春休みは子供500円でJR四国特急乗り放題

 JR四国は、「こども四国フリーきっぷ」を発売します。

 この「こども四国フリーきっぷ」は、JR四国全線(児島-宇多津間を含みます)が1日乗り放題となる切符。しかも、小学生はたった500円です。さらに、普通列車だけでなく特急も普通車自由席なら乗り放題で、土佐くろしお鉄道窪川-若井間とジェイアール四国バスの路線バスも乗り放題です。発売期間は3月15日から4月7日まで、利用期間は3月20日から4月7日までで、出発当日でも購入することができます。なお、3月に小学校を卒業する小学校6年生は、3月31日までに利用しなければ、500円で乗ることはできません。

 「こども四国フリーきっぷ」は、大人用もあります。子供用と同時に買うかあるいは子供用を呈示した場合に限り、子供用1枚につき3枚まで発売します。大人用単独での発売はありませんし、大人だけでの利用はできません。反対に子供だけの利用はできますので、小学校高学年なら子供だけか友達同士での利用はできるでしょう。大人用の値段は12000円です。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/assets/2025/03/07/2025%2030%2006%2003.pdf)

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2025年3月ダイヤ改正発表(7)(JR四国、JR貨物)

 高徳線の特急、「うずしお」の中には、岡山まで行くものがあります。2往復が岡山まで乗り入れていますが、今回のダイヤ改正で岡山発着の「うずしお」は廃止されます。全て高松発着となります。東京や大阪から徳島に鉄道で行くなら、岡山、高松と遠回りではなく、大阪や神戸あたりで高速バスに乗り換えるのが自然です。高松と高知を結ぶ「しまんと」は2往復減り、快速と「南風」を乗り継いで行くことになります。牟岐線の「むろと」は廃止になります。

 予讃線では、「宇和海」の伊予大洲、八幡浜の発着ホームを原則として駅舎に近い1番線にします。跨線橋を渡らなくてもよいのです。また、「宇和海」については、八幡浜-宇和島間がワンマン運転となります。乗務員の習熟等のため、ダイヤ改正前の2025年1月20日からワンマン運転を始めます。八幡浜、卯之町、伊予吉田、宇和島の各駅では、全ての扉から乗り降りできます。

 今回のダイヤ改正も、JR四国はパターンダイヤが一番の売りです。予讃線、土讃線、高徳線・鳴門線、牟岐線でパターンダイヤを導入したり、拡大したりします。特急もパターンダイヤ化するところがあります。停車駅をそろえたり、「うずしお」のように車両をそろえたりします(「うずしお」は全ての列車が2600系もしくは2700系に統一されます)。予土線でもパターンダイヤを導入します。江川崎-宇和島間は2時間間隔です。徳島で行われている、各線の接続を考慮したタクトダイヤについても拡大します。10~19時台になります。

 JR貨物については、札幌貨物ターミナル発広島貨物ターミナル着の便について、日本海縦貫線経由の直行ルートを設定します。所要時間が9時間あまり短縮され、31時間で結びます。機関車はEF210を9両、EF510を9両増備します。
(参考:JR四国ホームページ https://jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2012%2013%2003.pdf、JR貨物ホームページ https://www.jrfreight.co.jp/info/2024/files/20241213_02.pdf)

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「THE ROYAL EXPRESS」は淡路島に

 普段は伊豆を走っている「THE ROYAL EXPRESS」ですが、再び四国にやって来ます。2025年1月から3月にかけて、走ります。JR四国、JR貨物、JR西日本、東急の協力により運行されます。

 2025年は、2024年にも運行した「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN」のほか、2つのプランが用意されます。「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」と「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」です。「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN」は2回、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」は3回、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」は1回催行されます。

 新プランはそれぞれどのような内容でしょうか? まず「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」は初日に「藍よしのがわトロッコ」を貸し切ります(乗車区間は多度津-大歩危間)。そして、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」は岡山からではなく、神戸から旅が始まります。ウェルカムセレモニーをANAクラウンプラザホテル神戸で行い、ここからバスに乗ります。「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」 のバスは両備バスではなく、神姫バスの「ゆいプリマ」、「ゆいプリマOLIVIA」を使います。1日目のお昼は淡路島でとらふぐなどを食べます。3日目の宿泊場所は船です。「ガンツウ」という海に浮かぶ宿です。

 ちなみに募集人数は各回ともに1回あたり最大15組30人(最少催行人員16人)、値段は2人1室の場合で、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN」と「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN LIMITED」は税込96万円から、「SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN PREMIUM」は税込145万円です。ホームページや郵送で9月4日から10月21日までの間申し込みを受け付け、抽選を行います。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2009%2002%2001.pdf)

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松山の高架化は9月29日

 以前にも書きましたが、この秋、松山が高架化されます。9月29日です。前日の28日22:40ごろから29日6:00ごろにかけて、高架切替工事を行うため、特急は伊予北条-松山-伊予市間、普通は堀江-松山-北伊予間で運休し、バスやジャンボタクシーによる代行輸送を行います(悪天候などの理由で工事ができない場合は、10月5~6日に行います)。高架になった駅からの初列車は、松山6:13発の「しおかぜ6号」、「いしづち6号」です。

 新しい駅には、「しこくスマートえきちゃん」で表示されるQRコードをかざして通過することのできる自動改札機や、ウォークイン改札をJR四国で始めて導入します。また、2面4線あるホームのうち、岡山、高松方面の「しおかぜ」、「いしづち」等は1番乗り場からの発着に統一、宇和島方面の「宇和海」は概ね2番乗り場(一部1番乗り場)からの発着に統一されます。階段の上り下りなく、向かいの列車に乗れば良いのです。普通列車は3番乗り場、4番乗り場を基本的に使います。また、これまで松山寄りにあった「宇和海」の指定席ですが、高架化後は宇和島寄りに変わります。

 また、今回の改正では人手不足ということもあり、利用状況を踏まえ、一部列車の運転取りやめや最終の繰り上げを行います。一部区間の運転取りやめを含めて、22本が減ります。それに伴い、特急や快速の中には、停車駅が増えるものもあります。2両から4両に増結するものもあります。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2008%2002%2005.pdf、https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2008%2002%2003.pdf、https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2008%2002%2004.pdf、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/f69e74e254faf3d28595b8d8316204afb4e41023)

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「マリンライナー」のグリーン車、指定席料金を値上げ

 岡山と高松の間を瀬戸大橋経由で結ぶ、快速「マリンライナー」。一部を除いて、グリーン車や普通車指定席を連結しています。その「マリンライナー」ですが、10月1日乗車分からグリーン料金と普通車指定席料金を値上げします。

 値上げ後の料金はいくらになるのでしょうか? まず正規の料金から言いますと、50キロまで780円、100キロまで1000円のグリーン料金は、それぞれ1010円、1260円になります。閑散期は330円、それ以外は530円の普通車指定席料金は年間を通じて同額の840円になります。

 割引切符はどうでしょうか? 「e5489」専用の「チケットレス特急券」は、グリーン料金が現在と同額の50キロまでが780円、100キロまでが1000円、普通車指定席料金が330円から530円に値上げになります。「J-WESTカード」会員限定の「eきっぷ」は、グリーン料金が470円が650円に、普通車指定席料金が210円が450円になります。「J-WESTカード」会員限定の「eチケットレス特急券」は、グリーン料金が470円が630円に、普通車指定席料金が210円が420円になります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240716_02_press_Kaisokumarinelinerminaoshi_1.pdf)

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特急の車内でタクシーの手配

 公共交通機関を使うときに問題になるのが、駅からのアクセス。地方なら、バスも当てにならないことが多々あります。タクシーすら駅前に停まっていないこともあります。

 そこで、JR四国と株式会社電脳交通は、特急の車内からタクシーを手配することができるサービスの実証実験を行います。実証実験を行うのは6月24日から11月30日の間。予讃線の停車駅のうち、宇多津、丸亀、多度津、川之江、伊予三島、今治の6駅で実証実験を行います。

 どうやって使うのでしょうか? JR四国の特急列車(8600系、8000系)の二次元コードからタクシー手配フォームを読み込みます。そのタクシー手配フォームに、氏名、電話番号、利用日、列車名、降車駅を入力して、到着15分前までに送信します。配車できるかどうかは乗客のスマホにショートメールで通知されます。なお、運賃や迎車料金などのその他料金は、各タクシー会社の定めに準じます。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2006%2019%2005.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS6P4W46S6PPLXB00KM.html)

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JR四国の新型車両はハイブリッド

 JR四国の老朽化した普通列車用ディーゼルカーの置き換えについては以前にも記事にしましたが、その続報です。

 新型車両はハイブリッドになります。エンジンで発電した電力とブレーキ時等に蓄電池に貯めた電力を組み合わせて、モーターで走ります。駅に停まるときにはアイドリングストップをするので燃費が向上し、二酸化炭素の排出量を減らします。二酸化炭素は10%減り、燃費は20%向上します。電車と同じシステムと機器なので、メンテナンス時の作業やコストの低減が図られます。

 量産先行車は2025年12月に4両(2編成)が完成します。車体はステンレスでできていますが、下半分はJR四国のコーポレートカラーのライトブルーで塗られています。ライトブルーの上はゴールドの細いラインが巻かれています。2両固定編成なので運転台は2両で2か所、トイレは1か所で済みます。その分客席スペースが増え、定員は2両で300人弱となり、従来の車両から50人程度増えます。3扉車で、車内はセミクロスシート、最高速度は時速100キロです。

 量産先行車は性能確認試験を行った後、営業運転を行います。徳島地区で2026年度から営業運転を行う予定です。量産車は2027年度から順次導入を予定しています。58~70両を導入する予定で、キハ40、キハ47のほか、キハ32、キハ54も置き換えます。1976年から1989年に製造された86両と置き換える予定です。予土線のように1両で走っているところでも、2両編成で走ります。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2002%2014%2003.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS2G6WS5S2GPTLC017.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC13CUA0T10C24A2000000/)

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松山では特急が1本のホームに2本停まる

 基本的に1本のホームに停まるのは1本の列車のみです。2本停まる例はあまりありません。衝突の危険性が高まるからです。しかし、松山では1本のホームに2本の特急が停まります。ひとつは岡山・高松方面に、もうひとつは宇和島方面に向かいます。

 なぜそういうことをするのでしょうか? その理由は松山のホームが列車本数に比べて不足していて、ホームを効率的に使うためです。予讃線は1993年に伊予市まで電化されましたが、それより西は非電化のままです。岡山・高松方面の特急は電車になりましたが、宇和島方面はディーゼルカーのままです。また、特急は改札の目の前の1番線に停まります。2本の特急を1番線に停めることによって、岡山・高松方面も宇和島方面もともに階段やエレベータを使うことなく、目の前のホームで乗り降りできるのです。衝突させないように2本の列車を停まるのには細心の注意を払う必要がありますが、これまでのところ、衝突事故は起きていません。

 しかし、このような1本のホームに2本の特急を停めるのは、この秋までです。実はこの秋に、松山が高架化されるのです。高架化後の松山は2面4線あり、今より乗り場の数が増えますので、1本のホームで2本の列車を停める必要はありません。今の松山のように1番線に無理して停まる必要はありません。高架化後は、岡山・高松方面と宇和島方面は対面で乗り換えます。ホームを横切れば、乗り換え先の列車です。今のようにホームを150メートル以上も歩く必要はなくなります。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS1V5JQFS19PTLC005.html)

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「お手軽南風チケットレス」

 3月16日のダイヤ改正で、「南風」の指定席が増えます。18席増えます。その分、自由席が減り、気軽に使いづらくなります。

 そこでJR四国は、「e5489」で気軽にかつお得に「南風」、「しまんと」の近距離区間(多度津-高知間のうち50キロ以内)の指定席を予約、購入することができる、「お手軽南風チケットレス」を発売します。スマホ等で予約、購入ができ、かつ事前に切符を受け取る必要がないので(スマホの画面やパソコンのプリントアウトしたものが切符になります)、近くに「みどりの窓口」がなくても問題はありません。なお、「お手軽南風チケットレス」には乗車券は含まれていないので、運賃は別途支払う必要があります。定期券、回数券、「しこくスマートえきちゃん」でも使えます。

 「お手軽南風チケットレス」の発売期間は2月16日から9月30日まで、「e5489」の受付時間内であれば、乗車日の1か月前から出発時刻の2分前まで購入することができます。利用期間は3月16日から9月30日までです。そして、肝心の値段は、自由席特急券の値段と同じ。本来1290円(通常期)のところ、450円または760円で乗ることができます。当然ながら、座席は指定されています。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/20240208.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS2F7JXYS28PTLC00Z.html)

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新高岡停車の臨時「かがやき」も復活か?

 19日のことですが、JRグループから春(3月1日~6月30日)の臨時列車についての発表がありました。

 まずは3月16日に敦賀まで延伸する北陸新幹線ですが、その北陸新幹線にも「かがやき」などの臨時列車の設定があります。定期の「かがやき」は敦賀まで行くものが主体ですが、臨時は東京-金沢間が主体で、敦賀発着は1往復のみです。

 新高岡に停まる「かがやき」にも変化があります。1往復だけある敦賀発着の臨時「かがやき」(東京9:56発、敦賀18:00発)は新高岡にも停まります。東京方面から観光で訪れるに便利なダイヤです。富山以西の各駅で唯一定期列車の「かがやき」が停まらない、新高岡。何とか実績をつくり、定期列車の停車に結びつけたいところでしょう。なお、北陸新幹線に関しては、越美北線と小浜線で臨時列車が走ります。越美北線は休日や春休みなどに、東京直通の「かがやき」と接続するかたちで福井-越前大野間で臨時列車を走らせます(福井10:25発、越前大野13:50発)。ラッピング車両を使います。小浜線では始発の「かがやき501号」と接続する敦賀9:50発の小浜行きがありますが、休日はこれを東舞鶴まで延伸します。

 大阪と奈良をおおさか東線経由で結ぶ「まほろば」ですが、奈良発を約50分繰り上げます。また、「まほろば」は法隆寺にも停まっていましたが、今回は通過します。途中停車駅は新大阪だけです。

 話はJR四国に移ります。これまで高徳線、徳島線の特急列車に増結されていた「ゆうゆうアンパンマンカー」ですが、3月16日のダイヤ改正からは徳島線だけになります。徳島線の「剣山」に併結され、2往復します。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240119_00_2024rinji_honsya.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240119_00_press_mahoroba.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240124_00_press_hokuriku_rinji.pdf、JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/pdf/20240119_rinji_spring.pdf)

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