「ムーンライトながら」は2020年春も185系

 17日のことですが、JRグループから春(3月1日から6月30日まで)の臨時列車についての発表がありました。その中で気になったのを取り上げていきたいと思います。

 宗谷線では、「山紫水明」シリーズの車両を使用した臨時急行列車「花たび そうや」を新たに走らせます。旭川-音威子府間を走る「花たび そうや1号」、「花たび そうや2号」が5月8~10日、15~17日、音威子府-稚内間を走る「花たび そうや3号」、「花たび そうや4号」が5月22~24日、29~31日、6月5~7日です。「風っこ そうや」が好評だったので、車両は変わりますが、2020年も観光列車を走らせることにしたのです。「風っこ そうや」は普通列車として運転しましたが、「花たび そうや」は全車指定席の急行として走ります。時間をかけて走るので遅いですが、事実上の観光列車料金みたいなものでしょう。観光列車にそれなりの対価を取るのは望ましいことです。安い指定席券だけ買って乗らない、という人を減らすことができ、地元にお金を落とします。なお、おもてなしイベント等の詳細については、決まり次第発表されます。

 羽越線、奥羽線で走るのは、「鳥海」。羽越線羽後亀田-秋田間開通100周年、奥羽線鷹ノ巣-青森間開通120周年を記念して走る列車です。国鉄色風のE653系が使われます。全車指定席です。運転日は「鳥海1号」(秋田10:36発青森14:18着。弘前、新青森に停車)が6月13日、「鳥海2号」(青森17:45発新潟7:03着。新青森、弘前、秋田に停車)も6月13日、「鳥海3号」(新潟13:37発青森21:10着。新発田、村上、あつみ温泉、鶴岡、余目、酒田、遊佐、象潟、仁賀保、羽後本荘、秋田、弘前、新青森に停車)が6月14日です。

 関西と山陰とを結ぶ新たな長距離列車、「WEST EXPRESS 銀河」は5月8日以降の週末を中心に運転します。ダイヤは出雲市行きが京都21:15発、大阪22:28発、三ノ宮22:51発、姫路0:42発、出雲市9:31着。大阪行きが出雲市16:00発、三ノ宮5:50着、大阪6:12着です。

 最後に紹介するのが、みんなが気になる夜行列車、「ムーンライトながら」。この春も短いですが、185系の10両編成で走ります。大垣行きが3月20~28日の9日間、東京行きが3月21~29日の9日間です。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200117_KO_SpringSeasonTrain.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/08d753b153dc34784e2217993521038d.pdf、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200117_ho02.pdf、JR東日本秋田支社ホームページ https://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20200117.pdf、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200117_01_rinji-haru.pdf)

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東海道新幹線の車内販売は儲かるのか?

 車内販売は縮小を続けています。しかし、東海道新幹線の車内販売は2020年3月のダイヤ改正以降も続けます。なぜ続けることができるのでしょうか?

 別に車内販売が儲かっているわけではありません。JR東海の車内販売で、東海道新幹線の車内販売を行う中村ジェイアール東海パッセンジャーズ社長によれば、車内販売は赤字だそうです。

 それではなぜ車内販売が乗っているのでしょうか? 実は、車内販売の従業員は弁当などを売るのだけが仕事ではありません。緊急時には誘導や指示などの保安要員になるのです。車掌とともに緊急事態に対応するのです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&n_cid=DSMMAA13&ng=DGKKZO53531430Y9A211C1L91000&scode=9022&ba=1)

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新幹線の車椅子用座席は予約が取れないほど混んでいるのか?

 新幹線には車椅子の利用者用の座席が用意されています。乗車前日まではこの車椅子用座席は車椅子の利用者用に確保されているのですが、乗車当日の場合、JR東海などでは車椅子の利用者でなくても予約できるようになっています。このことに関して国会で質問(質問者はれいわ新選組の木村参議院議員)があり、国交相はJR側を非難し、改善を求めています。

 確かに、車椅子用座席を求める人が多いのに、それが利用できないのであれば、改善をしないといけないでしょう。定員は減りますが、車椅子用座席を用意しないといけません。ところで、車椅子用の座席はそれほど混んでいるのでしょうか? それが分からないと判断ができません。

 また、木村参議院議員は、乗車当日になって車椅子用座席を購入できないことを批判しています。ただ、車椅子の利用者でなくとも、ほかの席が埋まっていれば、車椅子用座席を売らざるを得ません。車椅子用座席はVIP席ではありませんから、ほかの席が埋まっているにもかかわらず空席のままにすることはできません。

 さらに言えば、東京や新大阪といったターミナル駅ならともかく、小さな新幹線単独駅なら、車椅子の利用者に対応するスタッフがいないかもしれません。JRも営利企業なので、無駄に人を遊ばせることはできないのです。事前に予約しておけば、大きな駅からスタッフを派遣することができても、急には何ともできない危険性があります。自分一人で何でもできるならともかく、ほかの人の助けが必要なら、事前に手当てをしておいたほうがお互いにとって良いでしょう。
(参考:鉄道ファン」2020年2月号 交友社

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JR東海、315系を開発

 みなさん、あけましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いします。

 さて、JR東海の在来線普通列車は、313系が1999年以来、約20年にわたってつくられ続けてきました。しかし、金子JR東海社長の話によれば、2020年中に新しい車両、315系の開発を進めるということです。中央線に投入する予定です。

 この315系の投入によって置き換えられるのは、211系、213系、311系。国鉄末期からJR東海発足初期の1986年から1990にかけてつくられました。211系の中には国鉄時代につくられたものもあり、この置き換えでJR東海から国鉄時代につくられた車両が完全に姿を消すということになります。

 211系などはJR東海にとっては古い車両ですが、JR西日本だとまだ新しい部類です。新車への置き換え計画がなく古い車両をだましだまし使っている岡山地区に227系までのつなぎとして使うのはいかがでしょうか?
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200101-00000016-kyodonews-bus_all)

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2020年3月ダイヤ改正発表(3)(JR東海)

 JR東海の最大の話題は、東海道新幹線の全列車がN700Aタイプに統一され、最高速度が時速285キロになること。「『のぞみ』12本ダイヤ」が始まります。下りは東京発7時台から20時台、上りは東京着9時台から22時台が該当し、金曜日の夕方や連休など需要が多い時間帯に、臨時「のぞみ」を増発することができます。名古屋へは金曜日や連休最終日を中心に、東京22:00発の臨時「のぞみ」を運転します。東海道新幹線だけでなく、山陽新幹線に直通する臨時「のぞみ」も増え、最大6本運転可能な時間帯を増やします。「みずほ」や「さくら」が2本、「ひかり」が1本、「こだま」が1本で合わせて1時間に10本走らせることができます。

 「のぞみ」の底上げもできます。東京-新大阪間の所要時間を最大7分短縮し、全ての「のぞみ」を2時間半以内で運転します。東京-新大阪間の平均所要時間は4分短縮され、2時間29分となります。この効果は山陽新幹線まで波及し、広島や博多までの平均所要時間も短縮されます。東京-広島間の定期「のぞみ」の平均所要時間が3時間57分から3時間55分に2分短縮され、定期「のぞみ」の約9割が4時間以内で結びます。東京-博多間の定期「のぞみ」の平均所要時間は5時間1分から4時間59分になり、全ての定期「のぞみ」が5時間以内で走ります。

 「こだま」に関して言えば、朝の通勤時間帯に三島発東京行きの「こだま」を1本増発します。三島6:17発の「こだま800号」で、始発の時間が繰り上がります。品川に6時台に着きます。また、「こだま」も全列車がN700Aタイプに統一され、全席禁煙になるので、「こだま」の7号車を指定席に、16号車を自由席に変更します。改正後の自由席は1~6号車、13~16号車となります。朝夕に運転している普通車全車自由席の「こだま」についてですが、一部を除いて7号車が指定席になります。

 在来線についてですが、東海道線袋井-磐田間に新駅、御厨ができます。休日のみ運転している刈谷5:50発の大垣行きですが(名古屋からは毎日運転)、平日も運転するようになります。「ひだ15号」の運転時刻を繰り上げ、名古屋16:03発となります。下呂に着くのが17:56になり、夕食の時間に間に合います。2018年度から営業休止となっていた参宮線の臨時駅、池の浦シーサイドを廃止します。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040172.pdf、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/191213_00_kaisei.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2019/12/14/329796.html)

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700系の東海道新幹線最終走行日は2020年3月8日

 JR東海の700系の定期運用は12月1日で終了し、700系16両編成が定期運用で走るのは、山陽新幹線の1往復、「ひかり441号」、「ひかり444号」のみとなりました。しかし、当分の間は臨時列車等で走ります。

 700系の東海道新幹線最終走行日は2020年3月8日。東京9:47発、新大阪12:20着の「のぞみ315号」が最終走行列車です。全車指定席で、「『ありがとう東海道新幹線700系』のぞみ号」という名前で走ります。この「のぞみ315号」ですが、東京駅出発時及び新大阪駅到着時にホーム上で引退式典を行います。「のぞみ」停車駅では、社員による最終走行列車の見送りを行います。新横浜-京都間では、記念乗車品の贈呈を行います。乗車記念品は(1)700系の車体を再生したアルミにより特別に製作したメダル(最終走行列車がデザインされています)、(2)乗車記念カード です。なお、指定券の発売は2020年2月8日10時から行います。

 このほかにも、「ありがとう東海道新幹線700系」引退イベントは行われます。2020年2月12日から、JR東海所有の700系2編成について、ヘッドマーク(両端の2か所)とサイドステッカー(5か所)に車体装飾を行います。この車体装飾を行った700系が走る列車は、JR東海のホームページで公表されます。引退直前には、ジェイアール東海ツアーズ等から、700系の団体専用列車に乗ることができる旅行商品を発売します。この旅行商品に申し込んだ人から抽選で、2020年3月8日に行われる引退式典に来賓として招待します。2019年度に7~12歳、または70歳以上となる人の中から抽選で選びます。

 700系の団体専用列車は2月29日と3月1日に走ります。2月29日は首都圏発のツアー、3月1日は関西、名古屋発のツアーです。この団体列車に乗車した人には、(1)700系の車体を再生したアルミにより特別に製作したメダル、(2)記念乗車証、そして乗車した人から抽選で(3)700系行先表示器字幕の1カット(内容を選ぶことはできません) がもらえます。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040169.pdf、railf.jp https://railf.jp/news/2019/12/01/203000.html)

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新型「ひだ」、「南紀」は電車?

 HC85系は2022年度の量産車導入を目指し、このほど試験走行車を完成させ、12月5日に試運転を行いました。

 この試験走行車は4両編成ですが、車両番号が意外でした。神戸方からクモロ85-1、モハ84-101、モハ84-1、クモハ85-1となっています。そうです、電車みたいな車両番号です。新しい技術の導入に伴い、電車なのかディーゼルカーなのかよくわからない車両が登場していますが、一体HC85系は電車なのでしょうか? それともディーゼルカーなのでしょうか?

 なお、HC85系は今後1年ほど、ハイブリッド技術の確立に向けて基本性能試験、長期耐久試験などを行う予定です。
(参考:railf.jp https://railf.jp/news/2019/12/05/160000.html)

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高山線のトンネルでも携帯電話つながる

 新幹線で携帯電話がつながりやすくする工事は各地で行われていますが、在来線でも行われている区間はあります。

 それは高山線の岐阜-高山間。高山は海外からの旅行者にとっても人気の観光地です。そこでNTTドコモなど携帯大手3社は2018年度からトンネル内にケーブルを張るなどの工事を行い、11月中にほぼ終えました(ソフトバンクは一部区間の工事が2020年1月までかかります)。通話のほか、インターネットも使えます。工事費用は公表されていません。

 これで終わりではありません。携帯電話3社は高山-富山間でも同じような対策工事を行っています。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASMCC563NMCCOIPE01W.html)

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名古屋市内にも集中旅客サービスシステム

 JR東海は2013年10月から武豊線に、2017年10月から東海道線豊橋-岡崎間に集中旅客サービスシステムを導入してきました。その集中旅客サービスシステムが拡大します。

 新たに拡大される区間は東海道線岡崎-大府間と、関西線名古屋-桑名間。東海道線の西岡崎、三河安城、東刈谷、野田新町、逢妻と、関西線の八田、春田、蟹江、永和、弥富の10駅に導入します。名古屋市内の駅でも本格的に導入が始まるのです(近鉄名古屋駅構内のJRきっぷうりばではすでに導入済みです)。岡崎、安城、刈谷、大府、名古屋、桑名はシステム拡大の対象とならず、今まで通り終日駅員を配置します。長島は元々無人駅です。10駅のシステム導入駅では、券売機に隣接してインターホン、券面確認台を追加して案内センターとつなぎ、セキュリティカメラやスピーカーなどを新設します。これまで早朝や深夜など駅員のいない時間帯では、切符の購入、ICカードのチャージ、乗り越しの精算などができませんでしたが、システムを導入した後は案内センターのオペレーターと会話することによって、早朝や深夜でも切符の購入等が可能になります。案内センターのオペレーターは乗客からの質問の応対、声かけ、案内放送なども行います。現地での案内が必要なときは係員が向かいます。

 一部の駅には、サポートつき指定券券売機を設置します。東刈谷、八田、春田、蟹江の4駅に設置されます。名古屋に近いからか、意外と多いです。インターホンを通じてオペレーターと話すことができるので、新幹線の指定席特急券のほか、学割など証明書を必要とする切符も買うことができます。また、東刈谷、蟹江、弥富の3駅は完全無人駅とならずに日中は駅員を配置します。東刈谷と蟹江には現地に出向く係員を配置します。三河安城は在来線は完全無人駅となりますが、新幹線駅は当然有人で、窓口もちゃんとあります。

 集中旅客サービスシステム導入の工事は2020年4月に始め、2020年12月ごろの使用開始予定です。工事費は約7.4億円です。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040137.pdf)

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700系の定期運用は12月まで

 2019年度中に引退することがすでに発表されているJR東海の700系。しかし、実際に乗ることができなくなるのはもう少し早くなりそうです。

 現在、東海道新幹線での700系の定期運用は「こだま」3本のみ。「こだま683号」(東京→新大阪)、「こだま696号」(新大阪→名古屋)、「こだま636号」(名古屋→東京)の3本で、東京-新大阪間を1往復するだけです。しかし、これら3本も12月にはN700系に切り替えられます。東海道新幹線での700系の定期運用は12月で終わるのです(山陽新幹線では700系の「ひかり」が1往復残ります)。

 年末年始の臨時列車などで走る機会はあるでしょうが、東海道新幹線で700系に乗っておきたい人は、今のうちに乗っておいたほうが良いかもしれません。
(参考:「
鉄道ファン」2019年12月号 交友社、鉄道ホビダス rail.hobidas.com/rmn/archives/2019/11/jrjrn700_1.html)

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