大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(2)

 枚方市からは特急で京橋へ。2階席で空いている席を見つけ、座る。特急は枚方市を出ると京橋まで停まらない。特急と名乗るからには少なくともこれぐらいは通過しないといけない。通常より高いところにいるためか、ふわふわした乗り心地だった。

 京橋で大阪環状線に乗り換え、大阪へ。これから阪急に乗るのだが、狙うは「京とれいん」。「京とれいん」は2022年10月に乗ったが、もうひとつあるのだ。今回はそのもうひとつのほうに乗る。大阪梅田13:32発、前から2両目の5号車に乗る。この車両の中ほどにあるのは小さな庭。運賃だけで乗ることができる列車に庭があるのはこの「京とれいん」ぐらいだろう。この庭の近くのロングシートに座ったが、このロングシートも普通ではない。畳の上にクッションがあり、そこに座るのだ。元々通勤車両だったとは思えないほどの改造をしていて、ほかの車両もいろいろ特徴のある座席になっている。淡路からノンストップで桂まで走ったので、ここで降りて今度は特急で戻る。

 淡路で降りることにした。駅を出て商店街をしばらく歩くと、JR淡路に着く。おおさか東線の駅だ。外に出るため雨だと濡れるが、阪急沿線から新大阪などJR沿線に行くには使えるだろう。券売機で「ICOCA」のチャージをして、15:00発の久宝寺行きに乗る。221系の6両編成だった。鴫野で学研都市線に乗り換え。おおさか東線から学研都市線へは階段の上り下りが必要だが、逆は階段の上り下りが要らない。反対側のホームに行けばいいだけだ。隣の放出と組み合わせると、大体の乗り換えは階段の上り下りなしでできるようになっている。工夫されているのだ。京橋で大阪環状線に乗り換えて鶴橋まで行き、近鉄に乗り換えて名古屋に戻った。

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大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(0)

 京阪交野線は枚方市と私市とを結ぶ枝線ですが、元々は生駒まで結ぶ計画だったようです。しかしそれは実現せず、休日に限って京阪交野市と(生駒までの途中の)田原台一丁目とを結ぶバスが走っているだけとなっています(田原台一丁目から先は奈良交通のバスが走っています)。しかも、そのバスは1日2往復という貴重な存在です。

 1月9日のことですが、その貴重なバスに乗ってきました。その時の様子を明日から2回に分けて書きます。

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阪急阪神ホールディングス、2024年度までに全駅にQRコード改札設置

 南海など、関西の私鉄でQRコードに対応しているところが増えています。近鉄もQRコードを活用した切符を発売していますし、先日、京阪もQRコードに対応した自動改札機を全駅に設置することを明らかにしました。

 残る大手私鉄は阪急と阪神。この2社を持つ阪急阪神ホールディングスは、2024年度までに全駅にQRコードに対応した自動改札機を導入します。沿線観光地の入場券や交通手段のチケットをスマホで一括して購入し、そのスマホで改札を通ることができるのです。処理スピードの問題から大都市圏では今後も通常の切符や定期券はICカードが使われるでしょうが、そこまで利用者が多くない地方の路線、観光地の入場券とセットになったもの、外国人用など、それ以外のところではQRコードを使った切符も徐々に出てくることでしょう。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF135SO0T11C22A2000000/)

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阪急、うめきた-十三-新大阪間の路線を2031年に開業へ

 阪急が大阪-十三-新大阪間の路線をつくるという話は以前にも書きましたが、それについて新しい動きがありました。2031年に開業する方針なのです。

 2031年は、なにわ筋線が開業する年です。阪急もなにわ筋線の開業に合わせて同時に開業します。阪急としては初めての狭軌の路線で、阪急沿線から新幹線へも阪急だけで行くことができますし、国際空港の関空にも乗り換えなしで行くことができます。

 なお、阪急が開業させる新線の名称は、大阪-十三間がなにわ筋連絡線、十三-新大阪間が新大阪連絡線です。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20221227-2YZDWPKGQVLGDNCGZ5RKCHIAF4/)

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2023年の初旅は「楽」の団体列車

 大晦日から元旦にかけての終夜運転を取りやめる鉄道会社も多いですが(京阪は3年ぶりに復活しますが、Osaka Metroは利用者がコロナ前の3割ぐらいしかなかったことを理由に、終夜運転を取りやめます。JR西日本と南海は一部区間のみ3時ごろまで臨時列車を走らせます。阪急と阪神は終夜運転や臨時列車の運行はありません)、近鉄は昨年に引き続き終夜運転を実施します。

 通常、名阪間のみを走っている「ひのとり」は、大阪難波(一部大阪上本町)-五十鈴川間と近鉄名古屋-五十鈴川間にそれぞれ3往復、「ひのとり」が走ります。「ひのとり」で伊勢神宮に初詣に行くことができるのです。このほか、1月1~3日と1月7~9日の6日間、近鉄名古屋-宇治山田(帰りは鳥羽)間に「ひのとり」を毎日1往復走らせます。

 そして、昨年は年末に急遽追加され、運賃だけで乗ることができた臨時快速急行「楽」については、団体列車扱いとして運転されます。1月1日の0~3時台に大阪難波-近鉄奈良間に2往復(4本)、途中停車駅なしで走り、片道だけ乗車して到着後に解散するパターンです。定員は4コースとも各70人で、代金は片道運賃、「楽」片道料金、記念品などが含まれていて大人1500円、子供1020円です。近鉄のホームページで11月28日から受け付けを行っていましたが、記事にするのが遅かったので、すでに4コースとも満席になっています。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/rakuhatumoudepuresu.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/nenmatunensiyusou.pdf、https://blog2.kintetsu.co.jp/ekichou/2022/11/post-37c1.html、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20221223/k00/00m/040/148000c)

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12月17日から阪急全線でダイヤ改正、座席指定サービスは2024年から

 以前の記事でも触れましたが、12月17日に行われる阪急のダイヤ改正について書きます。

 12月17日のダイヤ改正は、神戸線、宝塚線、京都線の全線で行います。まず神戸線については、平日朝、神戸三宮から10両編成で運行している新開地発特急大阪梅田行きについて、神戸三宮での増結を取りやめ、全区間8両編成にすることにより、所要時間の短縮を図ります。宝塚発今津線経由準急大阪梅田行きの運転時間帯を約15分繰り上げます。宝塚6:46発からの運行となります。平日夜間については、大阪梅田基準で21時台、22時台は10分間隔から12分間隔に、23時台は10~15分間隔から15分間隔にします。平日、休日ともに終電の繰り上げを行います。大阪梅田発神戸三宮行きが0:00発の急行から23:45発の急行になるなどの変更があります。

 宝塚線については、平日朝の10両編成の通勤特急を全て8両編成にします。川西能勢口6:39発の通勤特急を増発します。また、石橋阪大前での箕面線と宝塚線との接続をよくすることにより、箕面発大阪梅田行きの直通列車を廃止します。平日夜間については、大阪梅田基準で21時台、22時台は10分間隔から12分間隔に、23時台は12分間隔から15分間隔にします。最終列車の繰り上げを行います。大阪梅田発宝塚行きが23:48発の急行から23:45発の急行になるなどの変更があります。今回の改正により、平日、休日ともに同時刻での運転となります。

 京都線については、平日朝夕のラッシュ時、運転本数の調整があります。一部列車の所要時間が短縮されるので、本数が減るものと思われます。10両編成の列車はなくなります。淡路に停車する準特急(現:快速急行)が増え、Osaka Metro堺筋線方面に行きやすくなります。淡路を通過する通勤特急は減るようで、朝ラッシュ時に3往復走るだけになります。平日、休日ともに早朝や夜間に走っている快速は、西京極を停車駅に加えて、急行になります。特急や準急があるのに急行がないという妙な事態は解消されます。平日夜間については、大阪梅田基準で21時台、22時台は10分間隔から12分間隔にします。最終列車の繰り上げを行います。大阪梅田発京都河原町行きが23:45発の快速急行から23:45発の急行になり、桂行き0:00発の準急がなくなるなどの変更があります。今回の改正により、平日、休日ともに同時刻での運転となります。そして、休日の昼間に走っている観光特急のうち、2扉の快速特急A「京とれいん」の運行を取りやめます。1日4往復の快速特急「京とれいん雅洛」のみの運行となります。

 また、今回の改正では、2024年の京都線での座席指定サービスの開始に備えて、快速急行を準特急に改称します。神戸線の快速急行も改称されます。京都線の特急、通勤特急、準特急で座席指定サービスを行います。
(参考:阪急阪神ホールディングスホームページ https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/dd2e3f9dbc4759095b47e378f4d54e59336a79ac.pdf)

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新しい乗りもの、DMVに乗る(3)

 高松からは「マリンライナー40号」で岡山に戻り、その後は山陽線を乗り継いでいくのだが、途中大阪で降りて、南海高野線に立ち寄った。

 なぜかと言えば、自由席特急に乗るためである。高野線の特急は全て座席が指定されていて、乗るには運賃のほかに特急料金が必要である。しかし、車庫でのトラブルで特急用車両が使えなくなり、やむなく一部の特急を運賃だけで乗ることができる自由席特急にしたのである。この自由席特急に乗るために寄ったのだ。まず阪和線と高野線を乗り継ぎ、金剛に行く。金剛19:27発が自由席特急だ。橋本始発だが、ロングシートとはいえ2扉の「ズームカー」が使われている。本来の有料特急と同じ4両編成だ。ラッシュと逆の方向なので、空いている。

 この自由席特急で体験しておきたいことは、急行停車駅の北野田を通過すること。北野田は急行は停まるが、特急は通過する。急行用車両の「ズームカー」で通過するのはめったにないことだ。列車は北野田に差し掛かった。何事もなかったかのように通過した。

 いったん14日の深夜(正確には日付が変わって15日)に名古屋の自宅に戻ったが、12月17日のダイヤ改正(内容については後日記事にする)で廃止になる「京とれいん」(快速特急A)が気になり、午後から京都に行く。金山12:24発の快速に乗り、西に向かう。

 京都からは市バスに乗って10分少々、京都河原町に着く。駅の周りを少し散歩してからホームに入る。ちょうど大阪梅田からの「京とれいん」が着いたところだった。座席のモケットが張り替えられているほかはオリジナルの雰囲気を残している1、2、5、6号車にも心引かれたが、「京とれいん」ならではの3号車に乗ることにする。1人掛けの座席が向かい合わせになっているボックスシートに座る。座面や背もたれには畳が使われていて、とても運賃だけで乗ることができる車両とは思えない。1人掛けのほうは特に人気があるので、早目に駅に行ったほうがよさそうだ。

 6300系の「京とれいん」でしか体験できないのは、十三を通過すること。十三にホームドアをつくったので、2扉の6300系は停まることができないのだ。かつて特急が特急らしく京阪間をノンストップで走っていた時代でも十三には停まっていたのだから、十三を通過するのは非常に珍しい存在だ。車内では何度も十三を通過する旨のアナウンスが流れる。さて「京とれいん」は十三に差し掛かった。いったんスピードを落としたが、停まるのは一瞬。扉を開けずに再び加速を始めた。ダイヤ改正後には体験することのできない十三の通過だった。

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新しい乗りもの、DMVに乗る(0)

 10月13日から15日にかけて、「鉄道開業150周年記念秋の乗り放題パス」を持って、関西、四国方面に出かけてきました。その時の様子を明日から何回かに分けて書きます。

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水筒を持ってくれば水がもらえる

 私は出かけるときには水筒を持っていきますが、人によっては喉が渇いたらその都度自販機などでペットボトルを買う人もいるでしょう。ペットボトルもきちんと処理すれば資源になりますが、ゴミ箱に捨ててあるいはそのままポイ捨てして終わってしまうということも多々あります。

 そこで西宮、尼崎、豊中、吹田の4市とウォータースタンド社(本社:さいたま市)は、9月13日から11月11日の間、阪急の駅構内にマイボトル専用の無料給水器を置いています。マイボトルを持ってきた人は無料で水を汲むことができます。鉄道駅構内においてマイボトル用給水器を設置するのは初めてのことです。給水器が置かれているのは、西宮北口、園田、岡町、北千里の4駅。園田は6時から21時まで、そのほかの3駅は始発から最終まで使えます。

 この無料給水器設置は、実証実験として行います。駅利用者に給水器がどれくらい利用されているのか検証し、駅に給水器を置くことに関する課題の抽出を行います。また、給水量から、ペットボトルの削減効果及び二酸化炭素の削減効果を推計します。それにしても、かつてはよく見かけた駅の水飲み場が今風に復活するのは面白いとも言えます。

(追記)
 2022年秋に試験設置されていたマイボトル専用給水器が好評だったため、2023年4月以降、西宮北口など試験設置されていた4駅に順次設置することにしました。ほかの主要駅への設置も検討していくとのことです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/b1725b9cf3755e43178b5c1721bcb40ce6824039、阪急阪神ホールディングスホームページ https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/b3319a3272f360af9129a6a411d2b07f9d9f5ee9.pdf)

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Osaka Metro、阪急、阪神、京阪等、バリアフリーのため10円値上げ

 JR東日本など首都圏では、バリアフリー整備のために10円だけ値上げする動きが出ていますが、関西ではそのような動きはありませんでした(なお、JR西日本近鉄は2023年4月に値上げを行います)。ところが、Osaka Meiro、阪急、阪神、京阪などの関西私鉄が相次いで、バリアアリーのために値上げすることを発表しました。

 Osaka Metro、阪急、阪神、京阪、神戸電鉄、山陽電鉄ともに、値上げは2023年4月1日に行います(一応、バリアフリー料金収受期間が定められていますが、期間終了後も継続予定です)。神戸高速と京阪の大津線、鋼索線は値上げの対象外です。いずれも値上げ幅は10円で、通勤定期券は1か月の場合、380円上がります(京阪は370円、山陽電鉄は360円)。子供の運賃はバリアフリー料金として10円を加算した後の大人運賃の半額(10円未満の端数は切り上げ)となります。ただし、通学定期券については、大人も子供も加算はありません。

 余談ですが、Osaka Metroは1933年の御堂筋線梅田-心斎橋間開業時から、エスカレータがあったそうです。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20220810_osakametro_barrierfree_fare.php?_ga=2.80038992.658995649.1660358521-1474479560.1651232397&_gl=1*14w8h9a*_ga*MTQ3NDQ3OTU2MC4xNjUxMjMyMzk3*_ga_LT5TV95QB9*MTY2MDM1ODUyMS45LjAuMTY2MDM1ODUyMS42MA..、阪急ホームページ https://www.hankyu.co.jp/files/upload/topics/220803/2022-08-03_bl.pdf、阪神ホームページ https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20220803-keikakubu-barifuri-2.pdf、京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/220805_keihan-barrierfree.pdf、神戸電鉄ホームページ https://www.shintetsu.co.jp/release/2022/220804.pdf、山陽電鉄ホームページ https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1660107710.pdf)

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