クーポンを活用すると地下鉄代実質マイナス?

 東京メトロは1月15日から「東京まちめぐりクーポン」を数量限定で発売していました。

 三菱地所グループと連携して企画されたこのクーポンは、東京メトロ24時間券(600円)、丸の内エリアの三菱地所グループが運営する商業施設約600店舗で使用できる「1000円OFFクーポン」、丸の内エリアの商業施設など26施設約100店舗で使える「店舗特典クーポン」、「丸の内ポイントアプリ500円クーポン」の4点がセットになったものです(ただし、クーポンの使用には一定の条件があります)。東京メトロ24時間券は9月30日まで、クーポン類は3月17日まで使用可能です。これだけあってたったの800円なので、クーポンをうまく使えば、地下鉄代は実質的にマイナスです。

 この「東京まちめぐりクーポン」、1月15日から3月10日の期間限定で20000セットの限定販売でした。東京メトロ定期券うりばや東京メトロ旅客案内所で発売していましたが、かなりお得なクーポンであったためか、今日(1月27日)、完売してしまいました。今となっては買うことはできません。
(参考:東京メトロホームページ https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews240110_g01.pdf)

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東京メトロ東西線、2024年5月に2日間運休

 東京メトロは、東西線の一部区間を2024年5月11日から12日の間、終日運休します(悪天候などの理由で工事ができないときは、2024年5月25~26日に行います)。

 運休する区間は、東陽町-西葛西間。2日間は始発から最終まで、終日運休します。中野方面からの列車は東陽町で折り返し、西船橋方面からの列車は葛西で折り返します。西葛西-葛西間は折り返し運転します。運行計画や振替輸送等の詳細については、運休予定日の1か月前ぐらいに改めて案内があります。

 さて、東京メトロは2日間運休して、何をするのでしょうか? 東西線の輸送力の増強を図るため、南砂町の線路とホームを増設します。1面2線から2面3線の駅になります。現状では前の列車が発車しないと次の列車はホームに入ることができず、駅間に停まらざるを得ない事態が発生しますが、改良後は前の列車が停車中でも次の列車がホームに入り、交互発着することができます。線路の切替工事は全部で3回を予定していて、2024年5月のはその第1回目です。1回目の線路切替で2本目のホームをつくります。2回目の線路切替で西船橋方面の線路を2本のホームに挟まれた、真ん中の線路にします。3回目の線路切替で西船橋方面のホームを拡大し、完成します。
(参考:東京メトロホームページ https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews231019_66.pdf)

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東急新横浜線、相鉄新横浜線に乗る(2)

 幕末、ペリーが上陸したのは浦賀ではなく、久里浜だった。上陸したところには石碑が立っていて、ペリー公園という名前の公園になっている。駅から30分ほど歩いて公園に向かう。小さな資料館もあり、ペリーの来航について紹介している。このペリー公園の近くの開国橋というところから浦賀行きのバスに乗る。久里浜と浦賀の間にはバスがあるが、1時間に1本程度の割合で少し遠回りの便もある。どこを通るのかと言えば、少年院の入口。中が見えるところまで行くのだ。トンネルを抜けて浦賀の町に入る。どこに行こうか決めていなかったが、とりあえず紺屋町で降りることにした。ここまでなら運賃は199円(ICカード)で済む。バス停の近くに渡し船があったので乗ってみることにする。浦賀の町を行き来する渡し船で、ダイヤは特に決まっていない。運航時間内ならボタンを押せばやって来るのだ。ボタンを押した。対岸からやって来た。2~3分でやって来るのだ。運賃は車内で払う。1回400円と高いが、600円の1日フリー切符もある。往復するつもりだったのでフリー切符にした。対岸に着いたら少し辺りを散歩して、再び元に戻る。その後は浦賀奉行所の跡など、幕末の歴史を感じさせるところを巡る。 

 浦賀から京急に乗る。堀ノ内で特急に乗り換え、汐入で降りる。横須賀の中心部に近いこのエリアで食べたのは、アメリカサイズのハンバーガー。ナイフとフォークで食べる。ハンバーグはビーフだけでできているからか、完全に焼けていないところもある。ハンバーグではなく、肉そのものを食べているような感じだ。昼を食べた後に寄ったのが、戦艦三笠の記念館。日露戦争で活躍した三笠をそのまま博物館にしている。ゆっくりと見ていたら、意外と時間がかかった。雨が降っている。汐入にしろ、横須賀中央にしろ、駅まで歩くと時間がかかるので、バスの時間に合わせて見る時間を調整すべきだったか。快特が停まる横須賀中央まで歩いていくことにしたが、途中から歩道に屋根があり、助かった。

  横須賀中央16:25発の特急で横須賀を後にする。横須賀は山が海近くまで迫っている町で、トンネルをたくさんくぐる。京急川崎まで行き、支線の大師線に乗る。大師線は沿線に川崎大師があるが、日常の姿は工業地帯への通勤路線。小島新田への行きは空いていたが、帰りは工場からの帰宅ラッシュで混んでいた。この帰宅需要に対応するため、日中は10分間隔のところ、夕方は5分間隔となっている。

 このまま品川に戻ると18時ごろ。予約している新幹線は品川19:34発の「こだま753号」なので、品川で1時間半も時間がある。そこで都営浅草線の西馬込まで往復することにした。都営浅草線の泉岳寺―西馬込間は、枝線みたいな区間。乗ったのは京急川崎17:45発の快特青砥行きなので、品川を過ぎて次の駅、泉岳寺で乗り換え。泉岳寺18:08始発の西馬込行きに乗る。都営の車両だ。12分後に西馬込に着くが、駅の外に出るのに意外と時間がかかる。地下鉄なのにいったん階段を降りないといけないからだ。折り返して乗ったのは、西馬込18:32発の快特成田空港行き。こちらは京成の車両。泉岳寺で京急に乗り換え、品川で降りる。

  品川で晩の弁当とお土産を買うのだが、売り場は少ない。新幹線の改札内に少々ある程度である。弁当は「品川貝づくし」にした。予約した「こだま753号」に乗る。「EXこだまグリーン早特」で予約したので、正規の普通車指定席よりも安くグリーン車に乗ることができた。「エクスプレス予約」の普通車指定席よりも1000円以上安い。「こだま」だからこそできる贅沢だ。「こだま」には車内販売はないが、「のぞみ」などの通過待ちのため、数分の停車時間がある駅もある。ホーム上に売店のある駅は少ないが、たまたま三島の売店がグリーン車の目の前にあったので、そこで足らない土産を買うことにした。

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東急新横浜線、相鉄新横浜線に乗る(1)

 最初に乗るのはジェイアール東海バスの「ドリームなごや10号」。名古屋市内は地下鉄東山線沿いにこまめに停まってから東京に向かう。自宅から歩いて千種駅前まで行き、そこから「ドリームなごや10号」に乗る。約5分遅れて到着、ここから私を含めて4人が乗る。事前にインターネットで予約し、プリントアウトした紙を運転士に見せる。座席は2階の「クレイドル・シート」、よく分からないが普通の3列シートより若干良さそうである。そのほかの停留所でも客を乗せていく。降りたときに聞いた運転士の話によれば、定員39人のところ、26人が乗ったとのことだった。休憩は上郷サービスエリアと足柄サービスエリア。高速に入ってすぐの上郷サービスエリアで休憩とはありがたい。早く寝る態勢をとることができるからだ。両方のサービスエリアでいったん外に出たが、足柄サービスエリアは規模が大き過ぎるので、迷いそうになる。むしろパーキングエリアのほうが使い勝手が良さそうだ。 

 「ドリームなごや10号」は定刻に霞が関に着いた(余談だが、インターネットでは霞が関で降りる切符を買うことはできない。いったん東京駅までの切符を買い、運転士に霞が関で降りることを伝える必要がある)。農水省の前がバス停である。近くにある入口から地下鉄に入り、霞が関5:50発の中目黒行きに乗る。東武の車両。終点の中目黒で、向かいの6:06発、元町・中華街行きの急行に乗る。こちらは東京メトロの車両。東急東横線の急行は停車駅が多いが、意外と速く感じた。そして、8両もあるのにワンマンである。地上を走り、踏切もある鉄道でこんな長い編成のワンマン列車が走るとは、時代も変わったものだ。日吉で乗り換え。向かいの東急目黒線ホームから乗るのかと思ったら、同じホームから出る。日吉始発(6:23発)の急行海老名行きだ。東急の車両が使われる。ここからが3月18日に開業した区間。ほとんど地下を走るとはいえ、しっかり見ることにする。 

 新横浜に到着。急行はこの先、特急に変わる。このまま乗り続けても良かったが、いったん改札を出ることにする。エスカレータに乗って、東急が管理している改札を出る。地上に出て、少し外を歩くと新幹線の新横浜だ。再び地下のホームに行くが、帰りに通ったのは同じ駅でも相鉄が管理している改札だった。新横浜6:52発の湘南台行きに乗る。これも東急の車両。引き続き地下を走り、外に出てJRからの線路と合流したら、羽沢横浜国大。新規開業区間はここまでで、ここから先は2019年に開業した区間である。すでに乗車済みの区間である(そのときの乗車記はこちら)。乗っているのは湘南台行きなので、分岐駅の二俣川で乗り換え。7:08発の快速に乗ったが、実は二俣川から先は各駅に停まる。車両は相鉄のものだった。大和で小田急に乗り換え。目の前で急行のドアが閉まったので、次の各停に乗る。ちょうど朝の通勤通学のラッシュ時。乗り降りが多い。 

 江ノ電はJR、小田急の駅の向かい側にあるデパートの2階から出ている。駅の近くで朝御飯を食べていたら、予定していた列車の次になった。8:24発の鎌倉行きに乗る。江ノ電は14分間隔以上に詰めることができないので(少し前までは12分間隔だった)、4両編成にして対応している。車掌もいるし、主な駅には駅員が立っているので、人的サービスは手厚い。結構細かなカーブが多く、直線区間は少ない。踏切板もない、非公認の踏切があちこちに見られる。安全性の面からは避けたいが、住宅地を縫って走る江ノ電には難しい話だ。JRが遅れているためか、鎌倉からは予定していた列車(8:59発)に乗ることができた。この鎌倉8:59発は逗子行きのため、次の逗子でもう1回乗り換え。逗子始発の短い4両の久里浜行きに乗る。どちらもE217系で、新型のE235系に乗ることはできず。(続く)

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東急新横浜線、相鉄新横浜線に乗る(0)

 5月18日から19日にかけて神奈川県に行き、3月18日に開業した東急新横浜線、相鉄新横浜線に乗ってきました。その時の様子を今日と明日の2回に分けて書きます。

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京急は子供のIC運賃を75円に

 以前にも書きましたが、京急は10月に運賃の改定を行います。単純に値上げだけをするのではなく、値下げの場合もあるという、戦略的な運賃改定です。

 そのときには触れていなかったのですが、ICカード利用時の子供の運賃を75円にします。初乗りでも泉岳寺から三崎口まで乗り通しても、75円均一です。75円という金額は、大人初乗り運賃の半額ということで決められました。なお、空港線加算運賃がかかるところは、25円を追加で徴収し、100円になります。

 JR東日本との競争が激しい、品川-横浜間には、特定運賃が設定されているところもあります。品川-横浜間、品川-京急川崎間、京急川崎-横浜間などです。これらの区間も値上げされますが、割引額を大きくすることによって、値上げ幅を抑えます。例えば、品川-横浜間の場合、現行は本来314円となるところ、303円に抑えています。それが改定後は、本来347円となるところ、313円に抑えます。10円だけの値上げになるのです。

 反対に割引が消えるところがあります。空港連絡特殊割引が消えてなくなります。羽田空港第1・第2ターミナル、羽田空港第3ターミナル-都営地下鉄線各駅、京成線各駅(成田空港、空港第2ビルを除く)間、京急線各駅(羽田空港第1・第2ターミナル、羽田空港第3ターミナルを除く)、都営地下鉄線各駅-成田空港、空港第2ビル間、羽田空港第1・第2ターミナル、羽田空港第3ターミナル-成田空港、空港第2ビル間に設定があり、最大大人80円を値引いていましたが、それが10月1日から消えてなくなります。京急の空港線加算運賃が2019年に大幅に引き下げられたことも背景にあると思われます。
(参考:京急ホームページ https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20230510HP_23013TE.pdf、京成ホームページ https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/edj5aXVe.pdf)

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4月29日から銀座線4分間隔に

 このところ、東京メトロ銀座線は本数削減を行ってきました。日中は元々3分間隔で走っていたのですが、2022年に2回ダイヤ改正を行い、5分間隔になってしまいました。ところがこの銀座線、4月29日から増発されるのです。

 どのようになるのかと言えば、平日10~15時台、休日8~20時台の運転本数を12本(5分間隔)から15本(4分間隔)にするのです。これまで思いっきり削減していましたが、利用状況が良くなり(2022年8月に比べて、日中の乗車率が20%上昇しました)、5分間隔では足らなくなったようです。銀座線は系統が単純で、ほかの路線と乗り入れをしていないので、減らすのも増やすのもスピーディーに対応できるのでしょう。
(参考:東京メトロホームページ https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews230330_16.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/125141)

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東京メトロと都営地下鉄の運賃統合、行わず

 東京には2つの地下鉄があります。東京メトロと都営地下鉄です。当然のことながら、2社の地下鉄を乗り継ぐと、乗継割引はあるものの、割高になってしまいます。

 この事態を解消するため、運賃の一元化のがありました。ところが、この話、実現しないようなのです。

 なぜかと言えば、新型コロナウイルスの影響で東京メトロの鉄道輸送人員が減少し、感染拡大前の8割の水準に留まったため。運賃を一元化すると、大幅な減収につながってしまいます。東京メトロだけを利用する場合の運賃を上げて、減収分を埋め合わせすることができませんから。よほど余裕がないと、大幅な減収につながる運賃の一元化はできないのです。

 当面は乗継割引や両社に乗ることのできるフリー切符の拡充を図ることで対応せざるを得ないでしょう。路線図とにらめっこして、1社だけで行くことができるルートを探さざるを得ないでしょう。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC18C1S0Y3A110C2000000/)

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京王、2023年3月ダイヤ改正で「京王ライナー」増発

 京王も3月18日にダイヤ改正を行います。

 今回も増えるのは「京王ライナー」。平日は京王八王子発、橋本発ともに1本ずつ増発します。増発される便は新宿に8時台に着くもので、京王八王子発は8:40に、橋本発は8:00に着きます。朝の通勤に使えます。平日夕方以降も、橋本行きを3本増やして11本にします。18~20時台は京王八王子行き、橋本行き合わせて1時間に3本の「京王ライナー」が走ります。休日は、夕方の早い時間帯に京王八王子行き、橋本行きの「京王ライナー」を1本ずつ増やします。増発する京王八王子行きは新宿16:00発、橋本行きは15:20発です。休日上りの「Mt.TAKAO号」も1本増えます。高尾山口14:15発です。

 逆にそのほかの列車は若干減ります。京王線は平日、休日ともに21時台(休日は22時台も)、井の頭線は平日、休日ともに始発から7時台までと22時以降(平日は8時台、19~21時台も)の便が減ります(時間帯は明大前の発車時刻を基準としています)。

 東京都交通局新宿線も同じ3月18日にダイヤ改正を行います。平日、休日ともに5時台に大島発本八幡行きを1本増発します。平日の10~15時台、休日の11~15時台の急行は全て各駅停車になります。反対に平日だけですが、7時台、9時台、17時台の各駅停車計4本を急行に変更し、速達化を図ります。
(参考:京王ホームページ https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20221216_daiyakaisei.pdf、東京都交通局ホームページ https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022121610729_h_01.pdf)

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東京都、都心と臨海部とを結ぶ地下鉄建設へ

 都心と臨海部を結ぶ鉄道の話は以前にも書きましたが、これまでの話とは違って、どうやら実現に向けて動き出すようです。東京都が建設するようなのです。

 この都心と臨海部を結ぶ地下鉄の長さは約6キロメートルです。起点は東京(駅名はいずれも仮名です)、JRの駅の北東側につくります。新幹線などからの乗継ぎがしやすいのです。終点は有明・東京ビッグサイトで、りんかい線を通って羽田空港アクセス線(新木場方面)とも接続します。途中にできるのは5駅で、東京側から順に新銀座、新築地、勝どき、晴海、豊洲市場です。この地下鉄の事業費は約5000億円、2030年ごろに着工し、2040年代前半に開業する計画です。開業してから30年以内に黒字化する計画です。今のところ、この地下鉄を誰が運営するかは不明です。有楽町線や南北線とは違い、東京メトロには運営の意思がありません。

 ところで、この地下鉄に並行してBRTが走ります。当初の予定から遅れていますが、2024年春から本格運行を始める予定です。このBRTと地下鉄は走る路線が重複しているので、どうやって棲み分けるか、あるいはBRTから地下鉄に移行させるのかということを考えないといけません。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20221123-OYT1T50226/、東京新聞ホームページ https://www.tokyo-np.co.jp/article/220762)

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