京阪、日中は12分間隔、普通は原則4両に

 京阪は3月22日にダイヤ改正を行います。

 京阪の日中のダイヤは15分間隔のダイヤを組んでいましたが、それを12分間隔のダイヤにします。淀屋橋-出町柳間の特急、淀屋橋-出町柳間の準急、中之島-萱島間の普通、枚方市-私市間の普通、中書島-宇治間の普通が毎時5本ずつ走るという、わかりやすいダイヤになります。快速急行はなくなります。

 淀屋橋・中之島-萱島間の普通について、利用状況から、日中や夜間は4両を原則とします。朝夕のラッシュ時も一部列車を除き、区間急行、普通を4両で運転します。ただ、これでは平日朝夕の輸送力が足らなくなるので、7~8時台下り(大阪方面行き)や16~18時台上り(京都方面行き)は区間急行や普通を増発します。朝のラッシュ時に淀屋橋-守口間の普通の混雑緩和を図るため、守口市での急行や準急に乗り換えることができるよう、急行、準急の停車時間帯を拡大します。守口市を通過する通勤快急や通勤準急が走るのは、7:45ごろから8:30ごろの間だけです。京都方面に通う大学生のため、朝の京都方面への列車や夕方の大阪方面への列車も増発します。

 休日に走る快速特急「洛楽」はわかりやすくするため、淀屋橋の発車時間を8:00、9:00、10:00、11:00の4本にします(現行は5本なので、1本減ります)。午後の下りも5本から4本になります。

 4月13日から10月13日まで行われる大阪・関西万博のため、平日、休日ともに中之島発着(一部淀屋橋発)の特急や快速急行を走らせます。中之島からは京阪バスが会場までのシャトルバスを走らせます。アプリでの事前予約が必要です。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/info/release/assets/250110_keihan-railway.pdf)

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京阪、大津線の正月用フリー切符、早目に買えば得だった

 京阪は年末年始のお出かけに使うことができる、「京阪電車年末年始フリーデジタル2dayチケット」、「京阪電車年末年始大津線フリーチケット・坂本ケーブルチケット」を「スルッとQRtto」で発売しています。

 「京阪電車年末年始フリーデジタル2dayチケット」は、12月30日から2025年1月5日までの間、京阪線と石清水八幡宮参道ケーブルを2日間連続で自由に乗り降りすることができるもので、1000枚の限定販売です。大人のみの発売で、値段は1500円です。

 今回取り上げたいのが、「京阪電車年末年始大津線フリーチケット・坂本ケーブルチケット」のほう。12月28日から2025年1月5日の間、大津線の1日乗り放題と江若鉄道(坂本比叡山口駅-ケーブル坂本駅)のバス、坂本ケーブル(ケーブル坂本駅-ケーブル延暦寺駅)がセットになっています。購入後、大津線の主要駅で紙のチケットに引き換えて使います。

 この「京阪電車年末年始大津線フリーチケット・坂本ケーブルチケット」ですが、実は購入時期によって値段が変わっていたのです。早く買えばお得でした。12月1日から7日の間に買えば、大人1600円、子供800円でした。12月8日から14日は、大人1900円、子供950円でした。12月15日から2025年1月5日の間は、大人2200円、子供1100円です。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/info/release/assets/20241122_nenmatsunenshi-free-ticket.pdf)

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京阪、2025年秋に値上げへ

 京阪は2025年10月に値上げを行います。消費税率の改定に伴うものを除いて、1995年以来、30年ぶりの値上げです。

 現在、京阪の初乗り運賃は160円、大津線は170円ですが、それがそれぞれ180円、200円になります。なお、この値上げに伴い、京阪線の鉄道駅バリアフリー料金は廃止されます。神戸電鉄JR東日本でも値上げ時に鉄道駅バリアフリー料金は廃止されるので、ある意味鉄道駅バリアフリー料金は本格的な値上げまでの暫定的な存在なのでしょう。ですから、実質的には初乗り運賃は170円から180円へと10円の値上げです。そのほかの区間も、距離に応じて最大60円上がります。

 また、中之島線・鴨東線加算運賃、鋼索線運賃、「プレミアムカー」・「ライナー」料金については変わりありません。そして、ワンマン運転は、2025年秋に京阪本線、中之島線の一部区間での実施を検討しています。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/info/release/assets/241203_keihan-railway.pdf)

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京阪、2024年度中にQRコードの乗車券発売へ

 2029年度までに磁気乗車券を廃止する京阪。2024年度中に代わりの切符が発売されることになりました。

 どのような切符になるのでしょう? まず、オンラインのクレジットカード決済で乗車券を購入します。そうすると、スマホにQRコードが提供され、改札にかざして通行します。つまり、スマホとクレジットカードがあることが話の前提で、今の磁気乗車券を完全に代替するものではありません。ただ今回目新しいことは、京阪線(京阪本線、中之島線、交野線、宇治線、鴨東線)全60駅の任意の駅間の乗車券を買うことができること。大手私鉄の主要路線の全駅で、任意の駅間に対応する乗車券を発売するのは、京阪が初めてのようです。

 今後については、2025年度に、各駅に目的地のQRコードを示した案内板を設置します。そのQRコードをスマホで読み込めば、出発駅を入力しなくても乗車券を購入することができます。また、磁気乗車券を廃止するときには、スマホに不慣れな人やクレジットカードのない人でも買えるように、QRコードが記載された紙の乗車券を用意します。駅の券売機で、現金で買うことができます。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20240711-QADI4HZAXBPETLCYCAYKKFDKPI/)

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京阪も2029年度までに磁気乗車券廃止

 京阪も6月17日にQRコードの切符を導入しました。

 その京阪ですが、2029年度までに磁気乗車券を廃止する方針です。首都圏の私鉄ではすでに磁気乗車券の廃止を打ち出しているところがありますが、関西ではこれが初めてと思われます。

 話は変わりますが、京阪はJR西日本との間で連絡普通券を発売していますが(京橋、東福寺、河内森を経由することが条件)、9月30日でその発売を終了します。この連絡普通券の発売終了とともにJR西日本との乗継割引も終了します。なお、通勤、通学ともに連絡定期券は継続して発売します。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF065V70W4A600C2000000/、京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/240628_keihan-railway.pdf)

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京阪、中之島線の2030年延伸を断念

 京阪には中之島線を延伸させる構想があります。2025年の大阪・関西万博には間に合わないものの、九条まで延ばし、そこからOsaka Metroに乗り換えて夢洲まで行くのです。2030年秋までに延ばす予定でした。

 その中之島線延伸ですが、遅れることになりました。工事が遅れているわけではありません。なぜかというと、中之島線の延伸は、夢洲でカジノなどのIRができるのが前提です。それができなければ、つくる意味がないと京阪は考えています。大阪府とIR事業者が2023年秋に締結した協定によれば、IR事業者は2026年9月まで違約金なしで撤退することができます。お金を捨てることなしに撤退できるのです。確実にIRが来ることが分からないと、京阪としても大規模な投資はできないのでしょう。

 また、物価の上昇や人手不足で事業費が増える危険性もあります。京阪はその意味でも慎重になっているようです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20240412-OYO1T50030/)

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「スルッとKANSAI」から「スルッとQRtto」へ

 「スルッとKANSAI」は便利なカードでした。これまで切符は基本的に会社ごとに別々に買いなおす必要がありましたが、「スルッとKANSAI」は関西の私鉄なら会社に関係なく1枚のカードで乗り降りすることのできる、画期的なシステムでした。カードそのものは廃止されましたが、1枚のカードで他社にも乗ることができるという思想は様々な交通系ICカードに引き継がれているといえます。

 そして2024年、「スルッとKANSAI」は新しいステージに進みます。6月(予定)にQRコードを活用した乗車券、「スルッとQRtto」を導入するのです。QRコードを使った切符は各社で取り組みがなされていますが、それが拡大されるのです。6月の時点で「スルッとQRtto」を導入するのはOsaka Metro、大阪シティバス、近鉄、京阪、南海、阪急、阪神の7社で、今後ほかの会社にも増えていく予定です。

 「QRttoKANSAI」で発売するのは、現在磁気カード等で発売している企画乗車券の類。処理スピードの速い交通系ICカードはそのまま残り、磁気の切符で残っている企画乗車券をQRコード化するのでしょう。最終的には自動券売機で売っている紙の乗車券もQRコード化することによって、駅の自動改札機は簡素化されます。ICカードとQRコードの読み取り機だけあればよく、高速で磁気の切符を前に送る機構がいらなくなります。

 ともかく、企画乗車券の類がQRコード化されるので、スマホがないと利用できないことになります。私個人としては、スマホの買い替えが必要になってきます。
(参考:スルッとKANSAI協議会ホームページ https://www.surutto.com/newsrelease/release/s231214.pdf)

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京阪大津線でAI画像解析技術を使った不正乗車調査の実証実験

 駅にしっかりと自動改札機があるところならともかく、路線電車など無人駅の多いところでは、どうしても運賃の収受漏れが問題になります。

 京阪大津線もそのひとつ。IC改札機があるだけの駅もあり、やってはいけないことですが、強行突破しようと思ったらできないこともないです。

 そこで京阪は、11月29日から12月12日までの間、京阪大津線の5駅において、AI画像解析技術を活用した利用状況調査及び不正乗車調査の実証実験を行っています(実施期間や実施駅は変更することがあります)。駅の改札機付近にカメラを設置し、利用状況を録画するとともに、録画映像をAIで分析します。そして、この録画映像及びAIでの解析結果を基に、利用者への案内方法を検討するとともに、不正乗車防止に向けた検討を行うのです。

 不正乗車をなくすための抜本的な対策ではないでしょうが、できることはやったほうが良いでしょう。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/231122_ooturiyoutyousa.pdf)

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京阪、一部の「ライナー」を香里園、寝屋川市に停車させる

 京阪は8月26日にダイヤ改正を行います。

 今回も、全車座席指定の「ライナー」の本数が増えます。平日朝ラッシュ時に淀屋橋行きを1本、夕方ラッシュ時に出町柳行きを2本増発し、夕方ラッシュ時の淀屋橋行きを新たに1本設定します。出町柳17:55発です。ただし、利用の少ない淀屋橋21:00発の運転を取りやめます。

 「ライナー」の停車駅が増えます。平日朝ラッシュ時の「ライナー」のうち、樟葉や枚方市始発のもの(合計4本)が、新たに香里園、寝屋川市に停まります。

 「ライナー」以外の列車については、早朝や深夜を中心に列車の見直しを行います。昼間の13~14時台は、準急を1時間に4本から2本に減らします。代わりに中之島-枚方市間の普通を出町柳まで延長します。2時間だけ準急を減らすというのもよくわからない話です。減便する本数があまりにも少ないのでコスト削減効果が薄いにもかかわらず、減便のイメージは強く根付くのですから。ほかの時間帯でも列車種別、運転区間、運転時刻の変更があります。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/230626_keihan-railway.pdf)

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「プレミアムカー」で余った3000系は13000系になる

 京阪は3000系にも「プレミアムカー」を導入しました。このとき、「プレミアムカー」の車両は既存のものを改造するのではなく(8000系は改造によってつくったので、窓と座席の位置が合わないところもあります)、新しくつくり、3000系の中の1両と差し替えることにしました。

 それでは、3000系から外された車両はどうなったのでしょうか? 車両基地に留置されていましたが、新たな働き場所ができました。通勤車両の13000系に組み込まれます。車両形式も13000系に改められ、車体の塗装も13000系と同じ、緑になります。

 しかし、車内は3000系と同じ転換クロスシートのまま。13000系のロングシートとは明らかに違います。京阪で元3000系の13000系に出合って、転換クロスシートの座席に座ることができたら、それはラッキーなことです。
(参考:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/678341?page=2、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/126686)

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