「鮮魚列車」と「伊勢志摩お魚図鑑」についての続報

 長い間走っていた近鉄の「鮮魚列車」は廃止され、一般列車の最後尾に専用車両、「伊勢志摩お魚図鑑」が連結されることになりました。それらについての続報です。

 まず「伊勢志摩お魚図鑑」に使われる車両ですが、これまでの「鮮魚列車」で使われていた車両よりも1年古く、1970年につくられました。ちょうど今年が50年という大ベテランです。ただ、車両のリニューアルを2回も行い、制御機器も1970年の時点では標準的なものを使っているので、旧式の機器を使った「鮮魚列車」よりも長く使える、と判断したようです。

 ダイヤについてですが、まず「鮮魚列車」時代のものを紹介しましょう。早朝に明星車庫を出て宇治山田に向かいますが、途中伊勢市に停まります。宇治山田で折り返してから上本町に行くのですが、なぜ伊勢市の下り線ホームに停まるのかと言えば、伊勢市は下りホームのほうが荷物の積み込みをしやすいからです。昼間は高安で過ごし、夕方に上本町から松阪まで走り、松阪からは回送で明星車庫に入ります。

 それが「伊勢志摩お魚図鑑」では、明星車庫から松阪まで回送で走り、松阪から名張まで急行、名張からは快速急行で上本町に向かうのです。実は伊勢市や宇治山田から乗る人はいなかったのです。今後も復活する見込みはないので、松阪始発にしたのです。また帰りは運ぶ魚はないので、夕方の便は廃止になりました。「伊勢志摩お魚図鑑」はそのまま松阪に向けて戻りますが、車両は締切扱いとし、松阪からは回送で明星車庫に入ります。
(参考:「鉄道ファン」2020年6月号 交友社

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6月13日から「ひのとり」増発

 3月14日に運行を開始した新型名阪特急の「ひのとり」。現在は6両編成3本で、名阪間を6往復、阪奈間を1往復していますが、このたび6両編成4本を増備し、増発することになりました。6月13日からは名阪間を平日は1日10往復、休日は1日11往復します。停車駅の少ないタイプのうち半分以上が「ひのとり」で運転されるのです。大阪難波-近鉄奈良間を走る便も増えます。休日は1往復のままですが、平日は2往復になります。夜間に1往復増えます。

 また、近鉄は5月30日から休日に一部の特急を運休させていますが、このうち大阪難波-近鉄名古屋間の特急6本(3往復)については6月13日から運転を再開します。ほかの系統の特急についてはアナウンスがないため、運休を継続すると思われます。

 話は変わりまして、近鉄は6月13日から7月12日に乗車する人を対象に、「近鉄特急netポイントUPキャンペーン」を行います。6月13日~7月12日乗車分の「チケットレス特急券」を購入した人に、最大50%の「近鉄特急netポイント」を付与します。通常の5倍です。

 詳しく見ていきましょう。「近鉄特急netポイントUPキャンペーン」を受けるためには、対象期間(6月13日~7月12日)に、「近鉄電車インターネット予約・発売サービス」に会員登録している人が、「チケットレス特急券」で特急に乗った場合です。対象期間外の「チケットレス特急券」を対象期間内の「チケットレス特急券」に変更した場合、「名阪チケレス割」等のチケットレス割引を受けている場合も対象になります。子供も条件を満たせばキャンペーンの対象です。反面、(1)対象期間内の「チケットレス特急券」を対象期間外に変更した場合 (2)対象期間内の「チケットレス特急券」を払い戻した場合 (3)「近鉄電車インターネット予約・発売サービス」に会員登録せずに購入した場合 (4)インターネットで予約してから駅窓口等で特急券を購入した場合は、このキャンペーンを受けることができません。

 付与されるポイントは結構大盤振る舞いです。大阪難波-近鉄奈良間、近鉄名古屋-近鉄四日市間などの520円区間と、大阪難波-名張間、近鉄名古屋-津間などの920円区間は50%のポイントがもらえます。その他の区間(特急料金が1340円以上)は20%です。「ひのとり」等の特別車両料金にもポイントが付きます。この機会に、通勤などで特急を使ってもらいたいということでしょう。特急券を買うときには、シートマップで空席状況を確認しながら購入することができます。混雑した一般列車を避けて、快適な通勤ができます。

(追記)
 5月30日から休日の特急の一部を運休してきましたが、7月11日からは全ての特急の運転を再開します。また、7月31日乗車分からは1か月前からの発売となります(7月8日から30日までの乗車分は7月1日に発売開始します)。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/hinotorizouhatu.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/poinntokyanpeen.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/tottkyuukannkei.pdf)

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近鉄、5月30日からの休日、一部の特急を運休

 近鉄は新型コロナウイルスの影響により今後の情勢が不透明なことから、特急の前売り発売開始日を本来の1か月前から1週間前に変更しています。

 その近鉄ですが、休日の特急利用者は9割も減っています。そこで5月30日から当分の間、休日の一部の特急を運休します(平日の特急・一般列車(急行、普通等)、休日の一般列車は通常通り運転します)。通常、近鉄は休日に1日446本の特急を走らせますが、このうち75本、17%を運休させます。

 ただ、どの系統も均等に17%ぐらい運休させるわけではありません。系統によってばらつきは大きいのです。大阪-名古屋間、大阪-伊勢志摩間、名古屋-伊勢志摩間、京都-伊勢志摩間、大阪-奈良間の運休率はそれぞれ8%、3%、3%、8%、6%と10%未満です。逆に運休率が高いのは、京都-奈良間、京都-橿原神宮前間、大阪-吉野間。それぞれ23%、32%、45%にもなります。大阪-吉野間は通常、30分間隔で特急が走りますが、ほぼ1時間間隔になります。新型コロナウイルスの影響による需要減がなくなっても、次のダイヤ改正で特急の本数が見直されそうな感じです。なお、「ひのとり」は1往復運休しますが、「しまかぜ」や「青の交響曲」は通常通り走ります。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/tokyuuunnkyuu.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59293070Z10C20A5LKA000/)

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鳥羽駅が無人駅に

 鳥羽駅は近鉄のほかにJRも乗り入れています。近鉄のように頻繁に特急が来ることはありませんが、1時間に1本の割合で名古屋との間を結ぶ快速「みえ」が走っています。

 これまで、この鳥羽駅には「みどりの窓口」がありました。ところがこの3月18日に営業体制が変更され、無人駅になりました。当然ながら「みどりの窓口」も消えます。代わりに新幹線などの特急券や快速「みえ」の指定席券などを購入することのできる、指定席券売機を設置します。

 影響は近鉄にも及びます。これまであった近鉄とJRを結ぶ連絡通路が閉鎖され、JRに合わせていた入場券の料金(150円)も、本来の料金である160円になります。
(参考:JR東海ホームページ https://railway.jr-central.co.jp/station-guide/tokai/toba/index.html、鳥羽駅の掲示、JTB時刻表 2020年3月号、近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kippu/nyuujouken/nyuujouken.html)

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近鉄、特急の前売り発売開始日を1週間前に変更

 これまで、近鉄の特急の前売り発売開始日は、1か月前でした。

 ところが、新型コロナウイルスの感染が拡大し、1か月先の情勢が不透明なことから、5月23日乗車分から、特急の前売り発売開始日を現行の1か月前から1週間前に変更しました。5月23日乗車分は、1週間前の5月16日10:30に発売を開始します。こうすることによって、直前でも特急を運休しやすくするのでしょう。少なくても予約が入っているのなら、その予約している人に対して配慮しなければなりませんが、発売開始日を遅らせたら、1週間前まではそういう予約している人はいなくなり、直前でも運休しやすくなります。

 話は変わりますが、4月18日から、「しまかぜ」と「青の交響曲」について、食事やスイーツ、飲み物などの車内飲食メニューの販売や、カステララスクなどの飲食物のお土産販売を休止しています。ワゴンサービスも同様です。ただ、「しまかぜ」、「青の交響曲」ともに、専属アテンダントは乗車し、オリジナル鉄道グッズの発売は続けています。「しまかぜ」での、専属アテンダントによるおしぼりや記念乗車証の配布は行います。

 なお、休日に一部の「伊勢志摩ライナー」で行っている車内ワゴンサービスは、4月11日から休止しています。

(追記)
 「伊勢志摩ライナー」の車内販売は、このまま終了することになりました。「しまかぜ」と「青の交響曲」については、復活しています。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20200421rw.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/kanko/kanko_info/news_info/info_0416.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/tetsudo_info/news_info/200708_iseshimaliner.pdf)

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指紋で改札?

 大和西大寺駅南北自由通路は4月19日に一部が供用開始されます。これに合わせて自由通路に接続した中央改札口の供用も開始します(代わりに、北改札口が4月18日で閉鎖されます)。

 また、近鉄は先端技術を活用した新しい駅運営のありかたとして、「近未来ステーション構想」を打ち出してきました。AIやITなどの先端技術を活用することによって、乗客へのサービスや安全性の向上、駅係員の業務負担軽減や効率化を図ります。今回の大和西大寺駅のリニューアルでは、それが実現することになります。大型マルチディスプレイを活用した案内の導入(日ごろは電車の発車時刻や乗り場案内、沿線の案内等を行いますが、事故や災害のときには運行情報等を提供します)、AIを活用した案内ロボット(日本語のほか、英語、中国語、韓国語にも対応します)や車椅子などを利用する人への見守りシステムなどの試験導入を行います。見守りシステムは改札口上に設置されたカメラを通じてAIが自動的に認識し、駅務室にいる駅係員に伝えるもので、必要があれば駅係員が出向くことになります。6月下旬に導入する予定です。

 また、中央改札口と南改札口の自動改札機(それぞれ1台)に、指紋認証改札システムを導入します。装置の中に指を差し込んで認証するようです。駅構内店舗の従業員が使うもので、実際に使ってみることで問題点を洗い出し、生体認証機能の活用に向けて検討していきます。

 今後も、大和西大寺駅のリニューアルは続きます。内外装デザインやトイレの工事を行います。2021年度完成予定です。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kinmiraistation.pdf)

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ダイヤ改正以降の行商人用車両は「伊勢志摩お魚図鑑」

 近鉄の「鮮魚列車」(平日と土曜日に宇治山田発大阪上本町行き、大阪上本町発松阪行きを1本ずつ運転)は3月14日のダイヤ改正で廃止され、その後は一般列車の最後尾に1両、専用車両が連結されます。3月16日以降の平日に、松阪6:44発名張行き急行に連結されるのです。この名張行き急行、松阪を6両編成で出ます。名張で4両を増結し、名張からは10両編成の快速急行で大阪上本町に向かいます。大阪上本町は8:46着です。これまでの「鮮魚列車」同様、行商人以外の人は利用できません。

 さて、専用車両とはどういうものでしょうか? 18日に近鉄から発表があったのですが、想定外のものでした。2両編成の通勤型車両のうちの1両がラッピングされ、専用車両になるのです。その「伊勢志摩お魚図鑑」と言われるラッピング車両には、車両全体に伊勢志摩の海に生息する様々な魚介類が描かれます。伊勢志摩の代表的な海の幸である伊勢海老をはじめ、鯛やふぐ、鰯、マンボウなど43種類を忠実に描いています。何の魚かわかりやすいよう、それぞれの名前も仮名で書かれています。

 この「伊勢志摩お魚図鑑」、魚を運ぶ行商人を運ぶため以外にも使われます。3月22日にダイヤ改正まで使われていた「鮮魚列車」と「伊勢志摩お魚図鑑」とを並べた撮影会ツアーが青山町車庫で行われます。ほかにも近鉄やクラブツーリズムで「伊勢志摩お魚図鑑」を使ったツアーが行われます。新鮮な海の幸を「伊勢志摩お魚図鑑」で運んで販売する企画も考えられています。

(追記)
 3月22日に行われる予定だった撮影会ツアーは延期になりました。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sengyo.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/kanko/kanko_info/news_info/tour_200303.pdf)

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近鉄の「鮮魚列車」、3月14日のダイヤ改正で廃止

 近鉄は3月14日にダイヤ改正をしますが、そのときに普通の人は乗ることのできない列車が廃止になります。

 それは「鮮魚列車」、宇治山田と大阪上本町の間を平日と土曜日に走っている、鮮魚の行商人専用の列車です。伊勢志摩の海でとれた鮮魚を行商人が運ぶ近鉄の専用列車で、鮮魚の行商人の組合の貸切列車として1963年から走っていました。魚のにおいが移ってもいいように専用の車両が用意され、多い時期には100人以上の行商人が利用していましたが、車を使う人が増えたため、利用者は減りました。そのため、近鉄は3月14日のダイヤ改正で「鮮魚列車」を廃止することにしたのです。

 ダイヤ改正以降近鉄は、早朝に松阪を出る急行(名張から快速急行?)の最後尾に行商人専用の車両1両を連結して対応します。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200216/k10012287701000.html)

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「名阪チケレス割」は「ひのとり」対象外

 久しぶりに近鉄のホームページを見たところ、「名阪チケレス割」の対象期間が延長になっていました。2020年9月30日乗車分までで、ゴールデンウィークやお盆でも適用になります。

 ところが、この「名阪チケレス割」、適用の対象にならない列車があります。それは新型特急の「ひのとり」。前日までに購入しても300円(大人の場合)の特急料金の割引はありません。注意が必要です。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/meihanticketlessservice/)

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近鉄、特急の車椅子席がインターネットで予約可能に

 近鉄は一部の特急列車に、車椅子の人に対応することのできる座席を設けています。

 これまで、この車椅子席はインターネットでは発売せず、駅の窓口や旅行会社に行かなければいけなかったのですが、明日2月1日から、インターネットでも購入することができるようになりました。国内では初めてのことです。

 対象になるのは、(1)「しまかぜ」 (2)「ひのとり」(3月14日デビュー、車椅子のまま車内で過ごすことのできる席を用意しています) (3)「アーバンライナー」 (4)「伊勢志摩ライナー」 (5)「青の交響曲」 (6)「さくらライナー」 (7)22000系、22600系の一部、16400系、16600系 です。ただし、(7)は汎用特急のため、運転日前日の夕方にならないと運行車両は決まりません。車椅子席に座りたいと思っても、前日の夕方にならないと購入できないのです。なお、車椅子の人のほか、その同伴者の席の特急券もチケットレスサービスで購入することができます。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/tokkyunet.pdf)

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