東急は子供100円で乗り放題

 東急は2021年11月、60歳以上の人のみが対象の切符、「東急線乗り放題パス(over60)」を発売しました。東急沿線に住んでいる60歳以上の人を対象に、1000人を上限に1か月間2000円で東急全線が乗り放題となる電子乗車券を発売したのですが、想定を大きく上回る約3800人の応募がありました。

 この「東急線乗り放題パス(over60)」は東急にもメリットがありました。平日日中や休日といった、利用者の少ない時間帯での利用が増えました。407人が回答した利用者アンケートによれば、「東急線乗り放題パス(over60)」をきっかけに67%の人の鉄道利用の頻度が増えたと回答しました。61%の人が普段行ったことのない駅、普段行ったことのない場所に行くようになったと回答しました。56%の人が途中下車が増えたと回答しました。主な目的先として87%の人が挙げたのが、百貨店や映画館を含む、商業施設。東急の商業施設なら、グループ全体が得します。

 そこで東急は、第二弾のお得な切符をつくることにしました。第二弾のターゲットは子供。子供の定期外利用は休日に多いので、休日がお得になります。6月18日から8月28日までの休日限定で、子供が100円で全線乗り放題になる、「東急線キッズ100円パス」を発売します。通常の「東急線ワンデーパス」の子供の値段は340円なので、約7割引です。東急は親子で楽しむことができるスタンプラリーやグループ施設との連携によって、需要を喚起することも考えています。

 子供だけでなく、大人も一緒に行動すれば、大人からは正規運賃がもらえます(定期券を持っている人もいるでしょうが)。また、近くの小田急は子供片道50円という、衝撃の運賃政策を行っています。その小田急に対抗する意図もあるのでしょうか?
(参考:東急ホームページ https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid=post_423.html)

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くま川鉄道、2025年度に全線復旧

 くま川鉄道は2020年7月の豪雨で大きな被害を受けました。比較的被害が小さかった肥後西村-湯前間については2021年11月に運転を再開しましたが、根元の人吉温泉-肥後西村間は被害が大きいため、運休したままです。

 しかし、残る人吉温泉-肥後西村間も復旧の見通しが立ちました。流出した球磨川第四橋梁の架け替え工事の目途が立ったためで、2025年度に運転を再開します。当初の見込みからは若干遅くなっているようです。全線復旧にかかる費用は約50億円で、見積もり段階で出ていた約46億円から若干増えるようです。

 もっとも、資金分担の目途も立っています。国が事業費の97.5%を実質的に負担する大規模再開の特例支援措置が使えます。残る2.5%は、熊本県や沿線の市町村が負担します。くま川鉄道の負担はありませんが、国の特例措置を受けるため、上下分離が導入されます。自治体などが鉄道の施設や用地を保有します。
(参考:熊本日日新聞ホームページ https://kumanichi.com/articles/698845)

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自民党鳥取県連政務調査会、「スーパーはくと」1時間に1本に増発のプラン

 自民党鳥取県連政務調査会は、鳥取県内の鉄道利便性の向上のために調査を行い、提言をまとめました。

 その提言では、特急の増発を求めています。まず、京都と鳥取、倉吉を結ぶ「スーパーはくと」については、姫路で折り返します。大阪方面へは相生で乗り換えさせることによって京阪神方面への所要時間を短縮します。また、「スーパーはくと」は増発を行うとともに、米子まで延伸します。姫路と米子を智頭急行経由で結ぶのです。鳥取と米子、益田を結ぶ「スーパーまつかぜ」と山口線まで行く「スーパーおき」については、米子-出雲市間の運行を行いません。米子-出雲市間は「やくも」だけにします。このことにより、姫路-鳥取-米子間、岡山-米子間で特急が1時間間隔で走るダイヤを構築するのです。

 もっとも、「スーパーはくと」が好評なのは、速いことに加えて、大阪に直通することでしょう。新幹線に乗り換えたら全体の所要時間は短縮されるかも知れませんが、乗り換えの手間がかかります。しかも、新幹線は大阪や三ノ宮には停まりませんので、新大阪や新神戸で乗り換える手間も加わります。東京や名古屋のように新幹線に乗る時間が長いのならともかく、京阪神ぐらいでは速達効果は薄いです。反対に「スーパーはくと」を米子まで延ばせば、新幹線と「やくも」の乗継ぎではなく、「スーパーはくと」で乗り換えせずに行く人もいるでしょう。新大阪での乗り換えも計算に入れると、「スーパーはくと」で行ってもほとんど所要時間は変わりありません。在来線でも結構俊足です。また、「スーパーまつかぜ」と「スーパーおき」の運行区間短縮は、島根県にとっては迷惑な話でしょう。浜田など石見方面から県庁所在地の松江に直通しなくなるのです。

 このように、自民党鳥取県連政務調査会の提言は突っ込みどころが多いのですが、鉄道の得意とする都市間需要を伸ばそうとする考え自体には大いに賛成したいところです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/032cee666f417639011449276745d9ffab7c1360)

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「島田であそぼうけん」で大井川鐵道フリー切符お得に

 島田市は6月10日から11月30日まで、観光や宿泊に使うことができる共通クーポン、「島田であそぼうけん」を発売しています(なくなり次第終了)。この「島田であそぼうけん」、島田市民でなくても購入することができます。以前発売していた、「大井川あそぼうけん」とは違います。そしてその「島田であそぼうけん」、大井川鐵道でも使えるのです。

 「島田であそぼうけん」で買うことができるのは、「お得な大井川周遊きっぷ お買い物券付」。大井川本線、井川線、寸又峡線バス、閑蔵線バスが2日間乗り放題、さらに1000円分のお買い物券がつきます(お買い物券は、金谷、新金谷、千頭の売店とプラザロコ売店、千頭臨時トーマスショップのみです。千頭のそばコーナーや2階のカフェでは使えません)。3000円払って「島田であそぼうけん」を買えば(子供は2000円)、これだけのことができるのです。通常の「大井川周遊きっぷ 2日間用」が大人4900円ですから、半額以下です。なお、「お得な大井川周遊きっぷ お買い物券付」の利用期間は利用開始日基準で6月10日から11月29日までです。

 ただし、「お得な大井川周遊きっぷ お買い物券付」を購入するためには、一手間必要です。まず、インターネットで「島田であそぼうけん」を買い、利用前日12時までに大井川鐵道SLセンターに電話で申し込みます。「島田であそぼうけん」は現地で紙クーポンにする必要があるので、「KADODE OOIGAWA」にある「TOURIST INFORMATION おおいなび」に一度行き、紙クーポンを手に入れます。利用開始当日でも構いません。その後、新金谷のプラザロコ内SLセンターで手に入れた「島田であそぼうけん」を使って、「お得な大井川周遊きっぷ お買い物券付」を買うのです。いろいろ面倒ですが、これでお得な切符を買うことができます。

 また、大井川鐵道が運行する大井川鐵道川根温泉ホテルも、この「島田であそぼうけん」を使うことができます。
(参考:大井川鐵道ホームページ https://daitetsu.jp/archives/121863)

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東武、7月18日からC11 123の営業運転開始

 東武は2019年1月からC11 123の復元作業を行ってきましたが、無事終わり、7月18日から営業運転ができるようになります。これにより、東武はSL3両による運行体制が整います。東武の保有するSLはC11ばかりなのですが、同一形式を3両保有する鉄道会社は日本で東武、ただひとつだけということになります。

 C11 123運行開始初日の7月18日は、SL「大樹1号」、SL「大樹2号」、SL「大樹5号」、SL「大樹6号」の4便をけん引します。座席指定券はすでに6月18日から発売しています。
(参考:東武ホームページ https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/sl_topics/20220616165336W2Ta9NgaDkwtGXSjw8u5pw.pdf)

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IGRいわて銀河鉄道&青い森鉄道、20周年で盛岡-青森間に直通快速

 2022年は東北新幹線盛岡-八戸間の開業20周年という記念の年です。ということは、東北線盛岡-青森間が分離され、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道が開業して20周年ということにもなります。そこで、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道は、開業20周年を記念して、共同での企画を行います。

 まずひとつは、盛岡と青森を直通する臨時列車の運転。7月から9月にかけての3回の3連休(7月16~18日、9月17~19日、9月23~25日)に、快速「青森・盛岡ライナー」を走らせます(10月にも走らせる予定です)。ダイヤは1日1往復で、青森8:25発盛岡11:22着、盛岡17:55発青森20:44着です。途中停車駅は、滝沢、好摩、いわて沼宮内、一戸、二戸、三戸、八戸、三沢、野辺地、浅虫温泉、東青森、筒井です。車両は青い森鉄道の青い森701系2両編成です。セミクロスシート車が使われます。

 快速「青森・盛岡ライナー」は快速なので、乗車券のみで乗車することができます。しかし、事前に購入すれば、とてもお得な切符があります。それは、片道タイプの「青森割引きっぷ」と「盛岡割引きっぷ」、フリーパスタイプの「もりもりフリーパス」。「青森割引きっぷ」及び「盛岡割引きっぷ」は、盛岡→青森間(「青森割引きっぷ」)もしくは青森→盛岡間(「盛岡割引きっぷ」)の快速・普通が片道利用できる切符です。後戻りしない限り、何度でも途中下車できます(途中駅から乗車することもできますが、乗車しなかった区間の運賃の払い戻しはありません)。発売期間は7月8日から10月31日まで、利用期間は7月16日から10月31日までで、1日限り有効です。発売箇所は「青森割引きっぷ」がIGRいわて銀河鉄道盛岡-二戸間の各駅窓口(小繋を除きます)、「盛岡割引きっぷ」が青い森鉄道三沢-青森間の各有人駅窓口で、乗車前に購入しておく必要があります。値段は「青森割引きっぷ」、「盛岡割引きっぷ」ともに大人3500円、子供1750円です。盛岡-青森間の運賃は5590円なので、十分元が取れます。

 「もりもりフリーパス」は、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道が連続2日間乗り放題のフリー切符です。発売期間は7月8日から10月31日まで、利用期間は7月16日から11月1日までです。発売箇所はIGRいわて銀河鉄道の各駅窓口(小繋、斗米を除きます)、青い森鉄道の各有人駅窓口で、乗車前に購入しておく必要があります。値段は大人5500円、子供2750円です。

 先ほども書いたように「青森割引きっぷ」、「盛岡割引きっぷ」、「もりもりフリーパス」ともに乗車前の購入が必要で、車内や着駅での購入はできません。ただ、これらの切符をスマホのアプリで購入することもできます。最寄りの駅が無人駅だとか、有人駅でも営業時間が短い場合は、スマホで購入すれば良いのです。
(参考:IGRいわて銀河鉄道ホームページ https://igr.jp/wp-content/uploads/2022/06/20220616_20thkyodokikaku.pdf)

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「スマート四国チケットレス」で特急料金がほぼ1/3に

 JR四国でも「みどりの券売機プラス」が導入される駅が増え、有人の「みどりの窓口」が減っています。そんな中、JR四国は、JR西日本のインターネット予約「e5489」を使った、お得な特急券、「スマート四国チケットレス」を発売しています。

 「スマート四国チケットレス」の発売期間は、6月1日から9月30日まで。乗車日の1か月前から2分前まで購入することができます。利用期間は7月1日から9月30日までです。発売は「e5489」で行い、「みどりの窓口」では購入することができません。

 さて、値段はかなりお得です。本来だと1260円かかる26~50キロ区間の指定席特急券が、たったの450円です(乗車券は別途必要です。定期券との併用もできます)。1/3に近い値段です。設定のある区間は高松-丸亀間、松山-今治間、徳島-穴吹間、高知-須崎間など15区間です。これぐらいの値段なら、短距離でも特急に乗る抵抗感が薄れます。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/aad061563e0935feda969fe4b2213dbe1a963f0b.pdf)

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列車が5分以上遅れると、コーヒー100円引き

 JR東日本などはこのたび、エキナカ店舗などで利用することのできるクーポンを一定の条件でタイムリーに配信することができる、「Tokyo Nudge」というアプリを開発しました。これを使って、6月と7月の間、山手線、京浜東北線、根岸線で実証実験をします。

 どうやったらクーポンをもらうことができるのでしょうか? まず、アプリをダウンロードして、6月と7月の間に山手線、京浜東北線、根岸線(対象路線)を週2日以上使う必要があります。その対象路線を利用しているときに、列車が5分以上遅れていると、エキナカ店舗などで使うことのできるクーポンがもらえます。例えば、「ベックスコーヒーショップ」では、全てのドリンクが100円引きになります。なお、対象路線を22時から0時の間に利用した場合は、翌朝8時にクーポンがもらえます。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/tokyo/20220530_to01.pdf)

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蒲蒲線、東京都と大田区の負担割合が決まる

 800メートルほど離れたJRや東急の蒲田駅と京急の京急蒲田駅とを結ぶ、蒲蒲線という鉄道の構想があります。東急多摩川線の矢口渡駅を過ぎたところから地下に入り、JRと東急の蒲田駅を通って、京急の京急蒲田駅まで行く路線です。最終的には、京急の大鳥居駅まで延びるようです。京急蒲田駅までは2030年代後半の開業を目指しています。

 この蒲蒲線の事業費は1360億円と試算されています。国、自治体、蒲蒲線の整備主体となる第三セクターが1/3ずつ負担するため、自治体の負担は450億円となります。この450億円の自治体負担をどのように分担するかについて、東京都と大田区の間で話がまとまりました。東京都は3、大田区は7の割合で負担します。空港アクセスより、大田区内の交通アクセス改善に資する割合のほうが高いと考えられるため、大田区の負担割合が高くなりました。

 東京都と大田区との間で負担割合が決まったので、蒲蒲線は一歩前に進むことになります。大田区は2022年度中に東急などとともに第三セクターを設立し、着工に向けての国との協議を本格的に進めます。
(参考:東京新聞ホームページ https://www.tokyo-np.co.jp/article/181953、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/119368)

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昼間以降の「はるか」は1時間に1本の運転に&「はるか」が岡山へ

 関空へのアクセス特急、「はるか」は、新型コロナウイルスの影響で国際線需要が消失したこともあって、大幅に減らされています。現在は、朝は全ての便が走っていますが、昼間は全て運休、夕方以降は半分を運休して1時間間隔で走っていました。ところが、6月10日から訪日外国人の受け入れ再開を行いました。そこで、7月1日から一部の「はるか」について、運転を再開します。

 運転再開を行う「はるか」は、昼間の7往復。昼間については2020年9月1日から運休を続けていましたが、1年10か月ぶりに運転を再開します。関西空港発着の時間帯で見ると、10~17時です。これにより、昼間以降の便は概ね通常の半分程度、1時間間隔で走ることになります。

 話は変わりまして、7月から9月まで「岡山デスティネーションキャンペーン」が行われます。それに合わせて、「はるか」も岡山に行きます。「はるか」が岡山に行くのは、8月6~7日。「ハローキティ」が描かれた「はるか」が使われます。1日目は新大阪を8:11ごろに出て、新見に13:22ごろに着きます。「はるか」型の車両(271系、281系)が伯備線を走るのは、これが初めてです。その後、新見を17:09ごろに出て、尾道には20:07ごろに着きます。2日目は尾道を15:05ごろに出て、新大阪に19:23ごろに着きます。この「はるか」に乗るには、発売中の日本旅行の旅行商品に申し込む必要があります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220609_03_haruka.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220610_02_okayama.pdf)

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