浜線の全線複線化を凍結

 京急はほとんどが複線区間ですが、久里浜線の一部に単線区間があります。元々は全線複線化する予定でしたが、一部区間だけが完成した状態なのです。複線化が完了したのは、堀ノ内-京急久里浜間と京急長沢-三浦海岸間です。

 残る区間は京急久里浜-京急長沢間と、三浦海岸-三崎口間の2区間。ここも複線化する計画で、京急は約10年ごとに国に複線化工事の完成期限の延長を申請していましたが、今回、それを見送ることにしました。完全複線化は凍結されるのです。沿線人口や観光客の利用状況を考えると、全線複線化は必要なく、現状で十分だからです。確かに一番多いときでも10分間隔で、快特も各駅に停まる現状では、今のままでもやっていけるでしょう。

 ただ、部分的には複線化のために取得した土地があります。複線化できるならば価値を生み出す土地ですが、それが実現しないのなら使い道はありません。そこで、京急は2026年3月期の決算において、20億円の減損損失を計上しています。10年ほど前には油壺への延伸も断念し、人口が減る三浦半島の先のほうの厳しい状況がよくわかります。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC116KQ0R10C26A5000000/)

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十国峠のケーブルカー、スロープカーになる

 十国峠にはケーブルカーがあります。山麓森の駅と山頂パノラマテラスを結ぶもので、富士急グループになっています

 ところがこの十国峠のケーブルカーですが、設置から約70年が経過して、老朽化しています。そこでこのたび、新しい乗りものに置き換えられることになりました。約8億円かけて、2027年夏に運行を開始する予定です。

 新しくつくられるのは、スロープカーです。嘉穂製作所が製作する跨座式斜面走行モノレールで、ケーブルカーとは違い、勾配が変化したときでも車内の床面を水平に保つことができます。ケーブルカーでは難しい、バリアフリーにも対応しています。

 この十国峠のスロープカーですが、デザインは株式会社イチバンセンの川西康之氏が担当します。「WEST EXPRESS 銀河」のデザインをした人です。十国峠の「十国」に因んで、十角形の切子をイメージしたかたちをしていて、床から天井までガラス張りです。360度、全ての方向がガラス張りになっていて、移動中も箱根、伊豆のパノラマを楽しむことができます。スロープカーに乗っている間も展望が楽しめるのです。

 ただ、ケーブルカーからスロープカーになるということは、法律上は鉄道が廃止されるということになります。とは言っても、十国峠の観光アクセスはちゃんと確保されるので、ローカル線の廃止のような暗さはありません。イメージとしては、立山黒部アルペンルートのトロリーバスが電気バスに置き換わったときと同じような感じでしょうか?
(参考:十国峠ホームページ https://www.jukkoku-cable.jp/news/article/h01cfc0000000zbc-att/20260513_slopecar.pdf)

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「2枚きっぷ」が全て自由席用に

 JR九州の「2枚きっぷ」は便利な切符です。回数券の一種ですが、2枚綴りなので、往復切符代わりにも使えます。

 しかし、その「2枚きっぷ」も最近は縮小傾向にあります。そして、この7月1日発売分からはさらに「2枚きっぷ」が縮小します。

 ひとつは、「2枚きっぷ(指定席)」がなくなり、「2枚きっぷ(自由席)」に統一されること。指定席に乗りたいのなら、自由席との差額を払う必要があります。しかも、値段は上がります。例えば、福岡市内-別府・大分間は現行は7600円(1枚あたり3800円)で指定席にも乗ることができますが、7月1日発売分からは8500円(1枚あたり4250円)で指定席に座ることができません。現在でも自由席用の「2枚きっぷ」が売られている区間も値上げになり、博多-小倉間は3400円(1枚あたり1700円)から3800円(1枚あたり1900円)になります。7月1日発売分から値上げになります。

 有効期間も短くなります。これまでは発売日から1か月有効でしたが、7月1日発売分からは発売日から1週間有効になります。

 乗車券だけの「2枚きっぷ(乗車券)」については、6月30日で長崎-佐世保間の設定が廃止されます。「シーサイドライナー」の停車駅が増え、しかも車両が転換クロスシートからロングシートになったのでは、高速バスに負けるのは当たり前です。

 片道運賃とほとんど変わらない値段で特急に乗ることのできる「2枚きっぷ」は、売るJRにとっても便利な切符でした。客が「2枚きっぷ」というだけで売ることができるので、ある意味楽な切符でした。競争の激しい区間は安い「2枚きっぷ」で対抗し、そうでない区間は高い正規料金の切符を売ることができます。売るほうも買うほうも理想の切符でした。

 しかし時代は変わり、切符は「みどりの窓口」で買うものからネットで買うものに移りつつあります。駅員のコストは高く、できるだけ機械に置き換えたいのですが、そのときに便利すぎる「2枚きっぷ」はネックになってしまいます。そこで「2枚きっぷ」を段階的に縮小し、ネットでの切符に移行させているのです。事実、「2枚きっぷ」の値段が上がるところでも、ネットの切符は据え置かれます。「九州ネットきっぷ」なら、先ほど挙げた福岡市内-別府・大分間は3500円、博多-小倉間なら1550円です。指定席に座ることができます。「2枚きっぷ」は使命を果たし、徐々に消えていく運命にあるのでしょう。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/05/13/20260513_Review_of_the_two_ticket_system.pdf)

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JR四国の観光列車は飲食物持ち込み禁止

 JR四国には特製の食事も用意されている、観光列車があります。「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」です。キハ185系を改造した車両で、全車グリーン車の特急です。事前に注文すれば、列車ごとに特徴ある食事が用意されています。

 しかし、この3つの列車には注意事項があります。特徴ある食事が用意されているので、水、お茶以外の飲食物の持ち込みができないのです。乳幼児やアレルギーの場合を除いて、持ち込みができないのです。

 ただし、食事は乗車日の数日前までに予約をしなければいけません。それでは、それより後に列車を予約した場合はどうすれば良いのでしょうか? 人が食べているのをじっと眺めているだけでしょうか?

 予約がなくても、当日注文できるメニューもあるようです。食事は少ないものの、アルコールを含む飲み物やデザートを楽しむことができます。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/662147)

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