交通系ICカードを導入するだけで売上増、「鉄道ジャーナル」休刊
交通系ICカードは、極めて短時間で処理ができるので、大都市の通勤鉄道には欠かせない存在です。しかし、それほどの需要がない地方の鉄道でも、交通系ICカードを導入するところはあります。交通系ICカードのコストは高いのですが、それでも導入するのです。この間出かけた近江鉄道でも2025年度中(2026年3月?)に導入する予定です。
その高い交通系ICカードを導入するメリットは何があるのでしょうか? 実は、不正乗車を防ぐ効果があるようなのです。近江鉄道のJR出身の役員の話によれば、乗客数に変動がないにもかかわらず、運賃収入が6~7%上がった例もあるようです。交通系ICカードを整備した路線の中には、ワンマン列車であってもどこからでも乗り降りできるため、不正乗車し放題と思われるところもあります。そういう路線でも駅舎のあたりにICカードリーダーを置けば、それなりの抑止効果を発揮できるのでしょうか?
さて、今回の記事を書くに当たって参考にした、「鉄道ジャーナル」。実は4月21日に発行予定の6月号を最後に休刊します。「鉄道ジャーナル」3月号でその旨が発表されました。1967年に創刊され、現在でも公称13万部を売り上げている雑誌ですが、WEB版などに変わることなく、消えてしまいます。
ここのところは図書館で借りていて(今ごろ12月号の内容を記事にしているのはそのためです)、購入していないので、何とも言えないのですが、鉄道の知識及び現状を知る上でかなり参考となった資料でした。しょっちゅう旅行に行くことができないので、現状を把握するためのルポ記事は参考になりました。最近は疑問に思える記事もないわけではなかったのですが(今回参考にした12月号でも、とても鉄道を維持できるほどの需要がないのは明らかであるにもかかわらず、鉄道の維持に固執するものもありました)、全体としてはかなり参考になった雑誌でした。
ありがとうございました。
(参考:「鉄道ジャーナル」2024年12月号 鉄道ジャーナル社、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/AST1Q15BJT1QUCVL00VM.html)
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