日田彦山線、地元自治体もBRTに変更

 日田彦山線の一部区間は、2017年の豪雨で被災してから運休したままとなっています。

 ところがこの日田彦山線の運休区間、あまりにも需要が少なく、しかも赤字なので、JR九州としては復旧させたくありません。これに対して、地元自治体は鉄道での復旧を求めていました。財政負担なしで。このため、話が進まず、バスが走るだけの状態が続いていました。

 このまま災害から2年が過ぎました。地元住民からは鉄道の復旧を求める声が強かったのですが、このままでは話が進まないため、地元自治体の中でも実現可能なBRTを進めるが出てきました。

 そんな中12日に、日田彦山線の復旧に関する会議が開かれました。まず九州運輸局から、JRの民営化に伴い設けられ、路線維持の財源として期待された経営安定基金について、使途が国の承認を得て決まっているため変えることはできないと説明がありました。そのため鉄道での復旧を諦め、BRTにすることにしました。東峰村はこの方針に対して反対していますが(添田町や日田市と違って、日田彦山線が復旧しなかったら、鉄道が消えてしまうからでしょうか?)、福岡、大分両県知事は3月末までに復旧方針を決める予定です。また、JR九州のBRT案(専用道の区間は全体の27%)とは違いがあるようで、そのあたりの調整も必要となります。その調整を乗り越え、実際に使える交通機関として日田彦山線を復旧させることが必要でしょう。

(追記)
 BRTの姿も少し見えてきました。

 日田彦山線BRTでは、宝珠山駅などの鉄道駅も乗降場所として活用します。駅以外にも既存のバス停のあるところに停留所を増やし、利便性を高めます。鉄道との乗り換え駅となる添田駅では、鉄道と同じホームでBRTとの乗り換えができるようになります。BRT車両はバリアフリーに対応したものになり、BRTに乗りやすくするように乗り場をかさ上げするところもあります。

 不通区間にある添田町の2本の鉄橋は撤去します。増水時に流木などがたまる危険性があるという住民の要望を受けてのもので、2020年度の冬までに行います。橋脚部分についてどうするかはまだ決まっていません。
(参考:西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/583623/、https://www.nishinippon.co.jp/item/n/583624/、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20200212/k00/00m/040/260000c、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASN2D7446N2DTIPE02P.html?pn=4)

| | Comments (2)

宮崎駅のホームごとに分かれた改札、統合へ

 宮崎駅は島式ホーム2本の高架駅ですが、変わった構造をしています。改札がホームごとにあり、1番、2番乗り場と3番、4番乗り場を移動するときにはいったん改札を出ないといけません。

 しかし、その特殊な構造はなくなるようです。現在、宮崎駅は駅ビルをつくっていて(2020年10月開業予定です)、それに合わせてホームごとに分かれている改札をひとつにまとめます。改札と改札の間にある中央通路をつぶして改札をまとめるもので、2020年3月までに完成させます。
(参考:西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/499601/、JR九州ホームページ www.jrkyushu.co.jp/railway/station/__icsFiles/afieldfile/2019/11/13/miyazaki_st_kounai.pdf、宮崎日日新聞ホームページ https://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_42153.html)

| | Comments (0)

2020年3月ダイヤ改正発表(5)(JR四国、JR九州、JR貨物)

 2020年3月開業予定の四国水族館に合わせて、全ての「南風」が宇多津に停車します。本州方面や高知方面からも行きやすくなります。特急「ミッドナイトEXP高松」の運転時刻を見直し、約30分繰り上げます。改正後は高松23:13発伊予西条0:43着です。「南風6号」の運転区間を見直し、高知で分割します。高知以西は「あしずり」として走ります。これまで「うずしお」のうち平日21本、休日28本の指定席は16席でしたが、これを28席に拡大します。休日の「いしづち23号」も12席から36席に拡大します。

 新駅が開業します。北伊予-伊予横田間に南伊予が開業します。上下53本の普通列車が停車します。実はこの場所、松山の貨物設備を移転してできる松山貨物と同じところなのです。松山貨物にはコンテナ車を最大13両まで取り扱うことのできるコンテナホームがあり、新しい貨物上屋も設置されます。駅構内でウィングボディタイプのトラックによる持ち込み、取り卸し作業もでき、積替ステーションとしても利用できます。このほかJR四国の普通列車では、高松、徳島、高知近郊を走る列車で休日に運休する8本の列車について毎日運転に変わりますが、利用者の少ない早朝や深夜を中心に22本を減便、28本の運転区間を短縮します。運転士不足が影響しているようです。

 九州新幹線では、臨時の「みずほ」が定期列車に変わり、運行間隔を調整することによって、熊本では約20分間隔、鹿児島中央では約30分間隔で発車するようになります。肥薩線の「かわせみやませみ1号」、「かわせみやませみ2号」の運転日を見直し、毎日運転でなくなります。臨時列車になるのです。

 博多近郊の普通列車では821系が追加投入され、平日は西戸崎7:46発が博多まで直通します(鹿児島線内は快速)。BEC819系「DENCHA」が直通するのです。大村線等にYC1系ハイブリッド車が入ります。大分近郊の4本の列車が1両編成から2両編成になります。

 ダイヤ改正から少し後の3月28日のことですが、長崎付近が高架化され、浦上と長崎が高架駅になります。浦上は1面2線、長崎は2面5線の駅となります。
(参考:JR四国ホームページ www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2019%2012%2013%2001.pdf、JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2019/12/13/201912132020harusingatasyaryoudounyuusimasu.pdf、JR貨物ホームページ https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/a726f63a2ccec2ff0f1a3121c008eb94.pdf、
日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53346340T11C19A2LA0000/、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20191225/ddl/k36/020/275000c)

| | Comments (0)

YC1系は2020年3月14日にデビュー

 JR九州は、ディーゼルエンジンで発電し、モーターで走るハイブリッド車両YC1系をつくっていますが、営業運転の開始日及び場所が明らかになりました。

 営業運転開始日はダイヤ改正日の2020年3月14日。4編成8両を投入し、長崎-佐世保間(大村線など)で走ります。快速「シーサイドライナー」から普通列車まで使われ、徐々にキハ66、キハ67を置き換えていきます。キハ66、キハ67は全て廃車になる予定です。

 YC1系の売りは省エネ能力の向上。キハ66、キハ67に比べて燃料消費量を約2割減らすことができ、ブレーキのときに発生した電力を蓄電池に蓄え、活用することもできます。接客設備の面では、キハ66、キハ67の2扉からひとつ増やして3扉にして、朝夕のラッシュ時にもスムーズに乗り降りしやすくします。ただ、快速などある程度の距離を走ることが予定されているにもかかわらず、ロングシート主体で、転換クロスシートのキハ66、キハ67よりレベルが落ちているとも言えます。

 なお、3月にデビューした821系についても、2020年3月14日以降、増備がなされます。415系を置き換えていくのですが、821系の消費電力量は415系から7割も少なくなっています。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53052910W9A201C1LX0000/、鉄道ホビダス rail.hobidas.com/rmn/archives/2020/01/jr6667_112.html)

| | Comments (0)

長崎線多良駅、特急臨時停車なくなる

 長崎線の特急、「かもめ」は肥前鹿島駅と諫早駅の間をノンストップで走ります。しかし、季節によっては、肥前鹿島駅と諫早駅のノンストップ区間でも停車する便があります。10月から翌年3月までの間の冬季、佐賀県藤津郡太良町の長崎線多良駅に1日2往復臨時停車していたのです。

 なぜ多良駅に停まっていたのでしょうか? 太良町はカニが有名で、それに食べに来る人のために特急を停めていたのです。JR九州は1990年代後半から太良町内約10軒の旅館と旅行商品をつくり、旅館は昼食にカニ料理を出していました。

 ところが、カニ料理を出す旅館が減っていき、今シーズンはついにいなくなってしまいました。JR九州は続けたかったようですが、旅館側は採算面で厳しかったようです。このようにカニ料理の旅行商品がなくなったので、今シーズンから冬季の特急臨時停車がなくなりました。太良町としては特急の停車を継続してもらいたかったようですが、1日平均約300人程度という人数では厳しかったようです。

 長崎新幹線の部分開業に伴い、多良駅を含む区間は上下分離されます。「かもめ」がなくなるので通過需要は消え、並行在来線は単なるローカル線になります。電化設備を維持するのがもったいないので、ディーゼルカーにするというもあります。沿線に魅力がなければダウンサイジングするのは当然の話で、鉄道を維持する必要がないのか疑問が持たれるのが現状です。今でも路線バスがそこそこ走っているので、それを充実させたほうがむしろ便利なのかもしれません。
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191130-03460176-saga-l41)

| | Comments (0)

広瀬大分県知事、日田彦山線復旧案の早期決定を希望

 2017年の九州北部豪雨で被災し、その後一部区間が不通となっている、日田彦山線。需要が少ないことからJR九州はBRTや路線バスへの転換を求めているのに対して、地元自治体はこれまで通り鉄道での復旧を求めています。しかも、地元の補助金なしに(JR九州は鉄道を維持するなら年間1.6億円の地元負担を求めていますが、BRTや路線バスならそれは要らないとしています)。

 ただこの対立ですが、県レベルになると変わってきます。少し古い話ですが、小川福岡県知事の9月の発言に続いて、広瀬大分県知事も10月に軟化の兆しを見せています。鉄道だけにこだわるべきではなく、BRTや路線バスに転換することも検討すべきだというのです。バスに転換しても住民の利便性を確保することができる方法があるというのです。

 まさにその通りで、鉄道にこだわっていては話が前に進みません。代行バスが続くだけです。関係者間で早急に復旧方法を決め、新しい姿を決めないといけないでしょう。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50755670Y9A001C1LX0000/、産経新聞ホームページhttps://www.sankei.com/region/news/191009/rgn1910090030-n1.html)

| | Comments (4)

JR九州の無人化に市民団体が反発

 JR九州はある程度利用者がある駅でも、駅員を配置せずに監視カメラで安全確認などを行う遠隔案内システムを導入しています。大分地区でも一部の駅で導入されていて、今後鶴崎など5駅にも導入を予定しています。ところがこの駅無人化が障害者差別に当たるとして、市民団体が提訴を考えています。

 もしこれが通るのなら、鉄道会社は経営できなくなります。世の中に無人駅は山ほどありますから。大分、別府クラスの確実に駅員がいる主要駅だけ残して後は廃止になってしまいます。最近、このような遠隔案内システムが増えているのは(先日取り上げたJR東海にも同じような仕組みはあります)、人件費コストが高くなり、機械仕掛けで対応するほうがむしろ安いからです。味気はないかもしれませんが、企業である以上、仕方がありません。

 もちろん、JR九州も障害者対応はしています。事前に予約すれば、係員が駅に来て、付き添ってくれます。完璧ではありませんが、できる限りのことはやっています。係員を呼ぶための追加費用はかかりません。もし、これまで通り駅員を置いてほしいのなら、JR九州を叩くのではなく、大分市にお金を出してもらえば良いでしょう。市の税金で受託すればいいのです。駅員の費用負担が要らないのならJR九州も拒む理由はありません。もっと小回りが利く福祉タクシーの補助を増やすのも良いかもしれません。JRに求めるばかりでは前に進まず、かえって多くの人が困る結果になるのです。
(参考:大分合同新聞ホームページ https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/11/22/JD0058711745)

| | Comments (2)

787系改造の観光列車は「36ぷらす3」、ビュッフェも復活

 JR九州が走らせる787系改造の観光列車についての続報です。

 2020年秋、JR九州が3年半ぶりに走らせる新しい観光列車の名前が「36ぷらす3」と決まりました。「さんじゅうろく ぷらす さん」と読みます。九州は世界で36番目に大きい島で(世界で一番大きい島はグリーンランド、本州は7番目、北海道は21番目です)、この列車で驚き、感動、幸せを届けます。そして、乗客、地域の人、JR九州がひとつになって、感謝の輪を広げたいということです。感謝を英語で言えば、サンキュー。39につながるのです。列車のコンセプトは、「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった『走る九州』といえる列車」で、全てのルートをたどれば、九州を楽しむ35のエピソードを全て味わうことができます。最後の36番目が乗客自らが語るエピソードという訳です。

 「36ぷらす3」は、木曜日から月曜日まで5日間をかけて九州7県を巡ります。木曜日は博多→熊本→鹿児島中央(肥薩おれんじ鉄道経由)、金曜日は鹿児島中央→宮崎、土曜日は宮崎空港・宮崎→大分・別府、日曜日は大分・別府→門司港(乗降できません)→小倉→博多、月曜日は博多→佐賀→長崎、長崎→佐賀→博多というルートです。門司港以外のここに記載されている駅(木曜日の場合は博多、熊本、鹿児島中央)で乗降できます。5日間とも乗る必要はなく、区間乗車もできるのです。また、5日間とも昼行で走り(基本的には9時から16時の間のみしか走らないようです)、車内で泊まることはありません。年間を通じてこのスケジュールで走り、年間45週程度の運転を予定しています。

 車両は787系6両編成を改造します。黒と金色を基調として、全席グリーン車の6両編成、定員100人程度を予定しています。1~3号車が個室、5、6号車が2列+1列の座席。4号車が車内での体験イベントにも使うことができるマルチカーです。九州新幹線部分開業まであったビュッフェも復活します。3号車の半分です。料金は車内での昼食付きで1日1~2万円ですが、昼食の付かない切符形式のものも検討しています。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2019/11/21/001.pdf、西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/561572/、マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20191121-36plus3/、https://news.mynavi.jp/article/20191220-943511/、東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/315655、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52451140R21C19A1LX0000/)

| | Comments (0)

JR九州の自動運転は踏切のある路線でも

 JR九州が自動運転を研究していることは以前にも書きましたが、その続報です。

 すでに世の中には、自動運転を行っている路線がいくつかあります。しかしそういう路線は、踏切がなく、駅にホームドアが備えられている路線です。線路は高架などで人が立ち入ることができません。ところが今福岡県内の路線で実証実験を行い(夜間などの営業時間外に行っています)、2019年度中の実用化を目指している自動運転(福岡市交通局と相互直通運転を行う、筑肥線が候補に挙げられています)は、それよりも進んだものです。地平の線路で踏切があって、駅にはホームドアがないのですから。

 JR九州の計画では、列車や線路に新たな装置を設置し、加減速や停車などを自動化します。列車の位置や速度から天候なども加味して最適な運行速度をコンピュータが計算し、自動で走ります。運転席には人がいて、トラブル路の緊急停止や乗客の避難誘導、事故時の保安業務を行いますが、運転士の資格が要らないので、人口が減少する中、お金と時間をかけて運転士を養成しなくてもよいのです。
(参考:西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/549386/、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50753130Y9A001C1LX0000/、マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/railwaynews-195/)

| | Comments (4)

九州新幹線も「エクスプレス予約」に

 これまで「エクスプレス予約」及び「スマートEX」は、東海道新幹線、山陽新幹線でしか使えませんでした。しかし、JR東海、JR西日本、JR九州の3社は2022年春を目標に、「エクスプレス予約」及び「スマートEX」のサービスを九州新幹線にも拡大することに合意しました。東京から鹿児島中央まで、全ての新幹線停車駅の停車駅相互間で利用することができます。

 サービスの開始日や値段については後日、発表されます。すでに九州新幹線には割引がいろいろあります。「エクスプレス予約」等にもそのような割引を設定することを望みます。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2019/10/25/191025Newsreleaseexic.pdf)

| | Comments (0)

より以前の記事一覧