うめきたに行ってきました(1)

 元々南紀方面の列車は天王寺から出ていて、新大阪や大阪からは大阪環状線などに乗らなければならなかった。ところが分割民営化後、これらの天王寺発着列車を新幹線が停まる新大阪に乗り入れさせるために使われたのが、新大阪と西九条とを結ぶ貨物線である。しかしこの貨物線、大阪のすぐ近くを走るのにそこには駅がなく、目の前を通過するだけであった。これでは大阪からは使えず、南紀や関空に行くのに時間がかかる。そこで梅田にあった貨物駅の再開発に合わせて線路が移設され、大阪にも駅がつくられることになった。うめきたの大阪である。

 この区間を走る列車はおおさか東線を除いては特急のみ。おおさか東線は大阪までなので、西半分は特急のみとなる。特急券は乗車前日に「e5489」で購入。ポイントが貯まっていたので、ポイントも一部使った。天王寺から大阪まで自由席でも760円するが、それを400円と200ポイントで買った。これで座席も指定されている。パソコンのプリントアウトやスマホの画面がそのまま切符となり、駅で引き換える必要はない。

 大阪へは近鉄で行く。この6月だけ、2日間有効の「近鉄全線2日間フリーきっぷ」というものが売り出されている。通常は週末しか使えないが、こちらは平日でも使え、しかも3000円と安い。単純に名阪間を往復するだけで元が取れる。近鉄名古屋5:50発の急行に乗って、伊勢中川で大阪上本町行きの急行に乗り継ぎ、鶴橋まで行く。鶴橋からは大阪環状線の外回りで天王寺へ。目の前に停まっていたのは221系だった。

 天王寺で大和路線のホームに行き、そこから乗ったのは、289系の「くろしお10号」。全車指定席だが、先ほど書いた通り、指定席はすでに予約している。天王寺は大阪の南のターミナルなのだが、乗った扉からは降りた人はいなかった。降りる人は結構いると思っていたが。逆に新大阪までしか行かないのに、乗る外国人がいたのは意外だった。かつてのように日本人は金持ちではないので、外国人用の切符を適正な価格にして、外国人からお金をいただきたいところだ。福島から地下にもぐり、地下駅の大阪で降りる。こちらでは降りる人が見られ、空いている「くろしお」はさらにガラガラになった。

 うめきたの大阪は、未来を見据えた設備もある。改札には顔認証のものがあるし、南紀、関空方面の21番線はフルスクリーンのホームドアになっている。ホームドアには次の列車の発車時刻、停車駅などが表示されている。15分ほど待って特急の発着を見届ける。ホームドアは列車の扉に合わせて開く。どうやらホームドアそのものが動くようだ。今は特急だけなのであまりありがたみはないが、なにわ筋線が開業し、南海を含めていろいろな車両が走ると、効果を発揮するだろう。

 大阪の北西は、元々貨物駅があったところ。そこが再開発されて、ビルが建っている。その中の店でお昼にする。営業開始まで時間があるので、ビルの中を歩き、この旅行記の原稿を書き、本を読んで待つ。選んだのは「近畿大学水産研究所」。近大が卵から完全養殖した「近大マグロ」を食べることができる店である。「近大マグロ」とそのほか近大が養殖した魚が載った海鮮丼を食べた。再びうめきたの大阪から列車に乗るが、今度は中央改札口から入る。同じ駅なのでここからでもホームをひたすら歩けば、うめきたの大阪に行くことができるのだ。ただし、急いで歩いても数分かかるので、うめきたから乗る場合は注意が必要だ。大阪までは特急に乗ったが、大阪からはおおさか東線が乗り入れているので、運賃だけで乗車可能。大阪11:50発の久宝寺行きに乗る。車両は221系。次の新大阪でお土産を買うためいったん降りたが、この新大阪で乗る人が結構多い。おおさか東線も使われているようだ。おおさか東線は15分間隔で出ている。鴫野まで乗り、鴫野で学研都市線に乗り換え、京橋へ。大阪環状線のホームを歩いたら、京橋12:37発の特急に間に合った。(続く)

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うめきたに行ってきました(0)

 16日のことですが、3月18日にできたうめきたの大阪に行ってきました。その時の様子を明日から2回に分けて書きます。

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気軽になまずを食べる

 岐阜県南部の海津市では、なまずを食べる文化があり、お千代保稲荷の参道にある料理屋などで食べることができます。なまずはそのままのかたちで蒲焼きにするので、見た目はあまり良くないです。そこで、もっと気軽になまずを食べる店がないか調べ、木曽三川公園内のレストランにそれを見つけたので、今日(12月29日)、行くことにしました。

 

 名鉄名古屋から名鉄に乗る。須ヶ口で乗り換え、佐屋で降りる。木曽三川公園へは、ここからまっすぐ西に行けば良い。トラックなどの車が行き交う典型的な田舎の幹線道路(片側1車線で、追い越しができない)だが、歩道があるので、歩くのに苦労することはない。

 道の駅を過ぎると、いよいよ木曽三川を渡る。東から順に、木曽川、長良川、揖斐川の順である。このあたりは低地で、しばしば洪水を起こしていたが、改良工事が行われ、そのリスクは減っている。ただ、低地にあることには変わりないので、今でも大雨や地震の津波などで浸水するリスクはある。話を元に戻す。木曽三川公園は長良川と揖斐川の間にあるので、川を2つ渡ることになる。いずれも川幅は広く、周りに何もないため、風が強く吹く。歩くのに苦労する。佐屋から歩くこと1時間弱、目指す木曽三川公園内のレストランに着く。11時過ぎと少し早いが、ここで昼にする。

 公園内のレストランなので、メニューは定食もカレーもラーメンもあるが、注文したのは「あんかけままず定食」というなまずのフライの定食。店の名前が「ままずカフェ」と言うので、なまずではなく、ままずとなっている。上にちょっとピリッとしたあんが載っている。御飯、味噌汁、漬物、小鉢があるから、立派な定食だ。しばらくして注文した定食が運ばれてきて、メインのなまずを食べる。何も知らなければちょっと柔らかい淡泊な白身魚で、白身魚のフライを出されても気付かないであろう。お千代保稲荷近くの料理屋が見た目はグロテスクでもそのままのかたちで出すのは、なまずであることをアピールする目的もあるのだろう。フライそのものはおいしく、なまずを食べるという目的を達成することはできた。

 せっかく木曽三川公園に来たので、時間はあまりないが近くの展望塔に510円払って上ることにする。周りに高い建物がないので、上に上がるとよく見える。本当は1階の展示物を含めてじっくり見たかったが、時間の都合で仕方がない。残っている川は揖斐川のみ。揖斐川を渡って、対岸に渡る。川の上なので風がきつく、しかも小雨が降ってきた。列車の本数が少ないので急ぎたいが(名鉄は佐屋以北だと1時間に4本あるが、養老鉄道は40分間隔)、なかなか足が前に進まない。少し走って35分ほどで、多度に着いた。佐屋は愛知県、木曽三川公園は岐阜県、多度は三重県なので、実質1時間半程度で3県を通ったことになる(余談だが、多度にはレンタサイクルがあるので、再び多度に戻ってくるならば、自転車を使って往復するという方法もある)。養老鉄道は交通系ICカードが使えないので、現金で切符を買う。自動改札機もないので、切符に磁気が入っていない。養老鉄道には元東急の車両も入っているが、乗った多度12:42発の列車は、元近鉄の車両であった。

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「カンサイスルーパス 2dayチケット」で久々の旅(1)

 かつて、関西の私鉄には五大私鉄や地下鉄などが乗り放題の「3dayチケット」等が季節ごとに発売されていましたが、ICカード化が進み、4年前に廃止されてしまった。ところがこの秋、乗り放題の切符が「カンサイスルーパス 2dayチケット」として復活したので、この機会に使うことにした。自宅近くのコンビニで引換券を買い、現地で引き換えるのだ。近鉄名古屋から一番近い引き換え駅は名張なので、そこまでは近鉄が期間限定で発売している「近鉄1dayおでかけきっぷ」と併用することにする。「近鉄1dayおでかけきっぷ」は前日までに買わないといけないので、事前に近鉄名古屋で買っておいた。

 近鉄名古屋5:50発の急行に乗り、伊勢中川で大阪線に乗り換えて名張に行く。ちょうど通学の時間で、高校生で混雑している。窓口で引換券を出すとすぐ「カンサイスルーパス 2dayチケット」を出してくれた。朝混雑している時間なので引き換えに時間がかかると考え、1本落として次の急行に乗る計画であったが、すぐに引き換えることができたので、名張まで乗った来た急行に再び乗ることができた。

 大和八木で乗り換え。竹田からは地下鉄に乗ったが、阪急にも乗りたかったので、四条で降りて、隣接する烏丸から京都河原町までの一駅だけだが、阪急に乗る。京都河原町からは歩いて祇園四条に行き、京阪で三条に行く。三条からは再び地下鉄に乗るのだが(京都市交通局の駅名は三条京阪)、次のびわ湖浜大津行きは15分後の三条京阪10:39発までなく、とりあえず来た六地蔵行きに乗って、分岐点の御陵まで行く。御陵に着いたが次も六地蔵行きなので見送り、その次にようやく来たびわ湖浜大津行きに乗る。先頭車の前向きのシートに座る。京津線は路面電車だが1997年の東西線開通によって、京都市内の部分が廃止され、地下鉄に乗り入れるようになった。路面電車が地下を走ってはいけないという決まりはない。郊外は乗り降りしやすいように地上を走り、地上を走ると渋滞する都心は高架や地下を走ってもよいのだ。京津線は御陵を出るとすぐに地上に出る。急カーブや急勾配があるが、直線区間では意外とスピードを出す。地上区間の駅では自動改札やICカードリーダーがあるため全ての扉が開く。駅はバリアフリーではないが、段差は少ない。ある意味京津線はLRTに近い、理想的な路面電車だ。ただ、地下鉄と京阪の2社にまたがるため運賃は異様に高く、並行するJRに比べて高くて遅いという致命的な欠点を持っている。大津の中心部に近づくと京津線は路上に出て、4両編成と路面電車としては異様に長い姿でゆっくりと走る。

 石山坂本線に乗り換えて終点の石山寺へ。そこから10分ほど歩くと、駅名の由来となった石山寺に着く。門前にある志じみ釜飯の店で昼にするが、注文を受けてから釜飯をつくるため、15~20分程度かかる。その間に石山寺を参拝する。「カンサイスルーパス 2dayチケット」を見せると、参拝料が100円引きの500円となった。おまけにコロナ退散ということでお札ももらう。参拝を終えて店に戻り、しばらくすると注文した志じみ釜飯が出てきた。小ぶりの茶碗で3杯ほどあるが、軽く平らげた。

 「カンサイスルーパス 2dayチケット」ではバスにも乗ることができる。石山寺からの帰りは目の前を通りかかったバスに乗る。石山方面にはバスが日中でも1時間に8本出ていて、便利。しかも12時台のバスなのに、混んでいる。急いで乗ったバスだが、次が京阪との乗換駅なので、降りる。フリー切符でないとできない芸当だ。(続く)

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「カンサイスルーパス 2dayチケット」で久々の旅(0)

 10月9日のことですが、4年ぶりに復活した「カンサイスルーパス 2dayチケットを使って、京都に出かけました。

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越美北線に乗ってきました

 翌日の10日は越美北線に乗ってきました。

 

 名古屋から快速や普通を乗り継いで、米原に到着。久々のJR西日本エリアだ。米原から乗ったのは、9:00発の新快速近江塩津行き。京阪神では高速で飛ばし停車駅も少ない新快速だが、このあたりまで来ると各駅停車になる。長さも12両編成から4両編成に一気に短くなる。空いている座席を見つけて座る。長浜で降りる人が多く、一気に空く。終点の近江塩津で湖西線から来た新快速敦賀行きに乗り、北陸へ。敦賀に行くと新幹線の高架ができつつある。その敦賀で福井行きに乗り換え。521系の2両編成なので座席はほぼ埋まる程度の混み具合になり、立つ人もちらほらいる。

 今日(10日)の目的は、越美北線に乗ること。次の越美北線は福井12:50発なので、このまま福井まで行っても2時間ほど待たされることになる。そこで途中の武生で降りることにする。武生は福井鉄道への乗り換えのときに使ったことはあるが、それ以外で降りるのは初めて。大半の特急が停まる駅であるにもかかわらず、自動改札がないのは意外だ。町中をぶらぶら歩いて、少し早いが昼にする。昼は地元の名物、ボルガライスだ。オムライスの上にとんかつが載った、武生の名物だ。

 武生12:09発の福井行きに乗って福井へ。そして福井からは12:50発の九頭竜湖行きに乗る。キハ120の1両編成、そのキハ120は越前大野に因んだ赤のラッピングがしてある。恐竜の姿が描かれていた。越美北線は列車の本数が極めて少なく、特に終点の九頭竜湖に行くのは1日4本だけ。約3時間40分ぶりの列車なので、ローカル線の割には意外と乗っている。少ないながらもスーツ姿の人もいるぐらいだ。これならお先真っ暗ではなく、適切な投資をすればまだ鉄道として存続する価値もありそうだが、それにはまずJRから分離する必要があるだろう。城端線や氷見線のところでも触れたが、枝線がJRに残る必要はない。JRから切り離し、それなりの運賃にすればいいのだ。JRで残さなければいけないのはむしろ並行在来線のほうだ。少々運賃を上げて、新幹線利用者からももらえば良い。話を元に戻す。途中の駅でポツポツ降りていったが、やはり一番降りるのが多いのは越前大野。一気に降りて車内に残ったのは10人以下になる。途中からは方針が変わったのかトンネルが多くなり、終点の九頭竜湖に着く。雨が激しく、駅からほとんど出ずに折り返しの九頭竜湖14:34発の福井行きに乗る。こちらも越前大野からは乗る客が多い。

 福井でお土産を買い、16:47発の敦賀行きに乗る。夕方の帰宅ラッシュにさしかかっているので4両編成になっているが、それでも座れず、途中までは立つことになる。中には相席を嫌って立っている人もいて、終点の敦賀まで立っている人がいた。全県一学区とは言え、福井から敦賀まで乗り通す高校生が多かったことは意外だった。敦賀からは米原経由の新快速播州赤穂行き。北陸から兵庫県の西の端まで走る長距離ランナーで、米原までは225系の4両編成。最初は2人掛けの座席を占領できるぐらい空いていたがだんだん乗ってきて、米原に着くには立つ人が結構多くなった。米原からは19:05発の新快速豊橋行きに乗るだけだが、発車したのは定刻から20分過ぎた19:25ごろ。しかも、列車が遅れた理由が明らかになったのは発車してから10分も後のことだった。

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三陸鉄道縦断の旅(1)

 台風15号の動きは心配だったが、栄21:45発の仙台行き「青葉号」は予定通り運行されるようだ。ただし、台風の影響で北関東道ではなく、北陸道、磐越道を経由する。「青葉号」は栄で何人か乗せ、5分ほど遅れて発車した。日曜発の夜行便なので、空席も見られる。

 「青葉号」は何回か運転士交代のために停まっていたが、客が外に出ることができるのは、朝の東北道国見サービスエリアでの休憩のみ。国見サービスエリアは本来、設備の整った施設だが、今はガソリンスタンド、仮設のスナックコーナー、売店、トイレがあるのみ。24時間営業しているとはいえ、パーキングエリアに毛の生えたレベルだ。仙台駅前のバスターミナルには15分ほど遅れて到着。計画を変えずに先に進むことができる。

 仙台駅の自動券売機でこれから使う「北海道&東日本パス」を買い、7:28発の利府行きに乗る。701系と721系の6両編成。台風の影響か、岩沼方面から遅れて到着して、9分ほど遅れて発車した。仙台を離れていく列車の割には、よく乗っている。座席はほぼ埋まっていて、立っている人もいる。車両基地に停まっている新幹線を見ながら、利府に到着。利府では仙台への通勤客がすでに列をつくって待っている。折り返しの列車は7分遅れて発車。岩切で乗り換える。次の列車は岩切8:10発だが、ダイヤが乱れている(余談だが、新幹線は遅れていないようだ)。とりあえず15分ほど遅れてやってきた、1本早い小牛田行きに乗る。午後から台風が来るようで、臨時休校となった学校もあるようだ。小牛田で本来は岩切から乗るはずだった一ノ関行きに乗る。701系の2両編成、ワンマン。こちらは小牛田で遅れを取り戻し、ほぼ定時に発車。

 一ノ関で30分ほど待って、10:20発の盛岡行きに乗る。こちらも701系だが、4両編成で、帯の色は紫。盛岡仕様だ。花巻で降り、向かったのは駅から歩いて15分ほどのマルカンビル大食堂。もともとはデパートの上にある大食堂だったが、肝心のデパートは閉店し、人気だった大食堂だけが残っている。エレベーターで6階に上がり、係員に注文を伝え、食券をもらう。和洋中取り揃えたメニューの豊富さと、レトロな雰囲気はかつてのデパートの大食堂そのものだ。いったんナポリかつを注文する。ナポリタンスパゲティー、とんかつ、サラダのセットだ。休日でもないのに客はよく入っている(これでも少ないほうらしいが)。食事の後はデザート。やはりここは名物のソフトクリームだ。食券を買いに入口に戻るが、12時を過ぎているので、階段まで行列ができている。席に座り、運ばれてきたソフトクリームは箸よりも高い。お箸で食べる、というか格闘する。再び歩いて駅に戻り、花巻13:18発の盛岡行きに乗る。701系の2両編成。何とか座ることができたが、短縮授業なのか高校生が多く、彼らのほとんどは友達と一緒に立っていた。

 盛岡で花輪線に乗るが、接続が悪く1時間以上待たされる。明日(10日)の朝食用に福田パンを買い、IGRいわて銀河鉄道のホームから出る、15:06発の大館行きに乗る。キハ110系の2両編成だが、発車30分前なのにボックスシートは埋まってきている。何とか空いている1人掛けのボックスシートを見つけ、そこに座る。花輪線は3年前、北海道からの帰りに乗ったが、夕方で暗くなり、好摩まであと3駅というところで見えなくなった。その区間を乗り直しに行くのだ。盛岡を15時過ぎに出たので明るく、好摩から3駅目の平館に着き、目的は達成。しかし、花輪線の本数は少ない。地元の市がお金を出したのか、ローカル線にはとても似合わない大更(平館のひとつ手前の駅)ですれ違ったので、次は鹿角花輪までない。そのまま乗り続けてもよいが、せっかくの機会なので、途中で降りることにした。降りたのは荒屋新町。旧安代町の中心で、営業時間は短い(15:40まで)ながらも「みどりの窓口」がある。何人か降りたが、列車はすでにガラガラになっていた。大更か北森(こちらも市のお金でできた立派な駅がある)で降りたようだ。合併するまで町の中心だったところの駅だが、駅前に開いている店はない。静まり返っている。バスもコミュニティバスばかりで、二戸に行くのはない。事前に駅近くにスーパーがあることはわかっていたのでそこに入ったが、こちらも夕食用の弁当はない。離れたところにスーパーやコンビニはあるらしいが、歩いて行くには遠そうなので、そのスーパーでお惣菜を2品買う。御飯の代わりは盛岡で買った福田パンだ。昼にたくさん食べてあまりお腹は空いていないが、好摩から乗るIGRいわて銀河鉄道はロングシートだろうから、荒屋新町18:00発の盛岡行き(キハ110系の2両編成)のボックスシートで夕食にする。

 好摩でIGRいわて銀河鉄道に乗り換え。好摩19:17発は意外にもセミクロスシート(701系)だったが、残念ながら2駅先のいわて沼宮内止まり。次のいわて沼宮内19:42発の八戸行きに乗る。さすがに2本続けてセミクロスシートはないだろうと思っていたが、次もセミクロスシートだった。ただしこちらは先に座っている人がいるため座れず、しばらくの間ロングシートに座る。

 八戸の中心は八戸駅周辺ではなく、八戸線に乗って2駅の本八戸にある。今日(9日)の宿は本八戸の駅前にあり、そこまで八戸線に乗る(とは言っても、八戸線は1時間に1本ぐらいしかないので、日中は10分間隔で出ているバスに乗る方法もある)。八戸21:21発の鮫行きは八戸線の最終列車。車両は前に乗ったときから一新されていて、キハE130系の3両編成。3扉セミクロスシートの車両だ。新幹線からの乗り継ぎ客が乗ってきた。(続く)

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三陸鉄道縦断の旅(0)

 9月8日の夜から11日にかけて東北に行き、3月に全線復旧した三陸鉄道に乗ってきました。

 明日から何回かに分けて、そのときの様子を書いていきます。

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岡山へ新春散歩(2)

 駅の目の前が小豆島へのフェリー乗り場である日生の名物は、カキオコ。牡蠣の入ったお好み焼きだ。カキオコを出す店は何軒かあるが、駅からすぐ近くの店にする。線路をくぐってすぐ左、歩いて2、3分のところだ。ちょうど駅の北側にある。開店は11時なので、少し駅のあたりを散歩して、店の前で待つ。何組か待っている人がいた。

 開店時間になり、店に入る。カウンターが8席ほどと座敷が3つだけの小さな店で、20人も入ることができない。開店時間に来ていた人は入ることができたが、少し遅れてきた人は店の外で待たされる。注文は店に入る前に取っていて、カキオコなどを焼いている。お好み焼きのつくりかたは、どちらかと言えば広島風である。私はカキオコのほか、漁師焼(牡蠣とネギを炒めたもの)を頼んでいたが、席の前に焼き牡蠣(蒸し牡蠣かも?)が5個ある。先着10人限りのプレゼントで、1グループにつき5個もらえるのだ。私はひとりで来たので、5個とも食べることができた。その後、漁師焼、カキオコの順にできあがり、冬の海の幸をお腹いっぱい楽しむことができた。

 カキオコの店に並ばなくても済んだので、予定していた列車よりも1本早い、日生11:54発の播州赤穂行きに乗ることができた。この列車も115系だが、2両編成と短い。しかも、後ろの車両は元々中間車だったのを改造して制御車にしたものである。その証拠に、先頭の顔が切妻になっている。後ろの車両に座っていると、ワンマン列車に不慣れなのか、無人駅に着いてから最寄りの扉が開かないのに気付き、慌てて先頭車の開いている扉(本来は乗車用)から降りる客がいた。播州赤穂で姫路行きに乗り換え。向かいに停まっていて、乗り換えはスムーズ。4両編成とまだまだ短いものの、車両が223系になって、アーバンネットワークに入ったことを実感させられる。

 姫路で山陽電鉄に乗り換え。山陽姫路から枝線の山陽網干に寄って、東に向かう。山陽垂水で直通特急から普通に乗り換え、須磨浦公園で降りる。カキオコの店を早く出ることによって生まれた時間で、須磨浦公園だけにある国内ただひとつの乗り物、カーレーターに乗ることにする。NHKの「ブラタモリ」で紹介された、あのカーレーターだ。カーレーター乗り場へはロープウェイに乗る必要があるが、ロープウェイとカーレーターなどのセット券が駅のすぐ隣で売られている。JAFの会員証を見せると、定価の2割引、1040円で買うことができた。ロープウェイは15分間隔だが、乗り場を探しているうちに14:30発が出てしまい、次の14:45発に乗る。私のほかはカップルだけの3人で発車した。

 ロープウェイを降りて左に行けば、カーレーター乗り場。カーレーターとは、ベルトコンベアにいくつかあるかごみたいなもの(かなり小さく、窮屈である)に乗って斜面を登り降りする乗り物である。途中の斜面の部分は問題ないが、そこに入るまでは乗り心地が悪く、衝撃が伝わる。もっとも、カーレーターはここだけにしかないので、この乗り心地の悪さを逆に売りにしている。スキー場にあるリフトと同じようにかごは動いてくるので、タイミングを見計らって乗る。最初はゴツゴツとした振動が体に伝わるが、真ん中の斜面はそういうものはなく、快適。やがて再び乗り心地が悪くなって、上の駅にたどり着いた。上の駅のすぐ近くの建物からの展望を楽しんだ後、再びカーレーター、ロープウェイに乗って須磨浦公園に戻り、山陽、神戸高速、阪神、近鉄経由で名古屋に戻った。

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岡山へ新春散歩(0)

 1月5日の深夜から6日にかけて岡山に行ってきました。お昼は冬の瀬戸内ならではのものを食べてきました。

 明日、2回に分けて、そのときの様子を書いていきます。

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