江ノ電全駅で、タッチ決済を導入

 関西を中心に、クレジットカードでのタッチ決済で乗ることのできる鉄道があります。ところが、この春(4月以降)、内外から多く観光客が訪れる江ノ電で、クレジットカード等でのタッチ決済による乗車ができるようになります。全ての駅で使えるようになります(タッチ決済用改札機を設置します)。首都圏では初めての事例です。

 使えるのは、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードといったタッチ決済対応のカードやスマートフォン等を持っている人。対応しているブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discoverです。銀聯やMastercardは当初は対応していませんが、後日追加する予定です。
(参考:江ノ島電鉄ホームページ https://www.enoden.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/02/20230215.pdf)

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つくばエクスプレス、ホーム延伸工事のため徐行運転

 つくばエクスプレスは3月18日にダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正から、多くの列車の所要時間が1~2分伸びます。なぜかと言えば、一部区間で徐行運転を行うからです。なぜ徐行運転を行うのかと言えば、つくばエクスプレスで8両編成化するためです。地下区間の青井、六町でもホーム延伸工事を行いますが、地下だと通過列車による風圧があります。これを軽減するため、2024年春まで、この両駅を含む約1.7キロの区間において、時速75キロ以下の徐行運転を行います。また、休日の21時台において、減便を行います。

 話は変わりまして、茨城県内の延伸について。茨城県内への延伸は4案が考えられていましたが、土浦に絞られることになりました。建設する距離が短く、常磐線に接続でき、今でもつくば市内や土浦市内では慢性的な渋滞があることから選ばれることになりました。

 もっとも、延伸を実現するためには、国の交通政策審議会で取り上げてもらうとともに、茨城県とともに株主であるほかの都県などの理解を得る必要があります。実際に土浦に延びるのはまだ先の話です。
(参考:つくばエクスプレスホームページ https://www.mir.co.jp/assets_rti/pdf/8269f3be2d7103fa6f2bd35de788cc2b.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASR1R5TNYR1RUJHB00C.html)

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埼玉高速鉄道、岩槻延伸時に快速運転

 以前、埼玉高速鉄道の岩槻延伸についての記事を書きましたが、その続報です。

 埼玉高速鉄道の延伸事業では、都市鉄道等利便増進法の適用を受ける予定です。その適用を受けるためには、事前に地元自治体が、整備期間や費用などについての計画素案をつくり、鉄道事業者に事業化を要請することが必要です。さいたま市は2023年度にその要請を行う計画で、今のところ遅れる見込みはないようです。

 そして、埼玉高速鉄道の延伸事業では、採算を取るため、快速を走らせます。埼玉高速鉄道内を通過運転し、途中、鳩ヶ谷、東川口、浦和美園に停まります。赤羽岩淵-岩槻間の所要時間は21分、各停に比べて5分速く走ります。ピーク時もオフピーク時も毎時3本走ります(各停は区間運転も含めて、ピーク時13本、オフピーク時7本の想定)。ところが、待避設備は設けません。待避設備を設けると緩急結合により、快速通過駅でにも速達効果を及ぼすことができますが、事業費が増え、採算性が悪化するからです。

 もっとも、想定が出されたときから、事情が変わっています。埼玉高速鉄道は2019年のダイヤ改正で、日中12分間隔となっています。想定のままだと倍になるので、実際にこの想定通りになるかは不透明なところです。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/saitama-kosoku-enshin2023/)

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江ノ電、伝統の12分間隔を71年ぶりに崩す

 江ノ電は早朝、深夜を除いて、12分間隔のダイヤとなっています。1952年以来続いている、伝統みたいなものです。

 この伝統が変わることになりました。変わるのは3月18日、早朝や深夜を除いて14分間隔のダイヤになります。

 なぜ変わるのでしょうか? 元々江ノ電は設備の都合から12分間隔になっていました。これ以上間隔を詰めることができなかったのです。ところが、混雑による遅延が発生し、腰越の併用軌道区間では道路の混雑を原因とする遅延も発生しています。江ノ電は単線なので、1本の遅れがほかの列車にも波及し、ダイヤを正常に戻すにはかなりの時間がかかります。

 そこで、今回のダイヤ改正では、駅での停車時分を見直すことにより、遅れが発生した場合でも回復力のあるダイヤにします。このほか、利用動向に合わせたものにします。14分間隔とは阪堺同様、中途半端な間隔ですが、できるだけ輸送力を減らしたくなかったのでしょうか?
(参考:江ノ島電鉄ホームページ https://www.enoden.co.jp/train-news/17695/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/123831)

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東京都、都心と臨海部とを結ぶ地下鉄建設へ

 都心と臨海部を結ぶ鉄道の話は以前にも書きましたが、これまでの話とは違って、どうやら実現に向けて動き出すようです。東京都が建設するようなのです。

 この都心と臨海部を結ぶ地下鉄の長さは約6キロメートルです。起点は東京(駅名はいずれも仮名です)、JRの駅の北東側につくります。新幹線などからの乗継ぎがしやすいのです。終点は有明・東京ビッグサイトで、りんかい線を通って羽田空港アクセス線(新木場方面)とも接続します。途中にできるのは5駅で、東京側から順に新銀座、新築地、勝どき、晴海、豊洲市場です。この地下鉄の事業費は約5000億円、2030年ごろに着工し、2040年代前半に開業する計画です。開業してから30年以内に黒字化する計画です。今のところ、この地下鉄を誰が運営するかは不明です。有楽町線や南北線とは違い、東京メトロには運営の意思がありません。

 ところで、この地下鉄に並行してBRTが走ります。当初の予定から遅れていますが、2024年春から本格運行を始める予定です。このBRTと地下鉄は走る路線が重複しているので、どうやって棲み分けるか、あるいはBRTから地下鉄に移行させるのかということを考えないといけません。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20221123-OYT1T50226/、東京新聞ホームページ https://www.tokyo-np.co.jp/article/220762)

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東急新横浜線、相鉄新横浜線の開業は3月18日

 日吉と羽沢横浜国大とを結ぶ東急新横浜線、相鉄新横浜線は2023年3月18日に開業します。そして同日に東急、相鉄、東京メトロのダイヤ改正を行います。また、東急は同じ2023年3月18日に値上げを行います。

 まず、東急新横浜線、相鉄新横浜線については、東急東横線と相鉄(相鉄いずみ野線が主体です)を結ぶのが1時間に2本(日中の本数、以下同じ)、都営地下鉄三田線から東急目黒線を経て相鉄(相鉄本線が主体です)を結ぶのが1時間に2本です。朝夕はともかく、日中は東京メトロ南北線には行かないようです。また、東急東横線に行くのは、一部が東京メトロ副都心線を越えて、東武東上線まで行きます。相鉄・JR直通線を通るのは上下合わせて46本ですが、相鉄・東急直通線を通るのは倍以上の100本あります。日中でも1時間に4本あるので、相鉄・JR直通線のように本数が少なくて使えない、ということはありません。また、東急新横浜線、相鉄新横浜線は新幹線停車駅の新横浜を通ります。新横浜6:00発の「ひかり」及び6:03発の臨時「のぞみ」に間に合うように、東急、相鉄の両方から列車の設定があります。

 元町・中華街から西武秩父に行く「S-TRAIN1号」ですが、発車時間を45分ほど繰り下げ、元町・中華街7:46発とします。そのほか東急の田園都市線、大井町線、池上線、東急多摩川線において、ダイヤの見直しを行います。少しずつ本数が減っているようです。

 相鉄はいずみ野線の特急の運行を再開します。東急と直通します。また、いずみ野線の快速、本線の特急の運行時間帯を拡大します。

 東京メトロは東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線でダイヤ改正を行います。副都心線では通勤急行の停車駅に明治神宮前を追加します。そのほか、有楽町線新木場-池袋間が毎時12本から10本に減るなど、見直しが行われます。
(参考:東急ホームページ https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-3.pdf、https://www.tokyu.co.jp/image/information/pdf/untinkaitei.pdf、相鉄ホームページ https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-194-rcr.pdf、東京メトロホームページ https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews221216_85.pdf)

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一部の「スカイライナー」が新鎌ヶ谷に停車

 京成も京急と同じく、11月26日にダイヤ改正を行います。

 今回の改正から、「スカイライナー」の停車駅が増えます。青砥に停車する「スカイライナー」は、新鎌ヶ谷にも停まるようになります。新鎌ヶ谷は東武や新京成との乗り換え駅ですので、松戸や柏方面から成田空港へ行くのが便利になります。上り14本、下り10本の「スカイライナー」が青砥と新鎌ヶ谷に停まります。日中、青砥には約60分間隔で停まりますので、新鎌ヶ谷も約60分間隔で停まることになります。上りは全ての号車から乗り降りできますが、下りは4、6号車からしか乗り降りできません。特急料金は、京成上野・日暮里-新鎌ヶ谷間が500円、青砥-新鎌ヶ谷間が300円、新鎌ヶ谷-空港第2ビル、成田空港間が800円です。

 一部路線では、ワンマン運転を行います。金町線、千原線、東成田線が対象で(芝山鉄道線も含みます)、概ね9~17時台の4両編成の車両が対象になります。ワンマンになっても、運転本数自体は変わりません。
(参考:京成ホームページ https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/Aq5eJLly.pdf)

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山万、11月3日は設備点検等のため全便運休

 ユーカリが丘ニュータウンのアクセスとして活躍している、山万ユーカリが丘線。新交通システムの鉄道です。

 しかし、この山万ユーカリが丘線ですが、11月3日の祝日、設備点検等のために終日運休します。始発から最終まで、全便運休するのです。

 運休する鉄道の代替として、路線バスのこあらバスが臨時ダイヤにて走ります。そのほかのバスも含めて、鉄道の切符で乗ることができます。一部を除いて、少なくとも30分間隔で代替のバスを利用することができます。
(参考:山万ホームページ https://town.yukarigaoka.jp/yukariline_post/yukariline_post-6163/)

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多摩都市モノレール、上北台-箱根ヶ崎間のルートと駅位置を公表

 多摩都市モノレールには、上北台から箱根ヶ崎に延伸する構想があります。上北台-箱根ヶ崎間は約7キロですが、大まかなルートや駅の位置が公表されました。

 モノレールは、上北台を出てすぐ左に曲がり、新青梅街道沿いに走ります。東大和市内に1駅ができ、これまで鉄道のなかった武蔵村山市内に4駅ができます。箱根ヶ崎のある瑞穂町内には2駅ができます。そのうちの1つが終点の箱根ヶ崎です。つまり途中にできるのは6駅で、平均して1キロ程度の間隔で駅ができるのです。駅は島式ホームの予定だそうです。島式ホームならエレベータなどの設備も1基で済みます。

 運賃に関しては、通常の運賃に加えて、新線加算運賃もかかるようです。また、この延伸区間は都バスの最長路線である梅70系統とほぼ並行して走っていますが、都バスは旧道の青梅街道を走っていることもあり、モノレールが延伸しても廃止される予定はないようです。

 ちなみに、モノレール建設の前提となる新青梅街道の拡幅は、2028年度までに行う予定となっています。それからモノレールをつくることになります。2030年代半ばの開業を目指します。途中に渡り線はないため部分開業はせず、一気に箱根ヶ崎までつくるようです。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/tamatoshienshinroute/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/123074、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221208/k10013917241000.html)

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京成など4社、「鉄道開業150周年記念 京成グループ鉄道4社 共通1日乗車券」発売

 今年2022年は、鉄道開業150年であるとともに、京成開業110年、関東鉄道創立100年、新京成開業75年、北総創立50年という、京成グループ鉄道4社にとっても節目の年です。そこで京成、新京成、北総、関東鉄道の4社は、10月14日から1500部(京成650部、新京成350部、北総350部、関東鉄道150部)の限定で、「鉄道開業150周年記念 京成グループ鉄道4社共通1日乗車券」を発売します。

 「鉄道開業150周年記念 京成グループ鉄道4社共通1日乗車券」の発売期間は10月14日から31日、発売日当日限り有効です。京成、新京成、北総、関東鉄道の4社全線乗り降り自由で、1500円です。4社の主要駅(関東鉄道は守谷と竜ヶ崎だけです)で発売します。なお、この「鉄道開業150周年記念 京成グループ鉄道4社共通1日乗車券」は自動改札機を使うことができません。有人改札を通る必要があります。

 それにしてもお得な切符です。京成上野-成田空港間(成田スカイアクセス経由)は1270円します。取手-下館間は1540円します。長距離ならば2~3回乗るだけで元が取れます。早く買わないと売り切れてしまいそうです。

(追記)
 「鉄道開業150周年記念 京成グループ鉄道4社共通1日乗車券」は10月28日に完売となりました。
(参考:京成ホームページ https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/mYGnJKaV.pdf、https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/tFDgjfFf.pdf)

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