石垣-台湾航路の船は大阪-釜山航路の転用

 かつて、石垣と台湾を結ぶ航路がありましたが、運航していた会社が2008年に破産し、それ以来、石垣と台湾を結ぶ航路がなくなりました。

 しかし、以前にも書きましたが、その航路が復活します。船は以前話のあった、「ナッチャンRera」ではなく、大阪-釜山航路の「パンスタードリーム」を転用します。大阪-釜山航路は2025年春に新しい船が就航します。この船を石垣市の設立する法人が約30億円で購入し、船内を改装した後、2025年秋に石垣-基隆航路に転用します。所要時間は約8時間で、夜行便で週3往復走らせます。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/ishigaki-keelung/)

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ホーバークラフトのダイヤが発表されていた

 この(最新の情報では10月中旬以降のようです)に運航を始める予定の大分のホーバークラフト。そのホーバークラフトですが、ダイヤが決まっているようです。

 西大分と大分空港とを結ぶ空港アクセスは、1日7.5往復します(夜間航行が承認されると、1日12往復になります)。運航時間は7~18時で、これも夜間航行が承認されると、6~23時に拡大されます。所要時間は30分で、運賃はオンラインによる事前決済が大人2000円、窓口での現地決済が大人2500円です。子供は半額ですが、3歳以上は有料です。

 別府湾周遊もあります。空港アクセスより先に運航を始めるようです。最初は週末だけですが、空港アクセスが運航を開始すると、こちらの別府湾周遊も毎日運航します。運航時間は13~15時、1日2~4便運航します。所要時間は30分です。料金は大人1000~2000円で、子供(3歳以上)は半額です。
(参考:大分第一ホーバードライブホームページ https://note.com/hoverdrive/n/ne2e3aa8696de、大分合同新聞ホームページ https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2024/09/19/JDC2024091902923)

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「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(5)

 平日の昼間にケーブルカー乗り場から麓に下りるバスは、行きに使った高速バスを除いて、ない。歩いて坂を下りる。15分あまりでバス停に着く。小倉と黒崎を結ぶ幹線系統のバスで、時刻表を見る限り、10分間隔でバスが来るようだ。しかし、時間になってもバスが来ない。しばらくして「バスが来た!」と思ったら、通過する特快の連節バスだった。さらにしばらく経ってからバスがやって来た。小倉からの長い系統のバスなので、遅れやすいのだろうか? バスは各停留所で停まり、乗り降りがある。何か所か停まり、黒崎駅前で降りる。しかし、駅はまだ先。次の黒崎バスセンターまで行ったほうが良かったか? 時間が時間なので、黒崎でお昼にする。駅構内のうどん屋にする。駅の店で、かつ駅弁屋の店なのに交通系ICカードで払うことができず、現金で払う。食べたのは、かしわうどん。かしわが少し入っている。ほかのうどんに比べて安い(しかも、どのうどんにもかしわが少し入っている)ので、これが素うどんに当たるのか?

 JRの駅の隣が黒崎バスセンター。バスセンターの一角に筑豊電鉄の駅がある。昔、北九州には門司から折尾まで西鉄の路面電車が走っていた(黒崎と折尾の間は25年ほど前に乗った)。小倉と黒崎を結ぶバスはその後継と言えるし、バスセンターに路面電車があるのもその現れだ。今でも黒崎と熊西の間は残っている。筑豊電鉄の車両が路面電車サイズなのは、西鉄の路面電車に乗り入れていた名残なのだ。黒崎13:00発の筑豊直方行きは低床車両。座席はほぼ埋まり、立っている人もいる。筑豊電鉄には併用軌道の区間はなく、むしろ高架さえある。ヨーロッパなどでいう、LRTとはこのようなものだろうか? もっともLRTの車両は割高である。それならホームをかさ上げして親会社の西鉄から中古の車両をもらえばよい。いわゆる県庁所在地などの中都市にある、地方私鉄だ。日本では私鉄がLRTの代わりをしているとも言えよう。35分ほどで終点の筑豊直方に到着。JRの駅と離れているので、炎天下の中を歩く。

 直方からはバッテリー電車の「DENCHA」に乗る。電化区間はパンタグラフから電気を取り、非電化区間は電化区間で蓄えた電気で走るのだ。819系の2両編成で、車内はロングシート。14:04に若松行きは発車した。しばらく電化区間を走ると、複線が単線になる。かつては石炭輸送で複線どころか複々線だった時代もあったようだが、石炭輸送がなくなり、単線でも間に合うようになったのか? 単線区間は筑前垣生と中間の間のほか、折尾の手前にもあった。折尾からは非電化区間。しかし、バッテリーのおかげで、ディーゼルカーのようなエンジン音がしない。走りは電車と同じように静かだ。若松からは渡し船という方法がある。対岸の戸畑とを結ぶもので、上に橋がかかっても船は残っている。以前より値上げしたとはいえ、運賃は100円だ。駅から乗り場までは意外と距離があり、急いで歩いて何とか15:03発の便に間に合う(船は昼間は15分間隔)。対岸の戸畑までは3分、あっという間に着く。まっすぐ進めばJRの駅だ。

 小倉で旅行のお土産を買い、ようやく帰途に就く。帰りは船。駅の新幹線口から送迎バスが出ている。連休前で乗る人が多いのか、バスは2台来た。道は混んでいて、新門司の港に着くのに45分もかかる。阪九フェリーはちょうど1年前に乗ったが(そのときの旅行記はこちら)、そのときと違って、今日は乗客が多い。2段ベッドが並ぶスタンダード洋室も、結構埋まっている。船は17:30に新門司を出た。出航してしばらくして風呂(露天風呂つき)に入り、その後で夕食にする。阪九フェリーの食堂は欲しいものをショーケースの中から取っていき、最後に精算するタイプ。食堂には空席がたくさんあるが、行列ができているのだ。みんな同額のバイキングとは違い、食べる分だけお金を払うので公平と言えば公平だが、食べ物を置く順序は考えたほうが良さそうだ。最初に小鉢や漬物があり、後で肉や魚を選ぶが、メインが決まらないと副菜は決まらない。入口に「本日のメニュー」などの看板もないので、どうしても選ぶ段階で迷ってしまう。結局、チキン南蛮をメインにしたが、野菜を取ることができなかった。朝は鳥取のデパートで買ったパン、昼はうどんでは、まともに野菜を食べていない。いったん晩御飯を食べた後、もう1回食堂に行ってサラダだけを食べる。

 船は6:00、定刻に泉大津に到着。こちらもバスがあるので、南海の泉大津に行く。14日は岸和田でだんじり祭が行われているので、それを見てから帰ることにした。

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「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(0)

 11日から14日にかけて、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」を使って出かけてきました。その時の様子を明日から何回かに分けて書きます。

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「THE ROYAL EXPRESS」は淡路島に

 普段は伊豆を走っている「THE ROYAL EXPRESS」ですが、再び四国にやって来ます。2025年1月から3月にかけて、走ります。JR四国、JR貨物、JR西日本、東急の協力により運行されます。

 2025年は、2024年にも運行した「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN」のほか、2つのプランが用意されます。「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」と「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」です。「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN」は2回、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」は3回、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」は1回催行されます。

 新プランはそれぞれどのような内容でしょうか? まず「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」は初日に「藍よしのがわトロッコ」を貸し切ります(乗車区間は多度津-大歩危間)。そして、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」は岡山からではなく、神戸から旅が始まります。ウェルカムセレモニーをANAクラウンプラザホテル神戸で行い、ここからバスに乗ります。「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」 のバスは両備バスではなく、神姫バスの「ゆいプリマ」、「ゆいプリマOLIVIA」を使います。1日目のお昼は淡路島でとらふぐなどを食べます。3日目の宿泊場所は船です。「ガンツウ」という海に浮かぶ宿です。

 ちなみに募集人数は各回ともに1回あたり最大15組30人(最少催行人員16人)、値段は2人1室の場合で、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN」と「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」は税込96万円から、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」は税込145万円です。ホームページや郵送で9月4日から10月21日までの間申し込みを受け付け、抽選を行います。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2009%2002%2001.pdf)

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「クイーンビートル」、運休のおわびに1万円

 博多と釜山とを結ぶ「クイーンビートル」ですが、船首部分に浸水があるのを把握していながら、法律で義務づけられている検査、修理、国への報告を行っていませんでした。それどころか、浸水を検知するセンサーが作動しないようにするなどして3か月以上運航していました(その後、修理は行っています)。国の抜き打ち検査でようやく発覚したのです。

 安全に関する重大な不正なので、「クイーンビートル」を運航することはできず、11月25日まで運休することが決まりました(運航再開時期は決まっていません)。当然払い戻しは行いますが、JR九州高速船は更に追加で1万円を払います。旅行中止に伴って発生するホテルや二次交通等のキャンセル手数料、代替交通機関を探すためのサポート代として支払います。

 自ら行った不正なのでどうしようもありませんが、「クイーンビートル」は呪われています。せっかく新しい船を導入しても、新型コロナで活躍の舞台がありませんでした。最初は外国船籍なので、国内航路に転用することができませんでした。ようやく本来の博多-釜山航路で使われるようになりましたが、このような問題を引き起こしてしまいました。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2024/08/28/240828_info_queen_beetle.pdf、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240814/k10014548911000.html)

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船の世界にもリニア?

 広島と松山の間を行き来するには、しまなみ海道を通るという方法もありますが、かなり遠回りです。まっすぐに結ぶ船のほうが速いのです。瀬戸内海汽船が広島・呉-松山間を結んでいて、「スーパージェット」という名前の高速船も走っています。

 この広島・呉-松山航路ですが、現行の「スーパージェット」に代えて、新たな高速船を走らせることにしました。仮称を「リニアジェット」と言います。もちろん、鉄道車両のリニアとは違って、磁気で走るわけではありません。

 この「リニアジェット」はドイツの推進器メーカー、フォイト社の「フォイト・リニアジェット」を採用します。「フォイト・リニアジェット」と建造先の瀬戸内クラフト(本社:尾道市)の推進性に優れた船型を組み合わせることによって、高速性と燃費の良さを両立させています。また、デザインは広島・呉-松山航路に2019年に就航したクルーズフェリー、「シーパセオ」でも実績がある、GKデザイン総研広島が行います。

 「リニアジェット」の旅客定員は約100人で、2026年4月に就航する予定です。
(参考:瀬戸内海汽船ホームページ https://setonaikaikisen.co.jp/wp-content/uploads/2024/08/20240801_newhighspeedship.pdf)

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宮津・天橋立-伊根・日出間に臨時航路

 丹後海陸交通は、7月20日から9月29日までの休日に、宮津・天橋立-伊根・日出間に1日2往復の臨時航路を設定します。公共交通機関がバスしかない伊根まで直行するのです。

 宮津-日出間の所要時間は1時間20分、運賃は2500円です。

 伊根と言えば、舟屋が有名ですが、それは海に面しているので、見ようと思ったら遊覧船に乗る必要があります。しかし、この臨時航路なら遊覧船に乗らなくても、伊根の舟屋を見ることができます。
(参考:丹後海陸交通ホームページ https://www.tankai.jp/2024/07/16/伊根航路「宮津・天橋立~伊根」を運航します!/)

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東京-伊豆松崎間に高速ジェット船

 西伊豆はなかなか行きにくいところ。鉄道はないので、公共交通機関で行こうと思ったら、下田か修善寺からバスに乗る必要があります(新幹線停車駅の三島からもバスがありますが、本数は少ないです)。

 その西伊豆に、2日間だけですが、東京との間に直行の乗りものができることになりました。どうやって行くのかと言えば、高速ジェット船。東京の竹芝桟橋と松崎町の松崎新港との間を東海汽船の高速ジェット船(定員200人)が結ぶのです。

 運航するのは6月15日と16日の2日間。それぞれ1日1往復ずつします。約210キロを2時間40分で結びます。いくら高速ジェット船とはいえ、2時間40分は速いです。1泊2日で往復するのが利用の前提のようで、運賃は往復で13800円です。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240405/3030023492.html、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/50ce074a110036412faced449566530f1885914d、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/132066)

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仙台-苫小牧間、フェリーの寝台で7700円

 太平洋フェリーは3月1日から4月10日まで(出港日基準)、仙台-苫小牧間のB寝台を片道7700円で利用することのできる、「『B寝台』で行こう!青春【北海道⇔本州】アクセス特割」という割引プランを実施します。

 どういうものかと言えば、太平洋フェリーの仙台-苫小牧間のB寝台を、インターネットで予約すれば(当日でも出港5時間前まで予約可)、7700円で利用できるというもの。二輪車を含めて車での利用はできず、支払はクレジットカードかコンビニで行います(乗車当日の予約はクレジットカード払いのみ)。B寝台なので自分の寝るスペースは確保されていて、カーテンで遮ることもできます。寝台内にはコンセントがあるので、スマホ等の充電もできます。ダイヤは仙台19:40発苫小牧翌11:00着、苫小牧19:00発仙台翌10:00着なので、ホテル代わりに利用することもできます。寝ている間に苫小牧や仙台に運んでくれるのです。

 船なので、設備も充実しています。横になって寝ることができますし、展望大浴場やレストランもあります。乗る船が「きたかみ」の場合は、就航5周年を記念して、翌朝の朝食バイキングが無料になります。

 利用できる時期から考えて、「青春18きっぷ」と併用しての利用を想定しているようです。参考にした記事にも、それらしい切符のイラストが載っています。元々、北海道方面に「青春18きっぷ」で行くのは難しいです。盛岡から北は第三セクターですし、いくらオプション券があるとはいえ青函トンネルを通るのには苦労します。それを考えると、夜行のフェリーで一気に行くというのは賢い選択肢になるでしょう。鉄道で行くにしてもどこかではホテル代はかかりますから。
(参考:太平洋フェリーホームページ https://www.taiheiyo-ferry.co.jp/unchin/seisyun.html)

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