札沼線の代替バス、利用低迷

 札沼線北海道医療大学以北の運行が新型コロナウイルスの影響で急遽打ち切られてから1年が過ぎました。代替のバスは打ち切り前の2020年4月1日から走っていますが、その利用状況はどうなのでしょうか?

 やはりというか、何というか、利用は低迷しています。廃線区間内の月形町からは石狩当別と浦臼に向かう代替バスがありますが、月形町内の乗降客数は目標の3割に留まっています。もっとも、新型コロナウイルスの影響で通学や通院の需要が大きく減ったことが要因とされていて、鉄道がなくなったから需要が減ったのか、新型コロナウイルスの影響なのかははっきりとしません。ただ、代替バスの車両は小柄で、代替バス化に伴って需要が縮小することは織り込み済みだったとも言えます。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/534183)

| | | Comments (0)

JR北海道にも「チケットレス特急券」

 JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」は、6月27日にリニューアルされます。

 それに伴い、JR北海道でも「チケットレス特急券」を発売します。JR北海道の在来線では初めてのことで、札幌-岩見沢間、札幌・新札幌-苫小牧間の2区間で設定します。この2区間の指定席特急料金はそれぞれ1160円、1680円ですが、これがそれぞれ750円(35%引き)、1340円(20%引き)になります。6月27日から9月30日まではさらに安くなります。札幌-岩見沢間が45%引きの630円に、札幌・新札幌-苫小牧間が30%引きの1170円になります。自由席特急料金とほぼ同じ値段で指定席に座ることができるのですが、「チケットレス特急券」を普及させたいのなら通常の自由席特急料金より安くしないといけないでしょう。なお、「チケットレス特急券」の発売開始により、これまで札幌-岩見沢間で設定があった「定期回数特急券(札幌⇔岩見沢)」の発売を6月30日で終了します。

 また、設定区間も増やしたいところです。特急ではありませんが、快速「エアポート」の設定も欲しいです。頻繁に運転されているからこそ、スマホなどで簡単に予約できる機能が求められます。「みどりの窓口」に行かなくてもいいのです。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/210413_KO_Ekinet.pdf)

| | | Comments (0)

2016年に廃止になった留萌線留萌-増毛間、JR北海道等が撤去費用を負担

 留萌線留萌-増毛間は2016年12月に廃止になりましたが、廃線となった区間には線路等が残っています。この使わなくなった線路等はどうするのでしょうか?

 廃止された線路や橋、駅舎、用地などはもともと運営していたJR北海道のものですが、一部が留萌市に無償譲渡されます(増毛町域にある線路等も一部は留萌市に無償譲渡されます)。2021年度中に無償譲渡する予定です。さらに、廃線跡に残っている線路等を処分しないとほかに使えないので、線路等を撤去しないといけません。それにかかる費用は約11.1億円ですが、これはJR北海道とJR貨物からもらいます。7億円あまりを負担するJR北海道は3月から3年かけて分割で留萌市に支払います。JR貨物は4億円あまりを一括して3月中に留萌市に払ったようです。これらのお金を留萌市は基金として積み立て、事業に活用する予定です。道の駅るもいに近いところにある鉄道橋の第10留萌川橋りょうを改修して観光資源にしたり、線路の跡地に上水道の送水管を敷設したりするようです。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/521752)

| | | Comments (0)

新幹線の列車公衆電話、6月で廃止

 新幹線には公衆電話があります。北海道から九州まで、どこの新幹線にも公衆電話があります。

 しかし、携帯電話が普及した今となっては、公衆電話の利用者が減っています。かつてはトンネル内では携帯電話が使えなかったのですが、改善が進んでトンネル内を含めて、全ての区間で携帯電話が使えるようになっています。

 そこで新幹線を走らせているJR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の5社は6月30日をもって新幹線における列車公衆電話サービスを終了することにしました(列車によっては6月7日から公衆電話が使えないこともあります)。東海道線の特急「つばめ」等のビュッフェにもあった公衆電話サービス。東海道新幹線に引き継がれ、JRに移行した直後は在来線特急などにも設置されましたが(普通列車用の311系にも設置されていたときがありました)、在来線の公衆電話は2012年3月で廃止され、その後は新幹線のみのサービスとなっていました。ちなみに、新幹線は着信電話ができるサービスもありましたが、2004年6月に終了しています。

 新幹線の公衆電話については以前にもがありましたが、利用者が少なく(JR東日本によれば、10本走らせて1回程度しか利用がないようです)、しかも携帯電話が使えるようになった以上、廃止はやむを得ないでしょう。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210318_ho03.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2021/03/18/344094.html、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210318-OYT1T50205/)

| | | Comments (0)

日高線転換バスには予約制特急バスも

 日高線鵡川-様似間は4月1日で廃止され、同日からバスが走り始めます。2月18日のことですが、その転換バスの概要について、JR北海道等から発表がありました。

 ポイントは4つあります。(1)転換バスの主な利用者は高校生です。バスは鉄道とは違って自由に動くことができますので、バスは高校に乗り入れます。静内高校などへの登校用のバスも走らせます。 (2)バスが走っていても、停留所がないと使えません。転換バスは病院の近くなどにバス停を10か所増やします。また、9台の低床バスを導入し、バリアフリーにも対応します。 (3)バスはきめ細かなニーズに対応することができるという長所があります。時間帯によって国道経由の短絡ルートと市街地に立ち寄るルートを使い分けます。 (4)どうしてもバスは鉄道よりも遅くなります。そこで一部区間で高規格道路を走る、直行の特急バス(「とまも号」)を走らせます。苫小牧-えりも間を、様似で列車を乗り継いでいたときと同等の3時間50分で結びます。朝にえりもを出て夕方に戻ってくる1日1往復で、苫小牧への通院や買い物に使えます(このほか、札幌や新千歳への都市間バスもあります)。停まる停留所の少ない急行便も運行されます。

 このほか、一部のバスを除いて一部特急停車駅の沼ノ端に立ち寄り、札幌方面にも乗り換えて行きやすくなります。なお、転換バスは静内以西が道南バス、「とまも号」と静内以東がジェイ・アール北海道バスの運行となります。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/20210218_Hidaka_bus_conversion.pdf、北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513832、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2021/02/26/343487.html)

| | | Comments (0)

トマム駅で「QRコード乗車駅証明書」を手に入れたら、目的地の駅で精算できる

 無人駅で切符を持っていない場合、駅で乗車駅証明書を取ってから乗ります。運賃は車内や目的地の駅で精算します。

 ところがJR北海道は1月21日からトマム駅において、スマートフォンから「QRコード乗車駅証明書」を手に入れたら、目的地の駅の精算機で自動精算できるサービスを行っています。JRグループでは初めての試みです。

 どうやって使うのでしょうか? (1)まずトマム駅の待合室に掲示されているポスターなどから専用のページにアクセスします。人数や行先を入力して「QRコード乗車駅証明書」を手に入れます。専用のページ、「QRコード乗車駅証明書」、そして後述する精算機は日本語のほか英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語に対応しています。 (2)列車は自由席にのみ乗ることができます(グリーン車や指定席の場合はあらかじめ「みどりの窓口」等で切符を買っておく必要があります)。車内での改札があれば、車掌に「QRコード乗車駅証明書」を見せる必要があります。 (3)精算は札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅で行います。この3駅に設置している精算機に、「QRコード乗車駅証明書」をかざし、画面の指示に従って切符を買って、改札を出ます。

 トマム駅は新型コロナウイルスで海外からの客がいない今はともかく、それまでは海外からの客もいました。またトマム駅のある区間は特急しかなく、利用すると高額の運賃や料金がかかります。改札をする車掌の負担もかかります。もちろんJR北海道は以前から、トマム駅に行く場合は出発地で往復の切符を買うことを求めていましたが、全ての客をカバーすることができません。そこでこのようなアイデアが出たのでしょう。最終的には無人駅から出発する場合でも、事前にインターネットで切符を買ってもらうのが望ましいのでしょうが。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210120_KO_tomamuQR%20.pdf)

| | | Comments (0)

留萌線、高校生の部活用にバスを運行

 3月13日のダイヤ改正では、留萌線も減便されます。

 留萌線は3便減るのですが、そのうちのひとつが深川19:22発の留萌行き。JR北海道はこの普通列車を廃止する代わりに代替バスを走らせるようです。

 なぜ代替バスを走らせるのでしょうか? それはこの列車が、高校生の部活帰り用に使われているからです。この列車を廃止すると、次の列車は約50分後の深川20:13発。最終列車です。このことを北海道は問題視し、JR北海道は代替バスを走らせることにしたのです(JR北海道に対して代替バスの運行経費を出したという話はないようです。いつも通り、口だけのようです)。

 「それなら廃止しないほうがよかったのでは?」とお思いの人もいるかもしれませんが、高校生のための列車ということは、留萌まで走らせる必要がありません。通学利用があるのは石狩沼田までで、石狩沼田までカバーすればそれで足りるのです。深川-石狩沼田間の区間列車を走らせることができたらいいのですが、時刻表を見てもそのような列車がないので、設備の都合上、対応できないのでしょう。廃止の話のある路線に設備投資をするより、バスを走らせるほうが安かったのでしょう。

 留萌線は特急や貨物列車がなく、国境近くを走る特殊な路線ではありません。純粋に地元のためだけの路線で、国のお金を投入する必要はありません。北海道や沿線市町(留萌市は廃止を容認していますから、対象は深川市など1市2町です)が赤字分を負担するならともかく、そうでない限りは廃止はやむを得ないというのが正直なところです。バスで高校生の通学の都合に合わせたきめ細かなルートを走るほうが良さそうです。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/507932、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/508614、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513692)

| | | Comments (0)

音威子府駅の駅そば、店主が亡くなったため閉店

 音威子府駅はかつて天北線が分岐していたこともあり、宗谷線の主要駅として知られています。

 その音威子府駅で戦前から続いてきた駅そばの店は、常磐軒。以前はホームに店がありましたが、天北線が1989年に廃止されると、店は駅舎の中に入るようになりました。常磐軒は、そばの実の甘皮ごと挽いた黒っぽい音威子府そばを使い、鉄道ファンやそばファンに人気でした。音威子府駅は特急停車駅であるにもかかわらず1日の乗降客数は50人もいません。しかし、車で訪れる客もいて、多いときには1日200杯近く売れることもあったようです。

 ところが、この常磐軒の駅そばをもう、食べることができません。3代目となる店主が7日に亡くなり、翌日の8日に店が閉店することになったのです。もともと新型コロナウイルスの影響で2020年2月から臨時休業していて、復活しないまま閉店することになってしまったのです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASP295JX8P29IIPE002.html)

| | | Comments (0)

「THE ROYAL EXPRESS」の2本目ができる?

 東急が伊豆で走らせている「THE ROYAL EXPRESS」。2020年と2021年の夏に北海道を走らせます。

 ただ、本来伊豆で走らせる車両を北海道で走らせるので、当然ながらその間は伊豆で走らせることができません(もっとも、繁忙期の夏は定員の少なさから「THE ROYAL EXPRESS」を伊豆で走らせることができないようですが)。北海道に持って行くためにもいろいろ改造しないといけないこともあります。そこで東急サイドは、北海道で恒常的に走らせるため、「THE ROYAL EXPRESS」を増備することも考えているようです。

 東急が北海道に専属の観光列車を走らせるのは純粋に民間企業としての判断でしょうが、調子に乗るものもいます。それは北海道。JR北海道には厳しい経営が続き、新型コロナウイルスがさらに追い打ちをかけています。さすがにこのままではいけないので、国はJR北海道に対して支援を打ち出し、2021年度からの3年間で1300億円余りの財政支援を行うこととしています。北海道もこれに対応するかたちで地元自治体としての支援を行うのですが、やはり大したものではありません。観光列車をつくり、JR北海道に運行させるのです。単独で維持が難しいとされている8つの区間を中心に運行させるのです。観光列車は第三セクターの北海道高速鉄道開発が所有します。普通列車を観光列車用に改造した車両を所有するようです。

 ただ、これは愚策です。観光列車を走らせても利用促進にはつながらないのです。観光客は使ってくれるでしょうが、地元の人の利用にはつながりません。札幌などの主要都市に行くときに使ってくれないと意味がないのです。車ではなく鉄道を使ってみようと思わせるような高速化などの設備投資にお金を使わないと地元の人の利用にはつながりません。無理に遅い普通列車を使う必要はなく、札幌などの都市に行くときにたまに鉄道を使うぐらいの努力で解決するのです。

(追記)
 北海道は、22億円を出して特急1編成と観光列車用の普通列車8両を買い取ります。特急の1編成は「ラベンダー」編成(5月8日に富良野への特急としてデビューします)です。国も同額の22億円を出しますが、沿線自治体の負担はないようです。
(参考:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/401672?page=3、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210123/7000029719.html、https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210218/7000030843.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC228M20S1A120C2000000、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/3f708427c5866db17b7170e2af121664c6b4a885、UHBニュースホームページ https://www.uhb.jp/news/single.html?id=18328、JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/6d47944b03887b6e7888bfcdf09cdb0a.pdf)

| | | Comments (0)

新千歳空港-旭川間に直通列車構想

 JR北海道と北海道エアポート(道内7空港の運営を行う会社)は、新千歳空港と旭川を結ぶ直通列車の構想を持っています。

 かつて2016年までは新千歳空港と旭川を札幌経由で結ぶ列車が走っていましたが、今回の構想ではルートが異なります。札幌を通らず、追分を経由するのです。

 追分経由のいいところは、札幌経由よりも速くなるということ。かつて新千歳空港と旭川を結ぶ直通列車は2時間程度で走っていました。現状だと札幌で乗り換える必要があるので、さらにかかります。しかし、追分経由だとディーゼルカーになりますが、速くなるようです。本当なのかよくわかりませんが、1時間30分程度で走ることができる、という話もあります。

 北海道エアポートは2025年以降に旭川空港の施設改修などが本格化するので、そのときに直通列車を走らせたいとのことです。そもそも、現在の新千歳空港に快速「エアポート」以外の列車を入れる余地はないので実現するとしても、駅が移転して、南千歳で折り返さなくても追分に行くことができるようになってからの話だと思われます。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/497759)

| | | Comments (0)

より以前の記事一覧