JR東海交通事業もパターンダイヤ

 名古屋の北側を走る城北線を運営しているJR東海交通事業も、3月15日にダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正の特徴は、パターンダイヤの導入。平日朝の通勤時間帯を除き、列車の毎時の発車時刻を概ね統一し、わかりやすくします。平日の日中は60分間隔、夕方通勤時間帯は30分間隔です。休日は終日60分間隔です。

 なお、パターンダイヤの導入により、最終列車の時刻が現行から3~5分繰り上がることもあります。
(参考:JR東海交通事業ホームページ https://tkj-i.co.jp/content/wp-content/uploads/2024/12/2025Timetable-change.pdf)

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黒部峡谷鉄道の全線復旧は2026年に

 1年前の令和6年能登半島地震により、被害を受けた黒部峡谷鉄道。能登にあるのと鉄道は復旧したのですが、能登から離れたところにある黒部峡谷鉄道は難工事で、2024年中の復旧はできませんでした。

 さらに復旧の時期は遅くなります。鐘釣地区において追加対策工事が必要であることが判明したのです。そのため、2025年中も復旧はできず、宇奈月-猫又間の折り返し運転を継続します。引き続き、猫又での一時降車ができます。

 黒部峡谷鉄道の復旧は2026年中の完了を目指すとのことです。
(参考:黒部峡谷鉄道ホームページ https://www.kurotetu.co.jp/pdf/news_675bdd210c4f1be58efda997cb6bd081a775f3ef55c0a20241213160713.pdf)

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大井川鐵道に食堂車

 大井川鐵道に、食堂車が登場します。

 車両は旧型客車のオハ35を使います。ボックスシートにテーブルを置き、そこで特製の弁当を食べます。「Train Dining オハシ」です。

 そして、この「Train Dining オハシ」を使った列車も企画されています。1月18、19、25、26日と2月2、8、9日の7日間設定があり(その後も3月ごろまで、週末を中心に走ります)、募集人員はそれぞれ36人です(最少催行人員は10人です)。静岡のおいしい弁当、お土産、集合後から翌日まで使うことのできる、金谷-川根温泉笹間渡間フリー切符がセットになって16800円です。弁当は三段重ねで、グループ会社の天神屋が考案しました。和牛ハンバーグ、浜名湖産のウナギ巻き、ごま豆腐などがあり、チョコレート入りのアイスクリーム(「SL黒アイス」)もついています。

 申し込みはオンラインです。希望する人は1月9日10:00から13日23:59の間に申し込みます。当選したら、代金はクレジットカードで支払います。オンライン決済です。当日は11:45に新金谷に集合し、「かわね路1号」、「かわね路2号」で新金谷-川根温泉笹間渡間を往復します。13:32に新金谷に到着した時点で解散になり、フリー切符で旅を続けることができます。

 ボックスシートは2人で使います。奇数で申し込んだ場合は、相席になることもあります。車内で提供される弁当は持ち帰ることができず、飲食物の持ち込みもできません。車内で購入した飲み物は現金で払います。今回のツアーは閑散期の冬だけですが、夏以降も走らせる予定です。
(参考:大井川鐵道ホームページ https://daitetsu.jp/archives/261055、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC131XS0T11C24A2000000/)

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天竜浜名湖鉄道、2025年度から電気式ディーゼルカーを導入

 静岡県の第三セクター鉄道、天竜浜名湖鉄道は15両のディーゼルカーを保有していますが、これら全てを2025年度から今後約15年で置き換える計画です。

 何に置き換えるのかといえば、電気式ディーゼルカー。エンジンで電気をつくり、それを動力にして走らせるのです。この電気式ディーゼルカーに完全に置き換えるのです。

 また、これに合わせて、バリアフリーに対応させるなど、車内設備の改善も行います。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC043KK0U4A900C2000000/)

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高山線も経営移管か?

 岐阜と富山を結ぶ高山線は、富山県内に入った猪谷というところで、運行する会社が変わります。岐阜-猪谷間はJR東海、猪谷-富山間はJR西日本です。JR東海のほうは高山など著名な観光地を沿線に持ち、また岐阜近郊の通勤通学輸送がありますが、JR西日本のエリアは特急もありますがその利用は少なく、通勤通学客もそれほどいません。ただ、市町村合併でJR西日本のエリアは全て富山市になったので、意思統一はしやすいです。

 さて、この高山線ですが、持続可能な公共交通機関とするために、新たな運営形態を構築しようと考えています。その3つの案とは、(1)市がレールや車両を保有、管理し、JRが運行を行う、上下分離 (2)JRが管理や運行を行い、市が維持管理費を負担する、みなし上下分離 (3)運営の主体をほかの会社にする、経営移管 です。

 富山市はこの3つの案のうち、10年間の設備投資費やランニングコストなどの試算の結果、経営移管したほうが財政負担が最も少なくなると考えています。そして、どこに経営移管するかは明示されてはいませんが、城端線や氷見線の事例から、あいの風とやま鉄道が引き受けるのが自然と思われます。今後富山市は、JR西日本と協議を進め、新たな運営形態の方針を決めていきます。

 高山線も、城端線や氷見線と同様、それなりに利用者がいるローカル線で、JR西日本では経営が苦しいものの、社会的には鉄道サービスが望まれるところです。ただ、高山線は城端線や氷見線と違って、特急が走っているため、地元以外の利用者もそれなりにいます。そのあたりの問題はありますが、ともかく、使える鉄道にすることが第一です。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20241222/3060018789.html、FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/804011)

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大井川鐵道の元南海6000系、12月30日から運行開始

 大井川鐵道の大井川本線の車両は、普通電車すらも魅力的。今は近鉄で吉野線特急として使われてきた16000系、南海で高野線急行として使われてきた21000系、東急から十和田電鉄を経て大井川鐵道にやって来た7200系の3種類が使われています。

 その大井川鐵道ですが、12月30日から新たな車両が加わることになりました。それは6000系、南海の高野線難波-橋本間で通勤輸送に当たっていたロングシートの車両です。6000系は4年以上前に大井川鐵道に来たのですが、ようやく使われることになりました。

 12月30日は新金谷10:31発金谷行きの普通列車から運用を始めます。ただ、その12月30日も新金谷→金谷→川根温泉笹間渡→金谷→新金谷と行っておしまいで、その後しばらくの間は走りません。大井川鐵道は2025年1月15日までの普通列車の運用を公開していますが、それによれば、川根温泉笹間渡-千頭間を運休していることもあり、16000系と7200系の2つで運用を賄っているのです。2025年1月15日までは21000系の出番もないのです。日によっては1編成で全ての普通電車に対応するのもあります。
(参考:大井川鐵道ホームページ https://daitetsu.jp/archives/257894)

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北陸新幹線の並行在来線は快速を中心に充実

 北陸新幹線の並行在来線も2025年3月15日にダイヤ改正を行います。

 まず、あいの風とやま鉄道では、泊-富山間(休日は黒部-富山間)において、11時台から14時台までの間、パターンダイヤを実施します。30分間隔になり、増発もなされます。IRいしかわ鉄道は、以前にも記事にした通り、朝夕の通勤時間帯に快速を設定します。途中停車駅は松任、能美根上、小松-大聖寺間の各駅です。美川でなく、能美根上に停まるのは意外です。10時台には金沢-小松間に普通列車を1往復走らせます。この列車、休日のみ運転していたのですが、平日にも走らせます。この列車を追加することによって、金沢-小松間は日中30分間隔になります。

 大増発するのは、ハピラインふくい。現在、日中は福井-武生間を30分間隔、武生-敦賀間を1時間間隔で走っていますが、武生-敦賀間を大増発して、一部を除いて福井-敦賀間を30分間隔で走ります。一部時間帯では1時間間隔が開くところがありますが(これまで30分間隔で走っていた福井-武生間ですが、ダイヤ改正後は1時間運転間隔が開くところがあります)、そういうところでも多客期には30分間隔で走ります。ほぼ30分間隔になることにより、敦賀での「サンダーバード」、「しらさぎ」、新快速との接続が改善されます。新幹線があるとはいえ、スピードアップはたいしたことなく、敦賀での乗り換えは手間がかかり、料金も上がります。鯖江や武生には新幹線が停まらず、越前たけふは町外れなので、在来線でのサービス改善を求める声が強いです。福井近郊の利便性を若干犠牲にして、敦賀までの利便性を向上させたのが今回のダイヤ改正です。日中以外でも、列車の増結や快速の繰り下げ(敦賀7:45発の快速を8:04発にすることにより、大阪からの始発「サンダーバード」から乗り換えすることができます)により、利便性を向上させます。
(参考:あいの風とやま鉄道ホームページ https://ainokaze.co.jp/19410、IRいしかわ鉄道ホームページ https://www.ishikawa-railway.jp/news/908、ハピラインふくいホームページ https://www.hapi-line.co.jp/files/uploads/2025年春ダイヤ改正について.pdf)

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新しい「青春18きっぷ」を持って(1)

 みなさんも御存じの通り、「青春18きっぷ」の制度が変わり、自動改札機を通ることができるようになったものの、3日間あるいは5日間連続で使わないといけないようになった。また、3日間用が新たにできたものの、1万円と割高になっている。今までよりは使いにくくなっているのは確かだが、それでも普通に乗車券を買うよりかはお得だ。「青春18きっぷ」を残すためにも、使っていかなければならないだろう。そこで11日に新しくなった「青春18きっぷ」を使って出かけることにした。切符は前日のうちに千種の自動券売機で買っている。何枚か紙が出たが、肝心の切符は自動改札機対応の1枚のみ。後は注意書きと領収書、クレジットカードの明細である。

 金山6:47発の新快速で東に向かう。終点の豊橋で乗り換え。豊橋7:48発の浜松行きは373系の6両編成だった(実は後になって、過去にもこの列車に乗ったことがあったことを思い出した)。隣に空いている席を見つけて座る。座れば快適だ。特急用の座席に運賃だけで乗ることができるのだから。豊橋から乗った客はそのまま浜松まで行くわけではない。沿線の工場への通勤なのか、途中で降りる。豊橋から2駅先の新所原からは静岡県なので、通学の高校生の乗り降りが見られる。通勤客も乗ってくるが、通路に立つ人はいない。浜松からは8:35発の興津行き。313系と211系が2両ずつつながった4両編成である。引退の近い211系のほうに乗ることにした。この興津行きの普通列車、島田あたりから客が乗ってくる。焼津になると立つ人も見られる。静岡のひとつ手前、安倍川で降りる。

 安倍川からは事前に調べた通り、西のほうに向かって歩く。しばらくすると旧東海道になった。北側には国道1号線が並行して走っている。そのまま歩くと丸子宿に入る。丸子宿は東海道の小さな宿場町。そして丸子宿の名物はとろろ汁。このとろろ汁を食べようと歩いてきたのだ。バスでも行くことができるが、江戸時代の旅人の気分を味わいたかったので、歩くことにしたのである。店は江戸時代にタイムスリップしたかのような、かやぶきの建物。静岡県で現存する、もっとも古い飲食店らしい。駅から歩いて40分ほどで着いたので、11時の開店まで待つ。だんだん人が増えてきた。時間になり、店の中に案内された。店内は一気に埋まる。名物のとろろ汁を注文。しばらくしてとろろ汁が運ばれてきた。おひつに入った麦めし、とろろ汁、味噌汁、漬物のシンプルなセットだが、結構お腹いっぱいになった。もっとも江戸時代の旅人はファーストフード感覚で素早く食べたと思われるが。帰りは店の北側に新静岡バスターミナルまで直通するバス停があるので、それに乗る。バスは静岡と藤枝を結ぶもので、日中でも30分間隔で走っている。丸子橋から乗ったバスは35分ほどで新静岡バスターミナルに着いた。

 新静岡バスターミナルは、ショッピングセンターの中にある。そして、静岡鉄道の新静岡もこの中にある。静岡鉄道は新静岡と新清水を結ぶ11キロの鉄道。日中でも8分間隔で走っている。2両編成の列車は、列車ごとに色が違い、乗ったのは緑。お茶の色だ。13:08発の新清水行きは発車した。静岡鉄道の売りは駅がたくさんあること。途中13駅に停まるので、駅と駅の間隔は平均800メートル。すぐに次の駅に停まる。また、駅はコンパクトで、スロープか少しの階段で乗り降りすることができる駅も多い。駅には自動改札機があり、交通系ICカードで支払うことができる。車両は高床式で路面電車規格ではないが、気軽に乗ることができるのは、半分路面電車みたいなものだ。25分弱で新清水に到着。JRの駅と離れているので、駅の案内図を見て、清水に行く。10分もかからずに着いた。

 清水からは再び東海道線に乗り、今度は吉原へ。ここで乗るのは岳南電車。駅の西側に岳南電車への連絡通路があり、そこで岳南電車の切符を買う。硬券であった。列車の接続は良く、乗るとすぐに発車。列車は1両だけで、元々は京王の車両。10人ほどが乗っている。岳南電車は工場の中を走る。かつては貨物輸送も盛んに行ってきた鉄道なのだ。岳南電車は次の駅、ジヤトコ前までは距離があるが、その後はこまめに停まる。早速2つ目の駅、本吉原で半分程度が降りた。その後も減る傾向にあり、終点の岳南江尾で降りたのは私を含めて2人だった。硬券はもらうことができた。折り返しは10分ほど後に発車する。そのまま折り返しに乗ってもよかったが、ふと駅の案内を見ると、南に2.5キロほど歩けば、東田子の浦に着く。試してみることにした。駅から少し歩くと、田んぼの中を南にまっすぐ伸びる道がある。ここを歩けばよい。ただ歩道はなく、道がまっすぐなので、車は飛ばす。車には注意が必要である。30分ほどで、東田子の浦に到着。予定通りの列車に乗ることができた。

 東田子の浦からはまっすぐ帰るのみ。東田子の浦15:25発の島田行きに乗る。313系と315系がつないであったので、315系のほうに乗る。この列車、静岡でかなり停まるので、ホームに停まっている浜松行きに乗り換えると良い。浜松行きは帰宅の高校生などで混んでいたが、何駅かすると空いてくる。その後の浜松、豊橋の乗り換えもスムーズ。乗り換えたらすぐに発車する。浜松からのも最初は座ることができなかったが、途中で座ることができた。ただこちらは途中から乗るのも多く、豊橋まで乗り通すのも多い。島田あたりで空く静岡とは大違いだ。浜松の静岡県内における微妙な立場が伺える。(続く)

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新しい「青春18きっぷ」を持って(0)

 11日と13日のことですが、新しくなった「青春18きっぷ」を持って出かけてきました。

 明日から2回に分けて、その時の様子を書きます。

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IRいしかわ鉄道に快速

 あいの風とやま鉄道には「ホームライナー」風の有料快速、「あいの風ライナー」、ハピラインふくいには快速がありますが、IRいしかわ鉄道にはあいの風とやま鉄道からの「あいの風ライナー」を除いて、快速がありません。そのIRいしかわ鉄道ですが、2025年春のダイヤ改正で、快速を新規設定するようです。

 快速は金沢-大聖寺間に設定されます。大聖寺7:44発金沢行きと、金沢18:20発大聖寺行きの2本が設定されます。金沢-大聖寺間の所要時間は50~54分から38~39分に短縮されます。忙しい朝などには貴重な時間です。

 また、金沢-小松間で普通列車など7本の増発も検討しています。列車の待ち時間が短縮されます。
(参考:北國新聞ホームページ https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1597976)

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