アルプス横断物語(2)

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 室堂の駅を出ると、辺りは一面の霧がかかっていて、前がよく見えない。また、数日前に降った雪がまだ積もっていて、長く厳しい冬が近づきつつあることを知る。立山(写真上)もすっかり雪化粧だ。

 こういう寒いときは温泉に入って、体を温めよう。室堂から遊歩道を歩いて15分、みくりが池(写真下)の近くに日本で一番高所にある温泉、「みくりが池温泉」がある。早速、500円を支払って入浴。湯は白く濁った硫化水素泉で、近くの「地獄谷」からお湯を引いているようだ。

 書き忘れていたことがあった。「みくりが池温泉」に行く途中、見たのは2羽の雷鳥。この貴重な生物を将来も見ることができるのだろうか?


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 室堂から高原バスとケーブルカーを乗り継いで、立山へ。ここからバスで20分のところに、落差日本一(350メートル)の滝「称名滝<しょうみょうだき>」がある。バス停から歩くこと20分、目の前に見えるのが称名滝だ。ごう音をたてて落ちる水。それはとても青く、非常に澄んでいる。室堂と美女平を結ぶ高原バスからもこの滝を見ることはできるが、迫力が全然違う。

 再び、立山駅に戻り、富山地方鉄道で富山に行く。乗ったのはJR西日本の「サンダーバード」だった。