地下鉄直通の通勤ライナーは不振?

 首都圏の私鉄では、ロングシートにもクロスシートにもなる車両を使った有料の通勤ライナーを走らせているところがあります。さて、これらの通勤ライナーはどれだけ利用されているのでしょうか?

 どうやら地下鉄など複数の会社にまたがるのは不振のようです。通勤ライナーは追加料金が500円以下に収まるようになっているので、気軽に乗ることができます。しかし、これが地下鉄など複数の会社にまたがると各社で追加料金がかかるので、どうしても高くなってしまいます。通勤ライナーの椅子は特急としてはレベルが低いですが(近鉄は同様の車両を、追加料金が要らない急行等として走らせています。この程度で追加料金が取れるのは東京だからです)、まだワンコインで収まるのなら許せます。これが高くなるとわざわざお金を払ってまで、という気持ちになるのかもしれません。
(参考:「鉄道ジャーナル」2021年11月号 鉄道ジャーナル社

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東急とみなとみらい線の連絡定期も値上げ

 2023年3月に値上げする予定の東急。ところがそれより1年前の3月12日(ダイヤ改正日です)に、一部値上げを行います。

 3月12日に値上げとなるのは、東急とみなとみらい線にまたがる通勤定期。2004年のみなとみらい線開業からこれまで、東急とみなとみらい線にまたがる定期券は割引をしていました。1か月定期、3か月定期は東急とみなとみらい線のそれぞれの定期券の金額の合計から1割引き、6か月定期は2割引きになっていました。この割引を縮小し、1か月定期と3か月定期は廃止(単純に東急とみなとみらい線の金額を合算)、6か月定期は1割引きにします。例えば、渋谷-元町・中華街間の通勤1か月定期が16330円から18140円になります。11%ほどの値上げとなります。なお、通学定期は値上げの対象外です。つまり、1か月定期と3か月定期は1割引きのまま、6か月定期は2割引きのままです。
(参考:東急ホームページ https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20200203-1.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC032NT0T00C22A2000000/)

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「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」に新プラン

 いつもは伊豆急を走っている「THE ROYAL EXPRESS」。2022年も夏に北海道を走ります。

 2022年は8月から9月にかけて8回運行します。そのうち5回は「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」(そのうち2回は旅行代理店が販売する予定です)、そして残りの3回は2022年からの新プランの「HOKKAIDO CRUISE LIMITED~壮大な大地を感じる美しさ煌めく旅~」です。どういうものかといえば、より北海道の自然・大地とふれあい、ゆったりとした滞在時間を過ごすことができるのです。

 「HOKKAIDO CRUISE LIMITED」がどういうものか、スケジュールを見ていきましょう。1日目はJRタワーホテル日航札幌でのウェルカムセレモニーの後、札幌から帯広まで乗車します。夕食は上士幌町しんむら牧場での夕暮れと大地を感じるPremium Dinnerです。十勝川温泉に泊まります。2日目はバスでの移動です。昼は屈斜路湖畔オーベルジュSORAでのフレンチ(残りの3日間はいずれも車内でお昼を食べます。1日目は寿司、3日目は懐石、4日目はイタリアンです)、その後は阿寒摩周国立公園でのカヌーです。阿寒湖に泊まります。3日目は北見から旭川まで乗車します。富良野に泊まります。4日目は美瑛の丘でガイド付きでの散策を楽しみ、旭川に戻ります。札幌まで乗車し、JRタワーホテル日航札幌でフェアウェルセレモニーを行います。希望者は専用バスで新千歳空港まで送ります。

 「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」は抽選での販売です。申込期間は2月14日~4月17日ですが、「THE ROYAL EXPRESS」に2回以上乗った人は、2月14日~28日の先行販売に申し込むことができます。料金はいずれも2人1室利用の場合で、「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」が73万円、「HOKKAIDO CRUISE LIMITED」が77万円、「HOKKAIDO CRUISE LIMITED」の出発の前日に小樽の銀鱗荘で泊まるプラン(銀鱗荘に泊まるプランは2021年からあります。8月4日泊の設定はありません)は89万円です。募集人員は1回あたり最大15組30人(最少催行人員16人)、銀鱗荘に泊まるのは1回あたり最大5組10人です。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220208_KO_TRE.pdf)

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相鉄・東急直通線、2023年3月に開業か?

 相鉄・東急直通線も2022年度下期に開業する予定の鉄道。そのおおよその開業予定が明らかになりました。2023年3月です。まだ相鉄や東急から発表はありませんが、近いうちに開業月の発表が行われる予定です。日吉-羽沢横浜国大間約10キロの間に新綱島、新横浜の2駅ができます。

 すでに2019年11月に相鉄・JR直通線が開業していますが、本数が最大でも1時間に4本のため、決して便利とは言えません。ところが2023年3月に開業する相鉄・東急直通線は朝ラッシュ時に1時間に10~14本、それ以外でも1時間に4~6本走ります。都心に直通電車で行きやすくなります。また、相鉄・東急直通線は新幹線停車駅の新横浜を通ります。関西方面にも行きやすくなります。

 開業月はまもなく発表があるでしょうが、開業日の発表はまだ先です。ただ、3月ならJRのダイヤ改正と揃えるかもしれません。中ごろの土曜日が有力と言えます。

(追記)
 1月27日、相鉄などから相鉄新横浜線・東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の開業時期についての発表がありました。

 また、相鉄新横浜線・東急新横浜線は、あらゆるところに直通します。東京メトロ南北線、副都心線、都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道、東武東上線まで直通します。なお、西武池袋線等、西武の路線については直通しません。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/6810aa0944de874a3d8a052fbd5311678662d78c、相模鉄道ホームページ https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-14-hz9.pdf)

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東急、3月12日にダイヤ改正&2023年3月に値上げ

 東急も3月12日にダイヤ改正を行います。

 平日朝は、奥沢の通過待ち設備が完成したため、目黒線の上り急行1本の所要時間が3分短縮されます。田園都市線では早朝の中央林間始発の準急を増やします。休日も増えます。日中は、東横線、目黒線、田園都市線において、上りの優等列車の所要時間を短縮します。

 減便もあります。東横線は日中、渋谷-菊名間の各停の本数を減らします。田園都市線は平日の21時以降、長津田-中央林間間の下り各停の本数を減らします。

 大井町線は平日の17~21時台において、急行を15分間隔で走らせます。休日の17時台、18時台には大井町から中央林間まで行く急行を走らせます。「Qシート」は大井町17:00発を追加し、9本とします。なお、この「Qシート」には利用者等にアンケートを行っていて、500円程度への値上げも考えているようです。

 その東急ですが、以前にも書いたように、値上げを行います。消費税率の変更を除けば、2005年以来の値上げとなります。値上げの時期は2023年3月、初乗りは130円(現金の場合、以下同じ)から140円、渋谷-横浜間は280円から310円になります。通勤定期も上がりますが、通学定期は据え置きます。こどもの国線の運賃も変わりません。この値上げにより、JR東日本や近隣の大手私鉄と比べると、15キロ以下の区間において高い区間が多くなります。意外と高くなるのです。
(参考:東急ホームページ https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20211217-1.pdf、https://www.tokyu.co.jp/image/information/pdf/220107-sinsei.pdf、タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/tokyu-neage/、https://tabiris.com/archives/qseat-enquete/)

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東急、60歳以上なら1か月乗り放題2000円

 東急は11月1日から、60歳以上の人のみが対象の切符、「東急線乗り放題パス(over60)」を1000人限定で発売します。

 「東急線乗り放題パス(over60)」は11月1日から30日までの1か月間、2000円で東急線全線が乗り放題となる電子乗車券です。ただ、駅に行けば買えるわけではありません。誰でも買えるわけではありません。60歳以上の「TOKYU CARD」、「TOKYU POINT CARD」会員で、「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録し、応募した人の中から1000人を上限に発売します。駅ではスマートフォンがそのまま切符となります。切符を買わずに画面を駅係員に見せるだけで、乗車することができます。

 東急が一日乗り放題になる「東急線ワンデーパス」は1枚680円です。3日乗れば元が取れます。片道200円の区間でも5往復すれば元が取れます。このような電子乗車券を発売することにより、これからの時代に対応した商品をつくることを考えているのでしょうか?
(参考:東急ホームページ https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid=post_364.html)

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新幹線等の建設に私鉄の技術者も協力

 北陸新幹線金沢-敦賀間の開業は、予定より1年遅れることになりました。敦賀駅の建設が遅れたことや石川県と福井県にまたがる加賀トンネルで追加工事が出たことなどが原因です。国交省は建設主体の鉄道施設・運輸施設整備支援機構に業務改善命令を出しました。

 その鉄道建設・運輸施設整備支援機構ですが、業務の見直しを行ったところ、技術者が足らないことが判明しました。採用を減らしたこともあって、新幹線の延伸工事を行うのに必要な人材を確保できないのが現状のようです。

 そこで鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、従来から出向者のいたJRに加えて、私鉄からも出向の要請を行いました。それに応えたのは、近鉄、東京メトロ、京王、京阪、東急、相鉄、名鉄の7社。7社で合計28人(うち、近鉄が12人、東京メトロが9人です)が10月までに出向することになりました。残る私鉄との話し合いも行われていて、人数はさらに増える見込みです。

 出向した人は何をするのでしょうか? 出向期間は2~3年のようで、その間、北陸新幹線金沢-敦賀間、北海道新幹線新函館北斗-札幌間、相鉄と東急が乗り入れる神奈川東部方面線の3つの事業で作業をするようです。東急や相鉄の人は縁のある神奈川東部方面線で作業をするのでしょうか? 出向者は、トンネル掘削やレール敷設、駅舎や通信施設の整備などの分野で、設計、発注、現場監督を行います。

 これによって鉄道建設・運輸施設整備支援機構は新幹線の工事を当初の予定通りのスケジュールで行うことができます。出向元の私鉄の立場に立てば、高度の技術が必要な新幹線の建設を行うことによって、技術力の向上につながると考えられています。人件費の抑制にもつながります。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210720-OYT1T50118/)

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限定デザインの「西武線1日フリーきっぷ」を発売

 基本的に全線フリー切符の類がない西武(デジタル版やホテルのランチとセットにしたものはこの春に発売されていましたが)。しかしこの夏、多摩川線を除く西武線が1日乗り放題のフリー切符が発売されています。7月21日から9月12日まで、池袋、西武新宿、所沢、西武秩父の各駅で発売されています(有効期間も同じく7月21日から9月12日のうちの1日です)。値段は大人1500円です。子供の設定はありません。

 ところでこの「西武線1日フリーきっぷ」、西武線沿線の2作品とコラボした、限定デザインのフリー切符となっています。2作品とは、所沢が舞台の映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」、秩父が舞台のアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」です。「妖怪大戦争~」は映画の公開、「あの花~」は放送開始10周年を記念しています。切符は9000枚限定で、「妖怪大戦争~」は2種類の券面デザインが1500枚ずつ、「あの花~」は2種類の券面デザインが3000枚ずつ発売されます。発売する駅によって買うことのできる券面デザインは決まっていますが、4駅とも「妖怪大戦争~」、「あの花~」の両方を買うことができます。なお、1回の購入で買うことができるのは5枚までです。

 西武ではこの夏、埼玉県横瀬町と共同でキャンペーンも行っています。7月31日から8月31日の間、一部特急が芦ヶ久保に臨時停車するとともに、池袋や所沢から芦ヶ久保、横瀬、西武秩父着の特急を利用する子供限定で、「往復小児特急料金 実質無料キャンペーン」を行っています。

(追記)
 東急の各駅からは、西武線全線乗り放題の「東急線西武線まるごときっぷ」というものが発売されています。出発駅により値段は異なり、横浜からは1850円です。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/news/news-release/2021/20210712_1dayfree.pdf、東急ホームページ 東急ホームページ https://www.tokyu.co.jp/railway/ticket/types/value_ticket/marugoto_ticket.html)

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東急、東横線でワンマン運転&「Qシート」を他路線に拡大か?

 東急は5月13日に中期3か年経営計画を発表しています。その中から気になるところをピックアップしたいと思います。

 まず、3月13日に終電の繰り上げや本数の削減などのダイヤ改正を行いましたが、さらに駅の業務シフトや配置人員の見直しなどを検討、実施します。東横線ではテクノロジーを活用し、ワンマン運転を行う方針です。

 目黒線は8両化されますが、速達化のために奥沢の上り線を改修し、待避設備を設けます。相模鉄道との直通を踏まえての対応でしょうか? また、大井町線で走っている「Qシート」ですが、他の路線にも拡大する方針です。どこの路線に走らせるのでしょうか?
(参考:東急ホームページ https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid=post_323.html)

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東急、初乗り運賃を10円程度値上げか?

 新型コロナウイルスの影響で鉄道会社の経営は厳しくなっています。利用者が大きく減りましたが、国等から何の補助もないからです。

 そこで東急は2023年度までに初乗り運賃を10円程度値上げすることにしました。東急の初乗り運賃は130円なので、10円値上げすると140円ということになります。消費税率の引き上げを除いては、1995年の値上げ(このときは初乗りが90円から110円になりました)以来ということになります。

 運賃の値上げについては、JR東日本やJR西日本などがラッシュの時間帯を対象に値上げする、時間帯別運賃の運賃の導入を検討していますが、はっきり言って複雑でややこしいです。東急のように薄く広く値上げするほうが正直で好感が持てます。その上で以前にも書きましたが、ラッシュ時以外に利用した人にICカードのポイントを多く付与するとか、昼間や休日のみ使える割安の定期券をつくるとかすればよいでしょう。

 東急ではありませんが、新幹線などの長距離列車については予約状況に応じて値段を上げ下げする、ダイナミック・プライシングを導入する余地があります。インターネットで切符を買う人には条件次第で割引切符を売るのです。 「みどりの窓口」で買うような人にはいつでもお盆や正月用の高い値段で売れば良いです。有人の「みどりの窓口」(JR東日本やJR西日本は、大幅に有人の「みどりの窓口」を減らす計画です)の利用者を減らす効果も出ます。航空機なら当たり前にやっていることを長距離列車の世界にも広げるのです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210514-OYT1T50148/)

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