南海、昼間の半数を「ラピートα」に置き換え

 南海は12月21日にダイヤ改正を行います。南海本線、空港線、多奈川線、和歌山港線、加太線そして高野線汐見橋-岸里玉出間のダイヤが変わります。

 難波と関西空港を結ぶ特急、「ラピート」には、「ラピートα」と「ラピートβ」があります。違いは停車駅で、「ラピートα」は、通常、特急が停まる堺と岸和田を通過します。今回、昼間も半数が「ラピートα」になります。下りは朝が全て「ラピートα」、昼は「ラピートα」と「ラピートβ」が半分ずつ、夕方以降は全て「ラピートβ」になります。上りは朝が全て「ラピートβ」、昼は「ラピートα」と「ラピートα」が半分ずつ、夜は全て「ラピートα」です。

 なぜこのようなことをするのでしょうか? 実は「ラピート」は混んでいるのです。2024年度上期の空港線の輸送人員は過去最高で、上半期の「ラピート」の乗車率は65.3%です。こうなったら、時間帯によっては満席で買えないことも出てきます。そこで、関西空港へ行く客のために「ラピートα」を増やしたのです。これで難波・新今宮・天下茶屋と関西空港の間を利用する人が「ラピート」の特急券を買いやすくなります。本当なら「ラピート」を増発すればいいのですが、なにわ筋線開業後の姿がわからないと投資計画も立てられないのです。地下を走るため、「ラピート」の置き換えは何らかのかたちで必要になると考えられるのですから。空港急行も8両のものがさらに増え、平日だと9割が、休日でも約88%が8両編成になります。若干ですが、空港急行も増えます(一部は和歌山市方面の区間急行からの変更)。

 高野線汐見橋-岸里玉出間については、最終の繰り上げを行います。平日、休日ともに、下りは汐見橋発が22:45発から22:10発に、上りは岸里玉出発が22:25発から21:45発になります。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/241113.pdf)

| | | Comments (0)

南海と泉北は合併しても、ダイヤは変更せず

 以前に記事にした南海と泉北の合併ですが、11月1日、国交相から認可されました。予定通り2025年4月1日に合併し、泉北高速鉄道線は南海の泉北線になります。

 これにより、深井から和泉中央までの5駅は南海に移管され、南海の駅は100駅から105駅に増えます。使っている人がどれぐらいいるかわかりませんが、駅ナンバリングも変更になります。深井はNK88、泉ケ丘はNK89、栂・美木多はNK90、光明池はNK91、和泉中央はNK92です。高野山(NK87)からの続きで番号が振られています。路線のイメージカラーは黄緑に変わります。

 運賃に関しては、初乗り運賃の二度払い解消等、沿線地域からの要望に応えることができるように検討を進めます。詳細は決定次第、発表されます。また、合併に伴うダイヤ変更はありません。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/241101_1.pdf)

| | | Comments (0)

南海電鉄、鉄道事業を分社化

 難波から和歌山市、高野山方面に伸び、南大阪や和歌山の人の通勤、通学の足、国際空港の関空や1400年の歴史を誇る高野山へのアクセスとして使われている、南海電鉄。2025年4月には100%子会社の泉北高速を合併し、泉北ニュータウンへの輸送を強化します。

 その南海ですが、2026年4月に鉄道事業を分社化するようです。2025年6月に行われる株主総会での承認や、国の許認可を得ることが条件ですが、100%子会社をつくり、そこに鉄道事業を移管します。従業員8900人のうち、2500人ほどが鉄道事業子会社に移るようです。今の南海は不動産事業や新規事業などを行う、持ち株会社になります。

 なお、社名については、今後検討するようです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF307MH0Q4A031C2000000/?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323)

| | | Comments (0)

銚子電鉄、南海2200系をもう1編成譲受

 銚子電鉄は南海2200系を譲受し、3月から走らせています。

 そして、8月16日に銚子電鉄は南海2200系をもう1編成譲受しました。これで南海2200系は合わせて2編成ということになります。すでに走り始めている第1編成と同じく、銚子電鉄を走ることができるように改造を施します。銚子電鉄は600ボルトなので、それに対応する工事などを行います。そのような改造工事が終わってから、第2編成は銚子を走ります。
(参考:銚子電鉄ホームページ https://www.choshi-dentetsu.jp/news/6677/)

| | | Comments (0)

南海7100系が緑の旧塗装に

 南海本線の車両はグレーをベースに、ブルーとオレンジのラインを巻いていますが、かつてはグリーンの濃淡のツートンカラーでした。

 1969年に登場した7100系も当初はグリーンの濃淡のツートンカラーで走っていました。今はグレーをベースに、ブルーとオレンジのラインを巻いた塗装となっていますが、やはり南海の車両には、グリーンの濃淡のツートンカラーが似合っています。グリーンの濃淡のツートンカラーの復元塗装は10年ほど前、7000系で行いましたが、7100系でも行うことになったのです。高野線の6000系で、ステンレス無塗装にしているものがありますが、それが好評であることにも触発されたのでしょう。

 グリーンの濃淡のツートンカラーになる7100系は、4両編成1本です。8月21日から難波-和歌山港間、難波-関西空港間で走り始める予定です。またこれに先立ち、8月17日には千代田工場で撮影会を行います。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/240718.pdf)

| | | Comments (0)

「天空」と「青の交響曲」を乗り継ぐツアー

 今年2024年は、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてから20年という節目の年です。それを記念して、南海の観光列車「天空」と近鉄の観光列車「青の交響曲」、この2つの列車を乗り継ぐツアーをつくりました。南海と近鉄が協力して実現した初めての企画です。

 このツアー、8月7~8日と8月28~29日の2回、行われます。8月7日出発の回は吉野山に、8月28日出発の回は高野山に泊まりますが、「天空」は河内長野-極楽橋間、「青の交響曲」は河内長野-古市-吉野間を走ります。「天空」の河内長野-橋本間、「青の交響曲」の古市-河内長野間は普段走らない区間です。

 このうち、「天空」が特別に走る河内長野-橋本間については、複線なので、ダイヤを設定するのはそれほど難しくはないでしょう。問題は、近鉄。近鉄長野線は富田林以南が単線です。しかも、富田林以南の単線区間のうち、すれ違いできるのは滝谷不動だけで、15分に1本しか列車を設定することができません。通常、近鉄長野線は1時間4本準急が走っているので、臨時列車を入れる余地がありません。

 どうするのでしょうか?
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/240605.pdf)

| | | Comments (0)

「泉北ライナー」、5月30日から車両デザイン変更

 2017年1月から運行している泉北の特急、「泉北ライナー」。難波と和泉中央を結び、通勤客の足となっています。

 この「泉北ライナー」に使われる車両のひとつに、12000系があります。南海の12000系をベースにしていますが、塗装はゴールドをベースにしたユニークなものとなっています。

 その12000系ですが、この5月30日からデザインを変更することになりました。ゴールドをベースにしていることは変わりありませんが、車体側面にブルーとゴールドで流れるような曲線を描きます。特急の疾走感を表現しているようです。プレスリリースを見る限りでは、ゴールドよりもブルーが目立っているように見えます。
(参考:泉北ホームページ https://www.semboku.jp/wp-content/uploads/2024/05/c66234a3d25e48925a9eb2d82572ad46.pdf)

| | | Comments (0)

箕面萱野に行ってきました(2)

 いよいよ今回のメインテーマ、北大阪急行の延伸区間に乗る。駅はショッピングモールの中。2階にある。ここから先に延伸することはないようで、改札を抜けるとすぐホーム。駅そのものはショッピングモールの中に埋もれているような印象を受けるが、駅がわかれば乗るのは楽だ。箕面萱野14:35発に乗る。延伸区間は2駅だけなので、5分程度で終了。江坂からは再び一日乗車券を使う。いったん改札を出て、一日乗車券で入り直す。梅田でいったん降りて、これまた長い間乗っていない四つ橋線に乗る。なんばを過ぎて、岸里まで行く。

 岸里から少し歩くと南海の天下茶屋。ここから空港急行で羽衣に行く。羽衣からは鉄道での運行が復活した高師浜線に乗り換え。2000系の2両編成だった。高師浜線は2駅しかないので、あっという間に終点に着く。そのまま折り返すのも面白くないので、ひとつ手前の伽羅橋まで歩く。高師浜線は駅と駅との間の距離が短いので、ゆっくり歩いても10分ほどでひと駅分歩くことができる。ちょうどここにはカステラの工場があり、そこのカステラをお土産にすればいいのだ。お土産を買い、伽羅橋から乗る。伽羅橋から乗ったのも行きと同じ車両。同じ車両が行ったり来たりしているようだ。羽衣に到着。難波への急行は出たばかりなので、普通で堺まで行く。

 帰りは大阪上本町18:14発の快速急行宇治山田行き。発車15分ほど前に扉が開き、ロングシートではあるが座席を確保することができた。快速急行は鶴橋を出ると五位堂まで停まらない。最近の列車はやたら停車駅が多いが、この快速急行はその名にふさわしい停車駅の少なさだ。青山トンネルのあたりでも通過駅があり、1時間45分ほどで伊勢中川に着く。ただ、伊勢中川からの接続は良くない。先に普通が出るのでそれに乗ると、津で「ひのとり」に接続する。最後は「ひのとり」に乗って、この旅を締めくくることにした。

| | | Comments (0)

箕面萱野に行ってきました(0)

 4日のことですが、3月に延伸した北大阪急行に乗ってきました。その時の様子を明日から2回に分けて書きます。

| | | Comments (0)

加太線の「めでたいでんしゃ」に2000系改造車

 加太線を中心に走っている、「めでたいでんしゃ」。現在4編成が走っています。ピンクの「さち」(母、2016年4月29日運行開始)、水色の「かい」(父、2017年10月7日運行開始)、赤の「なな」(子供、2019年3月31日運行開始)、黒の「かしら」(母の兄、2021年9月18日運行開始)というように、家族になっています。

 その「めでたいでんしゃ」にさらに1編成が加わることになりました。5編成目となるこの「めでたいでんしゃ」は、今ある4編成の「めでたいでんしゃ」の遠い祖先という設定です。7月13日から走り始めます。

 そして、5編成目の「めでたいでんしゃ」の特徴は、2000系の改造であること。これまでの4編成は7100系の改造でしたが、支線の車両を2000系にするという方針から、2000系を改造することにしました。

 なお、デザイン等の詳細はまだ決まっておらず、後日発表になります。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/240426.pdf)

| | | Comments (0)

より以前の記事一覧