わたらせ渓谷鉄道の駅併設温泉が休業していた

 わたらせ渓谷鉄道の水沼には、駅に併設している温泉がありました。水沼駅温泉センターです。1989年に群馬県営の温泉として開業し、わたらせ渓谷鉄道が直接経営していた時期もありましたが、2009年以降はみどり市に本社があるモンテディオ総合企画という会社が運営していました。

 しかし、そのモンテディオ総合企画が運営している水沼駅温泉センターですが、7月31日から休業しています。新型コロナウイルスの影響で売上が減少し(2017年3月期の売上は9300万円でしたが、2022年3月期は4000万円にまで減っています)、資金繰りが悪化しているようです。今後、前橋地裁桐生支部に破産手続きの開始を申請する予定です。

 わたらせ渓谷鉄道は、沿線自治体と協議して、早期再開を目指す考えです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC012E30R00C23A8000000/、上毛新聞ホームページ https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/322496)

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宇都宮ライトレール開業日の特別ダイヤ

 今日8月26日、宇都宮ライトレールは開業しました。

 ところがこの8月26日は、開業イベントが行われるため、乗車可能になるのは15時からです(翌日27日からは始発から通常通り運行します)。そのため、以前にも書きましたが、特別ダイヤが設定されます。それでは、その特別ダイヤとはどういうものでしょうか?

 当日は宇都宮駅東口、芳賀・高根沢工業団地ともに15時から概ね15分間隔で運行されます(宇都宮駅東口発の15時台は5~15分間隔で6本運行します)。最終は通常の休日と同じで、宇都宮駅東口発芳賀・高見沢工業団地行きの最終は22:35発です。

 また当日は多くの人の利用が予想されるため、宇都宮駅東口15時台、16時台については乗車時間を設定した整理券を発行します。朝8時から発行します。途中駅からの乗車も考慮して、宇都宮駅東口での乗車人員を定員より少ない1編成当たり120人とします。途中からの乗車には整理券は不要ですが、混雑して乗るまでに時間がかかると予想されています。

 なお、並行して走る区間がある関東自動車、ジェイアールバス関東のダイヤ改正は翌日の8月27日に行われます。開業当日の26日は改正前のダイヤで運行されます。

(追記)
 8時からの整理券配布に、400人以上が並びました。
(参考:宇都宮ライトレールホームページ https://www.miyarail.co.jp/info_20230821.html、関東自動車ホームページ https://www.kantobus.co.jp/topics/topics.php?id=994、ジェイアールバス関東ホームページ www.jrbuskanto.co.jp/topics/post_919.html、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20230826-OYTNT50178/)

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銚子に行くのは南海の2200系

 銚子電鉄が中古車を求めていることは以前にも書きましたが、その銚子に行く車両が決まりました。

 それは南海の2200系。8月15日に2両編成1本を譲受しました。元々は高野線の急行用として走っていましたが(橋本以南の山岳区間も走行可能です)、ワンマン化工事を行い、今は多奈川線等の支線で走っています。銚子電鉄では、必要な改造を行った後、営業運行を行います。銚子電鉄にとって、約8年ぶりの新車両導入です。関東の私鉄ではなく、関西の私鉄から来るというのは意外です。山岳区間を走ることができるように、車両が小ぶりで、急カーブにも強いというところが評価されたのでしょうか?

 もちろん、お金のない銚子電鉄のことですから中古車ばかりですが、中古車と言っても、大手私鉄などからいきなり来るのではなく、ほかの鉄道会社で使われた中古の中古が来ることが多いのです。地方の私鉄でも使えなくなった車両が来ているのです。しかし、今回譲受した南海の2200系は、中古の中古ではありません。南海で使われた車両がいきなり来るのです(もっとも、今回譲受した車両は1969年に製造されたので、南海で50年以上使い続けたことになります)。このように、銚子電鉄に中古の中古でない車両が来るのは、約30年ぶりとのことです。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230817.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF185VQ0Y3A810C2000000/)

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銚子電鉄、中古車導入へ

 銚子電鉄は、新車を導入することにしました。

 現在、銚子電鉄には3編成の車両があります。しかし、2022年1月に1編成の車両検査を行っていましたがその間に1編成が故障し、残る1編成がフル稼働して何とかしのぎました。

 とは言っても、お金のない銚子電鉄のことですから、新車は買えません。2両編成の新型を買うと5億円もするからです。

 そこで銚子電鉄は、新車ではなく、他社で引退した中古の車両を買うことにしました。これなら5000万円ほどで購入することができます。

 しかも銚子電鉄は中古車両の購入資金を稼ぐために、日本リユースシステムが提供する衣類回収サービス「古着deワクチン」とコラボします。寄付金額に応じて、購入した中古車両を貸し切ることなどができるようになります。
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20230710-2724645/、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASR7B7HH1R7BUDCB009.html)

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宇都宮ライトレール、始発は4時台

 開業まで1か月を切った、宇都宮ライトレール。そのダイヤが発表されました。

 宇都宮ライトレールの車庫は宇都宮駅東口に割合近い、平石にあります。その平石から芳賀・高見沢工業団地への便が出るので、始発や最終は遅くなります。平日の平石発芳賀・高見沢工業団地行きの始発は平石4:50発、芳賀・高見沢工業団地発平石行きの最終は平石0:25ごろ着です。休日の平石発芳賀・高見沢工業団地行きの始発は平石5:09発、芳賀・高見沢工業団地発平石行きの最終は平石23:59ごろ着です。平日は4時台から0時台、休日でも5時台から23時台まで動いていることになります。意外と営業時間帯は長かったです。ちなみに芳賀・高見沢工業団地の宇都宮駅東口行き始発は平日が5:30、休日が5:48、宇都宮駅東口の芳賀・高見沢工業団地行き最終は平日が23:01、休日が22:35です。宇都宮駅東口-芳賀・高見沢工業団地間の所要時間は48分で、全て各駅停車です。運転間隔は、平日6~9時、17~19時が約8分間隔、それ以外の時間帯や休日は早朝、深夜を除いて約12分間隔です。なお、開業日の8月26日は、別途公表される特別ダイヤで運行されます。

 宇都宮ライトレールは、利便性の高いものにするため、2024年春にダイヤ改正を行い、見直しをします。また、宇都宮ライトレールはこのダイヤに基づいて、習熟運転を行っています。その結果によっては、開業前でも数分程度の変更を行うことがあるようです。
(参考:宇都宮ライトレールホームページ https://www.miyarail.co.jp/news/115)

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ホンダ、9月から通勤バス廃止

 8月26日に開業する芳賀・宇都宮LRT。終点の駅名からも分かるとおり、大きな工場がたくさんあります。

 そのひとつがホンダ。これまでホンダは、宇都宮駅との間に、従業員用の通勤バスを走らせてきました。2006年ごろからマイカー通勤による渋滞の緩和を目的として、朝夕の通勤時間帯に走らせてきました。約50人乗りの大型観光バスを29便ずつ、5~10分間隔で走らせてきました。5月時点での1日の利用者は約1200人です。また、このほか、東京などからの出張者用のバスも走らせてきました。

 ところがホンダは、9月1日から通勤用及び出張者用のバスを廃止します。ホンダはLRTを利用することを呼び掛け、通勤にかかる費用は通勤手当で賄います。ホンダはバスを廃止してLRTを使ってもらうことで、渋滞の緩和につなげます。二酸化炭素の排出量削減にも寄与します。

 これは喜ばしい話です。これまで通勤バスを使っていた人の多くは、LRTを使うことでしょう。安定的な定期利用者の上積みができます。また、これまで通勤バスを走らせてきた運転士は、LRTの停留所から出る支線のバスの充実に充てることができます。LRTはたった1本ですが、支線となるバスを充実させることによって、その効果を線から面に広げることができます。
(参考:下野新聞ホームページ https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/767136)

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「52席の至福」が秩父鉄道へ

 車内で沿線の特産食材を味わうことのできる、西武の観光列車、「52席の至福」ですが、8月23日、秩父鉄道に乗り入れます。意外なことですが、「52席の至福」が他社線に乗り入れるのは、これが初めてのことです。

 どのようなプランでしょうか? まず池袋を10:27ごろ出発し、「52席の至福」でコース料理を味わいます。限定特製デザート付きのディナーコースメニューです。西武秩父での乗り換えはなく、乗ったままで秩父鉄道の長瀞に13:17ごろに到着します。その後、長瀞ラインくだり(運休時は宝登山ロープウェイの乗車)、寶登山神社、長瀞トリックアート有隣倶楽部、ぶどう狩り(シャインマスカット30分食べ放題)を行った後、帰りは西武秩父から18:24発の「ラビュー」に乗り、池袋で解散します。

 旅行代金は1人50000円、1人でも参加できますが、場合によっては相席になることがあります。申し込みは西武トラベルのホームページで7月3日から23日まで受け付けています。応募多数のときは抽選で、結果発表は7月26日からメールで行います。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20230703_52chichibu.pdf)

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Tシャツが急行券

 最近はインターネットで予約し、スマホの予約画面がそのまま切符になるものがありますが、基本的には切符は紙です。ところが、えちごトキめき鉄道ではこの夏、Tシャツそのものが急行券になります。「夏休み!急行券Tシャツ」です。

 このTシャツは、7月22日から9月10日まで、えちごトキめき鉄道公式ショップ、直江津D51レールパークで買うことができます(6月には受注販売も行っていました)。大人、子供ともに1枚6000円です。サイズはM、L、LL、3Lの4種類があります(受注販売のときは4Lもありました)。

 このTシャツを買い、着れば、7月22日から9月10日までの利用期間ならいつでも、急行に乗ることができます。急行券と同等の扱いです。乗車券部分は含まれていませんので、別途乗車券を購入する必要があります。
(参考:えちごトキめき鉄道ホームページ www.echigo-tokimeki.co.jp/information/detail?id=1901)

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えちごトキめき鉄道、455系・413系を富山まで運転

 えちごトキめき鉄道の保有する国鉄急行型車両、455系・413系。普段はえちごトキめき鉄道の中を走っています。

 この455系・413系ですが、8月14日の1日だけ、あいの風とやま鉄道に乗り入れて、富山まで行きます。「急行立山号」です。同じ所を行ったり来たりするより、急行らしく富山まで走ります。

 ダイヤは「急行立山1号」が直江津10:28ごろ発富山12:28ごろ着(途中、糸魚川、泊、入善、魚津に停車)、「急行立山2号」が富山13:33ごろ発直江津15:22ごろ着(途中、滑川、黒部、泊、糸魚川に停車)です。

 この「急行立山1号」、「急行立山2号」はツアー形式で行われます。最少催行人員はそれぞれ35人で、料金は10800円(ロングシート)~12800円(ボックスシート)です。弁当もついています。予約はえちごトキめき鉄道の専用ホームページで行います。
(参考:えちごトキめき鉄道ホームページ https://www.echigo-tokimeki.co.jp/information/detail?id=1902)

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芳賀・宇都宮LRTは8月26日開業

 これまで路面電車が全くなかったところにできる芳賀・宇都宮LRT。国内で路面電車が新たにできる(延伸を除きます)のは1948年の万葉線(現在の名称)以来、75年ぶりのようです。そして、その開業の日が決まりました。

 その日は8月26日。8月最後の土曜日です。予定通り8月中に開業することができます。当日は式典を行いますので、実際に乗車できるのは、それが終わった後の15時以降を予定しています。

 開業当初のダイヤや運賃の概要も発表されています。開業当初は運賃収受等に時間がかかるため、普通のみの運行とし、所要時間も40分台後半としています。計画されていた快速はありません。本数も予定から減り、ピーク時は約8分間隔、オフピーク時は約12分間隔となります。運賃は距離に応じて変わり、150~400円です。定期券もあり、通勤定期は約4割、通学定期は約5割の割引率です。

(追記)
 芳賀・宇都宮LRTの快速は2024年春以降に運行する予定です。
(参考:宇都宮ライトレールホームページ https://www.miyarail.co.jp/news/110、宇都宮市ホームページ https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/032/422/kisyakaiken0602.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC02B3U0S3A600C2000000/)

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