名鉄バスセンターの建て替えで付近に仮設バス停を設置

 以前からある、名鉄の名古屋駅再開発計画。元々はリニアが名古屋まで開業する2027年に完成させる予定でしたが、リニア同様、こちらも遅れていました。

 しかし、新型コロナで大きく傷ついた名鉄の業績が回復に向かっていることもあり、懸案の再開発が再び前に進むことになりました。鉄道では名鉄名古屋の拡張が考えられ、線路が4本になります。訪日外国人の増加に対応して、中部国際空港行きの列車を増やします。

 地上では高層ビル3棟が建てられます。新たに高さ約180メートルの高層ビル3棟ができます。3棟のビルはそれぞれ空中回廊で結ばれ、地上に降りなくても隣のビルに行くことができます。名鉄、近鉄がそれぞれ運営するホテルのほか、オフィス、商業施設が入ります。2025年度中に名鉄グランドホテルや名鉄百貨店を閉鎖する予定で、名鉄バスセンターも解体されます。その間、仮設のバス停は近くにつくります。乗車場所は10か所、降車場所は9か所に分かれる予定で、関係者と協議をしています。

 再開発は2030年代後半までに完成する予定です。しかし、人手が足らず、資材も高騰しているため、総事業費は当初予定の5000億円を大幅に超えます。1.3倍になるとも言われています。また、再開発完成後のバスターミナルはかなり南側になるようです。太閤通の上とレジャックの跡地にできます。駅からの乗り換え時間は今よりかかると思われます。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/chubu/feature/CO037551/20241127-OYTAT50040/)

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「県民の日学校ホリデー」は小学生150円で乗り放題

 愛知県は11月21日から27日に「あいちウィーク」を設定し、この間の1日が「県民の日学校ホリデー」として、(愛知県と仲が悪い?)名古屋市以外の公立の学校が休みになります(休みになる日は、市町村や学校によって変わります)。この「県民の日学校ホリデー」に合わせて名鉄は、「県民の日 電車バス乗り放題きっぷ」を発売します。

 「県民の日 電車バス乗り放題きっぷ」は、「名鉄電車全線1DAY フリーきっぷ(小児用)」と「名鉄バス全線1日乗車券(小児用)がセットになったもの。値段は150円です。どうやら、名鉄創業130周年と、名鉄バス創業20周年を足し合わせた数字のようです。どちらも小児用なので、愛知県の公立学校(幼稚園、小学校、特別支援学校)の児童のみが対象です。発売期間は10月21日から11月27日、利用できるのは「あいちウィーク」期間中の平日、11月21日、22日、25~27日の5日間です。

 一日名鉄や名鉄バスに乗ることができるだけでも十分お得ですが、遊園地も入園料が無料になります。南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国、日本モンキーパーク、リトルワールド、明治村が対象です。当日有効の切符1枚の呈示で、小学生1人が無料です。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/10/15/24-10-15aichiholiday.pdf)

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馬籠へQRコードを使った切符

 QRコードを切符に使う取り組みは各地で行われていますが、JR東海も9月20日から12月8日までの間、観光用のフリー切符で実証実験を行います。中央線名古屋-中津川間で使うQRコード乗車券と、北恵那交通のバスのデジタル乗車券(画面を運転士に呈示して使います)をセットにした「馬籠周遊きっぷ」を、名鉄のMaaSアプリ「CentX」で発売します(駅では発売しません)。

 この「馬籠周遊きっぷ」は、中央線の特急自由席に乗ることができます。また、北恵那交通では、中津川と馬籠を結ぶ馬籠線が一日乗り放題です。有効期間は購入日から60日間(ただし、発売期間終了日の12月8日まで)ですが、JR線の往路、復路、バスは、それぞれ使う前に「利用を開始する」のボタンを押します。そのボタンを押した日のみ使えます(往路、復路、バスは有効期間の範囲内ならそれぞれ別の日に使ってもよいようです)。

 値段は名古屋発着が5000円、多治見発着が3300円です。子供の設定はありません。また、この実証実験に合わせて、名古屋、多治見、中津川の一部改札機に読取用カメラを設置し、QRコード乗車券の認証や自動改札機の連動に関する検証を行います。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043814.pdf)

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白と青が逆の「ミュースカイ」

 名鉄の看板列車、「ミュースカイ」。白がベースで、扉の部分が青になっています。

 ところが、名鉄創業130周年企画の一環として、2000系1編成4両について、「ミュースカイ」の配色を反転させることにしました。青がベースで、扉の部分だけが白くなっています。6月30日から運行を始めますが、反転塗装の「ミュースカイ」は、外装だけでなく内装も変更されています。

 そして、運行開始前日の29日にはツアーも行われます。「名鉄創業130周年記念 反転塗装ミュースカイお披露目の旅」です。通常、営業列車入ることがない西枇杷島構内の犬山線側留置線を経由して、一般公開していない名古屋本線、犬山線、留置線に囲まれた「三角地帯」で降りて、名古屋本線や犬山線を走る列車を間近で楽しむことができます。すでに5月28日から募集を開始していましたが、満席で売り切れになっています。値段は19800円です。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/05/23/24-05-23bluemsky.pdf)

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名鉄、9500系、9100系に貫通扉を設置

 名鉄の通勤型車両、9500系、9100系には先頭部に扉があります。しかし、真ん中に扉がなく、少しずれているので、ほかの車両と連結した場合、貫通路として使用できません。

 しかし、これでは、事件や事故が起きた際、避難することができません。そこで2024年度に製造されるものから(4両編成の9500系は3編成、2両編成の9100系は2編成つくられます)、真ん中に貫通扉を設けることにしました。

 このことにより、将来的には、連結運転時に常時通り抜けができるようになるとのことです。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/ir/reference/investment_plan/__icsFiles/afieldfile/2024/05/10/24-05-10setsubitoushi2024_1.pdf)

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金山でホームドアの実証実験

 ユニークな車両がたくさん走っていた名鉄ですが、今はかなりシンプルになり、特別車以外は地下鉄直通用を除いて3扉となりました。細かいところはともかく、ようやくホームドア導入の前提条件が整ったのです。

 そこで名鉄も、ホームドア導入のための実証実験を行うこととなりました。場所は金山の上り3番線ホーム、中部国際空港方面行きのホームです。ここで10月から2025年3月ごろまでの間、先頭の1扉分だけで実証実験を行います。

 名鉄はこの実証実験で、実際に導入するための課題を検証し、本格的なホームドア整備のための検討を進めるとのことです。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/04/09/24-04-09kanayamaeki.pdf)

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「なごや特割30」廃止

 名鉄は3月16日に運賃の値上げを行いますが、それに合わせて企画乗車券についても変更があります。

 3月16日から新たに発売される企画乗車券は、「名古屋・金山特別きっぷ」。名鉄岐阜、新木曽川、名鉄一宮と名鉄名古屋または金山との間で使うことができる、10枚綴りの回数券です。値段は名鉄岐阜が4200円(1枚当たり210~270円お得)、新木曽川が3900円(1枚当たり120~180円お得)、名鉄一宮が2800円(1枚当たり120~180円お得)です。購入日から2か月有効なのですが、お得な切符のため、制約があります。券面に表示されている駅以外での利用はできないのです。乗り越しはもちろん、区間内で途中下車することもできないのです。

 これに伴い、「なごや特割30」が廃止されます。「なごや特割30」は豊橋、東岡崎、新安城、名鉄一宮、新木曽川、名鉄岐阜、知多半田-青山間、知多武豊と名鉄名古屋または金山との間で使うことのできる、30枚綴りの回数券です。10枚綴りになって使いやすくなったものの、種類が大幅に減るので、値上げと合わせて後継の切符がないところのダメージは大きいです。「なごや特割30」は3月15日まで発売され、6月30日まで使うことができます。

 フリー切符も変更があります。名鉄電車全線1日乗り放題の「まる乗り1DAYフリーきっぷ」(3200円)は「名鉄電車全線1DAYフリーきっぷ」(3400円)になります。名前が変わり、値段が上がるだけでなく、これまであった、昼間帯(10~16時)の特別車乗り放題の特典が消えます。「名鉄電車全線2DAYフリーきっぷ」は4000円から4400円に値上げされます。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2023/__icsFiles/afieldfile/2024/02/08/24-02-08unkai.pdf)

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名鉄、名古屋市営地下鉄鶴舞線との直通を減少

 以前に書いた記事からも想定されることでしたが、名鉄も3月16日にダイヤ改正を行います。

 平日の中部空港方面には、金山始発の急行(金山7:12発)がありますが、これを弥富始発にします(名鉄名古屋までは普通)。名鉄名古屋は7:07発です。これにより、6~20時台まで、名鉄名古屋から中部国際空港への列車が毎時6本運転されることになります(普通を除きます)。反対の名鉄名古屋方面は、平日、休日ともに中部国際空港23:05発の快速急行を増発します。また、中部国際空港の最終は23:31発の特急ですが、これに乗っても東岡崎方面には行くことができません。そこで、東岡崎行きの特急を5分遅らせ、神宮前で乗り換えができるようにしました。

 朝や夕方には、一部の列車で増結を行います。目立つのは休日の夕方で、豊橋と名鉄岐阜とを結ぶ快速特急、特急のうち14本について、6両編成から8両編成にします。

 縮小されるのは、名古屋市交通局との直通運転。利用状況を反映したものです。小牧線と地下鉄上飯田線との直通列車は、平日の7~8時台が毎時8本から毎時7本に、9時台が毎時6本から毎時4本に減ります。休日の17~19時台も毎時6本から毎時4本に減ります。かなり減るのは、犬山線と地下鉄鶴舞線。平日は10~16時台は岩倉発着が毎時1本ありましたが、これがなくなります。17~20時台は柏森発着が毎時2本ありましたが、これが岩倉発着に短縮されます。21時台以降は柏森発着が毎時2本ありましたが、一部を除きこれがなくなります。つまり、犬山線への直通が上下合わせて27本減り、上下合わせて16本の運転区間が短縮されます。休日は10時台以降は岩倉発着が毎時2本ありましたが、一部を除きこれがなくなります。つまり、犬山線への直通が上下合わせて48本減ります。今のところ鶴舞線にはホームドアはありませんが、整備計画はあります。名鉄も将来にはホームドアを整備するかもしれません。そのときに問題になるのが、扉の数などの違い。名鉄は基本的には3扉ですが、地下鉄鶴舞線は4扉です。地下鉄鶴舞線用の車両が犬山線に乗り入れると、ホームドアを整備する際にネックになります。将来的には、犬山線と地下鉄鶴舞線の直通がなくなるかもしれません。

 このほか、広見線犬山-新可児間では、終日、ワンマン運転を行います。「ミュースカイ」以外の全てがワンマン運転の対象となります。平日朝の一部列車を除き、犬山-新可児間の折り返し運転となります。河和線の上ゲは普通のみ停まる駅ですが、快速急行の停車駅に出世します。住吉町以南は全て快速急行の停車駅になりますので、これまで行ってきた知多半田での種別変更がなくなります。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2023/__icsFiles/afieldfile/2024/01/15/24-01-15daiyakaisei(3.16).pdf)

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名鉄名古屋は4線に

 各地からひっきりなしに列車がやってくるのに、3面2線のホームで捌いている、名鉄名古屋。戦時中の1941年にできたので、ほかの私鉄ターミナル駅のように壮大な駅にはできなかったのです。この名鉄名古屋の改良案はいろいろ出ています。どうやらこの名鉄名古屋、南東方向に拡張して4線化するようです。

 拡張された名鉄名古屋では、一番東側のホームが中部国際空港行きのホームになります。中部空港に行くには、そのホームから乗ります。これまでのように行き先によって乗車位置が変わることはなくなるので、ホームにはホームドアを設けることができます。構内には中部空港のフライトスケジュールを表示する案内板や待合室を設ける話もあります。新型コロナウイルスの影響で遅くなりましたが、完成は2030年ごろの予定です。
(参考:中日新聞12月16日朝刊 12版)

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三河知立移設、加木屋中ノ池開業、値上げは全て2024年3月16日

 2024年3月16日は、名鉄でもいろいろな動きがあります。

 まず知立付近の高架化に伴う三河知立の移設ですが、2024年3月16日に行うことになりました。現在の位置から豊田市のほうに約900メートル移設します。現在の位置での営業は2024年3月15日までです。移設後の三河知立は、2面2線、4両対応の相対式ホームで、改札口は上下両方にあります。駅集中管理システムを導入しています。

 次は河和線の新駅、加木屋中ノ池。ここも2024年3月16日に開業します。愛知県内では2012年の相見(幸田町)以来の新駅です。2面2線、6両対応の相対式ホームで、駅集中管理システムを導入しています。駅の建設に75億円かかりましたが、1/3は国費が充当され、後は地元東海市が負担します。1日の乗降客数は2400人と見込まれ、普通のみが停まります。当面は公立西知多総合病院の最寄り改札口となる北改札口のみ使えますが、2024年度中に南改札口も使えるようになります。

 値上げも同じ2024年3月16日です。豊橋鉄道の値上げも同じ2024年3月16日です。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2023/__icsFiles/afieldfile/2023/09/01/23-09-01mikawachiryueki.pdf、https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2023/__icsFiles/afieldfile/2023/09/01/23-09-01kagiyanakanoike.pdf、https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2023/__icsFiles/afieldfile/2023/09/01/23-09-01unchinkaiteininka2023.pdf、豊鉄ホームページ https://www.toyotetsu.com/news/000399.html、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASR977CZ6R96OBJB004.html)

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