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「2枚きっぷ」が全て自由席用に

 JR九州の「2枚きっぷ」は便利な切符です。回数券の一種ですが、2枚綴りなので、往復切符代わりにも使えます。

 しかし、その「2枚きっぷ」も最近は縮小傾向にあります。そして、この7月1日発売分からはさらに「2枚きっぷ」が縮小します。

 ひとつは、「2枚きっぷ(指定席)」がなくなり、「2枚きっぷ(自由席)」に統一されること。指定席に乗りたいのなら、自由席との差額を払う必要があります。しかも、値段は上がります。例えば、福岡市内-別府・大分間は現行は7600円(1枚あたり3800円)で指定席にも乗ることができますが、7月1日発売分からは8500円(1枚あたり4250円)で指定席に座ることができません。現在でも自由席用の「2枚きっぷ」が売られている区間も値上げになり、博多-小倉間は3400円(1枚あたり1700円)から3800円(1枚あたり1900円)になります。7月1日発売分から値上げになります。

 有効期間も短くなります。これまでは発売日から1か月有効でしたが、7月1日発売分からは発売日から1週間有効になります。

 乗車券だけの「2枚きっぷ(乗車券)」については、6月30日で長崎-佐世保間の設定が廃止されます。「シーサイドライナー」の停車駅が増え、しかも車両が転換クロスシートからロングシートになったのでは、高速バスに負けるのは当たり前です。

 片道運賃とほとんど変わらない値段で特急に乗ることのできる「2枚きっぷ」は、売るJRにとっても便利な切符でした。客が「2枚きっぷ」というだけで売ることができるので、ある意味楽な切符でした。競争の激しい区間は安い「2枚きっぷ」で対抗し、そうでない区間は高い正規料金の切符を売ることができます。売るほうも買うほうも理想の切符でした。

 しかし時代は変わり、切符は「みどりの窓口」で買うものからネットで買うものに移りつつあります。駅員のコストは高く、できるだけ機械に置き換えたいのですが、そのときに便利すぎる「2枚きっぷ」はネックになってしまいます。そこで「2枚きっぷ」を段階的に縮小し、ネットでの切符に移行させているのです。事実、「2枚きっぷ」の値段が上がるところでも、ネットの切符は据え置かれます。「九州ネットきっぷ」なら、先ほど挙げた福岡市内-別府・大分間は3500円、博多-小倉間なら1550円です。指定席に座ることができます。「2枚きっぷ」は使命を果たし、徐々に消えていく運命にあるのでしょう。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/05/13/20260513_Review_of_the_two_ticket_system.pdf)

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