311系は6月末に引退

 国鉄時代は全国どこでも同じような車両が走っていましたが、分割民営化でJRが発足すると、各旅客鉄道会社は地域の実情に合った車両をつくって走らせるようになりました。

 JR東海のつくった車両は311系。東海道線の快速用として1989年に登場し、JR東海の通勤車両では初めて最高速度時速120キロを達成した車両です。現在も名古屋地区の東海道線で走っています。

 しかしこの311系ですが、315系の投入により6月末で引退します。最後まで残るのは2編成で、JR東海では引退を記念した取り組みが行われます。最後の運行は7月12日で、このときは廃車される2編成に乗って車両解体場所の西浜松まで行きます。クラブツーリズムのツアーとして行われます。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044288.pdf)

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日本最古の駅舎で酒を飲む

 以前、当blogで、日本最古の駅舎と言われている、武豊線の亀崎での立ち飲みイベントについて記事にしました。そのイベントは2025年5月にも行われています(5月2日から6月1日までの金曜日、休日に開催)。今回は2月の亀崎、半田に加えて、武豊でも行われています。6日のことですが、このイベントに行ってきましたので、そのときの様子について書きます。

 

 ちょうどいい列車がなかったので、やって来た金山15:50発の新快速豊橋行きに乗って大府まで行く。大府で後続の区間快速に乗り換えたが、こちらは315系の4両編成であった。区間快速は武豊線内は各駅停車で、5駅目の亀崎で降りる。

 亀崎は日本最古の駅舎が残っているところとして知られているが、利用者もそれなりにいるので、駅にはエレベータもある。目指す「おとなり酒場」は、駅のすぐ隣。店員の案内で店に入った。店にはビールケースでつくった簡単なテーブルが3つあり、テントが張られている。雨の日でもテーブルのあたりは濡れることはない。注文は奥の小屋で行うようで、お酒とおつまみを注文する。お酒は亀崎の酒蔵、敷嶋。おちょこサイズのプラスチックカップに入っている。おつまみははんぺんの3種盛りにした。おちょこ1杯では足らないと思っていたが、アンケートに答えると1杯もらえるとのことだったので、アンケートに答える。もらえたお酒はちょっと黄色っぽい色の付いたお酒だった。おつまみも追加。チーズを敷嶋の酒粕に漬けて、あぶったものである。2杯飲むと、いい気分になった。

 帰りは亀崎駅17:12発の区間快速。こちらも315系の4両編成である。東海道線に入ったところまでは覚えていたが、気がついたら金山に着いていて、慌てて降りた。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044229.pdf)

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東海道・山陽新幹線、車内荷物置き場を予約不要に

 新幹線では荷物は荷物棚に置くことが原則です。しかし、最近はスーツケースなどの大きい荷物を持っている人が増え、そういう人のために一部の車両のデッキには「特大荷物コーナー」が用意されています。16両編成の東海道・山陽新幹線の場合、6か所にあります。

 これまではこの「特大荷物コーナー」、事前予約が必要でした。しかし、7月1日から当分の間(終了時期は別途案内があります)、試行的に事前予約なしで「特大荷物コーナー」を利用できるようにします。

 また、客室内最後部の座席のスペースにはスーツケースなどを置くことができます。ここは誰でも置いて良いわけではなく、最後部の座席を予約した人だけが使えるスペースです。「のぞみ」だと57席、「ひかり」は42席、「こだま」は17席です(「こだま」に関しては指定席の数によって変動します)。こちらについては7月以降も変わりません。

 このように当分の間とはいえ取り扱いが変わるのは、現状が実状に合っていなかったのでしょう。本来なら客室の一部を荷物置き場に改造しないといけないのでしょう。今までは1323席という座席定員にこだわっていましたが、車椅子スペース個室(半個室を含みます)で定員は減ります。定員減を恐れて荷物置き場をつくらない、という理屈は成立しないのです。

 もっとも、荷物置き場をつくるだけでは減収になります。本来なら新幹線のような特急列車については、スーツケースのような大型荷物について手荷物料金を設定し、徴収するのがいいのですが、たとえ高額の車内料金を設定したとしても徴収漏れを防ぐのは難しいでしょう。航空機のように空港でのチェックインはできないですから。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044215.pdf)

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新幹線等のヘッドカバーを麻から合皮に変更

 新幹線や特急列車に掛けられているヘッドカバーは、何でできているのでしょうか? JR東海の場合、これまで麻が使われていました。しかし3月から順次、麻に代えて合成皮革が使われるようになっています。

 なぜ合皮に代えたのでしょうか? これまでヘッドカバーは、1日1回交換していました。しかし、抗菌に優れている合皮なら、1日1回の拭き掃除で清潔さを保つことができます。交換作業の負担が軽減されます。もちろん、著しく汚れた場合には取り替えます。また、合皮はしわができにくいようです。

 これまでヘッドカバーの色は白のみでしたが、合皮は染色しやすいので、新幹線のグリーン車は色付きにします。車両の内装の色に合わせて、N700Sはワインレッド、N700Aはダークブラウンなどとします。表面に模様をつける加工を施し、縁取り縫製やロゴマークを加えて高級感を出します。新幹線の普通車はライトグレーに、在来線はグリーン車も普通車もグレー系になります。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/AST333K4HT33OIPE00ZM.html)

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本長篠を1面1線に

 本長篠は特急も停まる飯田線の主要駅で、ここで折り返す列車も多数あります。

 しかし、この本長篠、駅に隣接して川が流れていて、以前から雨等の影響で地盤が変化し、線路設備等の変形が起きていました。しかも最近は異常気象の影響で、本長篠の被災が増える傾向にあります。そこで将来にわたって駅を安全に使っていくため、抜本的な対策を行うことにしました。

 どういうことかと言えば、過去の大雨で被害が生じた既設ホームや上り本線を撤去し、新たに駅舎側にホームをつくります。駅舎の改築も行います。これまで1面2線の島式ホームだったのが、1面1線の駅になります。駅舎は小ぶりになるようです。1面1線ということは、駅での交換ができないということになりますので、ダイヤの見直しも必要になります。工事期間は4月から2028年3月の予定で、工事が完了次第、順次使用を開始する予定です。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044198.pdf)

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高山でも「TOICA」?

 JR東海のインターネット予約、「エクスプレス予約」は、新幹線に特化しているため(そのため操作が簡単になり、使いやすくなるというメリットがあります)、どうしても在来線には弱くなります。在来線まで対応するとどうしても操作が複雑になるので、単純に在来線にも対応させるのが良い、とはなりません。

 そのJR東海ですが、名古屋と飛騨とを結ぶ特急「ひだ」について、チケットレス化を進める方針です。おそらくJR西日本のインターネット予約、「e5489」を使うものと思われます。

 そして、高山線では美濃太田以北では「TOICA」が使えませんでしたが、下呂、高山、飛騨古川の3駅については、「ひだ」利用時に「TOICA」を利用することができるようになります。名古屋などからこれら3駅に「ひだ」で行くときはもちろん、高山線の主要駅に自動改札機を置くのなら、不正乗車を防ぐ効果もあるでしょう。主要駅だけでも自動改札なら、そこである程度はチェックが利きます。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/79fd59422d0a95443b65f537fc93cabf7f9751ba)

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東海道新幹線グリーン車に半個室

 東海道新幹線には様々な客が乗ります。しかし、座席はグリーン車と普通車の2種類だけで、様々な客のニーズに合うものではありません(一部の列車には「ビジネスブース」や4人用の普通個室(「ひかりレールスター」車両)があります)。特に、VIPのような客に対応できる設備はありませんでした。

 ところが、個室に続いて(2026年秋のサービス開始を予定しています)、半個室もつくられることになりました。N700Sの一部について、10号車のグリーン車を5列(20席)潰して、6席の座席を用意します。通路と座席の間には鍵のかかる扉があるので、個室感覚で利用できます。

 それでは、なぜこの座席は個室ではなく、半個室なのでしょうか? 実は通路と座席の間には壁がありますが、前後の座席には壁がないのです。ひとつの個室の中には座席が3つ並んでいます。その座席は大型バックシェルタイプの座席なので、前後が見えず、高いプライベート感が確保できるのです。座席は転換させることができるので(向かい合わせて2人で使うこともできます)、扉は4か所あります。前向き、後ろ向きどちらの場合でも個室みたいに使うことができます。

 座席はレッグレスト付きのリクライニングシートで、専用のWi-Fiや荷物スペースも用意されています。なお、設備の仕様、サービスの内容、座席の名称、運転価格、価格等についてはまだ決まっていません。そもそも、今のところJR西日本から同様のアナウンスがないので、山陽新幹線でもこのような半個室のサービスはあるのか、わからないです。

(追記)
 半個室が連結されるのはN700Sの2次車(2023~2026年度に投入される19編成)と3次車(2026~2028年度に投入予定の17編成)で、半個室がある編成には、個室も設置されます。なお、2次車はすでに営業運転を行っているものがありますが、それについては改造により半個室、個室を設置します。2020~2023年度に投入された1次車(40編成)は、普通車とグリーン車のみです。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/nws000001_00071.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/533169)

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リニアが開業すれば、静岡や浜松に「ひかり」が1時間に2本停まる

 リニアができれば、静岡県内に停まる新幹線が増えると言われていますが、どれぐらい増えるのでしょうか?

 1か月ほど前のことですが、丹羽JR東海社長は静岡県庁で記者会見を行いました。そこで丹羽JR東海社長は品川-名古屋間にリニアが開業すれば、静岡と浜松に停まる「ひかり」の本数が、現行の毎時1本から2本に増えることを明らかにしました。新大阪までの全線が開業すると、さらに増えると言われています。

 静岡や浜松の都市規模からすれば、「ひかり」が毎時1本しか停まらないのは少ないとも言えますが、どうしても東海道新幹線は「のぞみ」主体になってしまうので、仕方がないのでしょう。リニアが新大阪までの全線開業して初めて、東京、名古屋、大阪といった大都市を直結する需要がリニアに移り、主要駅に停車する「ひかり」を充実させることができるのです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/AST1Z3R0ST1ZUTPB00SM.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC3162W0R30C25A1000000/)

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「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」、休日の翌日も利用可能に

 今日はJR東海のフリー切符についての話です。

 JR東海のほか、在来線全線と隣接する16の私鉄が乗り放題となる、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」。これが4月1日からリニューアルされます。現在は休日の連続する2日間しか使えなかったのですが、リニューアル後は休日を利用開始日とする、連続する2日間でも使えるようになります。休日の翌日の平日も使えるようになります。月曜日に「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」を使うことは少ないでしょうが、連休ではない祝日でも使えるようになります。値上げの話はないので、今の値段のまま、改善されることになります。

 また、JR西日本のインターネット予約サービス、「e5489」での発売を開始します。ただし、切符の受け取りはフリー区間内のJR東海の主な駅に限ります。そして、JR東海の在来線を利用する際は、自動改札機が使えるようになります。新幹線の自動改札機(乗換改札を含みます)や私鉄の自動改札機は使えません。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/nws004224.pdf)

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名古屋と伊賀を結ぶ直通列車は2月に運行、そして関西線に観光列車

 以前にも書きましたが、関西線亀山-加茂間の活性化、利用促進のため、名古屋-伊賀上野間に直通列車を走らせることにしました。

 直通列車が走るのは、2月16日と22日の2日間。JR東海のキハ75形2両編成を使います。ダイヤは名古屋8:51発伊賀上野10:45着、伊賀上野15:34発名古屋17:44着です。往復ともに、途中、関のみ停まります。そして、この直通列車は団体臨時列車として運行します。事前に申し込んだ人のみが乗車することができます(すでに申し込みは終わっています)。プランはガイドによる関宿の観光、伊賀牛ステーキ、伊賀鉄道の車庫見学の3つが用意されています。名古屋-伊賀上野間及び名古屋-関間のフリープランも用意されています。

 今回の直通列車は2日間だけですが、JR西日本と三重県は、関西線亀山-加茂間で観光列車を走らせることを考えています。2025年度後半に数日間走らせます。車両はJR西日本の観光車両にラッピングを施したものを使い、地元のグルメを楽しむことができます。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250109_00_press_NagoyastationandIgauenojishojikken.pdf、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/chubu/news/20250207-OYTNT50000/)

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