2020年、ヤクルトは神宮を使えない?
プロ野球ヤクルトの本拠地は神宮球場。しかし、東京オリンピック、パラリンピックが開かれる2020年、春先を除いて本拠地の神宮球場が使えないのです。新国立競技場に隣接するため、大会の準備、運営のための施設として借用を打診しているのです。
オリンピックの時期だけならともかく(オリンピックの期間中に試合があると、さらに3万人もの人がやってきて警備はさらに難しくなります。その期間だけならビジターゲームを増やすか、地方での試合で対応できるかもしれません。場合によってはオリンピック期間中、プロ野球を休みにするかもしれません)、ほぼ1年だと難しいです。野球協約上、プロ野球12球団の本拠地(保護地域)は決められていて、ヤクルトの専用球場は神宮球場、保護地域を東京都としています。野球協約では、専用球場でホームゲームの50%以上をしなければならないと定めているようです。どう考えても2020年はこの規定を守れないですから、球界内で特例をつくるなり何らかの作業が必要となります。さらに付け加えていえば、代替球場の用意や補償金の話は今のところ、ないようです。オリンピックだからと言って何をやっても許されるわけではありません。
神宮球場が使えなくなって困るのはヤクルトだけではありません。大学野球、高校野球もあります。プロ野球と合わせると、2015年の場合、5月から11月の間に約300もの試合があります。高校野球の場合、東東京大会、西東京大会ともに開会式や決勝を行います。夏の予選では短い期間で代表校を決めるため、多くの球場を使いますが、決勝戦となると有名校が残るためキャパも必要で、都内でそれができるのは神宮球場だけのようです。
(追記)
神宮球場の借用問題ですが、5月13日、借用期間を2020年7月1日から9月20日までの約80日に短縮することで、関係者間と基本合意しました。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASJ455VT2J45UTQP01C.html?rm=496、福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/r25/93084.html、朝日新聞5月14日朝刊 中部14版)
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