「北海道まんなか のんびり列車パス」発売

 JR北海道は4月18日から、道央の普通、快速列車が1~3日間乗り放題となる、電子チケットを発売します。「北海道まんなか のんびり列車パス」です。

 「北海道まんなか のんびり列車パス」のフリーエリアは、函館線美唄-旭川間、石北線旭川-上川間、根室線滝川-富良野間、富良野線旭川-富良野間、宗谷線旭川-天塩中川間です。この結構広いエリアが乗り放題になります。ただし、特急には特急券を買っても乗車することはできません。

 値段は利用できる日数によって変わります。1日間用は3300円、2日間用は5600円、3日間用は6900円です。発売期間は1日間用が4月18日から11月8日まで、2日間用が4月18日から11月7日まで、3日間用が4月18日から11月6日までです。利用期間は3つとも4月18日から11月8日までです。なお、この切符はJR北海道の専用ホームページで発売し、「みどりの窓口」等での発売は行いません。実際に使うときは、駅員や乗務員にチケットの画面を見せます。旭川ではQR改札機、富良野ではQRリーダにQRコードをかざして利用することもできます。

 ある意味、無人駅だらけの区間ではスマホでの切符を積極的に売り出すことによって、運賃の収受漏れを防ぐこともできるでしょう。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20260323_KO_mannakanonbiri.pdf)

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JR北海道、輸送密度2000人未満の区間に上下分離を提案

 留萌線深川-石狩沼田間の廃止によって、JR北海道から輸送密度200人未満の路線が全て廃止されました。ひとつの区切りですが、利用者の少ない区間はまだまだ残っています。

 次に問題になるのは、輸送密度200人以上2000人未満の区間。一時は先送りしていましたが、その先送りしていた期限が1年後に来るのです。2027年3月末までにJR北海道は、経営改善のための抜本的な対策を取りまとめ、国に報告しないといけません。観光客の誘致程度でお茶を濁すことはできません。

 そこでJR北海道は、これら単独では維持が難しい赤字路線を存続させるため、上下分離することを提案しています。列車の運行などを引き続きJR北海道が行い、線路や施設の維持を自治体などが行います。鉄路の存続に資することになりますが、自治体には新たな負担が出てきます。

 これに対して財政が厳しい地元は負担に前向きでないようですが、特急(一部の快速を含む)や貨物がある程度走る路線はともかく、そうでない限りは地元が支援しない限り、廃止になっても文句は言えないでしょう。逆に、特急や貨物がある程度走るところについては、国なども含めた広域的な負担ができる余地があります。ただし、あくまでも負担するのは特急や貨物だけであって、地元の支援がない限り普通列車は消えても仕方がない、ということになります。石勝線新夕張-新得間みたいに特急だけの路線になるのです。
(参考:FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/1025598、北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1297604/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2026040716)

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留萌線全線廃止後の交通体系についての続報

 段階的に廃止を繰り返し、深川-石狩沼田間となった留萌線ですが、ついに4月1日に全線廃止になります。廃止になった後の交通体系については以前にも記事にしましたが、復習を兼ねてもう一度書くことにします。

 留萌線廃止後は、道北バスの「きたそライナー」が上下合わせて8本(平日はこのうち1本が深川駅前を経由せずに深川西高校まで行きます。休日は7本)、定期券を持っている人だけ乗ることができる明日萌観光バスが深川駅前行きの1本(高校の長期休暇中や休日は0本)、そして深川市立病院に行く空知中央バスの路線バスが上下合わせて10本(休日は6本)走ります。朝夕に走る「きたそライナー」は速達便の扱いで、通常なら30分かかる深川-石狩沼田間を25分で結びます。なお、旭川と留萌を結ぶ路線バス(石狩沼田には行きませんが、深川と秩父別は通ります)は10本のまま変わりません。定期券は空知中央バスのものを買います。これで道北バスの「きたそライナー」にも乗ることができます。

 また、交通結節点として4月には秩父別にコミュニティプラザができ、11月には深川にバスターミナルができます。秩父別のコミュニティプラザは、1階に信用金庫、2階に商工会が入ります。そして、10月からは空知中央バスの路線バスも地域が運行主体となる自家用有償旅客運送、「きたそライナー」に移行します。

(追記)
 深川-石狩沼田間のJRの運賃は360円でしたが、バスだと650円です。定期券は鉄道が1か月9790円でしたが、バスは2倍以上の23400円です(JR北海道と沼田町が差額の一部を負担します)。かなりの値上げですが、設備投資が車両ぐらいで、補助金も期待できるバスでもこれぐらいの運賃になってしまうのが現状です。逆に言えば、ローカル線のJRの運賃はかなりの割安なのです。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20260311_KO_rumoisenbus.pdf、FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/1024213)

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夕方、夜の札幌から小樽への「uシート」、期間限定で300円

 3月14日乗車分から、JR北海道の座席指定料金が「SL冬の湿原号」を除いて1000円になりました(チケットレスなら800円)。新千歳空港へのアクセス列車、「エアポート」について言えば、10年ほど前までは310円でしたが、3倍以上に上がることになりました。1000円は高いですが、普通車は一部を除いて単なるロングシートなので、落差は大きいです。

 それでも札幌-新千歳空港間なら、観光客などが使うでしょう。問題は、札幌-小樽間。昼間なら観光客の利用が見込まれますが、夕方以降ならあまり期待できません。そこでJR北海道は、札幌から小樽に向かう夕方、夜の「エアポート」限定で、座席指定料金を300円にするチケットレス商品を期間限定で設定します。該当するのは、札幌17時台から19時台発の「エアポート」6本です(20時台以降は札幌以遠、普通列車になるので、「uシート」を含めて全車自由席になります)。

 300円で「エアポート」に乗ることができるのは、4月1日から11月30日まで。列車出発時刻まで購入することができます。夕方、夜に札幌を出て小樽に向かう6本の「エアポート」限定で、新千歳空港から札幌までや、新千歳空港から小樽といった利用は割引の対象ではありません。札幌などで降りた人の指定席をもう1回売って稼ぐのが目的です。当然ながら「えきねっと」限定、列車、席数、区間限定です。チケットレス商品なので、「みどりの窓口」や券売機に並ぶ必要なく、座席に直行すれば良いのです。定期券との併用もできますので、通勤帰りに使うこともできます。むしろ、そういう人たちへのアピールでしょう。「エアポート」は札幌で降りる人が多いので、その後の空席を安く売るのはお互いに良いことでしょう。300円なら気軽に買えます。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20260220_KO_u_seat300.pdf)

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留萌線、廃止までの間は増発

 留萌線は4月1日に廃止されます。つまり、最終運行日は前日の3月31日です。

 しかし、その前の3月14日にダイヤ改正を迎えます。そのダイヤ改正日から31日までの間は、臨時ダイヤとなります。

 それでは、臨時ダイヤはどのようになるのでしょうか? 2月9日にJR北海道から発表されています。

 基本的には現行のダイヤを踏襲していますが、いくつか変更点があります。1往復あった旭川発着がなくなり、ノンストップの下り始発を除いて、残りは各駅停車になっています。今まで半分程度通過していた北秩父別も、下りの始発を除いて全部停まります。乗り降りに時間がかかると想定しているためでしょうか、所要時間は延びています。ノンストップの下り始発を除いて、21分程度かかっています。4分程度延びています。

 そして、名残を惜しむ人のためでしょうか、増便もされています。現行ダイヤでは7往復ですが、8.5往復に増えます。増発されるのは、深川10:40発石狩沼田行き、石狩沼田11:32発深川行き、石狩沼田14:34発深川行きの3本です。前の2本は新規に設定されたもの、後の1本は回送を営業運転するものと思われます。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20260209_HP_AS_rumoiline.pdf)

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「北日本&東日本パス」は値上げ、「青春18きっぷ」は値上げせず

 JRグループの各社から「青春18きっぷ」、JR北海道及びJR東日本から「北海道&東日本パス」の発売が発表されました。

 ここのところ、「青春18きっぷ」、「北海道&東日本パス」の発売は各シーズンごとの小刻みで、今後が心配だったのですが、今回は「青春18きっぷ」、「北海道&東日本パス」ともに一気に冬までの発売を発表しています。少なくとも2026年冬季までの1年間の発売は確定しています。

 まず、「青春18きっぷ」の利用期間及び発売期間について説明します。春季は利用期間が3月1日から4月10日まで、発売期間が3日間用が2月13日から4月8日まで、5日間用が2月13日から4月6日までです。夏季は利用期間が7月18日から9月8日まで、発売期間が3日間用が7月3日から9月6日まで、5日間用が7月3日から9月4日までです。冬季は利用期間が2026年12月11日から2027年1月11日まで、発売期間が3日間用が2026年11月27日から2027年1月9日まで、5日間用が2026年11月27日から2027年1月7日までです。いずれも、発売開始以降、利用開始日の1か月前から発売します。値段は大人、子供同額で、3日間用が10000円、5日間用が12050円です。

 「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も2026年冬季までの発売が確定しています。春季は利用期間が3月1日から4月10日まで、発売期間が2月13日から4月10日までです。夏季は利用期間が7月18日から9月8日まで、発売期間が7月3日から9月8日までです。冬季は利用期間が2026年12月11日から2027年1月11日まで、発売期間が2026年11月27日から2027年1月11日までです。発売開始以降、利用開始日の1か月前から発売します。値段は大人、子供同額で、4650円です。

 JR北海道、JR東日本、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行の普通列車が連続する7日間乗り放題の「北海道&東日本パス」も、2026年冬季までの発売が確定しています。春季は利用期間が3月1日から4月22日まで、発売期間が2月13日から4月16日までです。夏季は利用期間が7月1日から9月30日まで、発売期間が6月20日から9月24日までです。冬季は利用期間が2026年12月11日から2027年1月11日まで、発売期間が2026年11月27日から2027年1月5日までです。 値段は3月13日発売分までが大人11530円、子供5760円、3月14日発売分からが大人11780円、子供5890円です。JR東日本が値上げするので、その分値上げするのでしょうか? 逆に言えば、JR東日本の値上げがあるにもかかわらず、「青春18きっぷ」は値上げしないのです。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2025/20260205_ho03.pdf、https://www.jreast.co.jp/press/2025/20260205_ho02.pdf)

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伊豆急の車両が北海道に行くのは2026年が最後

 「THE ROYAL EXPRESS」はいつもはホームグラウンドの伊豆を走っていますが、時々伊豆を飛び出して、ほかの地域に行くことがあります。夏の北海道は恒例行事で、2020年から毎年夏に運行しています。

 この「THE ROYAL EXPRESS」、2026年も運行することになりました。8月、9月に運行しますが、道東への「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」が3回、道北(稚内)への「HOKKAIDO 日本最北端の旅」が3回、そして今回初登場の「HOKKAIDO ~NORTHERN COASTLINE~」が2回です。「HOKKAIDO ~NORTHERN COASTLINE~」はほかの2つと違って4泊5日のプランで、最初の3日間は道南(函館など)で、後の2日間は富良野に行きます。日程が延びる分だけ値段も上がり、1人あたりの値段(2人1室利用の基本料金)は116万円からです。とは言っても、ほかの2つのプランも「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」が98万円から、「HOKKAIDO 日本最北端の旅」が96万円からで、決して安くはありません。

 さて、その「THE ROYAL EXPRESS」ですが、伊豆急の車両による運行は2026年が最後になります。2027年からは「THE ROYAL EXPRESS」のブランド名は引き継ぎますが、車両は「赤い星」を使います。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20260126_KO_2026THE%20ROYAL%20EXPRESS.pdf)

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釧網線でスマホ乗車券

 JR北海道は1月26日から、電子チケット、「釧網線スマホ乗車券」を発売しています。

 どういうものかと言えば、釧網線の知床斜里、摩周、標茶の3駅から釧網線(網走-東釧路間)の各駅及び釧路への片道乗車券。知床斜里、摩周、標茶発に限られ、逆方向はありません。駅の窓口で並ばなくても持っているスマホでそのまま列車に乗ることができます。運賃は紙の切符と同額ですが営業キロが100キロを超えても途中下車はできません。購入当日限り有効で、支払いはクレジットカードのみです。なお、購入後30分までは手数料なしで払い戻しできますが(間違って買ってしまった人への救済策?)、30分経過すれば1人あたり220円の払戻手数料が発生します。また、「チケットを見せる」を押した後は払い戻しできません。

 交通系ICカードが整備されている大都市圏ならともかく、無人駅だらけの地方なら、スマホをベースにしたほうが良さそうです。ただ、JR各社がバラバラに導入すると使い勝手が悪くなりますので、どこか1社のシステムをベースに全国展開するのが望ましいでしょう。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20260109_KO_ticket.pdf)

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冬の山線で一部列車がキハ201系3両編成に置き換え

 北海道新幹線が全線開業すると、函館線長万部-小樽間は廃止され、バスになります。

 その函館線長万部-小樽間ですが、その区間では混雑のため、倶知安-小樽間の一部列車がH100形2両編成から輸送力のあるキハ201系3両編成に置き換えられています。なぜ混雑しているのかと言えば、インバウンドの観光客のため。スキーを楽しみ、ニセコエリアのホテルに泊まり、チェックアウトした後に乗る列車が混んでいるのです。

 この状況から、北海道新幹線が開業した後も並行在来線を廃止せずに維持すべき、と主張している人もいます。新幹線が開業した後、並行在来線はバスに転換されますが、バス会社は運転士不足のため引き受けできる状況になく、協議が難航していることも鉄道を存続させる理由としています。

 しかし冷静になって考えてみれば、新幹線が開業すれば、観光客は新幹線に乗って移動します。倶知安から札幌まで新幹線で25分なら、並行在来線の出番はありません。特に外国から来た人なら、日本の新幹線にも乗りたいでしょう。さらに言えば、新幹線が開業すれば、ニセコエリアから直接東京に行く人もいるでしょう。空港での手続きなども考えたら、新千歳に寄るより、新幹線で東京に行ったほうが速いです。結局のところ、函館線長万部-小樽間で鉄道が求められるのは小樽に近い余市-小樽間ぐらいで、ニセコエリアの観光客需要は新幹線である程度はカバーできると考えたほうが良いでしょう。観光客は快適な新幹線に乗ることができる、JRは新幹線料金も入るため収入が増える、ある意味どちらもハッピーです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c705cf0223a0ffd0d6b657578d469f9019ee516f)

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特別快速「大雪」の座席が増える

 2025年3月のダイヤ改正で、旭川と網走を結ぶ特急「大雪」は、特別快速「大雪」になりました。

 これに伴い車両も変わりましたが、キハ283系という特急用車両からH100形という普通用車両に思いっきりグレードダウンしてしまいました。JR北海道も当初から問題視していて、何らかの改善を図ることを明らかにしていましたが、その姿が明らかになりました。H100形には車両の中程にボックスシートがあります。4人掛けのものと2人掛けのものが各車両に3つずつありますが、このうち2人掛けのものを4人掛けにします。各車両に4人掛けのボックスシートが6つできることになります。4人掛けのボックスシートが増えた車両は、2025年12月11日から走り出しています。

 特別快速「大雪」は、特急の代替として誕生したものですから、座席も特急用のリクライニングシートを転用するものと思っていたのですが、そういう期待とは遠く離れたものになってしまいました。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20251212_KO_taisetsu.pdf)

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