首都圏のJR、終夜運転を実施も、最大120分間隔

 JR東日本は、大晦日から元旦にかけて、首都圏の6路線で終夜運転を行います。

 終夜運転を行うのは、山手線、京浜東北・根岸線(大宮-桜木町間)、中央・総武線各駅停車(三鷹-千葉間)、中央線快速(三鷹-高尾間)、横浜線(横浜-逗子間)、総武本線・成田線(千葉-成田間)です。

 ただし、本数はそれほど多くはありません。詳しいダイヤは未定ですが、120分も間隔の開く時間帯があります。JR西日本のような、3時までしか列車を運行しないダイヤとどこが違うのか、わからなくなります(JR西日本の臨時列車については別記事で書きます)。3時で運行が終わっても2時間経てば、始発の時間になりますから。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2025/20251017_ho01.pdf)

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秋田新幹線にE11系?

 JR東日本はE5系の代替としてE10系をつくりますが、秋田新幹線用のE6系もE5系と同じぐらいの古さです。こちらはE10系ができてもそのままE6系を使うのでしょうか?

 JR東日本は新たな新幹線専用検測車としてE927形を開発します。線路や架線を点検する車両で、2029年度に導入するのですが、このE927形のベースになるのが、秋田新幹線E6系の後継車両、E11系なのです。

 E927形の最高速度は時速320キロなので、E11系の最高速度も時速320キロになると思われます。併結対象のE10系の最高速度も時速320キロなので支障はありませんが、北海道新幹線が札幌まで延伸した場合、それに対応する車両は時速360キロ運転すると言われています。つまり、札幌直通用の車両とE11系は事実上併結できないのです。

 北海道新幹線の全線開業がいつになるかわかりませんが、秋田に行くのは札幌への速達列車でなく(盛岡の停車時間を短くできますし、場合によっては盛岡通過の最速達便もできるかもしれません)、新青森までの準速達列車と併結するものと考えられます。列車によっては宇都宮、郡山、福島、一ノ関あたりに停まるものもできるかもしれません。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/akita-e11/)

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JR東日本の値上げ、往復乗車券の廃止は2026年3月14日に

 JR東日本は、値上げを行います。ネット時代を見据えた戦略的な値上げ(正規の運賃を上げる代わり、ネットでお得な切符を提供して、ネットに誘導させる)ではなく、単に利用者が多い東京の運賃を上げて、鉄道を存続させる社会的な意義すらない地方にばらまく残念な値上げです。その値上げの日ですが、2026年3月14日に決まりました。3月14日購入分から値上げになります。

 JR東日本が値上げすることによって、JR他社と跨がって乗る場合、JR北海道、JR四国、JR九州と同じように、全区間の営業キロ等に応じた運賃にJR東日本の営業キロに対する加算額を加えて計算します。そして、新幹線がJR東海、在来線がJR東日本となっている東京-熱海間ですが、今回の値上げで運賃が異なるようになるため(新幹線も、定期券は値上げがあります)、東京-熱海間を含む普通乗車券については、新幹線経由になるか、在来線経由になるか事前に決めて買わないといけません。横浜市内を発着する乗車券については、東海道新幹線経由で乗車する場合は、新横浜を中心駅として運賃計算を行います。ただしこの場合でも、乗車券の効力に変更はありません。

 これらの話はJR東日本が絡まないと関係ない話ですが、同じ2026年3月14日には往復乗車券及び連続乗車券も廃止になります。前日の13日で発売を終了します。2026年3月13日までに購入した往復乗車券及び連続乗車券については、有効開始が14日以降になるものも含めて、有効期間満了まで利用することができます。使用開始前1回に限り、乗車日や乗車区間の変更が可能です。

 このようなJRグループ全体の切符の変更があることから、次のダイヤ改正は2026年3月14日になるのでしょうか?
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2025/20251008_ho03.pdf、https://www.jreast.co.jp/press/2025/20251008_ho02.pdf)

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中央線のグリーン車1階で楽器の生演奏

 11月の休日の昼下がり、電車内で楽器の生演奏を行います。

 どこで行うのかと言えば、中央線快速のグリーン車。11月1日から30日までの休日(12日間)、豊田13:41発東京14:40着の快速東京行きの立川から新宿までの間と、東京14:42発豊田15:42着の快速豊田行きの新宿から立川までの間です。行き帰りともに5号車の1階で生演奏を行います。事前の予約、特別な切符は必要なく、ただ単にグリーン券を買って5号車の1階に座れば、生演奏を聴くことができます。

 演奏はプロが行います。楽器は日によって変わり、初日の1日はフルートとギターです。サックスだけの9日以外は、2種類の楽器での生演奏で行われます。フルートやギターの出番が多いようです。

 演奏者は5号車の1階の中ほどに座ります。演奏者1人につき4席を使います。グリーン車は自由席なので、演奏者は始発の豊田(もしくは車庫)からずっと座り続けるのでしょう。演奏を聴きたい人は1階のほかの座席に座ります。平屋や2階にいても演奏が聞こえてくる可能性がありますので、演奏を聴きたくない場合は4号車に座る必要があります。また、演奏中でも車内放送は行われます。場合によっては演奏で車内放送が聞き取れないこともあります。演奏に聴き惚れて降りる駅を忘れてしまうリスクもありますから、御注意ください。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2025/20251022_ho02.pdf)

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山形新幹線用E3系、2025年中に運行終了

 山形新幹線でも主力として活躍したE3系ですが、E8系への置き換えが進んでいます。

 このE8系ですが、当初は2026年春までに置き換えが完了すると言われていました。ところが置き換えは順調に進んでいるようで、2025年中に置き換えが完了します。E3系の運行が終了するのです。どうやら、E8系車両の不具合は解決したようです。

 ただ、E3系が完全に消えるわけではありません。1編成が荷物専用に改造され、今度は荷物を運ぶのです。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/591370、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20251002-OYTNT50312/)

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新金貨物線沿いにBRT

 新小岩と金町の間には、貨物線が走っています。新金貨物線です。

 葛飾区は、東西を結ぶ鉄道は充実していますが、南北を結ぶ鉄道はなく、バスに頼らざるを得ません。そこで区内を南北に走るこの貨物線を使って、旅客列車を走らせることを考えていましたが、鉄道沿いにBRTを走らせることにしました。鉄道よりもBRTのほうが早期に開業できると考えたからです。

 BRTは線路沿いにバス専用道をつくり、そこを走りますが、国道6号と交差するところなどは一般道を走ります。現在、新金貨物線は国道6号線と平面交差しています。貨物列車が通るときは踏切が鳴り、車は通れません。今は貨物列車の本数が少ないので大きな問題がないのですが、新金貨物線に旅客列車が走れば、踏切が閉まる回数が増え、車への影響が大きくなります。これを解決させるなら高架化しないといけないのですが、それにはかなりの時間がかかります。それもあって、BRTで対応することにしたのです。駅は10ほど設け、ピーク時には1時間に10本ほど走らせます。土地や施設は葛飾区が取得、整備し、運行は民間や第三セクターが行います。事業費は320~560億円を見込んでいます。
(参考:東京新聞ホームページ https://www.tokyo-np.co.jp/article/438175、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20250924-OYTNT50268/)

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2027年春から京浜東北線等でワンマン運転

 JR東日本は少ない人数でも鉄道輸送ができるように、ワンマン運転の拡大を進めています。利用者の少ないローカル線だけではなく、首都圏のような利用者の多い路線でもワンマン運転をしようとしています。すでに3月のダイヤ改正で、常磐線各駅停車と南武線でワンマン運転を始めました。

 そして、その首都圏でのワンマン運転、ほかの路線にも拡大します。2026年春からは、横浜・根岸線(八王子-大船間)、2027年春から、京浜東北・根岸線の大宮-南浦和間、蒲田-大船間、中央・総武線の三鷹-千葉間でもワンマン運転を行います(東京メトロ直通列車は除きます)。

 京浜東北線も都心に近い南浦和-蒲田間は今回のワンマン運転の対象外です。都心でもワンマン運転ができるように環境整備を進めながら、徐々にワンマン運転を拡大するようにしているのでしょう。車掌の配置転換の問題も出てきますから。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2025/20250924_ho04.pdf)

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陸羽西線の運転再開は2026年1月16日

 並行する国道のトンネル工事のために2022年5月から運休していた陸羽西線。元々は2024年度に運転を再開する予定でしたが、その時期が延び、今なお運休しています。

 しかしその陸羽西線ですが、ようやく運転を再開することになりました。2026年1月16日から運転を再開します。すでに8月から鉄道の復旧工事を進めていて、10月8日から訓練運転を行っています。

 運転再開後のダイヤも発表されています。新庄-余目-酒田間を1日4往復(うち下り1本は余目-酒田間ノンストップの快速)、新庄-余目間を1日5往復します(うち上り1本は快速。狩川、古口のみ停まります)。なお、羽前前波と高屋は、利用者が少ないため全列車が通過します。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2025/sendai/20250926_s01.pdf、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/b261f6004cb8ef04e4e8850706b710e98645e87c)

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「ひだ」、「しなの」、「南紀」も年末年始は全車指定席

 全車指定席になる特急が増えていますが、JR東海の場合、少ないですが特急には自由席があります。「ひだ」には1~2両、「しなの」には2両、「南紀」には1両の自由席が用意されています。

 しかしこれらの特急も、新幹線「のぞみ」と同様、年末年始など繁忙期には全車指定席にすることにしました。臨時列車も全車指定席になります。年末年始で全車指定席になるのは、12月26日から2026年1月4日まで。「のぞみ」が全車指定席になる期間と同じです。

 もし、全車指定席の「ひだ」、「しなの」、「南紀」が満席になった場合は、枚数限定で自由席特急券と同額の立席特急券を発売します。乗車する列車や車両が指定されていますので、そこに乗って利用します。立席特急券は駅窓口のほか、乗車前日からは指定席券売機でも購入することができます。しかし、「えきねっと」や「e5489」では購入することができません。定期券で利用する場合、通常だと自由席のみ乗ることができますが(自由席特急券が必要です)、全車指定席の期間に限り、定期券と指定席特急券で利用することができます。在来線自由席特急回数券、特急用定期券など、自由席に限り利用できる商品については、立席で利用する場合に限り、乗ることができます。

 このような全車指定席の施策は、今後も行います。ゴールデンウィークやお盆のように多くの人の利用が見込まれる期間を中心に全車指定席として運行する予定です。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044577.pdf)

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長野の211系もE131系に置き換え

 かつては東海道線や東北線でも走っていたJR東日本の211系ですが、数を減らしています。今211系が多く残っているのは、群馬県と長野県ですが、そのうちのひとつ、長野の211系も置き換えられます。

 何に置き換えられるかと言えば、E131系。地方を中心に使われている車両です。これが2026年度以降、長野に投入し、中央線、篠ノ井線などで使われている211系を置き換えます。

 E131系はワンマン運転に対応し、車掌がなくても走らせることができます。また、利用者が減っている現状(2023年度の篠ノ井線の輸送密度は11259人です。1987年度に比べて約27%減っています)に合わせて、3両編成を2両編成に、6両編成を4両編成に減らすことも十分予想されます。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/583031)

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