成田空港で「白タク」利用者が増えている?
日本の空の玄関のひとつである成田空港。この成田空港へのアクセスとして使われている交通手段は何でしょうか? 成田空港会社は時々、アクセス交通についての実態調査を行っています。今回の2024年度と前回の2018年度を比較してみることにしました。
アクセスは大きく分けて鉄道、バス、それ以外の車に分けられます。鉄道は2018年度の46%から2024年度の56%に増えています。好調なのが、「スカイライナー」。13%から19%に増えています。時速160キロという圧倒的な速さで本数が増えています。
これに対して減っているのが、リムジンバス。「エアポートバス東京・成田」のように本数が多い便は、減っても何とか運行を維持していますが、本数の少ない系統を中心に大幅に減っていたり、廃止になったりしています。ちなみに、かつて成田空港へのリムジンバスがたくさん出ていたTCATからのバスは前回に比べて1/3ほどに減っています。空港から比較的近い千葉県の便の減りは小さいです。
なぜリムジンバスは減ってしまったのでしょうか? いったん新型コロナの影響で大きく減り、その後、運転士不足の影響も受けているのでしょう。郊外からの便は日本人が主体のため、インバウンドの恩恵を受けず、存続できなくなっているのです。外国人が使いやすい、主要ターミナルへの便が主体になっています。
鉄道やバス以外の車は、13%から17%に増えています。何が増えたのかと言えば、タクシー。2%から6%に増えています。外国人に限ると、4%から10%に増えています。このタクシーの利用者に、いわゆる「白タク」利用者が含まれると言われています。単なる違法タクシーで、運転士も外国人、運営会社を経営しているのも外国人で、日本人はインバウンドの恩恵を受けません。
世の中にはライドシェアを積極的に推進する人がいますが、ライドシェアが求められるのはほかに交通手段がない過疎地であって、大都市や空港輸送などはタクシー会社に稼いでもらえば良いのです。お金持ちの人にはそのサービスに見合ったお金を払ってもらえば良いのです。会社が儲かったら、税金というかたちで還元してもらえば良いのです。反対に「白タク」は取り締まっていただき、収益を吸い上げてもらいたいものです。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/naritaairportbus2025/、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/dda2926eac76cf12b6fe862047df3bef26700488)
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