京阪本線に自動券売機のない駅があった

 無人駅と言えば、ほとんど利用する人がいないローカル線にあるもの、というイメージでしたが、最近は大都市近郊でも増えています。自動券売機や自動改札機などの機械設備は立派にある、機械仕掛けの無人駅です。

 京阪でもそのような機械仕掛けの無人駅があります。石清水八幡宮-樟葉間にある橋本がそうなのですが、ここには券売機はありません。現金で切符を買いたい人は、ICチャージ機で乗車駅証明書を取って、乗車することになります。

 自動改札などの設備はそのままありますので、ICカードを利用している人は、そのまま乗ることができます。残額が少ないなら、ICチャージ機はありますので、チャージすることもできます。券売機をなくすという思い切った策を取ることができるのは、ICカードの普及が進んで、現金で乗る客が少なくなったからでしょう。券売機をなくすことによって、お金の回収や小銭の補充の手間も減ります(ICチャージ機のお金の回収は今後も残ります)。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/traffic/station/stationinfo/pdf/101.pdf)

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大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(2)

 枚方市からは特急で京橋へ。2階席で空いている席を見つけ、座る。特急は枚方市を出ると京橋まで停まらない。特急と名乗るからには少なくともこれぐらいは通過しないといけない。通常より高いところにいるためか、ふわふわした乗り心地だった。

 京橋で大阪環状線に乗り換え、大阪へ。これから阪急に乗るのだが、狙うは「京とれいん」。「京とれいん」は2022年10月に乗ったが、もうひとつあるのだ。今回はそのもうひとつのほうに乗る。大阪梅田13:32発、前から2両目の5号車に乗る。この車両の中ほどにあるのは小さな庭。運賃だけで乗ることができる列車に庭があるのはこの「京とれいん」ぐらいだろう。この庭の近くのロングシートに座ったが、このロングシートも普通ではない。畳の上にクッションがあり、そこに座るのだ。元々通勤車両だったとは思えないほどの改造をしていて、ほかの車両もいろいろ特徴のある座席になっている。淡路からノンストップで桂まで走ったので、ここで降りて今度は特急で戻る。

 淡路で降りることにした。駅を出て商店街をしばらく歩くと、JR淡路に着く。おおさか東線の駅だ。外に出るため雨だと濡れるが、阪急沿線から新大阪などJR沿線に行くには使えるだろう。券売機で「ICOCA」のチャージをして、15:00発の久宝寺行きに乗る。221系の6両編成だった。鴫野で学研都市線に乗り換え。おおさか東線から学研都市線へは階段の上り下りが必要だが、逆は階段の上り下りが要らない。反対側のホームに行けばいいだけだ。隣の放出と組み合わせると、大体の乗り換えは階段の上り下りなしでできるようになっている。工夫されているのだ。京橋で大阪環状線に乗り換えて鶴橋まで行き、近鉄に乗り換えて名古屋に戻った。

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大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(1)

 近鉄名古屋から乗り継いで、生駒に行く。近鉄は株優を使ったが、駅を出ても切符が回収されないのは意外だった。ケーブルカーに乗り継ぐことを考えてのことだろうか? 南口から奈良交通のバスに乗って田原台一丁目へ。田原台一丁目までは日中でも1時間に3本(平日は1時間に4本)出ている。均一料金ではないのだが、なぜか前から乗って、前から降りる仕組みになっている。中ほどにも扉はあるが、ICカードリーダーはない。朝の通勤通学ラッシュに合わせてこうなっているが、不思議な方法だ。

 終点の田原台一丁目に着いた。ここから乗り継ぐバスが目的の京阪バス(京阪交野市行き)だが、発車時刻は11:15なので、40分あまりの待ち時間がある。バス停の周りは住宅街で、店は全くない。実は田原台一丁目、生駒市ではなく、四条畷市にある。知らない間に大阪府に入っていたのだ。田原台一丁目からは四条畷市のコミュニティーバスもあり、四条畷駅へのバスが日中でも1時間に2本ある。これから乗るバスの本数は極めて少ないが、生駒や四條畷に行くのは、郊外の住宅地としてはそこそこある部類だ。 

 発車10分ほど前に京阪交野市からバスがやってきた。京阪交野市方面からの客は全くなく、乗ったのも私を含めて2人だけ。もう1人もこのバスに乗るのが目的の客のようだ。時間になり、バスは発車。しばらくは来た道を逆にたどる。後で地図を確認したところ、田原台一丁目から南のほうにぐるっと回ってから北に向かうようになっていた。基本的にこのバスは国道168号線を走るが、磐船神社のあたりは細い道に入る。めったに走らないバスなのに、途中から1人乗ってきた。いつもはどうしているのだろうか? 

 私市に近い京阪私市で降りる。ただ、バス停は国道上にあるため、駅の場所はわからない。事前に地図を見ておいたのでわかったが、そうでなければ京阪の駅に行くのは難しい。少し坂を上って駅に着いたが、列車は出た直後だった。(続く)

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大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(0)

 京阪交野線は枚方市と私市とを結ぶ枝線ですが、元々は生駒まで結ぶ計画だったようです。しかしそれは実現せず、休日に限って京阪交野市と(生駒までの途中の)田原台一丁目とを結ぶバスが走っているだけとなっています(田原台一丁目から先は奈良交通のバスが走っています)。しかも、そのバスは1日2往復という貴重な存在です。

 1月9日のことですが、その貴重なバスに乗ってきました。その時の様子を明日から2回に分けて書きます。

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京阪、中之島線に有料列車?

 みなさん、明けましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いします。

 さて、2年後の2025年に、夢洲で大阪・関西万博が行われます。メインのアクセスはOsaka Metro、サブのアクセスはJR西日本ですが、京阪も万博アクセスを担います。中之島線を活用するのです。

 どういうことかと言えば、有料列車を中之島線に走らせ、中之島から夢洲まではシャトルバスでつなぐのです。中之島線にはOsaka Metro中央線の九条に延伸するという構想がありましたが(九条でOsaka Metroに乗り換えて、夢洲に行きます)、その代わりにシャトルバスで対応するのです。

 また、京阪は全駅でQRコード対応の自動改札機を投入し、訪日外国人を含めた乗客の利便性向上を図ります。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF193LW0Z11C22A2000000/)

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2023年の初旅は「楽」の団体列車

 大晦日から元旦にかけての終夜運転を取りやめる鉄道会社も多いですが(京阪は3年ぶりに復活しますが、Osaka Metroは利用者がコロナ前の3割ぐらいしかなかったことを理由に、終夜運転を取りやめます。JR西日本と南海は一部区間のみ3時ごろまで臨時列車を走らせます。阪急と阪神は終夜運転や臨時列車の運行はありません)、近鉄は昨年に引き続き終夜運転を実施します。

 通常、名阪間のみを走っている「ひのとり」は、大阪難波(一部大阪上本町)-五十鈴川間と近鉄名古屋-五十鈴川間にそれぞれ3往復、「ひのとり」が走ります。「ひのとり」で伊勢神宮に初詣に行くことができるのです。このほか、1月1~3日と1月7~9日の6日間、近鉄名古屋-宇治山田(帰りは鳥羽)間に「ひのとり」を毎日1往復走らせます。

 そして、昨年は年末に急遽追加され、運賃だけで乗ることができた臨時快速急行「楽」については、団体列車扱いとして運転されます。1月1日の0~3時台に大阪難波-近鉄奈良間に2往復(4本)、途中停車駅なしで走り、片道だけ乗車して到着後に解散するパターンです。定員は4コースとも各70人で、代金は片道運賃、「楽」片道料金、記念品などが含まれていて大人1500円、子供1020円です。近鉄のホームページで11月28日から受け付けを行っていましたが、記事にするのが遅かったので、すでに4コースとも満席になっています。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/rakuhatumoudepuresu.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/nenmatunensiyusou.pdf、https://blog2.kintetsu.co.jp/ekichou/2022/11/post-37c1.html、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20221223/k00/00m/040/148000c)

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12月19日ダイヤ改正で大津線朝夕減便

 京阪大津線は12月19日にダイヤ改正を行います。

 京津線については、平日、朝夕時間帯の運転本数を減らします(休日の本数は変わりません)。6~9時台にびわ湖浜大津から東西線に行くのは16本から14本に減ります。16~20時台に東西線からびわ湖浜大津に行くのは23本から19本に減ります。石山坂本線については、平日及び学休日は大きな変更はありませんが、混雑緩和のために一部の列車の発着時刻を変更します。運転本数はほとんど変わりません。休日のダイヤは現行通りです。

 少し前の12月17日には、京都市交通局もダイヤ改正を行います。先ほど述べた京阪からの乗り入れ本数の減少のほか、以前にも書いたように昼間時間帯のダイヤを見直します(3月のダイヤ改正時には、夜間時間帯のダイヤの見直しを行いました)。夜間時間帯ほどではないが、昼間時間帯も利用者が減っているのです。2019年6月と2022年6月を比較すると、烏丸線の平日の場合、21時以降の夜間時間帯は42.3%減っています。10~15時台の昼間時間帯は22.1%減っています。5~9時台、16~20時台の朝夕時間帯は17.0%の減少と、ほかの時間帯に比べて減少度合が小さくなっています。烏丸線、東西線ともに11~14時台において、1時間当たり1本を減便します。これまでの毎時8本(7分30秒間隔)から7本(8~10分間隔)になります。なお、通学利用が見込まれる10時台、15時台は減便を行いませんし、減便を行う時間帯は烏丸御池での発着時刻を調整することによって、できるだけ乗換時間を短縮するようにします。

 京都市交通局は、2022年11月1日と2023年4月1日に一部の改札口で行う有人改札口のリモート化と合わせて、13人の人員を削減し、年間約1.2億円の経費を削減します。リモート化にはインターホンなどを設置する初期費用約9000万円がかかりますが、1年半で回収できるようです。

(追記)
 京阪と京都市交通局のダイヤ改正日がずれているように見えますが、実は同じ日にダイヤ改正を行うのです。京都市交通局がダイヤ改正を行うのは、12月17日の土曜日です。ダイヤ改正後最初の平日は12月19日になります。京阪は平日のみのダイヤ改正のため、12月19日にダイヤ改正を行うとアナウンスしているのです。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/20220927_keihan-railway.pdf、京都市交通局ホームページ https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000303/303834/03-oshirase.pdf)

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Osaka Metro、阪急、阪神、京阪等、バリアフリーのため10円値上げ

 JR東日本など首都圏では、バリアフリー整備のために10円だけ値上げする動きが出ていますが、関西ではそのような動きはありませんでした(なお、JR西日本近鉄は2023年4月に値上げを行います)。ところが、Osaka Meiro、阪急、阪神、京阪などの関西私鉄が相次いで、バリアアリーのために値上げすることを発表しました。

 Osaka Metro、阪急、阪神、京阪、神戸電鉄、山陽電鉄ともに、値上げは2023年4月1日に行います(一応、バリアフリー料金収受期間が定められていますが、期間終了後も継続予定です)。神戸高速と京阪の大津線、鋼索線は値上げの対象外です。いずれも値上げ幅は10円で、通勤定期券は1か月の場合、380円上がります(京阪は370円、山陽電鉄は360円)。子供の運賃はバリアフリー料金として10円を加算した後の大人運賃の半額(10円未満の端数は切り上げ)となります。ただし、通学定期券については、大人も子供も加算はありません。

 余談ですが、Osaka Metroは1933年の御堂筋線梅田-心斎橋間開業時から、エスカレータがあったそうです。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20220810_osakametro_barrierfree_fare.php?_ga=2.80038992.658995649.1660358521-1474479560.1651232397&_gl=1*14w8h9a*_ga*MTQ3NDQ3OTU2MC4xNjUxMjMyMzk3*_ga_LT5TV95QB9*MTY2MDM1ODUyMS45LjAuMTY2MDM1ODUyMS42MA..、阪急ホームページ https://www.hankyu.co.jp/files/upload/topics/220803/2022-08-03_bl.pdf、阪神ホームページ https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20220803-keikakubu-barifuri-2.pdf、京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/220805_keihan-barrierfree.pdf、神戸電鉄ホームページ https://www.shintetsu.co.jp/release/2022/220804.pdf、山陽電鉄ホームページ https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1660107710.pdf)

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「SANZEN-HIROBA」に5000系

 京都と大阪のほぼ中間、枚方市のくずはモールには「SANZEN-HIROBA」というものがあります。往年の名車である旧3000系が保存されています。

 2023年春、この「SANZEN-HIROBA」に新しい車両が加わります。それは5000系。ラッシュ時には5扉でスムーズに乗降することができ、それ以外の時間帯は3扉になる車両です。使われない2つの扉のところには、ちゃんと上から座席が降りてきて、座ることができます。1970年の登場以来、通勤通学輸送などに活躍してきましたが、ホームドア設置のために扉位置を統一させる必要があり、2021年9月に引退しました。この5000系のうち、先頭車の5551号車の半両分を「SANZEN-HIROBA」内に展示します。車両の塗装や座席の色など車内、車外の設備を、デビュー当時の姿に戻して展示します。座席の昇降もできます。

 また、長い間京阪で走っている2600系の先頭部分カットモデルも合わせて展示します。「SANZEN-HIROBA」には合わせて3両が展示されることになります。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/220728_keihan.pdf)

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1000円のフリー切符が200円に?

 京都府は京都市だけではありません。その京都市以外のエリアを公共交通を使って訪れてもらいたいと、4種類の「もうひとつの京都周遊パス」を発売しています。以前、当ホームページで京都丹後鉄道などに乗ることができるフリー切符について記事にしましたが(発売期間が2023年3月20日までに延長されています。ただし、売り切れ次第発売終了となります)、ほかにもあったのです。

 「もうひとつの京都周遊パス」には、「海の京都エリア」(以前取り上げたものです)、「森の京都エリア」(丹波地方)、「竹の里・乙訓エリア」(向日市など)、そして今回取り上げる「お茶の京都エリア」の4種類があります。「お茶の京都エリア」は、京阪京都バス、京阪バスの路線バス全線などが1日乗り放題で、1000円です。

 しかし、ある条件を満たせば、1000円のフリー切符を200円で買うことができます。ひとつは、亀岡のサンガスタジアムでJリーグの試合を見ること。もうひとつは、石清水八幡宮参道ケーブルに乗ることです。どちらかの条件を満たせば、たったの200円でバスが乗り放題になるのです。ちなみに、サッカーを見た人は、ほかの3つのエリアでも割引を受けることができます。

 石清水八幡宮参道ケーブルはともかく、サッカーを見に行った人で、バスなどに乗ろうとする人はどれぐらいいるのでしょうか? ちなみに、「森の京都エリア」の場合、嵯峨野観光鉄道を使った人も割引価格で乗ることができたのですが、販売予定枚数に達したため終了しました。
(参考:京都府ホームページ https://www.pref.kyoto.jp/ktr/news/20200801.html、ケーブル八幡宮山上駅にあったパンフレット)

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