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JR東日本、2030年代初めに全駅で「Suica」利用可能に

 以前、「Suica」の将来像についての記事を書きましたが、どうやらその方向に進んでいるようです。2023年5月から進めてきた、運賃計算処理におけるセンターサーバー方式の導入が2026年度末に完了するからです。

 完了すれば、どうなるのでしょうか? センターサーバー方式になれば、JR東日本管内全駅での運賃計算が可能になります。現在、「Suica」の利用エリアは首都圏、仙台、新潟、青森、盛岡、秋田の6つに分かれていますが、ひとつに統合されます。これまではできなかった、エリアを跨ぐ利用も可能になります。いわき-原ノ町間、一ノ関-北上間など短距離なのに違うエリアに属するために使えなかったところでも、使えるようになります。

 「Suica」の利用エリアがひとつに統合されるのは2026年度末のことですが、その時点では「Suica」を使うことのできる駅は全体の6割程度です。しかし、2030年代初めにはそれを100%にすることを目指しています。各駅に自動改札機を整備するのではありません。どうするのでしょうか? そうではありません。駅のほか、車両にも柔軟に設置することのできる汎用的な端末を使います。タブレット端末などを使うようです。運転本数が少ない線区でも列車に置くことにより、1台の端末で複数の駅に対応することができます。バスやJR西日本の一部列車みたいなものでしょうか? 仮称は「どこでも改札」と言います。

 「どこでも改札」は、交通系ICカードで対応しますが、さらにその次があります。駅でタッチしなくても、GPS等を活用して、駅に入れば自動的に入場、出場処理ができる、「スマホ改札」(仮称)というものもできます。2030年代中ごろの実現を目指しています。これは「スマホ改札」というだけあって、スマホを使うのが前提です。交通系ICカードには対応していません。このような「スマホ改札」が実用化し、普及すれば、駅に改札は必要ない、ということにもなります。

 また、「Suica」エリアがひとつになる2026年度末には、新たに「Suica」を使うことができる駅が32駅増えます。久留里線の久留里までの各駅のほか、首都圏エリアと仙台エリアが連続して使えるよう、東北線と常磐線で白河、桃内など9駅を追加します。そのほか、大館、酒田、気仙沼、越後湯沢など13駅を追加します。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260908_ho03.pdf)

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