「WEST EXPRESS 銀河」は山陰方面でも「みどりの窓口」で買える

 117系を改造してつくった「WEST EXPRESS 銀河」。7月に岡山を走っている117系が定期運用を離脱するので、最後の117系になると思われます。

 この「WEST EXPRESS 銀河」ですが、7月3日以降の運行日から、「みどりの窓口」等で購入することができます。元々、「WEST EXPRESS 銀河」は、気軽に「みどりの窓口」で買うことができるというのがコンセプトだったのですが、新型コロナウイルスの影響でそのコンセプトが崩れ、この2~3月に6回だけ行ったのを除いて、旅行商品として販売されてきました。それが本来の姿に戻ったのです(もっとも、すぐに売り切れてしまう危険性はありますが)。ちなみに、京都から出雲市までの大人片道の運賃、料金は普通車指定席の場合、10640円です。

 なお、上りの車中で食べることのできる弁当は、「tabiwa by WESTER」で申し込みます。下りの深夜の姫路で食べることのできる「えきそば」は、予約なしで食べることができます。代金は現地にて支払です。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230524_00_press_westexpressginga.pdf)

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京都鉄道博物館、カニ24の展示終了

 京都鉄道博物館には、「トワイライトエクスプレス」にも連結されていたカニ24形12号車が展示されています。このカニ24は、本館1階車両のしくみ/車両工場エリアを中心に、屋外留置線等で展示してきました。

 しかし、このカニ24、建物の中で固定されているのではなく、状況に応じて入換作業が必要となります。車体の老朽化(車両は1976年につくられました)や部品の経年劣化で、その入換作業が難しくなってきたので、展示を終了することにしました。6月27日まで(6月14日は除きます)は本館1階車両のしくみ/車両工場エリアで展示します。13日まではマイテ49形2号車と並べて展示されます。27日の展示終了後もしばらくの間は、留置線で見学することができます。

 また、今回の展示終了に合わせて、特別な車内公開も行います。16~18日、23~25日の6日間、450組限定で行います。グッズのついた入館券は大人2900円です。2人まで一緒に特別な車両公開を見ることができます(2人目の人は別途通常料金の入館券(大人の場合1500円)が必要です)。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230523_00_press_kyoutotetuhaku.pdf)

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「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」値下げ

 JR西日本は6月2日から、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の12月~2024年2月出発分(第21期)の参加申し込みを受け付けています。

 この「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」ですが、第20期(10~11月出発分)と比較すると、どのコースも若干値下がりしています。例えば1泊2日のコースの「ロイヤルツイン」(2人利用)は385000円から355000円になります。1泊2日のコースではどの客室も3万円、2泊3日のコースではどの客室も5万円安くなっています。

 出発するのが冬なので、多少安くしているのでしょうか? 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のような豪華寝台列車は値段を気にしない人が乗るものだと思っていましたし、値上げの話ばかりでしたので、このように下がるケースがあるのは意外でした。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.twilightexpress-mizukaze.jp、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230316_00_press_mizukaze.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230518_00_press_twilightexpressmizukaze.pdf)

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「エクスプレス予約」等、秋に値上げ

 ある程度東海道新幹線を利用する人にとってお得なのは、「エクスプレス予約」。2001年にサービスを始めてから、多くの人に利用されています。その「エクスプレス予約」及び「スマートEX」について、秋に値上げを行います。

 「エクスプレス予約」で値上げを行うのは、「EX予約サービス」、「EX予約サービス(往復割引)」、「e特急券」。普通車自由席は現在と同額ですが、普通車指定席やグリーン車は現在よりも割引幅を縮小します。正規の料金はシーズンによって最大600円の幅で変わりますが、「エクスプレス予約」もこれまでの均一価格から変わり、シーズン別の料金になります。正規の料金では「のぞみ」や「みずほ」に乗ると若干高くなりますが、「エクスプレス予約」も同じように高くなります。年間通じて同じ料金、そして「のぞみ」でも追加料金なしというこれまでの大原則が変わるのです。東京-名古屋間など列車によっては「ひかり」が「のぞみ」に抜かれずに先着するようなところでは、「ひかり」を買うケースも増えることでしょう。山陽新幹線の場合、「のぞみ」や「みずほ」の料金が上がり、かつ「のぞみ」より「さくら」のほうが座席が良いので、「さくら」の人気がさらに高まるでしょう。

 具体的に、どれぐらい上がるのでしょうか? 大人1人、片道、「のぞみ」の普通車指定席、通常期という条件で比較します。正規の運賃、料金が11300円の東京-名古屋間は10310円から10880円に上がります。正規の運賃、料金が14720円の東京-新大阪間は13620円から14230円に上がります。「エクスプレス予約」は年会費が要りますが、これまでは年に1回ぐらい乗れば、年会費を回収することができるぐらいのものでした。これからはそういうわけにはいかなくなりますので、ビジネスで利用する人を除いては、会員を続けるかどうか難しいところです。

 「スマートEX」は、「スマートEXサービス」、「スマートEXサービス(往復割引)」で値上げを行います。東海道新幹線や九州新幹線だけで完結する場合は関係ありませんが、山陽新幹線を利用する場合(東海道新幹線や九州新幹線に跨がって利用する場合を含みます)は、「のぞみ」や「みずほ」の加算額が加わります。

 また、「EX予約サービス」や「スマートEXサービス」で、東京-品川間、京都-西明石間の各駅相互間を利用する場合、鉄道駅バリアフリー料金として10円が加算されます。

 今回、「エクスプレス予約」等を値上げするのは、単にやりやすいからでしょう。本来なら、国交省の認可は要りますが、正規の運賃を上げて、有人の「みどりの窓口」の利用者を減らし、「エクスプレス予約」等のインターネットでの販売に移行させるというのが望ましい方法です。切符の買いかたがわからず、駅員に頼っている人からは人的コストを勘案した年中高い運賃、料金をもらい、インターネットでは状況によってお得な切符を売れば良いのです。そういう意味では、「エクスプレス予約」等の値上げは賢明ではありません。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042742.pdf)

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117系引退へ

 瀬戸大橋線「マリンライナー」用を除いて国鉄時代につくられた車両がたくさん走っているJR西日本の岡山エリア。その岡山エリアに新型車両、227系が導入されるという話は以前にも書きましたが、この運行開始日が決まりました。

 その運行開始日は7月22日。あと2か月もしないうちに入るとは、結構早いです。当初は、山陽線岡山-三原間、瀬戸大橋線岡山-児島間、宇野線岡山-宇野間、伯備線倉敷-総社間で走りますが、順次拡大される予定です。

 そして、この227系導入に伴い、引退する車両が出てきます。それは、117系。定期列車としての運転を終了します。国鉄時代にライバルの私鉄に対抗しようと、2扉転換クロスシートという居住性の良さと俊足で売り出した車両で、京阪神の新快速から外れた後もJR西日本の各地で走っていましたが、とうとう定期列車から引退することになりました。227系にしろ、ほかの国鉄型の車両にしろ、3扉が主流なので、異端の2扉の車両は早く引退させたかったのでしょう。

 観光用列車の「WEST EXPRESS 銀河」が最後の117系ということになります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230529_00_press_urara.pdf)

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65歳以上なら「スーパーおき」、月4回まで特急料金760円引き

 平成の大合併により山口市の範囲は広くなりました。小郡町が山口市に合併されて駅名も小郡から新山口になったのは有名ですが、津和野側もかなり広くなりました。津和野のすぐ手前まで山口市です。

 これだけ範囲が広いと、同じ山口市内を移動するのに、特急に乗るというケースも出てきます。山口市内の停車駅は、新山口、湯田温泉、山口、三谷、徳佐の5駅。1時間に1~2本の割合で普通列車が走っている新山口-山口間はともかく、そこから先は普通列車の本数が激減します。

 そういうこともあり山口市は、「スーパーおき」の特急料金を助成することにしました。対象は阿東・徳地地域に住んでいる65歳以上の人。月4回まで「スーパーおき」の特急料金相当額760円を助成します。新山口-徳佐間の営業キロは49.9キロなので、山口市内の利用ならば月2往復まで自由席特急料金が無料ということになります。発着のいずれかが山口市内の駅であればよく(益田方面に行っても構いません)、期間は4月26日から2024年3月31日までです。阿東総合支所地域振興課などの対応窓口で持ち帰った特急券と身分証明書を呈示すると、その場で特急料金を現金で返してもらえます。
(参考:山口市ホームページ https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/34/135126.html)

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芸備線は輸送密度1万人超の下深川-広島間でも赤字

 芸備線は備中神代と広島を結ぶ約160キロの路線。広島近郊は大都市広島の通勤、通学輸送があるためかなりの利用者がいますが、広島から離れるにつれ利用者は減り、輸送密度が10人程度という極めて少ない区間もあります。バスでも輸送力過剰になるぐらいの区間です。

 ですから、芸備線の廃止の話が出ています。そしてその芸備線について5月10日、岡山県と広島県の沿線自治体がJR西日本から経営状況を聞き取る第2回ヒアリングが行われました。ここで芸備線の区間ごと(備中神代-東城間、東城-備後落合間、備後落合-備後庄原間、備後庄原-三次間、三次-下深川間、下深川-広島間)の営業損益が明らかになりました。輸送密度が1万人を超える下深川-広島間については、これまで営業損益は公表されていなかったのですが、今回初めて公表されることになったのです。

 輸送密度が1000人未満の区間はともかく、1万人を超える下深川-広島間は黒字かと思ったら、そうではありません。2017~2019年度の平均で2.9億円の赤字です。輸送密度が10人程度の東城-備後落合間の2.8億円とほぼ同じ数字です。

 とは言っても、両者の重要性は天地ほどの差があります。東城-備後落合間ならジャンボタクシーで十分ですが、下深川-広島間はバスでは運びきれません。社会的に鉄道が求められる区間です。増発(そういう意味では、そこそこ利用者のある区間の減便は愚策です。さらに減らす危険性がありますので、あまりやらないほうが良いでしょう。新型コロナウイルスの影響で減らしたのなら、回復具合を見て元に戻したほうが良いのかもしれません。減らすなら、輸送密度が2桁とか、3桁前半ぐらいのすでに終わっている路線です)や駅の増設等の努力は必要でしょうが、輸送密度が1万人もあって赤字になってしまうのは、JRの運賃が安すぎるからでしょうか? 正規運賃を上げて、競争の激しい区間ではインターネットでの割引切符で対応するようにしたほうが良いのでしょう。
(参考:山陽新聞digital https://www.sanyonews.jp/article/1396799)

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IRが実現してもJR西日本は桜島線を延伸せず?

 2025年の大阪・関西万博には間に合いませんが、桜島線を延伸する構想があります。どこに延ばすのかと言えば、夢洲。夢洲には大阪・関西万博が終わった後にIR(カジノなどの統合型リゾート)ができるので、そのアクセスのひとつとして桜島線が延びるのです。

 ところが、4月28日に発表された「JR西日本グループ長期ビジョン2032・中期経営計画2025」には、夢洲への延伸が盛り込まれていません。夢洲へのアクセスを検討することが掲げられていた2018年の「JR西日本グループ中期経営計画2022」より後退したように見えます。「JR西日本グループ長期ビジョン2032・中期経営計画2025」では、夢洲への輸送はあくまでも大阪・関西万博のためであるとしています。

 桜島線の延伸は消えたのでしょうか?
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/jrw-chukei2025/)

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「WEST EXPRESS 銀河」もうめきたエリアの大阪に停車

 117系を改造してつくったJR西日本の観光列車、「WEST EXPRESS 銀河」。今は山陰方面に向かって走っていますが、秋から春にかけては、南紀方面に行きます。「WEST EXPRESS 銀河」が南紀に行くのは、これが3年目です。

 南紀に向かって走るのは、9月から2024年3月までの間。ただし、11月から2024年1月にかけて、車両メンテナンスのため運行しない予定です。京都発新宮行きは夜行、新宮発京都行きは昼行です。

 今回は、3月18日に開業した大阪に停車します。うめきたエリアの大阪です。夜行、昼行とも停車します。また、京都行きの昼行は、新宮の発車時間を大幅に繰り下げます。2022年は9:50発だったのですが、13時ごろの出発になります。新宮周辺の観光をしやすいようにするためとのことですが、途中駅での停車時間が短くなるのでしょうか? なお車内では利用者の要望のあった、特産品の販売を行います。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230508_00_press_ginga.pdf、中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/686658)

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「S Work車両」が「ひかり」、「こだま」に

 JR東海では現在、「のぞみ」の7号車を、モバイル端末等を気兼ねなく使用して仕事をすることができる「S Work車両」として設定しています。その「S Work車両」のサービスが拡充されます。

 まず、「S Work車両」として使っている7号車の一部の席について、3人掛けの真ん中の席、B席にパーティションを設置し、A、Cの2席しか使えないようにします。テーブルも改良し、ノートパソコンが使いやすくなります。「S WorkPシート」です。10席が該当します。通常の3人掛けシートより、広く使えるようになります。この「S WorkPシート」も「エクスプレス予約」等で購入することができますが、3人掛けのシートを2人で使うため、少し高くなっています。通常の「エクスプレス予約」等で購入した場合の普通車指定席の1200円増しです。「S WorkPシート」は10月20日から導入されます(予約開始は10月18日から)。

 同じ10月20日からは、「ひかり」や「こだま」でも16両編成で走るものについては、「S Work車両」が登場します(小倉-博多間のみの全車自由席のものを除きます)。こちらも予約開始は10月18日からです。

 「S Work車両」については、ノートパソコン等を使いやすいように、全座席のリクライニングの角度を従来よりも小さくします。7月以降順次、整備します。また、「S Work車両」は「エクスプレス予約」等でないと買えませんでしたが、2024年春以降、「e5489」や駅の窓口等でも買えるようになります。値段は通常の普通車指定席の値段と同じです(「S WorkPシート」は追加料金が必要です)。

 現在、N700Sの一部編成で「ビジネスブース」を試験導入していますが、N700S全編成に拡大します。10月1日以降、整備を終えた編成から順次使えるようになります。2024年度に整備は完了する予定です。なお、「ビジネスブース」は現在無料ですが、本格導入以降は有料となります。30分までは10分ごとに200円で、クレジットカードで払います。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042666.pdf、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230419_00_press_workplace.pdf)

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