大井川鐵道、「きかんしゃトーマス」以外のSLは3年間運休

 SLが走る鉄道はいくつかありますが、一年中恒常的に走っているのは大井川鐵道ぐらいです。SLが1両だけでなく、何両かあるからこそできるものです。

 しかしその大井川鐵道のSLですが、1月13日から当分の間、「きかんしゃトーマス」以外のSL(「黒いSL」)の運転を休止します。「南アルプス号」や「かわね路号」を牽引しているC10形8号機の改造を行うためで、再開時期は未定です。C10形8号機は「きかんしゃトーマス」の仲間になるのです。SLはほかでもありますが、「きかんしゃトーマス」は大井川鐵道しかありません。子供に人気の「きかんしゃトーマス」を充実させることで会社の存続を図るようです。「きかんしゃトーマス」なら家族で乗ってくれて、グッズの売り上げも増えます。写真を撮っておしまいの撮り鉄とは違うのです。なお、C10形8号機の代わりにほかのSLを整備するようで、2029年春に予定している全線復旧には間に合わせるようです。

 この間、代役を務めるのは、電気機関車。大井川鐵道には、電気機関車の塗装をブルートレイン牽引機風に塗り替えたものがあります。ちょっと小ぶりですが、正面から見るとちゃんとブルートレイン牽引機に見えます。これに12系客車などを牽かせて、「ブルートレイン急行」にするのです(ブルートレイン牽引機風以外の電気機関車が牽引することもあります)。1月13日から当分の間運行します。
(参考:大井川鐵道ホームページ https://daitetsu.jp/archives/297543、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/a7e79de61e6f8bcbf663358fa1ce7114e00a696f、静岡新聞ホームページ https://news.at-s.com/article/1883619)

| | | Comments (0)

北陸の並行在来線も増発

 北陸新幹線の開業に伴って、北陸線が並行在来線とされ、第三セクターになりました。新潟県内はえちごトキめき鉄道、富山県内はあいの風とやま鉄道、石川県内はIRいしかわ鉄道、福井県内はハピラインふくいになりました。ここでは、富山以西の3社のダイヤ改正について書きます。

 まず、あいの風とやま鉄道は、高岡14:45発の富山行きを増発します。この時間帯は比較的間隔が開いていたのですが、ちょうど間を埋めるようなかたちで走ります。

 1日1往復ですが、福井-富山間の直通運転を行います。下りは福井17:20発富山19:44着、上りは富山17:16発福井19:50着です。途中、金沢に下りは5分、上りは14分停車し、その間に列車番号が変わります。

 IRいしかわ鉄道では、夕方の快速を増やします。金沢18:20発に加えて、19:15発が増えます。20時台、21時台には上りの普通列車を1本ずつ増やします。金沢21:45発は金曜日のみ運転の臨時列車でしたが、運行時間が変わり、毎日運行に変わります。午後にも大聖寺-金沢間で1往復増え、学校からの帰宅需要に応えます。

 王子保-武生間に、新駅しきぶが誕生します。夕方の快速をしきぶ-福井間各駅停車の区間快速に変更します。敦賀-福井間の所要時間は快速が41分、区間快速が49分、普通が54分です。「しらさぎ」の代替としてこれまで早朝と深夜に走っていた敦賀-福井間の臨時快速ですが、JRが運転終了するのに合わせて、ハピラインふくいも運転終了します。
(参考:あいの風とやま鉄道ホームページ https://ainokaze.co.jp/wp-content/uploads/2025/12/f58fea1edabd798394f84c3aa5c5a34b.pdf、IRいしかわ鉄道ホームページ https://www.ishikawa-railway.jp/uploads/media/BZRX89TAVAA、ハピラインふくいホームページ https://www.hapi-line.co.jp/files/uploads/2026ダイヤ改正プレス.pdf)

| | | Comments (0)

2026年3月ダイヤ改正発表(4)(東海道・山陽新幹線、JR東海)

 今回のダイヤ改正で、「のぞみ」の本数がさらに増えます。現在は最大で1時間に12本の「のぞみ」を走らせることができますが、利用の多い一部時間帯(下り東京7~10時台発、上り新大阪14~17時台発)において、1時間に13本の「のぞみ」を走らせることができるようにします。なお、新大阪17:36発の「のぞみ」は品川止まりになる日もあります。

 今回のダイヤ改正で目立つのが、早朝、深夜時間帯の充実。これまで名古屋始発の「のぞみ」は6:37発でしたが、これを9分繰り上げ、6:28発とします。この名古屋6:28発の「のぞみ288号」ですが、品川は7:56着、東京は8:03着です。朝になってから名古屋を出ても、7時台に品川に着くのです。そしてこれまで定期列車であった名古屋6:37発の「のぞみ」は臨時列車になりますが、始発が京都になります。京都6:03発の「のぞみ548号」です。定期列車で始発の新大阪6:00発の「のぞみ230号」より11分早く東京に到着します。「のぞみ548号」は、月曜日、休翌日や、土曜日、連休初日を中心に運転します。名古屋6:45発の始発「こだま」については、利用者の多い日に、岐阜羽島から臨時列車として運転します(名古屋からは定期列車になります)。岐阜羽島6:30発の「こだま800号」です。博多から東京方面への最終は、博多19:00発の「のぞみ64号」ですが、利用の多い日には、博多19:18発の「のぞみ206号」を運転します。「のぞみ206号」は品川止まりで、品川23:59着です。品川があることを活かした臨時列車です。反対の下りでは、広島行き最終の「のぞみ89号」(東京20:00発)の後に、臨時の「のぞみ215号」を走らせます。東京20:09発です。

 在来線に関しては、315系の投入が完了したこともあり、武豊線と関西線(特急「南紀」と快速「みえ」を除きます)の全ての列車を315系の4両編成で走らせます。全てワンマン運転となりますが、全ての扉から乗り降りできます。名古屋17:14発の快速亀山行きは、区間快速にします。伊勢鉄道ですが、9月に車両不具合による減便ダイヤを1か月半ほど行っていました。そこで安定運行のため、平日の朝夕の列車7本を減らすことにしました。

 このほか、新幹線の時刻に合わせて、武豊線や中央線の始発列車の繰り上げを行います。飯田線では、中部天竜-天竜峡間でワンマン運転を開始し、そのほかの区間でもワンマン列車を増やします。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044803.pdf、伊勢鉄道ホームページ https://isetetu.co.jp/notice/detail/68)

| | | Comments (0)

城端線、氷見線、工事期間中は最終繰り上げ&日中運休する日も

 同じ富山県でも、城端線や氷見線はJR西日本からあいの風とやま鉄道に移管することが決まっています。こちらについては移管に伴い、改善が図られることが決まっています。

 一番早い改善は、交通系ICカードの導入。2026年3月中旬に全駅で導入します。すでに設置されている高岡、新高岡を除く全19駅に簡易改札機を設置します。あと3か月余りで交通系ICカードが使えるようになるとは、早いです。

 そして、ここからが本題なのですが、氷見線や城端線では、走行時の振動を抑えるため、2026年度から3年掛けてレールや枕木を交換します。ホームをかさ上げして、ホームと車両との段差を縮小します。

 この工事の時間を確保するため、最終列車の運行時刻を1時間ほど繰り上げます。2026年度は氷見線で、2027、2028年度は城端線で行います。それだけでは対応できないため、年4回程度、1回あたり最大5日間、昼間に6時間ほど運休して工事の時間を確保します。昼間の運休は氷見線と城端線で別々に行い、学校の行事に影響が出ないように考慮します。
(参考:KNB NEWS https://news.ntv.co.jp/n/knb/category/society/kn03ad05b660064f3daad78fece408e18e、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/459fe673699b8728b2ff1fa88588e0b53b44140c)

| | | Comments (0)

富山地鉄、2026年度の廃止は行わず

 利用者の少ない区間を2026年11月で廃止する予定の富山地鉄。検討されている区間には立山や宇奈月温泉が含まれていて、アルペンルートや黒部峡谷鉄道にも影響します。一般開放する黒部宇奈月キャニオンルートにも影響します。

 このように一地域の問題というわけにはいかない富山地鉄の一部区間廃止ですが、とりあえずは2026年度の廃止は行わないこととなりました。しかし、永遠に線路を維持するというわけではありません。廃止の延期は1年だけで、1年後には決断の時期を迎えます。利用者が少ないという根本的な問題が解決されていないのですから、線路の存廃は富山県や沿線自治体が支援できるかどうかにかかっています。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/65518171dcd2912a8d573f665313dc4785a590a2、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASTCY3SF0TCYPUZB003M.html)

| | | Comments (0)

あおなみ線、車両の座席をリニューアル

 あおなみ線は、保有する32両全ての座席をリニューアルしています。すでに一部の編成はリニューアルを終え、残るのも2026年3月までにリニューアルを完了させます。

 何が変わるのでしょうか? 一般席と優先席の違いをわかりやすくするため、モケットのベースの色を分けます。一般席は青、優先席は臙脂をベースにします。座席のクッションも良くなります。
(参考:あおなみ線ホームページ https://www.aonamiline.co.jp/sys/wp-content/uploads/20251114seatrenewal.pdf)

| | | Comments (0)

521系の「大和路快速」

 11月15日のことですが、IRいしかわ鉄道の本社及び車両センター第3ヤードで、運転体験会が行われました。IRいしかわ鉄道としては初めての企画です。

 この体験会ではまず座学での机上教育、シュミレータ体験を行い、最後に実際の車両を使っての運転を行います。車両は521系が使われるのですが、そのときに表示された列車の行き先が「大和路快速」でした。当然のことながら、521系が「大和路快速」に使われることはありません。

 521系は223系を交直流にしたような車両ですから、方向幕などは共通化しているのでしょうか?
(参考:NHKニュース 2025年11月16日放送、IRいしかわ鉄道ホームページ https://www.ishikawa-railway.jp/news/1076)

| | | Comments (0)

立山町長、路線存続へ観光客から2000円を取る案

 富山地方鉄道は利用者の少ない一部区間を廃止しようとしています。その廃止区間のある立山町の町長が、高校生の前で廃止にせずに済む案を披露しました。

 それは、観光客からだけ2000円を取って、赤字を埋めようとする案。観光客なら高くても使ってくれるという考えです。アルペンルートを訪れるために地鉄を利用するのは年間10万人ほどですが、これを2万人増やして、彼ら12万人から2000円ずつ追加で徴収すれば、2.4億円の増収になると言うのです。

 これで解決するのなら、苦労しないでしょう。アルペンルートが高くても使われるのは、ほかに選択肢がないからです。先ほど、アルペンルートのために地鉄を使うのは10万人と言いましたが、2024年にアルペンルートを訪れたのは82万人もいました。ほとんどの人は車や観光バスなど、ほかの交通手段で来ているのです。このような状況で単純に観光客だけ値上げすれば、車や観光バスに逃げるか、あるいはアルペンルートそのものの訪問客が減るだけでしょう。駐車場を立山から岩峅寺に移して、車でアクセスできないようにしないといけません。また、岩峅寺-立山間は観光路線と割り切り、中間駅を廃止し、夜間は走らせず、冬季は黒部峡谷鉄道みたいに完全運休してコストの削減を図ることも求められます。

 そして、何より大切なことは大人が使うことです。富山の街中に行くときぐらいは鉄道を使ってもらわないといけません。無理に毎日使うほどではなく、忘れたころに乗るレベルでもいいのです。そして、行政は町民に鉄道を使ってもらうため、駅駐車場の整備や助成金の導入、増発の補助といった施策をしてもらいたいです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/fa6a0ff74f8960b9027da54b1b9c7cfeec8ae26c)

| | | Comments (0)

養老鉄道、近鉄時代からの車両を更新へ

 養老鉄道は約半数の車両が東急の中古に置き換えられましたが、残りの半数は近鉄の古い車両です。

 ところが養老鉄道の沿線7市町でつくる養老線管理機構は、その近鉄の古い車両を2028年度から順次更新することを明らかにしました。新しい車両がどのようなものかはわかりませんが、何らかの目途が立ったのでしょうか?

(追記)
 どうやら養老鉄道に入るのは、どこかの中古ではなく、新車です。総合車両製作所が製造し、ステンレスの車体でVVVFインバータ制御を採用します。従来の車両に比べて消費電力はほぼ半減し、LCD案内表示システム、自動放送装置も備えます。車両のデザインには、沿線7市町の特徴を盛り込むようです。

 新車は2029年2月にデビューします。その後は2033年度まで年1本ずつ増備し(最初の3年間は3両編成を、後の3年間は2両編成を増備します)、近鉄の古い車両を置き換えます。約49億円かかります。
(参考:中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/1130758、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/abea372748080ac8ef08edf23b2216f886ad1566、養老線管理機構ホームページ https://www.nisimino.com/yorosenportal/annex/117_Field08.pdf)

| | | Comments (0)

富山地鉄、宇奈月温泉方面も廃止か?

 多額の赤字に悩む富山地鉄は、自治体から新たな支援が受けられない限り、一部区間を廃止することを考えています。対象となる区間は本線の滑川-新魚津間、立山線の岩峅寺-立山間です。

 ところが、これにもうひとつ加わることになりました。本線の新魚津-宇奈月温泉間です。つまり、本線は滑川-宇奈月温泉間が廃止されるというのです。滑川-新魚津間だけが廃止された場合、ほかの富山地鉄の路線と接続しない(あいの風とやま鉄道とは新魚津で乗り換えることができます)新魚津-宇奈月温泉間を走る車両の保守点検をどのように行うかという問題が生じていましたが、廃止という悪い方向で解決されることになります。新魚津-宇奈月温泉間には新幹線停車駅に隣接している新黒部があります(新幹線の駅は黒部宇奈月温泉)。電鉄富山ー新黒部間の運賃は1380円です。これに対して、富山-黒部宇奈月温泉間の運賃と自由席特急料金の合計は1470円、たった90円しか差がありません。速さの差は圧倒的です。

 ただ問題なのは、岩峅寺-立山間にも言えるのですが、観光客の輸送をどのようにするか、ということです。地元向けの代替バスとは別に、黒部宇奈月温泉まで新幹線で来てもらい、そこから温泉用の連絡バスに乗ってもらうのでしょうか?
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/toyamachitetsu202509/)

| | | Comments (0)

より以前の記事一覧