島原半島が乗り放題のフリーパス

 JR九州と島原鉄道は島原鉄道全線などに乗ることのできるフリー切符、「ぐるっと島原半島フリーきっぷ」を発売しています。

 「ぐるっと島原半島フリーきっぷ」の対象区間は、長崎線諫早-長崎間(快速、普通のみ)、島原鉄道全線、島原鉄道の路線バス全線、鬼池港と口之津港を結ぶフェリーです。発売期間及び利用期間は10月2日から2022年2月20日までの休日、値段は1日間用が2500円、2日間用が3500円です。JR九州の諫早、長崎の両駅、島原鉄道の有人駅とバス営業所、フェリーの営業所で発売します。1000枚限定です。

 ところでなぜ「ぐるっと島原半島フリーきっぷ」を売り出したのでしょうか? 西九州新幹線は2022年秋に暫定開業しますが、島原半島は駅から離れています。その二次交通を充実させるために、今回長崎県の実証事業として発売することにしたのです。西九州新幹線暫定開業時には本格的にこのようなフリー切符を発売するようです。
(参考:長崎新聞ホームページ https://nordot.app/813968041513877504)

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佐渡航路、廃止の危機?

 佐渡に行くには、船に乗らないといけません。その船は佐渡汽船が運航しています。

 佐渡汽船については新型コロナウイルスの影響で需要が減り、2019年に比べて4割ほどになっています。すでに2020年の段階で約9億円の債務超過に陥っていて、新潟県や佐渡市の支援を受けています。債務超過の額は2021年になってからも増え続け、6月末には約27億円にもなっています。そして、尾崎佐渡汽船社長は9月28日、佐渡市議会の全員協議会に出席して、佐渡航路の運行停止の危険性があることを伝えました。債務超過が解消されないと、2022年4月以降の運営が困難になるというのです。

 佐渡汽船は経営改善計画案を修正して、人件費のさらなる削減、運賃値上げ、割引の見直し、営業所の廃止、広告宣伝費の削減などを行う予定です。佐渡市も佐渡汽船の支援のために第三者割当増資に応じ、約3.6億円の出資を行っています。ただ、それだけでは足らないようです。佐渡汽船がないと新潟と佐渡の行き来ができないので、会社が潰れたらどうにもなりません。佐渡汽船にはコストの削減を求めるとともに、佐渡市自らがお金を出すかもしくは国や新潟県からお金をもらうしか方法はありません。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASP9X6SW8P9XUOHB003.html)

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「JR西日本 どこでもきっぷ」等、発売される

 発売の発表はあったものの、実際に発売開始になる前に中止になってしまった、「JR西日本 どこでもきっぷ」、「JR西日本 関西どこでもきっぷ」。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたためか、発売されることになりました。

 「JR西日本 どこでもきっぷ」はJR西日本、智頭急行、JR西日本宮島フェリーが乗り放題。IRいしかわ鉄道の金沢-津幡間、あいの風とやま鉄道の富山-高岡間については通過利用する場合に限り、追加料金なしで乗車できます。新幹線や特急も乗り放題で、普通車指定席も6回まで使えます。「JR西日本 関西どこでもきっぷ」はJR西日本の関西エリア、智頭急行が乗り放題 。乗り放題のエリアなら新幹線や特急も乗り放題で、普通指定席も6回まで使えるのは「JR西日本 どこでもきっぷ」と同じです。利用期間は10月15日から12月26日まで(2日間用は12月25日出発分まで、3日間用は12月24日出発分まで)、発売期間は10月8日から12月18日まで(3日間用は12月17日まで)です。出発の1か月前から7日前まで発売します。値段は「JR西日本 どこでもきっぷ」の2日間用が18000円、3日間用が22000円、「JR西日本 関西どこでもきっぷ」は2日間用のみで10000円です(子供は全て半額で、子供だけの発売や利用はできません)。発売箇所はJR西日本ネット予約の「e5489」、JR西日本、JR九州(福岡県、佐賀県に限ります)管内の主な旅行会社で、「みどりの窓口」では発売しません。なお、「JR西日本 どこでもきっぷ」の2日間用は旅行会社のみで発売し、「e5489」での発売は行いません。

 これらの切符は、JR西日本にしては珍しく、1人でも利用できます。グループで旅行すればどうしても声が出てしまい、感染リスクが高まりますが、1人ならそのようなリスクは少なくなります。感染対策をきちんとしながら、出かけたいものです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211004_03_dokodemokippu.pdf)

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新八雲から奥尻島への新航路構想

 北海道の南西に浮かぶ奥尻島。その奥尻島に行くには、江差町から船に乗る必要があります。かつてはせたな町からの航路もありましたが、2019年に休止になっています。

 しかし、八雲町は新たな航路をつくることを考えています。八雲町は太平洋側にも日本海側にも面している町。その日本海側の熊石港から奥尻島への航路をつくろうと考えています。北海道新幹線は2030年度末に開通する予定で、八雲町内に新八雲駅(仮称)ができます。その新薬も駅からの広域観光や水産物輸送に活用したいと考えています。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC280360Y1A720C2000000/)

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JR西日本、1人でも乗り放題の全線フリー切符発売

 JR西日本のフリー切符は、1人では使えないものがあります。全線乗り放題のようにエリアが広いフリー切符に1人での利用を許すと、観光を全くせずに列車に乗りまくる人が出てくるからです。また、出張用に使うケースも出てきます。地方の観光地にお金を落とすことは期待できません。

 そのJR西日本ですが、1人からでも使えるフリー切符を3種類発売します。JR西日本全線に乗ることができる「JR西日本 どこでもきっぷ」、関西エリア限定の「JR西日本 関西どこでもきっぷ」、50歳以上の人限定の「西なびグリーンパス」です。いずれもゴールデンウィークに追加料金なしで使えます。それではこの3つの切符について、細かく見ていきましょう。

 「JR西日本 どこでもきっぷ」はJR西日本、智頭急行、JR西日本宮島フェリーが乗り放題。IRいしかわ鉄道の金沢-津幡間、あいの風とやま鉄道の富山-高岡間については通過利用する場合に限り、追加料金なしで乗車できます。新幹線や特急も乗り放題で、普通車指定席も6回まで使えます。「JR西日本 関西どこでもきっぷ」はJR西日本の関西エリア、智頭急行が乗り放題 。関西エリア限定と言っても、敦賀、柘植、新宮、宇野、児島、倉敷、総社、津山、鳥取までが範囲なので(東津山-智頭間は除きます)、結構使えます。新幹線や特急も乗り放題で、普通指定席も6回まで使えるのは「JR西日本 どこでもきっぷ」と同じです。利用期間は4月27日から6月30日まで(2日間用は6月29日出発分まで、3日間用は6月28日出発分まで)、発売期間は4月16日から6月22日まで(3日間用は6月21日まで)です。出発の1か月前から7日前まで発売します。値段は「JR西日本 どこでもきっぷ」の2日間用が18000円、3日間用が22000円、「JR西日本 関西どこでもきっぷ」は2日間用のみで10000円です(子供は全て半額で、子供だけの発売や利用はできません)。発売箇所はJR西日本ネット予約の「e5489」、JR西日本、JR九州(福岡県、佐賀県に限ります)管内の主な旅行会社で、「みどりの窓口」では発売しません。なお、「JR西日本 どこでもきっぷ」の2日間用は旅行会社のみで発売し、「e5489」での発売は行いません。「e5489」への誘導に積極的なJR西日本が、「e5489」で売らない切符をつくるのは、意外です。

 旅行開始時点で50歳以上ならば、リッチな旅ができる「西なびグリーンパス」があります。JR西日本、智頭急行、JR西日本宮島フェリーが乗り放題。IRいしかわ鉄道の金沢-津幡間、あいの風とやま鉄道の富山-高岡間については通過利用する場合に限り、追加料金なしで乗車できます。新幹線や特急も乗り放題で、グリーン車指定席(「グランクラス」は除きます)と普通車指定席が合わせて8回まで使えます。利用期間は4月27日から6月30日まで(3日間用は6月28日出発分まで、5日間用は6月26日出発分まで)、発売期間は4月16日から6月21日まで(5日間用は6月19日まで)です。出発の1か月前から7日前まで発売します。値段は3日間用が30000円(2人以上が25000円)、5日間用が35000円(2人以上は30000円)です。発売箇所はJR西日本、JR九州(福岡県、佐賀県に限ります)管内の主な旅行会社のみです。

 以前にも書きましたが、新型コロナウイルスで感染しやすい行動は夜遅くまで大人数でワイワイと飲んで騒ぐことです。一人だとそういうリスクは少ないです。そういうことから考えると、一人旅を制限するのは考えもので、1人でも使えるようになったこのJR西日本の方針転換は評価できます。

(追記)
 せっかくの乗り放題の切符ですが、JR西日本は3種類(「JR西日本 どこでもきっぷ」、「JR西日本 関西どこでもきっぷ」、「西なびグリーンパス」 )とも当分の間発売を見合わせることにしました。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210409_04_kippu.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210412_04_miawase.pdf)

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「尾瀬夜行」で新潟に抜けることができる?

 東武には浅草を23:55に出る会津高原尾瀬口行きの夜行列車、「尾瀬夜行23:55」というものがあります。シーズンのみの運行で東武トップツアーズの旅行商品として発売される列車なのですが、これを使って新潟方面に抜けることができるのです。いろいろな乗りものに乗りながら。

 どのようなものでしょうか? まず、「尾瀬夜行23:55」に乗って、会津高原尾瀬口まで行きます。会津高原尾瀬口から会津バスの尾瀬沼山峠行きに乗り(会津高原尾瀬口4:20発)、尾瀬御池で降ります。3時間ほど待って(この間に尾瀬の散策もできます)尾瀬御池から再び会津バスに乗り(尾瀬御池9:20発)、尾瀬口船着場まで行きます。尾瀬口船着場から遊覧船に乗り、奥只見船着場に行きます。奥只見ダムから南越後観光バスに乗り、奥只見シルバーラインを経由して新幹線の停まる浦佐駅東口に出ます。本来は尾瀬に向かうための乗りものをうまく組み合わせて、新潟に抜けるのです。途中寄り道せずに乗り継いだ場合、浦佐には12:55に着きます。このルートはとても国道とは思えないところを走る、マニア大喜びのものだそうです。

 このルートは東武トップツアーズの旅行商品として売られていますが、バスや遊覧船の乗り継ぎは「尾瀬夜行」を利用しなくてもできます。ただ一部の区間は予約が必要で、魚沼市観光協会が一括して受け付けるようです。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/99669)

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JR九州高速船、ジェットフォイル3隻を売却して、「クイーンビートル」を国内航路転用?

 JR九州高速船の新しい船、「クイーンビートル」。本来なら博多-釜山間の航路に使われるはずだったのですが、新型コロナウイルスの影響で就航することができません。せっかくお金をかけて新しい船をつくったのに、使われないままになっているので、維持費だけがかさみ、経営は悪化するばかりです。

 そこでJR九州高速船は、会社の規模を縮小することを考えています。出向元であるJR九州に返すほか、希望退職を募るなどの方法で約110人の従業員を70人程度に減らすことも考えています。また、所有する船のうち「クイーンビートル」だけを残して、ジェットフォイルの「ビートル」3隻を売却することも考えているようです。つまり、博多-釜山間航路の運航が再開しても、キャパの大きい1隻で対応するということなのです。なお、比田勝への寄港は無期限の休止になるようです。「クイーンビートル」はジェットフォイルよりスピードが遅く、運航時間が延びるからです。すでにこの方針は対馬市に伝えています。

 しかし、このままでは博多-釜山間航路の運航が再開するまで、一銭も稼ぐことができません。日本国籍の船なら、当然国内で運航することができますが、この「クイーンビートル」は税負担の軽減などを考えてパナマ船籍にしているため、基本的には国内での営業運航ができないのです。これは日本だけの規制ではなく、ほかの国にもある規制です。JR九州高速船は特例措置を九州運輸局に申請しました。一時は九州運輸局も前向きだったのですが、全日本海員組合が強く反対し、実現しなかったのです。日本国籍の船は日本人船員を雇用しなければなりませんが、外国船籍の船にはそういう規制がありません。人件費が安い国の人を使います。もしその外国船籍の船が国内航路に入れば、運航コストを下げるために外国人を多く使い、日本人船員の働く場が減ります。そのため、全日本海員組合は強く反対したのです。余談ですが、大型クルーズの船旅でちょこっと釜山などの外国の港に寄るのは、クルーズに使われる船が外国船籍の船だからです。国内の港だけを巡るクルーズはできないので、外国の港を入れているのです。

 ともかく、このままでは「クイーンビートル」の働く場はありません。判断ミスか運が悪かったかはともかくとして、このまま新型コロナウイルスの嵐が収まるのを待つだけです。

(追記)
 「クイーンビートル」の国内遊覧運航について、3月10日に国交省から沿岸輸送特許を得ることができました。

 そこでJR九州高速船は、3月20、21、27日の3日間、沖ノ島への遊覧コースを運航します(島には上陸しません)。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66582790U0A121C2LX0000、西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/669376/、東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/402568、JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/03/10/210310_queen_beetle_01.pdf)

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「箱根フリーパス」、抽選で現金キャッシュバック

 新型コロナウイルスの影響で中止になり、実際には行われなくなったものですが、備忘録として残しておきます。

 小田急箱根グループと小田急トラベルは、2月1日から3月21日まで「箱根フリーパス キャッシュバックキャンペーン」を行う予定でした。どういうものかと言えば、小田急トラベル各店舗など決められた店舗(駅は対象外です)で「箱根フリーパス(おとな)」(出発日が2月1日から3月21日までのもの)を買った人の中から抽選で1000人に、現地分の料金相当額(小田原や箱根湯本を発駅とした場合の「箱根フリーパス(おとな)」の値段)をキャッシュバックするというものです。抽選は箱根湯本の構内にある「小田急旅行センター箱根湯本」で行い(抽選は2月1日から3月23日の10時から18時まで、当然ながら「箱根フリーパス(おとな)」の有効期間内に限ります)、当選した人はその場で現金がもらえる仕組みでした。例えば新宿からの場合、たった1100円で箱根を観光することができるのです。

 多分、当選した人はお金をそっくりそのまま持って帰ることはせず、追加料金のいる特急に乗ったり、その場でお土産などを追加で買ったりすることになったことでしょう。どちらにしても小田急などにお金が落ちる仕組みになったことでしょう。
(参考:小田急ホームページ https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001v2kr-att/o5oaa1000001v2ky.pdf)

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みやこ浄土ヶ浜遊覧船、2021年1月11日で廃止

 三陸海岸の宮古湾を巡るみやこ浄土ヶ浜遊覧船は、1962年に就航し、約60年もの歴史を誇ります。浄土ヶ浜の絶景を楽しむことができるもので、多くの人に利用されてきました。東日本大震災後も被害を受けなかった1隻(地震発生直後に沖合に船を出し、被害を免れることができました。3隻のうち、残ったのは1隻だけだったのです)で運航してきましたが、2021年1月11日に運航を終えます。

 なぜ運航を終えることになったのでしょうか? 観光ニーズが多様化し、団体客が減少したことにより、最盛期(東北新幹線開通直後の1980年代)に比べて乗客は半分以下になったからです。運営する岩手県北自動車によれば、ここ5年間は赤字が深刻な額になっていたようです。また船が老朽化し(できてから30年を超えています)、乗組員が高齢化したので、遊覧船の運航を継続させることが難しくなったのです。

 もっとも、地元の宮古市は、何らかのかたちで運航を継続することを考えているようです。
(参考:産経フォト https://www.sankei.com/photo/story/news/200913/sty2009130001-n1.html、河北新報ホームページ https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202007/20200723_32013.html、岩手日報ホームページ https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/8/4/82638)

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「クイーンビートル」、日本に来たが活用できず

 以前、JR九州が博多-釜山間に新しい高速船を投入するという記事を書きました。その新しい高速船は「クイーンビートル」と言い、2020年7月15日に就航する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で就航日は未定となりました。

 しかし、高速船はオーストラリアでつくられています。当初の予定より遅れましたが、完成し、10月15日、博多港に到着しました。ところがこの新しい「クイーンビートル」、活躍の舞台がないのです。

 もちろん、従来からある「ビートル」も新型コロナウイルスの影響で本来の仕事である釜山とを結ぶ路線は運休しています。しかし、「ビートル」は博多港から呼子や平戸に行く日帰りツアーで使われています。しかし、「クイーンビートル」はそれができません。なぜかと言えば、船の船籍。「ビートル」は日本なので国内線に転用してもいいのですが、パナマ船籍の「クイーンビートル」は規制の関係で暫定的なものでも国内線に使うことができないのです。国際航路が運航できる状況になればいいのですが、最悪の場合、航路が廃止され、せっかく購入した船が使われないまま終わるということもあり得るそうです。

(追記)
 JR九州は、2020年3月期決算において、「クイーンビートル」の資産61億円を全額減損損失として計上しています。まだ就航していないのに、収益を生み出す価値がないとみなしているのです。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/region/news/200924/rgn2009240006-n1.html、西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/o/654613/、鉄道ジャーナル」2020年8月号 鉄道ジャーナル

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