京急、近距離は値上げ、長距離は値下げ
京急は10月に運賃値上げを行います(13日に国交相に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行いました)。消費税率の変更によるものを除いて、1995年以来約28年ぶりの値上げです。
普通運賃の平均改定率は10.7%。初乗り運賃(1円単位、以下同じ)は136円から150円になります。最大で36円の値上げです(26~30キロ、367円から403円になります)。品川-羽田第1・第2ターミナル間は292円から327円になり、品川-横浜間は303円から347円になります(実施予定運賃は313円にする予定です)。空港線加算運賃(50円)、座席指定料金(300円)は変わりません。
ここまではよくある話ですが、ここからは違います。41キロ以上は値下げします。距離が増えるほどどんどん値下げ額は大きくなっており、66~67キロは943円から740円になります。通勤定期も普通運賃と同じように改定を行います。平均改定率は11.9%ですが、41キロ以上の区間については値下げを行います。通学定期は家計負担に配慮して据え置きしますが、41キロ以上の区間の値下げも行いません。
このように長距離の値下げを行うのはなぜでしょうか? 三浦半島の先のほうは人口が減り、列車の本数も減っています。今後も堅い需要が見込まれる品川-横浜間などで値上げを行って確実な増収を図り、需要の少ないところには値下げを行って需要喚起や沿線活性化を図るのです。
(参考:京急ホームページ https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20230113HP_22112TE.pdf)
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