和泉市いずみの国歴史館に行ってきました

 13日のことですが、和泉市にある博物館、和泉市いずみの国歴史館に行ってきました。そのときの訪問記を書いていきます。

 

 近鉄名古屋6:31発の急行で伊勢中川へ。通勤時間帯にさしかかる時間帯の列車のため、途中から通勤通学客が乗ってくる。終点の伊勢中川で前2両を切り離し、残りはそのまま大阪上本町行きの急行に。乗っていた人の多くは向かいの伊勢方面の急行に乗り、車内はガラガラになった。大和八木で降りて次に乗るのは、大阪線のホームから出る京都行きの特急。大阪線と橿原線は大和八木で直交するので直通しにくい構造になっているが、京都方面と伊勢方面を結ぶ連絡線がある。かつては京都から伊勢方面への特急が1時間に1本の割で走っていたが今は本数が減り、貴重な存在だ。9:27発の京都行き特急に乗る。座席は事前にパソコンで予約している。連絡線は結構長く、橿原線に合流するのは次の駅の直前。次の停車駅の大和西大寺で降りるが、2つの路線が平面交差するので、手前でしばらく待たされる。

 次に乗る奈良線の急行(大和西大寺10:02発)まで10分以上あるので、ちょっと駅を探検。「駅ナカ」みたいなところがあるので、そこに立ち寄る。弁当やお惣菜を売っている店があり、帰るときには使えそうだ。立ち呑みができる店もある。「駅ナカ」の奥には、展望デッキ。ポイントを渡って大阪難波や京都に行く列車を眺めることができる。発車時間になったので階段を降り、大阪難波行きの急行に乗る。石切を出たところの車内から見る大阪平野の街並みは絶景だ。

 布施で近鉄を降り、バスに乗る。これから乗るのは大阪バス。東大阪を拠点に高速バスを走らせている会社だが、東大阪市内では路線バスを走らせている。布施駅南口10:40発の近鉄八尾駅行に乗る。大阪府内を走るとは思えない、小さなバス。ICカードは使えず、降車時に現金で払うことになる。バスは1日10往復しかなく、これも大阪府内のバスとは思えない。バスは発車した。最初はセンターラインのある、それなりに幅のある道路を走っていたが、途中からすれ違いに苦労するほどの細い路地に入る。小型のバスでないと無理な区間だ。バスは40分ほどかけて終点の近鉄八尾駅に到着。乗ったときは私1人だけだった客は4人に増えている。

 高架下の店舗でうどんを食べ、近鉄バスに乗る。次に乗るのは近鉄八尾駅前11:40発の藤井寺駅前行き。途中、八尾南駅前を経由する。この系統の本数は多く、平日は日中15分間隔、休日でも日中20分間隔で走っている。ICカードも使える。ただ昼ごろの便なので利用者は少なく、最大でも6人。八尾南はOsaka Metroの駅。八尾市内にある唯一のOsaka Metroの駅だ。地下鉄と言いながら地上にある。しかし発車するとすぐに地下に潜った。天王寺で御堂筋線に乗り換えてなかもずへ。北大阪急行の車両だった。

 南海の中百舌鳥の橋上駅舎では回転寿司の会社がやっているお惣菜、弁当屋があり、お寿司や弁当を安く売っている。セールで鶏の天ぷらの弁当が140円で売られていて、夕食用に買う。コンビニのおにぎりぐらいの値段だ。和泉中央から桃山学院大学のほうに歩く。途中で道に迷って、大学の構内に入ってようやく着いたのが、和泉市いずみの国歴史館。阪和電鉄の特別展をやっているのだ。皆様なら御存じのことだろうが、天王寺と和歌山を結ぶ阪和線は戦前、阪和電鉄という私鉄だった。明治時代に開業した南海と違って人口の少ないところを走るため、スピードに力を入れ、61.3キロある天王寺-和歌山間(駅名は現在のもの)を戦前では国内最速の45分で結んでいた。また、行楽客の誘致や住宅開発にも力を入れ、最終的には黒字化にこぎ着けたが、戦争によって1940年に南海に合併され、最終的には国に買収されたのである。特別展はパンフレット類が多く、昔のものなので小さくて、字が細かいのでじっくりと見ることができなかった。展示物を手に取って見ることができたらかなり時間がかかったのだろうが、さっと眺めるぐらいしかできなかったので、20分程度で見てしまう。ただ、利用者向けに出していた新聞は複製があり、手に取ってみることができたため、記事の内容まで見ることができた。帰りは案内の通りに歩いたら、10分余りで駅に戻ることができた。

 和泉中央は行き止まりの駅だが、バスで泉大津や和泉府中に行くことができる。東ヶ丘をぐるっと回るため少々時間がかかるが、岸和田に行く便もある。泉大津に行くバスは2系統あり、それぞれ30分間隔で出ている。来た道を戻らなくても良いのだ。和泉中央駅14:40発の和泉市役所前経由泉大津駅前行きに乗る。バスは多くても10人ぐらいしか乗っていないが、途中和泉府中駅前を経由するので、途中の停留所では乗る人も降りる人も見られた。30分ほどで終点の泉大津駅前に着き、南海に乗り換える。2扉車の普通で、車端部のボックスシートに座ることができた。

 浜寺公園で降り、阪堺に乗り換える。15:47発の天王寺駅前行きに乗る。最初は4人しか乗っていなかったがだんだん増え、一時的だが立っている人も出てきた。古い車両なので、乗り降りには当然段差があるが、それでも段差は少ない。いくら南海やJRならエレベータはついていると言っても、階段を少し上がれば乗ることができる気楽さは代えがたい。エレベータやエスカレータが全てを解決するわけではないのだ。恵美須町に行きたかったので、我孫子道で乗り換える。降りるときと2回目に乗るときの両方、ICカードでタッチするだけで乗り継ぎ処理は終わる。阪堺は指定された停留所で乗り換えたら、2本乗っても運賃は210円のままなのだ。さて、天王寺駅前行きから恵美須町行きに乗り換えたのはたったの3人、この前のダイヤ改正で恵美須町への運転間隔が24分となったのも仕方がないというべきか。ただ、我孫子道を出てからは乗客は増えていく。天王寺駅前行きみたいなことはないが、大阪の都心部へのフィーダー輸送の役割はあるようだ。もっとも、我孫子道での乗り換え客が少ないということは、堺から引っ張る力がないということだ。堺からなら南海に乗れば速い。阪堺が浜寺駅前から天王寺駅前に行くのをメインにしているのは理にかなっているのだ。

 駅の改良(縮小)工事が行われている恵美須町から日本橋を通って大阪難波に行く。買い物をしてから近鉄に乗り、大阪上本町からは17:38発の伊勢中川行き急行に乗る。前4両が転換クロスシートで、後ろ2両がロングという大阪線では珍しい編成。伊勢中川まで行くので転換クロスシートのほうに乗る。発車10分前に乗ったので転換クロスシートを確保でき、車内でパンや弁当も食べることができた。

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びわ湖疏水船に乗る

 11日のことですが、約70年ぶりに復活したびわ湖疏水船に乗ってきました。

 

 久しく乗っていない路線に乗るため、近鉄名古屋7:11発の急行で津へ。車両は混んでいて、座ることができるようになったのは、江戸橋。三重大の学生が降りる。名古屋から通うと長距離だが、通学定期が驚くほど安いからだろう。週1回乗れば元が取れるぐらいだから、下宿させようとはしないのはある意味当然だ。江戸橋と次の津で大量に降りてガラガラ。津で紀勢線に乗り換え。8:26発の亀山行きに乗る。ロングシートのキハ25の4両編成だ。通学の高校生で混んでいたが、次の一身田で高校生は降りる。大半はすぐに降りたが、一身田では交換待ちで7分停まるので、友達とおしゃべりをしてしばらく待ってから降りるのもいる。出口が混むのでそれを避けるためだろう。

 亀山からはJR西日本のエリアになる。当然乗り換え。加茂方面からのディーゼルカーがキハ120の2両編成でやって来たが、ここで1両を切り離す。加茂側の1両は車庫に引き上げる。残りの1両に乗るのだが、スーツ姿の人もそこそこいて、絶望的なほどのローカル線ではない。柘植で乗り換えたのは草津線。次の草津行きは10:00発と30分ほど先だが、ホームで待つ。来たのは113系の4両編成。中は転換クロスシートにリニューアルされていていいのだが、外は緑一色に塗られていて興ざめ。

 貴生川で信楽高原鐵道に乗り換え。車両は目の前に停まっている。2両編成で前がNHKの朝のドラマの「スカーレット」のラッピング、後ろは土山サービスエリアのラッピングだ。前はロングシート、後ろは転換クロスシートなので、後ろに乗る。2017年製の新しい車両だ。貴生川10:24発の列車は坂を上り続ける。駅は全くなく、ひたすら坂を上り続ける。坂を上ったところで駅がポンポンと現れ、終点の信楽に到着。すぐ折り返しの列車に乗っても良かったが、せっかく信楽まで来たので、1本落として、信楽の町をぶらりと歩く。駅の売店でお土産を買って、次の11:54発貴生川行きに乗る。行きに乗ったのと同じ、「スカーレット」と土山サービスエリアの組み合わせだったので、転換クロスシートの土山サービスエリアのほうに乗った。貴生川のホーム上には「ICOCA」の改札機があったのでここにタッチして、12:21発の草津行きに乗る。柘植から貴生川まで乗ったときと同じ、緑に塗られた113系の4両編成、転換クロスシート。貴生川までと同じように橋上駅舎の駅が続き、駅ごとに客が増えていく。草津からは新快速で石山へ。

 石山寺へは石山から京阪バスが1時間に8本出ているが、歩くことにする。瀬田の唐橋も見て、50分ほどかけて石山寺に着いた。石山寺では参拝するとともに、奥のほうで「石山寺と紫式部展」をやっていたのでそれも見ることにした。紫式部はここ石山寺で月を見て、「源氏物語」のアイデアが浮かんだと言われている。石山寺を出て、京阪に乗る(石山寺14:39発)。石山坂本線だ。石山坂本線は小ぶりな2両編成の列車が10分間隔で出ていて、駅はこまめにある。ごく一部を除いて専用軌道だが、路面電車感覚で利用することができる。ところどころ、無人駅がある。無人駅でもICカードリーダーがあるが、ワンマン運転で、全ての扉が開くので、運転士がチェックしているとは思えない。事実上の「信用乗車方式」なのか?

 三井寺で降り、2、3分ほど歩くと、橋の上で立っているのが何人かいる。ここが本日のメインイベント、びわ湖疏水船の乗り場なのだ。びわ湖疏水は、明治になって首都が移転し寂れた京都の街を復興させるためつくられた運河。発電や物資の輸送に活躍しましたが、戦後すぐに舟運は使われなくなった。これが復活したのは2018年、それからは春と秋の週末を中心に、観光用としての舟が走る。舟は15:50に出るのだが、乗船30分前に来なければならないので、早く来ているのだ。乗船45分前の15:05に扉が開き、建物の中に入る。何の建物かと思っていたら、京都市上下水道局の建物だった。乗船時間の30分前になって、ビデオでの説明が始まる。その後12人乗りの舟に乗り込むが、座席はすでに決まっていて、舟が傾かないよう指示通りに乗り込む。舟は大津を出た。すぐに長いトンネル(出るのに20分かかった)に入るが、男性ガイドの話が面白く、真っ暗なトンネルの中でも飽きることはない。外に出ても疏水から見る景色はいつもと違って新鮮だ。時間通り16:50に終点の蹴上に着いたが、蹴上に着いてもガイドの説明があり、下船場を出たのは17:00のことであった。京都市営地下鉄の東西線(京阪からの乗り入れ車両で、後ろ向きのクロスシートに座った)と烏丸線を乗り継いで京都に行く。

 暗くなった京都からの最終ランナーは高速バス。大阪バスグループの「京都名古屋特急ニュースター号」に乗る。京都駅17:50発の便だ。相席にならない程度の、ほどほどの埋まり具合。旅行の最後に乗る高速バスは遅れることが多く、今回もそうならないか心配したが、今回はスムーズに走り、予定より15分早く終点の愛知県庁前に着いた。

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インターネットで特急券を買うと、伊勢志摩エリア、吉野エリアともに200円

 会員登録して購入すれば特急券に交換することのできる「近鉄特急netポイント」が10%貯まり、名阪間では特急料金そのものの割引もある、近鉄のチケットレスサービス。11月からはほかの路線にも拡大します。

 新しく拡大されるのは、伊勢市-賢島間と橿原神宮前-吉野間。11月1日から12月27日までの期間中に、チケットレスサービスで特急券を買って、かつ乗車すれば、通常大人520円、子供260円の特急料金がそれぞれ200円、100円となります(「デラックスシート」などを利用するときは別途特別車両料金が必要となります)。「伊勢志摩チケレス割200」、「吉野チケレス割200」キャンペーンです。しかも、会員登録をして購入すれば、「近鉄特急netポイント」が割引後の金額の10%分つきます。

 なお、10月31日でこれまで発売していた回数特急券、「伊勢志摩ビスタ4」、「吉野路ビスタ4」の発売を終了します(11月以降も有効期間内であれば特急券への引き換え及び乗車が可能です)。12月27日のキャンペーン終了後も何らかのかたちの割引を継続して行う必要があるでしょう。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/iseyosinotikeresu.pdf)

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名古屋市の「敬老パス」、JRや私鉄にも拡大

 65歳以上の名古屋市民なら年間最大5000円というわずかな負担で名古屋市交通局の地下鉄やバス、あおなみ線が乗り放題になる、「敬老パス」

 ただし、「敬老パス」は名古屋市交通局の路線がないところでは意味がありません。そこで「敬老パス」の適用範囲を拡大することになり、2022年2月から名古屋市内のJR東海、名鉄、近鉄でも乗ることができるようになる予定となります(乗車駅と降車駅がともに名古屋市内であることが必要です。なお、名鉄はこれまででもごく一部で利用できました)。JR東海、名鉄、近鉄の乗車に関しては、「敬老パス」にチャージされた分からいったん支払い、名古屋市が2か月ごとにまとめて返還することになります。

 ただ、対象路線を増やすと、その分名古屋市の負担は増えます。対象路線の拡大によって「敬老パス」の利用者は約1.1万人増え(現在は33万人です)、8.9億円が必要になります。名古屋市は負担の上限額を145億円(消費税を10%としています)としたいので、これまで制限がなかった利用回数に制限を設けます。

 新たに設ける制限は年間700~800回にするようです。ちなみに、2018年2月までの1年間で、1人当たりの平均は約210回です。結構多く、定期券みたいに毎日使わないと制限には達しません。制限を設けても結構緩いです。そして、年間利用回数が2000回を超える人は498人いて、一番多い人は4350回です。1日当たりにすると12回です。さすがに名古屋市議会から不正使用が疑う声が出ています。
(参考:朝日新聞10月12日朝刊 中部14版、中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019101090003536.html)

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2020年3月14日デビューの新型名阪特急は「ひのとり」

 以前から記事にしていた近鉄の新型名阪特急ですが、その運行開始日、名称等が決まりました。

 2020年3月14日にデビューする新型名阪特急の名称は「ひのとり」。翼を大きく広げて飛翔するロゴマークも決まりました。車両形式は80000系(6両編成8本、8両編成3本の合計11編成、72両をつくります)で、大阪難波-近鉄名古屋間のほか、大阪難波-近鉄奈良間でも走ります。

 6両編成、8両編成ともに両先頭車両が「プレミアムシート」のある「プレミアム車両」(以前、「ハイグレード車両」と言われていたものです)、中間車両が「レギュラーシート」のある「レギュラー車両」です。座席以外のサービス設備としては、多目的な用途で利用することのできるベンチを置いたベンチスペース、コーヒーサーバーなどを設置したカフェスポットがあります。インバウンド対応として、乗換案内などを4か国語で案内する大型液晶ディスプレイ(ダイヤが乱れたときは接続他社線を含めてリアルタイムに列車運行情報を提供します)、無料Wi-Fi、大型荷物置き場(各車両にあります)があります。トイレには男性用を除いて、温水洗浄便座やベビーチェアがあります。多目的トイレにはチェンジングボード、ベビーベッド、オストメイト対応設備があります。座席は全席禁煙ですが、3号車には喫煙室があります。客室、デッキ、荷物置き場には防犯カメラを設置しています。全ての客室にはパナソニックの空気清浄機、「ナノイー」を設置しています。

 この「ひのとり」に乗るには、運賃、特別急行料金のほか、特別車両料金を払う必要があります。「プレミアム車両」は距離に応じて300~900円、「レギュラー車両」も距離に応じて100~200円の特別車両料金がかかります。大阪難波-近鉄名古屋間の運賃、料金は、「プレミアム車両」が運賃2410円、特別急行料金1930円、特別車両料金900円の合計5240円、「レギュラー車両」が運賃2410円、特別急行料金1930円、特別車両料金200円の合計4540円です(いずれも10月1日の値上げ後の金額です)。

 先ほども述べたように、80000系は11編成、72両つくられますが、2020年3月の運行開始当初は6両編成3本だけです。よって運行開始時点では、80000系が使われるのは6往復のみです。2020年度中に残りの8編成がつくられ、名阪特急のうち甲特急が全て「ひのとり」で運行されるようになります。

(追記1)
 カフェスポットには、コーヒーサーバーのほか、スナックの自販機も置かれます。なお、飲食物の車内販売をする予定はないようです。

(追記2)
 座席にはシートを温める機能もあるようです。また、各車両にあるロッカーは、交通系ICカードを使うと無料で使用できます。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sinmeihan.pdf、東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/305151?page=3、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20191119/2000022507.html)

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近鉄、営業車両に軌道検測装置を取り付け

 近鉄には「はかるくん」という、専用の検測車両がありますが、このたび、既存の営業車両に搭載して線路の状態を検測することができる新型軌道検測装置を導入しました。

 この新型軌道検測装置は、運行中にレールにレーザーを照射して線路の歪みを検測することができます。検測されたデータはリアルタイムで無線で伝送され、線路のメンテナンスに活用されます。既存の営業車両の床下に設置されているので、無人で検測することができ、かつ頻繁に検測をすることができるので、すぐに線路の補修をすることもできます。効率的にメンテナンスをすることができ、乗客にとっても乗り心地が良くなるようです。このような既存の営業列車で軌道の検測を行うのは、JRには例がありますが、私鉄では初めてのことのようです。将来、労働人口が減っても適切なメンテナンスができるようにしているのです。

 この新型軌道検測装置のついた車両ですが、当面は大阪線や名古屋線を走行して、データを収集します。2020年度にはもう1編成追加して2編成体制にする予定です。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kidoukensoku.pdf、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2019/06/24/323740.html)

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近鉄の万博行き直通列車に蓄電池車両?

 近鉄が奈良などから万博会場の夢洲まで直通する列車を走らせる計画であることは以前にも書きましたが、その続報です。

 近鉄はけいはんな線を除いて、パンタグラフを通じて電気を取り入れています。これに対してOsaka Metro中央線や近鉄けいはんな線は、線路脇にもう一つあるレールから電気を取り入れます。つまり、近鉄から夢洲までの直通列車は、この2つの電気方式に対応しなければならず、近鉄もそのような車両を開発しています。

 しかし、このような列車については技術的な課題があるようで、違う方式も考えています。それは、蓄電池車両。バッテリーで走るので、走行中に外部から電気を取る必要がないのです。日本国内でいくつか実用例があるのもメリットです。

 もっとも、蓄電池車両にも欠点があります。それは長距離運行が難しいということ。どこで充電するかも考えないといけません。万博への直通列車に蓄電池車両が使われるかどうかは、バッテリーの性能がどの程度改善されるかにも依るようです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASM6F4CVJM6FPLFA003.html)

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「楽」に乗ってきました

 昨日(4日)のことですが、近鉄の団体専用列車、「楽」に乗ってきました。

 

 看板列車の「しまかぜ」の出発を見送り、出発5分前の10:30ごろに「楽」が近鉄名古屋の5番線に入線。横からは大阪難波行きの特急が出て行った。「楽」は貸切列車の扱いで、係員に切符(「GW伊勢まで『楽』らくきっぷ 」)を見せてから入る。定員制の自由席だったので、一番後ろの1号車(先頭は4号車)の2階部分に座った。座席は転換クロスだが、急行用に比べて良い椅子になっている。特急と急行の間という位置づけなのか? なお、「楽」の定員に比べて募集人員が少ないためかなり余裕があり(しかも「楽」には補助席があるので、詰めようと思ったらかなり乗せることができる)、隣の席も占領することができた。

 発車してからしばらく経つと、前の展望席に5分交代で座ることができるというアナウンスがあったので、車内の探検を兼ねて前にゆっくりと進むことにする(後ろの展望席は最初から自由に座ることができ、最初からそこを狙って座った人もいた)。どこの車両にもあるのが2階の座席だが、1号車と4号車には1階席もあるし、車端部にはグループ向けのサロン席がある。トイレは2号車と3号車に和式と洋式が1つずつある。車椅子対応になっておらず、和式があるところは時代を感じさせる。余談だが、トイレには洗面所がない。こういうところから考えても、特急と急行の間という「楽」の位置づけが伺える。なお、前の展望席には2回ほど座ったが、津のあたりで希望者がいなくなったので、津から先は自由に座ることができるようになった。車内では記念乗車証が配られただけで、特段のイベントはない。でもこのほうがありがたい。イベントがあればそれに合わせないといけないし、この「楽」に乗るのが一番の目的だからだ。客層を見ても家族連れを除けば鉄道ファンが多く、「楽」があるから伊勢に行くというのが主体だ。「楽」は伊勢に行くための手段ではなく、乗ること自体が目的なのだ。その証拠に、日差しがまぶしくても、カーテンを閉める人はほとんどいない。しっかりと景色を眺めているのだ。

 塩浜と津で運転士の交代を行い、伊勢中川では京都からの「しまかぜ」を先行させた「楽」だが、定期ダイヤの間を縫って走るため、スピードはあまり出ないながらも、後続列車に抜かれずに走っていた。しかし、伊勢を目前にした明野で、特急2本の待避を余儀なくされる。10分ぐらい停まり、2本目に抜かされたのは大阪難波からの「しまかぜ」だ。定刻の12:20に伊勢市に到着。今後もこのように、日ごろ乗ることのできない団体専用列車を使ったイベントをやってもらいたいと思いながら、「楽」を降りた。

 せっかく伊勢に来たのだから、伊勢神宮に参拝する。外宮に参拝した後、内宮に行くのだが、内宮に行くバスに乗るための行列ができている。観光バスをチャーターしてノンストップのピストン輸送を行っているが、かなりの行列だ。ただ、通常の路線バスも増発しているようで、そちらの乗り場に行ったところ、待たずに乗ることができた。座ることはできなかったが、ぎゅうぎゅう詰めではない。途中、五十鈴川駅にも寄るが、五十鈴川駅からも臨時のバスが出ているようで、そんなにも乗ってこない。心配した渋滞もなく、20分ほどで内宮に到着。バスは「ポケモン」のラッピングをした、電気バスだった。

 行きが近鉄なら、帰りはJR。JR東海は近鉄に対抗して、指定席のついた快速「みえ」を走らせている。かつては東京や大阪にも直通列車を走らせてきた参宮線だが、近鉄との競争に敗れ、立派な設備を持て余している存在になってしまった。JR発足後に登場した快速「みえ」は、長さこそ2~4両と短いものの、近鉄に対して一矢報いる存在となっている。金銭面でも4枚綴りの回数券、「快速みえ特ダネ4回数券」はかなりお得だ。金券ショップでもばら売りされているので、事前に買っている。いったん始発駅の鳥羽まで行くが、ただ快速「みえ」に乗るだけでは面白くないので、途中までは普通列車に乗る。鳥羽15:26発の多気行きはキハ25の2両編成。外見は名古屋で走っている313系に似ているが、ディーゼルカーで、中身はロングシートだ。名古屋近辺みたいに私鉄に対抗する必要はないので、朝夕の通学ラッシュさえ乗り切ればいい、と割り切っているようだ。ただこの普通列車、観光シーズンのためか意外と利用者が多い。二見浦は臨時に駅員を置いたほうがよいぐらいの混雑だ。終点の多気からは後続の普通に乗る。同じキハ25だが、こちらは車掌が乗っていた。

 追い抜かれる松阪で、快速「みえ」に乗り換え。4両編成だが、最後尾の1両は指定席なので、3両目の自由席に乗る。最初は座れなかったが、次の津で降りる人がいて、座ることができた。乗客は徐々に増え、扉付近には立っている人もいた。途中で指定席が気になり、そちらをのぞいてみると、座席は転換クロスと変わらないのに指定席料金がいるためか、若干の空席が見られた。

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おおさか東線と「青の交響曲」に乗ってきました

 12日のことですが、3月16日に開業したおおさか東線と近鉄吉野線の観光列車、「青の交響曲」に乗ってきました。

 

 戦前には山上に鉄道が走っていた高安山から、10:25発のケーブルカーに乗って、山を下りる。「近鉄週末フリーパス」を持っているので、距離当たりの運賃の高いケーブルカーでも気にせずに乗ることができる。信貴山口10:41発に乗り、河内山本に10:46に着く。河内山本では信貴線用のホームではなく、大阪線のホームに入る。大阪上本町方面からの乗り換えが簡単にできるように配慮されているのだ。次に乗るのは河内山本10:48発の準急。2分の接続なので厳しいと思っていたが、無事に乗り換えることができた。計画では11:04発の普通に乗って俊徳道で降り、JRに乗り換える予定だったが、乗ったのは準急なのでそのまま布施まで行き、そこで奈良線に乗り換えて、河内永和に行く。布施での奈良線の乗り換えもスムーズで、階段を上って奈良線の電車に乗るとすぐに発車した。河内永和でJRに乗り換える。いったん近鉄の駅を出て、外を少し歩くとJR河内永和がある。予定より2本早い、JR河内永和11:06発に乗ることができた。201系の6両編成だ。運転席のすぐ後ろに立って、線路を見ることにする。

 放出で学研都市線と合流し、ひと駅だけ複々線で走った後、鴫野で分かれていく。ここからが新しい区間だ。それにしても、放出と鴫野での配線はうまくできている。できるだけ階段の上り下りのある乗り換えがないように配慮されているのだ。話をおおさか東線に戻す。新規開業区間には4つの駅があるが、いずれも高架の相対式ホームで、格好はよく似ている。少ないながらも各駅で乗り降りがあるのは喜ばしいことだ。地元の人が使っているということだから。また、車内には鉄道ファンではないものの、初乗りを楽しんでいる女性グループもいた。かつて歩いたこともある赤川鉄橋も通り、新大阪到着は11:30。おおさか東線用となった2番線に到着する。隣からは「ハローキティー」の「はるか」が出て行った。予定より30分早く着いたので、新大阪から尼崎、京橋を経由して天王寺に行く。途中の寺田町では、1932年の開業時に書かれたともいう、古い駅名標を見ることができた。

 大阪阿部野橋から近鉄に乗る。近鉄御所にも立ち寄り、橿原神宮前には13:57に到着。ここから乗るのは、近鉄の観光列車、「青の交響曲」だ。通常「青の交響曲」は大阪阿部野橋-吉野間を1日2往復しているが、混雑する桜のシーズンは特別運行を行っていて、平日は橿原神宮前-吉野間を1日1往復だけしている。この臨時の「青の交響曲」、吉野線のホームではなく、橿原線のホームから発車する。橿原線は標準軌だが、ここ0番線は狭軌になっている。近鉄ではフリーゲージトレインを開発しているが、橿原線と同じところから出るので、まるでフリーゲージトレインに乗っているみたいだ。14:20に「青の交響曲」は橿原神宮前を出た。中途半端な運転区間だからか、列車は空いている。0番線から出た列車は日ごろは通らないところを走り、吉野線の線路に入っていった。

 「青の交響曲」は通勤型車両を改良した3両編成だが、通勤型車両とは思えない豪華な車両だ。とても特急料金に210円を出しただけで乗ることができるとは思えない。お得な列車だ。この「青の交響曲」の売りは、真ん中の2両目にあるバーカウンター。ここは特別運行中も通常営業を行っていて、スイーツやアルコール、お土産などを売っている。買ったのは、志摩観光ホテルの製菓長で、伊勢志摩サミットでデザートを担当した人が考案した季節のオリジナルケーキ。陶器製のカップに入ったコーヒーも付いて、ラウンジでティータイム(座席に持って行くこともできる)。隣ではアルコールを飲んでいる人もいた。

 「青の交響曲」は通常のダイヤの間を縫って走るため、交換待ちが結構多い。橿原神宮前から52分かけて吉野に到着。土産物街を通り抜け、復活したばかりの15:20発のケーブルに乗ろうとしたが、切符を買っている間に出てしまった。しかし、今は桜のシーズンという繁忙期。通常は15分間隔で走っているが、今はピストン運転していて、5分も待たずに次の便が出た。下りのケーブル乗り場には行列ができていたので(近鉄特急も大阪阿部野橋行きは満席が続いていた)、歩いて山を下りることにする。一面の桜を見ながら、坂を下りていった。

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団体専用の「楽」が臨時列車に

 日ごろは団体専用の車両として使われている「楽」。ところが近鉄はこのゴールデンウィークに、「楽」を臨時列車として走らせます。

 「楽」が臨時列車として走るのは、4月27~29日、5月2~5日の合計7日間。近鉄名古屋-五十鈴川間を1日1往復します。近鉄名古屋10:35発五十鈴川12:27着、五十鈴川16:54発近鉄名古屋19:01着で、途中、伊勢市と宇治山田しか停まりません。

 この「楽」に乗るには、特殊なきっぷが必要となります。「GW伊勢まで『楽』らくきっぷ」という名前で、指定された「楽」に乗ることができます(指定された「楽」以外の列車には乗車できません)。12日から沿線主要駅ですでに発売していて、各列車180枚限定、値段は大人1450円、子供730円ですから、片道運賃(近鉄名古屋-五十鈴川間1460円)とほぼ同等です。「GW伊勢まで『楽』らくきっぷ」は座席指定ではなく、先頭の展望席は交代で座ります。乗車日の日付の入った記念乗車証がもらえます。

 めったにない機会ですから、乗ってみたいものです。

(追記)
 お盆も「楽」が臨時列車として走ります。8月13日から15日までの3日間、近鉄名古屋-五十鈴川間を走ります。ダイヤはゴールデンウィークと同じく、近鉄名古屋10:35発五十鈴川12:27着、五十鈴川16:54発近鉄名古屋19:01着です。乗車には「お盆も伊勢まで『楽』らくきっぷ」 が必要で、普通の乗車券では乗車できません。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/gwrakurinnzi.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/kanko/kanko_info/news_info/raku_ise190716.pdf)

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