西武秩父線にも元東急の車両

 西武は支線にほかの大手私鉄のお古を入れることによって、車両の100%VVVF化を図っています。地方の中小私鉄なら大手のお古を買うのはよくある話ですが、大手私鉄では異例の話です。「サステナ車両」という名前が付いています。

 西武が導入した「サステナ車両」は、小田急の8000形(西武でも8000系と言います)と東急の9000系。東急の9000系は、西武では7000系と言います。このうち8000系は2025年から走っていますが、7000系も6月から狭山線(西所沢-西武球場前間)を中心に走っています。

 そしてその7000系ですが、この12日から西武秩父線等でも走ります。飯能-西武秩父間です。乗り降りのときはドア横のボタンを押す必要があります。半自動なのでしょうか?
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20260829-4886604/)

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2027年春に「トキイロエクスプレス」、2028年春に「トキイロライナー」

 西武新宿線の有料着席列車は「小江戸」と「拝島ライナー」の2つがありますが、以前にも記事にした通り、新しい車両を導入します。「小江戸」は10000系「ニューレッドアロー」、「拝島ライナー」は40000系が使われていますが、どちらも「トキイロ」になります。

 列車の名前も変わります。「小江戸」は2027年春に「トキイロ」に置き換えられ、「トキイロエクスプレス」になります。停車駅も増えます。平日朝のラッシュ時の上りを除いて、田無と新所沢にも停まるようになります。田無や新所沢に有料着席列車が定期的に停まるのはこれが初めてです。2028年春には「拝島ライナー」が「トキイロ」に置き換えられ、「トキイロライナー」になります。

 「トキイロ」には通勤通学やおでかけのときに心地よい移動ができるように、座席にはリクライニング機能を備え、全席にコンセント、カップホルダー、フックを設置しています。座席形状は隣の人の目線が気にならないように配慮され、列車の中にはトイレも付いています。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20260805_TOKIIROexpress_2.pdf)

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JR東日本&西武、臨時列車を使った直通運転及び新秋津-秋津間の乗り換え改善

 JR東日本の武蔵野線新秋津付近と西武の西武池袋線所沢とを結ぶ連絡線があります。この連絡線は、新造車両の搬入や西武鉄道多摩川線で走る車両の輸送に使われていますが、以前にも記事にした通り、この連絡線を使って直通列車を走らせることにしました。

 この直通列車、臨時列車として走らせます。2029年3月のダイヤ改正に合わせて運行を開始する予定です。週1回程度の運行です。使われる車両は、西武鉄道の10000系「ニューレッドアロー」をリニューアルした、新宿線用の観光特急です。これにJR東日本への乗り入れに必要な改造を施して走らせます。

 さて、この直通列車、どこに行くのでしょうか? JRは、小田原・湘南エリア(熱海、逗子など)、房総エリア(勝浦、浜金谷など)、新幹線接続(大宮)、東京ディズニーリゾート(舞浜)です。武蔵野線をぐるっと回って各地に行きます。これに対して西武は、秩父エリアやベルーナドームに行きます。なお、西武のほうは所沢から西に行くので良いのですが、連絡線は府中本町方面と所沢方面を結ぶようにできていますから、JRは小田原・湘南エリアに行く場合を除いて、どこかで折り返さないといけません。

 このように直通列車は臨時列車でしか乗ることができない、非日常的な体験ですが、日常的に便利になることもあります。新秋津と秋津の間の乗り換えです。新秋津と秋津の間は、改札間の距離でも約400メートル離れていて、ホームからの移動距離を含めると約600メートル、時間にすると約8分かかります。朝夕の通勤、通学時間帯になると、多くの人が歩道と車道が分離されていない道を行き交い、危険な状態となっています。武蔵野線ができたときに既存の西武池袋線の駅に近づくかたちで駅を設置すれば良かったのですが(と言うか、本来はそうするはずです)、そうしなかったので多くの人に迷惑をかけることとなってしまいました。

 ところが、ようやく改善されるようです。JR東日本と西武の間で乗り換えにおける利便性、安全性の向上、雨に濡れない全天候型のバリアフリールートの整備を目的として、両社の社有地を使って、西武池袋線沿いに新秋津と秋津を結ぶ乗り換え通路を整備することを検討していきます。2030年代前半の供用開始を目指していきます。この乗り換え通路ができると、両駅間の移動時間は現在の8分から4~5分に短縮されます。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260519_ho01.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC183VM0Y6A510C2000000/)

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「ニューレッドアロー」をリニューアルして観光特急に

 池袋線の特急は「Laview」に置き換えられ、10000系「ニューレッドアロー」が残るのは新宿線のみ。「小江戸」として走っています。

 しかし、この「小江戸」も2027年春には「トキイロ」に置き換えられます。そうなると「ニューレッドアロー」の出番はなくなると思われていましたが、どうやら1編成(最後につくられた10112編成、VVVFインバータ制御)だけはリニューアルされ、西武新宿と本川越を結ぶ新たな観光特急として生まれ変わります。

 2028年度から運行を始める新たな観光特急は、半個室やソファ席があります。また、バーカウンターがあり、軽食やドリンクを提供します。そして、この観光特急のデザインは、タイムボカンシリーズや「機動戦士ガンダム」などのメカニックデザインを行った、大河原邦男氏です。鉄道車両は初めての仕事です。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20260421_10000renewal.pdf)

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西武新宿線に通勤電車風の特急用車両、「トキイロ」

 現在、特急として「小江戸」が走っている西武新宿線ですが、2027年春から新しい車両を導入します。

 この「トキイロ」と名付けられた新しい車両、「小江戸」用の10000系車両の後継車両です。しかし、以前にも記事にしたように、10000系や001系「Laview」のような本格的な特急用車両ではありません。参考にしたプレスリリースを見ると、4扉の車両です。横だけ見れば、通勤用車両と同じです。

 ただ、中の座席は本格的なリクライニングシートです。トイレもあります。あまりにも本格的なので40000系「拝島ライナー」のようにロングシートにできるとは思えないですが、実はロングシートにもできるのです。ちゃんと吊り革もあって、ロングシートのときには使えます。

 ラッシュ時ならともかく8両の本格的な特急用車両が西武新宿線には過大なのが現状です。そのため、朝夕のラッシュ時は有料のライナーとして走らせ、そのような需要がない昼間はロングシートの車両として使うのでしょうか?
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20260219_TOKIIRO.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC191I90Z10C26A2000000/?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323)

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西武新宿線中井-野方間の地下化完了は2033年度末に

 複々線化や高架化がある程度進んだ池袋線とは違い、新宿線は複線のままで地上を走り続けています。時代が昭和のままで止まったかのような光景です。

 この西武新宿線ですが、ところどころで立体交差化の工事が行われています。そのひとつが、東京23区内の中井-野方間。約2.4キロが地下になり、新井薬師前、沼袋の2駅が地下になります。踏切もなくなります。

 しかし、この工事は遅れています。元々は2020年度末に完了する予定でした。今ごろは地下を走っているはずだったのです。ところが、用地買収の遅れで完了時期が2026年度末に延び(現在、用地の取得は99.5%まで進んでいます)、今度はシールドマシン(掘削機)の稼働速度を落としたため、さらに7年遅れることになりました。2020年の東京外環道の工事による陥没事故を受けてのもので、地下化の完了が2033年度末まで延びることになりました。

 反対に事業費は増えます。当初は726億円と見込んでいましたが、2023年6月時点で1219億円に増えました。そして更なる延期と人件費、資材費の高騰によって、2024年度末時点で1635億円にまで増えています。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20251105-OYT1T50043/)

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西武の新しいレストラン列車は「Laview」ベース

 2016年から車内でフルコースを味わうことができる列車、「52席の至福」を走らせている西武。その西武ですが、既存の車両の改造ではなく、新しい車両をつくって、レストラン列車にします。

 新しいレストラン列車は、特急「Laview」をベースにつくります。4両編成で、2028年3月に運行を開始します。「Laview」と同じく、建築家の妹島和世氏がデザインします。景色、乗客、料理が引き立つようにグレーを基調としたトーンになります。

 先ほども書いたとおり、新しいレストラン列車は4両編成ですが、そのうちの1両、3号車は1両まるごと厨房になります。約70人の乗客に温かい料理を提供するためです。1両まるごと厨房にするので、国内で定期運行されている列車では、日本一の厨房の広さです。客席は1号車、2号車、4号車の3両ですが、このうち1号車には西武初となる個室を設けます。8人程度の個室で、前方展望も楽しめるようになっています。

 この新しいレストラン列車が走るのは池袋線、新宿線、西武秩父線などで、週末を中心に年間150日程度走ります。平日は貸切運転することもあるようです。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20251021_restaurant.pdf)

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西武、子供1か月定期1000円均一に

 以前にも書きましたが、西武鉄道は2026年3月に運賃を値上げします。消費税率の改定に伴うものを除けば、2002年以来24年ぶりの値上げです。

 ただこれだけなら、すでに記事にしていることもあり、大きな話題にはなりません。なぜ再び当blogで取り上げたのかと言えば、子供に関しては大幅な値下げになるからです。まず、子供がICカードで乗車する場合、一律50円です(磁気の切符は対象外です。これまで通り、大人の半額です)。大人だと800円(池袋-西武秩父間)かかる西武秩父まで行っても50円です。

 でも、それなら小田急などですでにあります。西武のすごいのは、子供の定期も安いこと。区間を指定する通学定期は、1か月一律500円です(磁気の切符でも500円になります)。通勤定期は、1か月1000円です(磁気も同額)。塾に通う場合等に使えます。そして、ICカードに限りますが、全線フリーの子供通勤定期というものが新たにできます。これも1か月たったの1000円です。塾やレジャーに、西武鉄道ならどこにでも行くことができます。3か月定期、6か月定期もあり、例えば6か月通勤定期なら5400円(1か月あたり900円)とさらに安くなっています。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20250723_unchinkaiteininka.pdf、https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20250723_shouniunchin.pdf)

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走らない「52席の至福」

 西武の車窓を楽しみながら食事を味わうことのできる列車、「52席の至福」。4000系を改造した4両編成の列車です。休日を中心に西武新宿、池袋と西武秩父の間を走っています。デビューから10年近く経ちますが、今なおテーブルがほぼ埋まる、人気列車です。

 普段は走っている車内で食事を提供する「52席の至福」ですが、6月7日に武蔵丘車両検修場で行われたイベントにおいて、「52席の至福」を車庫に置いたまま予約客にスイーツと飲み物を提供しました。

 なぜ停めた車両でスイーツや飲み物を提供したのでしょうか? 通常、「52席の至福」では昼、夜ともにコース料理を提供していますが、西武秩父まで行かずにもっと短距離でカフェを提供することも考えているようです。これまで「52席の至福」が走っていなかった平日の午後にアフターヌーンティーを提供する列車を走らせるという構想もあります。このような列車を1日に2~3回走らせるのです。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/557301)

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西武、今度は東西線と直通運転?

 JR東日本の武蔵野線に乗り入れることで話題になった西武ですが、さらにもうひとつ乗り入れの話があります。

 それは東京メトロの東西線。新宿線と相互直通運転をします。新宿線は関東の大手私鉄でも数少ない、地下鉄と直通していない路線です。新宿以外の都心に行くには高田馬場などで乗り換える必要があります。新宿線と東西線との相互直通運転の話は以前からありましたが、それが実現に向けて動き出すかもしれないのです。

 もっとも、どうやって新宿線と東西線をつなげるかは、不明です。先日の武蔵野線のように、あらかじめ連絡線が用意されているわけではありません。連絡線をどうやってつくるかがわからないので、当然ながらどれぐらいかかるかも不明です。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/556626)

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