株式会社には株主総会というものがあります。上場している会社だと1株でも買えば参加することができます。阪急阪神ホールディングスの株主総会のように、タイガース愛あふれるファンが意見を述べることもできます。
近鉄グループホールディングスにも株主総会があります。2026年は6月19日に行われましたが、どのような質疑が出たのでしょうか? いくつか紹介したいと思います。
(1)名古屋再開発のスケジュールについて
工事費が上がったため止まってしまった再開発計画ですが、近鉄としても引き続き名鉄の再開発計画の推進に協力していくとのことです。2月末に閉店した近鉄パッセの跡地についても、名鉄と暫定的な施設の活用の協議を行っていくとのことです。
(2)3月のダイヤ改正における、大阪線青山町-伊勢中川間の利便性の低下について
少子高齢化、人口減少、マイカーへの移転などにより、鉄道の利用人員は減少しています。3月のダイヤ改正では、利用実態に即したものにするため行ったとのことです。ダイヤのパターン自体はわかりやすくなったので、伊勢や名古屋まで急行で行く人はともかく、そうでない限りはむしろ使いやすくなったと言えるかもしれません。
(3)けいはんな線や名古屋-桑名・四日市間の運賃が高い
けいはんな線の運賃が高いのは、奈良線と並行するかたちで建設された新しい路線で、その投資回収や公平な利用者負担のために設定しています。ただ、奈良線に比べて高く、ビジネス街や官庁街の本町や谷町四丁目は通るものの、繁華街の難波等には行かないので、移転はなかなか進みません。
名古屋-桑名・四日市間は運転本数やスピードの面ではJR東海よりも優れていますが、価格面についても対抗できるようにお得な切符を発売しています。桑名には設定のある、「デジタルきっぷ」のことでしょうか?
(4)吉野線にも「Les Saveurs 志摩」のようなレストラン列車を走らせて欲しい
吉野線には「青の交響曲」があります。車内で飲み物やケーキなどを楽しむことができます。吉野線については、「青の交響曲」を活かして車内で食事を楽しむ企画を検討するようです。確かに沿線に因んだ食事メニューはあっても良いでしょう。
(5)田原本線の列車を大和八木や橿原神宮前に直通して欲しい
西田原本近くの田原本線と橿原線の距離が一番近いところに連絡線があり、回送列車が使っていますが、この回送線を営業用に使うにはかなりの設備投資が必要となります。大体、この連絡線は大和西大寺と西田原本とを結ぶようにできていて、逆方向に付け替えるのは用地買収も必要となるため、難しいようです。
(6)夢洲から生駒経由で近鉄奈良線に乗り入れるための列車の開発状況
夢洲から近鉄奈良線に直通するためには、地下鉄の第三軌条と近鉄の架線の両方に対応する可動式集電装置が必要です。すでに施策は行っていて、台上試験では問題がないようです。今は台車を設計している段階です。
(7)伊勢にも「ひのとり」を走らせて欲しい
人気の特急、「ひのとり」。名阪間の需要は多く、2025年に増便したこともあって、伊勢志摩方面に回すのは厳しいようです。予備車のない「しまかぜ」と違って、ある程度本数のある「ひのとり」なら予備もありそうですが、大忙しのようです。
長くなりましたので、続きは後ほど書きます。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/kabunushi/data/shitsugi_115.pdf)
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