新金貨物線の旅客化、先行開業も?

 新小岩と金町とを結ぶ新金貨物線というものがあります。この貨物線に旅客列車を走らせるという構想があります。途中、東新小岩、奥戸、細田、高砂、新宿<にいじゅく>の5駅ができます(駅名は全て仮称)。

 ここでネックになるのは、新宿付近の国道6号線との交差。平面交差なので踏切があります。今の貨物線なら列車は少なく、問題はなかったのですが、旅客化に伴い列車が増えると、そこで渋滞が発生する危険性が出てきます。国交省によれば立体交差にする必要はなく、踏切で一時停止しなくても良いように、信号と遮断機を併用して対応するようです。ただ、鉄道に関する技術基準との整合性、道路信号と鉄道信号との情報の連携方法、旅客列車と貨物列車の識別についての問題があり、これからも検討を続けるようです。国道6号線の問題を避けるため、新小岩-新宿間のみを先行開業させるという案もあります。暫定的な終端駅となる新宿については島式ホームとし、貨物用の待避線も備えます。中ほどにある高砂は、京成高砂から500メートルほどのところにできます。乗り換え用の通路として、京成の立体交差に合わせて整備される側道を活用します。

 この貨物線の施設は、貨物線と言いながら旅客鉄道のJR東日本が所有しています。今後、誰が運行主体になるか、設備は誰が保有するかなどの具体的な事業スキームの検討等を本格化させる予定です。

 なお、今回の調査では、貨物線を改良する以外で旅客化ができないかも検討しています。モノレールや新交通システムを貨物線の上に敷くのです。ただこの場合、1キロ当たりの建設費は80~100億円にもなります。ただし、貨物線の上には門型鉄塔の高圧線があるため、その問題を解決する必要があります。
(参考:建設通信新聞ホームページ https://www.kensetsunews.com/archives/552937)

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北東北でも「Suica」

 首都圏などでよく使われているICカードの「Suica」ですが、東北地方では宮城、山形、福島を除いて、JRでは使えません。ところが2023年春以降、残る東北3県でも、県庁所在地付近の駅において、「Suica」が使えるようになります。

 使えるようになる駅は、青森エリア(10駅)が奥羽線弘前-青森間。盛岡エリア(17駅)が東北線北上-盛岡間、田沢湖線盛岡-雫石間、釜石線花巻-新花巻間。秋田エリア(17駅)が奥羽線和田-追分間、男鹿線追分-男鹿間、羽越線新屋-秋田間です。3つのエリアともエリア内で完結する利用に限り、使えます。「Suica定期券」もこのエリア内では利用できます。

 なお、今回使えるようになるエリアでは、新たな改札システムを導入する予定です。これまでは各自動改札機でそれぞれ運賃計算を行っていましたが、新たな改札システムにおいては、これまで自動改札機にあった機能をセンターサーバに集約し、サーバで運賃計算を行います。エリアをさらに拡大し、スマホなど多様なサービス提供ができるよう、クラウド化を進める方針です。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210406_ho02.pdf)

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「サフィール踊り子」のカフェテリアメニューがパスタに

 伊豆方面への観光特急、「サフィール踊り子」にはカフェテリアがあります。これまではラーメンでしたが、4月1日からは変わります(元々定期的にメニューを変える予定でした)。何になるのでしょうか?

 新しいメニューはパスタ。「ミシュラン」で認められたイタリア料理店「Ristorante HONDA」本多哲也シェフ監修のメニューを提供します。メインのパスタは2種類。「伊豆産フレッシュトマトのスパゲティ」(パンとミネラルウォーター付き、1100円)と「サザエとリングイネのジェノベーゼ」(パンとミネラルウォーター付き、1350円)です。子供向けには「ペンネのトマトソース」(パンとミネラルウォーター付き、900円)があります。パスタ以外のメニューとしては、「HONDAプレミアム渡り蟹カレー」(ミネラルウォーター付き、1850円)があります。2~3号車のグリーン個室限定メニューとして、チーズを中心としたおつまみセットの「チーズビンチョスアソート」(2人用、2400円)があります。

 予約は専用モバイルオーダーサービス「サフィールPay」で行いますが、事前予約の状況により、パスタやカレーは当日車内で予約できることもあります。注文したメニューは、グリーン個室に乗っている人は個室まで運びますが、そのほかの車両は4号車のカフェテリアでの提供となります。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210322_ho04.pdf)

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新幹線の列車公衆電話、6月で廃止

 新幹線には公衆電話があります。北海道から九州まで、どこの新幹線にも公衆電話があります。

 しかし、携帯電話が普及した今となっては、公衆電話の利用者が減っています。かつてはトンネル内では携帯電話が使えなかったのですが、改善が進んでトンネル内を含めて、全ての区間で携帯電話が使えるようになっています。

 そこで新幹線を走らせているJR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の5社は6月30日をもって新幹線における列車公衆電話サービスを終了することにしました(列車によっては6月7日から公衆電話が使えないこともあります)。東海道線の特急「つばめ」等のビュッフェにもあった公衆電話サービス。東海道新幹線に引き継がれ、JRに移行した直後は在来線特急などにも設置されましたが(普通列車用の311系にも設置されていたときがありました)、在来線の公衆電話は2012年3月で廃止され、その後は新幹線のみのサービスとなっていました。ちなみに、新幹線は着信電話ができるサービスもありましたが、2004年6月に終了しています。

 新幹線の公衆電話については以前にもがありましたが、利用者が少なく(JR東日本によれば、10本走らせて1回程度しか利用がないようです)、しかも携帯電話が使えるようになった以上、廃止はやむを得ないでしょう。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210318_ho03.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2021/03/18/344094.html、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210318-OYT1T50205/)

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東海道新幹線、車椅子スペースを増やしたため定員減少

 JR東海の最新型新幹線、N700Sには車椅子スペースが2席あります。ところが国の基準が改められ(ただ特に車椅子スペースの需要がパンクしているからではないようです。実情に合わせたわけではなく、あくまでも政治的な思惑です)、7月以降に投入するものから車椅子スペースを増やさないといけないようになりました。JR東海は基準が変わるよりも少し早く、4月中旬に投入するものから車椅子スペースを増やすことになりました(既存の車両は改修しません)。

 どのようになるのでしょうか? 車椅子スペースは今と同じ11号車に置かれます。今よりもさらに座席を7席外し、車椅子スペースを4席増やします。このことにより東海道新幹線の1編成当たりの定員が1323席から1319席に変わります(どこで3席増やすのかはわかりません)。300系以来変わらなかった東海道新幹線の定員が変わってしまうのです。新しい車両を投入しても定員は変えないという、これまでのJR東海の方針を変えさせたのです。JR東海としては列車ごとに定員が違うと管理しづらいので、従来の車椅子スペースが2席の車両も定員を合わせることになると思われます。車椅子スペースが6席ある車両がいつ走るかは当日朝にJR東海のホームページで発表されます。すなわち、最新型だと車椅子スペースになるところは、直前まで席を売らないのです。もし、幸い、車椅子スペースの売れ行きが好調ならば、既存の車両も改修して車椅子スペースを増やせばいいのです。車椅子スペースの売れ行きがこれまで通りあまり良くなかったら、車椅子スペースはガラガラのまま走るのです。

 車椅子スペースは東海道新幹線だけが増やされるのではありません。ほかの新幹線も該当します。JR東日本は7月から、E7系について、車椅子スペースを従来の1~2席から4席に増やしたものを走らせます。

(追記)
 赤羽国交相は在来線特急についても車椅子スペースを増やすことを求めています。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041000.pdf、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASP3B5TL4P3BOIPE01N.html、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210312/k10012911661000.html?utm_int=all_side_business-news_001)

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大船渡線BRT、高速経由になるが所要時間は増える

 3月13日には気仙沼線BRT、大船渡線BRTもダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正では大谷海岸を移設します。これまで国道45号線上にあったのですが、道の駅ができるので、そこに移ります。200メートルほど移ります。13日のダイヤ改正時点では道の駅はできていないので、完成してから移ることになります(28日から移ることになりました)。なお、大谷海岸付近のダイヤは移設後を見越したものとなっています。2分遅くなります。

 早朝に陸前小泉6:13発志津川行きを設定します。志津川中央団地と南三陸町役場・病院前を通過します。このバスは終点の志津川で、ミヤコーバスの高速バス、仙台気仙沼線に接続します。宮交仙台高速バスセンターに8:46に着きます。また、大船渡線BRTと気仙沼線BRTとの接続を改善します。

 大船渡線BRTでは、八幡大橋-唐桑大沢間のルートを変更します。三陸自動車道の延伸により高速道路を通る区間が長くなりますが(ただし、路線バス車両を使うので最高速度は時速60キロに抑えられます)、距離が伸びるので、所要時間は3分ほど長くなります。付近の道路の形状が変わり次第、ルートを切り替えます。

 早朝に陸前高田発気仙沼行きの快速便を走らせます。陸前高田5:10発で、これに乗れば、東北新幹線経由で仙台に8:12に着きます。ただ、日中の気仙沼-陸前高田間の見直しを行うようです。高田高校前からの下り及び盛からの上りについて、帰宅時間帯(平日16~19時台)の運行間隔を25分または30分に統一します。わかりやすいダイヤになります。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2020/sendai/20210128_s05.pdf、https://www.jreast.co.jp/press/2021/morioka/20210319_mr01.pdf)

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奥羽線蔵王-山形間に新駅?

 山形市は奥羽線蔵王-山形間に新駅をつくることを検討しています。

 駅をつくることを考えているのは、ここの駅間の距離が離れているため。北の山形-北山形間、北山形-羽前千歳間は2~3キロの距離ですが、蔵王-山形間は5キロほど離れています。鉄道は駅がなければ使えません。両駅の中間地点付近に駅をつくることによって鉄道を使いやすくします。また、この新駅と羽前千歳を起点に新たな循環バスを走らせます。バスも組み合わせることによって、鉄道の利用を増やします。今、山形では市民の移動手段に占める鉄道の割合はたった1.3%しかないのです。

 もっとも、新駅についての具体的な検討はこれからで、JR東日本との協議も始まっていません。実際に駅ができたとしてもかなり先のことになりそうです。
(参考:山形新聞ホームページ https://www.yamagata-np.jp/news/202102/28/kj_2021022800608.php)

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浦佐駅の「みどりの窓口」、今日で廃止

 浦佐駅は上越新幹線の停車駅。当然ながら「みどりの窓口」がありますが、廃止されることになりました。今日2月28日が最終営業日です。明日3月1日からは指定席券売機が設置されるので、それを利用することになります。

 実際のところ、上越新幹線などの切符を買うことができる指定席券売機があれば、大体の需要には対応することができるでしょう。インターネットもありますし、「みどりの窓口」がないと対応できない切符が必要な人はそういないでしょう。

 ただ、JR東日本のホームページによれば、浦佐駅の指定席券売機にはコールセンターと話ができる機能がついています。それを考えると、JR西日本などの「みどりの券売機プラス」と同等の機能があるのかもしれません。時刻表の記載が不親切で、有人の「みどりの窓口」、オペレーター対応の「みどりの窓口」(「みどりの券売機プラス」など)、オペレーター対応機能のない指定席券売機の3段階で表さないと正確な表現にならないでしょう。
(参考:JTB時刻表 2021年3月号、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=257)

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赤岩駅、3月12日で廃止

 奥羽線赤岩駅は1910年に開業し、山形新幹線ができるまではスイッチバックのある駅として知られていました。

 ところが利用者が極端に少なかったからなのか2012年12月からは冬季に全列車が通過するようになり、さらに2017年3月からはそのほかの季節も含めて全列車が通過するようになりました。実質的にはすでに廃駅状態だったのですが、このたび正式に廃止されることになりました。3月12日で廃止になります。

 どうしても廃止になれば名残惜しいのか、そこを訪れる人が出てきます。しかし、今回の赤岩駅の場合は、すでに全列車が通過していて、駅構内の除雪は行っていません。利用者を迎える状態になっていないのです。そこでJR東日本は駅廃止の発表をもって赤岩駅構内への立ち入りを禁止することにしました。どうしても名残惜しい人は、赤岩駅を通過する列車に乗るしかありません。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20210120_s01.pdf)

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2月13日の地震で常磐線等に臨時列車

 2月13日に福島県沖で起きた地震で、東北新幹線は大きな被害を受けました。一時は那須塩原-盛岡間で運転を見合わせましたが、一ノ関-盛岡間は16日に運転を再開しています。残る区間については、仙台-一ノ関間が22日、那須塩原-仙台間が24日に復旧します。ただ、全線で復旧しても減速して走るため本数は通常の2/3程度になり、所要時間も通常よりかかります。東京-仙台・盛岡間で1時間程度余計にかかります。また、盛岡発着の「はやて」を除いて、新青森での乗り換えが必要になります(大半は同一ホームでの乗り換え)。新函館北斗まで直通しないのです。通常ダイヤに戻るまでに1か月かかるようです。

 東北新幹線が復旧するまでの間、航空会社やバス会社は臨時便を出しますが、JR東日本の在来線でも臨時列車を走らせます。常磐線では仙台まで直通する「ひたち」3往復に加えて、いわき-仙台間に臨時快速列車2往復を走らせます(24日まで)。臨時快速列車の停車駅は原ノ町、相馬、岩沼のみです。

 東北線では仙台-盛岡間に臨時快速列車を走らせます。盛岡発一ノ関行きが1本、仙台発盛岡行きが1本、仙台-一ノ関間が上り6本、下り3本です。701系とキハ110系を使い、途中停車駅は小牛田、石越、一ノ関、水沢、北上、花巻のみです。21日まで走ります。21日からは那須塩原-仙台間にも臨時快速列車が走ります。2往復で、新白河、郡山、福島、白石のみに停まります。E653系を使い、23日まで走ります。

 羽越線は新潟発酒田行きの「いなほ11号」を秋田まで延長します。酒田-秋田間は臨時快速列車の扱いとなります。遊佐、象潟、仁賀保、羽後本荘のみに停まります。24日まで走ります。

(追記1)
 3月13日以降は減速区間を郡山-仙台間に短縮するため、東京-仙台間の所要時間の伸びが30分に抑えられます。北海道新幹線との直通も復活します。列車の本数は、通常の8割程度になります。

(追記2)
 東北新幹線は3月26日に通常ダイヤに戻ります。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp、JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/news/pdf/20210222_KO_Shinkansen.pdf、railf.jp https://railf.jp/news/2021/02/20/000000.html、https://railf.jp/news/2021/02/24/203000.html)

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